バス業界は終わりなのか?終わりと言われる理由や将来性についても紹介!

バス業界 終わり
コラム

バス路線の減便や廃線等のニュースを、よく目にするようになりました。 

 

このようなニュースをみていると「バス業界は終わりなのか」と感じてしまいます。 

 

今後、バス業界はどうなっていくのでしょうか。 

 

本記事では、バス業界は終わりなのか、終わりと言われる理由や将来性について、 

 

詳しく解説します。 

 

 

 

バス業界が終わりと言われる理由5つ

バス業界 終わり 理由

 

バス業界が終わりと言われる理由には、以下のようなものがあります 

 

 

~理由①~人口が減少している

一般財団法人・国土技術研究センター「人口減少していく日本」をみると、 

 

日本の人口は減少傾向にあります。 

 

都市部では人口集中が続いていますが、 

 

地方では人口衰退が続いているためバスの利用者が大きく減少しており、 

 

バス会社の経営が困難になっているのです。 

 

 

~理由②~バス運転手の後継者が減少している

国土交通省「バス事業の従業員総数と走行キロ当たりの従業員数」によると、乗 

 

合バスの運転者数が、 

 

直近では2017(平成29)年をピークに減少していることが分かります。 

 

バスの運転手が減少すると、バスが運行できる台数が減少し、 

 

バス会社の経営が困難になるのです。 

 

 

~理由③~労働環境が良くない

国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」では、 

 

日本人の平均年収が460万円であるのに対して、 

 

厚生労働省「バス運転者の年間収入額の推移」によると、 

 

バス運転者の平均年収は404万円となっています。 

 

このように所得が低いという面だけでなく、 

 

労働時間が不規則、 

 

また労働時間が長いということがバス運転手の離職を招いているのです。 

 

上記と同様に、バス運転者数が減るとバスが運行できなくなり、 

 

バス会社の経営が困難になります。 

 

 

~理由④~大型2種免許の取得者が減少している

警察庁交通局運転免許課「運転免許統計令和4年版」をみると、 

 

バスを運転する際に必要な大型2種免許の取得者数が年々減少しています。 

 

バスを運転できる人口が少なくなっていることから、バスの運行台数が減り、 

 

バス会社の経営が困難になっているのです。 

 

 

~理由⑤~バス会社の経営が困難になっている

上記でも、バス会社の経営が困難になっていることがわかりました。 

 

バス会社の経営悪化や倒産を防ぐために、バスの運賃の値上げが必要ですが、 

 

バスの運賃を値上げするためには 

 

国土交通省の認可を得る必要があり、そのプロセスが簡単ではありません。 

 

またバスの運賃の値上げは、 

 

利用者にも大きな影響を与えるため慎重に検討する必要があるのです。 

 

これらのことを総合的に踏まえて、バス会社の経営が困難になっています。 

 

 

 

バス業界は今後どうなる?バス業界の将来性

バス業界 将来性

 

上記でバス会社の経営が困難になっていることが分かりましたが、 

 

バスは市民の重要な足となっているため、 

 

バスがなくなってしまうと市民生活にも大きな影響があります。 

 

バス運転手の不足を解消するために若い運転手を確保しなければなりませんが、 

 

そのために労働環境の改善などが試みられています。 

 

また、バスの運転に必要な大型2種免許は受験できる年齢が21歳以上でしたが、 

 

19歳以上に引き下げられたのは、 

 

今後のバス運転者採用に大きなメリットがあるでしょう。 

 

このようにバスの運転者を増やすための対策がこうじ講じられているのです。 

 

バス運転手の仕事内容については、運転ドットコムの下記の 

 

記事が役に立ちますので、合わせて参考になさってください。 

 

 

 

バス運転手の体験談3つ

バス運転手 体験談

 

最後にバス運転手の体験談についてみていきましょう。 

 

 

~体験談①~Hさん・40代・勤務歴15年

地方で長年、バス運転手として働いています。 

 

利用者の少ない路線は減便されたり廃線になったりしています。 

 

バス会社の経営のことを考えると減便・廃線は仕方のないことですが、 

 

地域の人の足がなくなっていることに関しては胸が痛い思いです。 

 

 

~体験談②~Fさん・30代・勤務歴8年

都市部でバス運転手として働いています。 

 

ニュースでは、郊外のバス路線が減便・廃線になっているニュースを聞き、 

 

都市部でバス運転手をしている自分には、あまり関係のない話だと思っていました。 

 

しかし最近では、バス運転者の数が減っていることから、 

 

自分の会社でもやむをえず減便・廃線になる動きが出ています。 

 

会社の収益が減ると、自分の生活にも影響が出るのではないかと心配です。 

 

 

~体験談③~Yさん・20代・勤務歴3年

小さい頃からバス運転手に憧れており、 

 

大型2種免許を取得してバスの運転手になりました。 

 

バス運転手の仕事は休みが少ないように思われますが、 

 

一般的には週に2日、1ヶ月あたり8日程度の休みがあります。 

 

大方連休など需要の高い時期はほとんど休めることはありません。 

 

一方で、平日に休みを取ることができるので、 

 

余暇で遊びに行った先でも比較的空いていて、リラックスできることが多いです。 

 

 

 

まとめ

バス業界は終わりなのか、終わりと言われる理由や将来性について、 

 

ご理解深まりましたでしょうか。 

 

バスは、日常生活において欠かせない足となっています。 

 

バス業界においては、人口減少による利用者数の減少、 

 

またバス運転手のなり手不足など、様々な面で終わりであると感じられています。 

 

現状ではバス運転手のなり手不足による減便・廃線を防ぐために、 

 

バス会社の労働環境の改善や、大型2種免許取得の年齢が引き下げられるなど、 

 

バスがさま終わりにならないため対策が講じられています。 

 

本記事を参考に、バス会社の現状や、将来性について知っていただけると幸いです。