夜行・高速バス運転手の平均年収はどれくらい?給料の上げ方やボーナスについてご紹介

夜行・高速バス運転手を目指している方は以下のような疑問をお持ちではありませんか。

「夜行・高速バス運転手はどのくらい給料がもらえるの?安い?」
「いま夜行・高速バス運転手として働いているけど自分の給料は高い?低い?」
「夜行バス・高速バス運転手はどのような仕事をするの?忙しい?」

本記事ではこのような疑問を解決するとともに、夜行・高速バス運転手の年収や仕事内容について解説します。

 

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夜行・高速バス運転手の仕事内容とは?

はじめに、夜行バスと高速バスの違いを確認しておきます。高速バスとは、高速道路を使用しお客様を目的地まで運ぶ仕事(旅客輸送)であり、昼間・夜間どちらでも高速バスといえます。夜行バスは、高速バスの一種であり、夜間に走行する仕事です。昼間の高速バスよりも夜間にバス移動をする方が走行距離・時間が長い傾向にあります。

夜行・高速バスの仕事内容は先述したとおり旅客輸送がメインですが、夜行バスでは以下のような業務もあります。
・寝ているお客様を起こさないように運転を行う
・パーキングへ立ち寄りトイレ休憩を行う
・眠気対策を行う

昼間に運転を行う高速バスは、走行距離が短いこともあり、あまり特殊な業務はありません。しかし、夜行バスとなると、走行距離が長いことや時間帯も加味した業務が加わります。事故を起こさないこともバス運転手の役目であるため、眠気対策も業務の一環として行わなければなりません。

また、夜行・高速バスは以下のような勤務形態が基本です。
・日帰り勤務:100km〜200kmの距離を一人で往復走行する(昼間走行)
・2日勤務:片道200km〜400kmの距離を一人で2日かけて往復走行する(昼間・夜間走行)
・3日勤務:片道400km以上の距離を原則二人で3日かけて往復走行する(夜間走行)

走行距離によって走行する時間帯や運転手の数が異なります。なお、夜行・高速バスを運転するためには第二種大型自動車免許が必要です。
 

夜行・高速バス運転手の仕事の給料(年収)

 

夜行バス運転手 給料

 

2021年度に厚生労働省が公表した賃金構造基本統計調査によると、バス運転手の年収は403.9万円です。平均給料(月収)は33.7万円であり、このうち賞与額(ボーナス)は62万円です。手取りは賞与を除いた月給から2割程度引かれた金額になるため、月に約22.8万円と計算できます。しかし、あくまでこの数値はバス運転手全体の年収であり、夜行・高速バスは走行距離によって手当がつくこともあるため、この数値より高い傾向にあります。手当分を含めると、年収は400万円〜500万円になるケースが多いようです。一般的なサラリーマンの平均年収は488万円のため、夜間・高速バス運転手と同じ程度か若干高いです。そのため、例えば年収1000万円を目指すことは難しいといえます。しかし、基本給や賞与、手当などの待遇が良い企業であれば、1000万円以上の年収を得られる可能性もゼロではありません。
 

夜行・高速バス運転手の給料の特徴

夜行・高速バス運転手の給料は勤務形態や勤務会社によって大きく特徴が異なります。いくつか例を解説します。まずは勤務先が「公営か民間かの違い」についてです。公営バスと民間バスを比較すると、公営バスの方が給料が高い傾向にあります。しかし、夜行バスに関しては民間バスでの運営が多いため、民間バスでも夜行バス運転手になることで収入を上げられます。次に「繁忙期や閑散期の違い」についてです。夜行・高速バスは年末の帰省シーズンが繁忙期になりますが、4週間で乗務できる時間が決まっているため、繁忙期でも収入は原則変わりません。また、基本的に1年間を通して特徴的な閑散期もないため、収入が下がる心配もほぼありません。次に「契約形態の違い」についてです。夜行・高速バス運転手の契約形態は正社員としての採用が多いですが、稀に契約社員としての採用もあります。両者の給料の差は会社によって大きく異なりますが、正社員の方が手当や賞与を優遇してもらえるケースが多いです。
 

夜行・高速バス運転手の給料の上げ方

 

夜行バス運転手 給料 年収

 

ここからは、夜行・高速バス運転手が給料を上げる方法を解説します。

給料を上げる主な方法は以下の3つです。
・夜行バスを運転する
・勤続年数を上げる
・転職する

 

夜行バスを運転する

1つ目は高速バスのなかでも夜行バスを運転することです。

夜行バスは高速バスに比べ、以下のように多くの手当があります。
・深夜手当
・時間外手当
・安全無事故手当
・家族手当
・走行キロ手当

夜行バス運転手は必然的に夜間の運転になる上、走行距離も長い傾向にあります。そのため、手当を含めて収入を上げやすいです。現在高速バスを運転しており、夜間の運転に抵抗がない方には、夜行バスを運行することもおすすめです。
 

勤続年数を上げる

2つ目は勤続年数を上げることです。バス運転手の業界は、公営バスと民間バス両者ともに年功序列の会社が多いです。そのため、勤続年数を上げることで給料を上げられます。常に同じ会社に居続けていなくとも、バス運転手としての経歴が長いと給料は高まりやすいです。
 

転職する

3つ目は転職することです。現在契約社員として働いている場合は、正社員として転職を行うと給料が上がる傾向にあります。しかし、すでに正社員として働いている場合で、勤続年数を上げたりスキルアップをしたりしても給料が上がらないケースがあります。そのようなときは、基本給の高い企業や給料が上がりやすい企業へ転職することがおすすめです。また、観光バス運転手は年収1,000万円以上も目指せるとはいえ、給料に限度がある企業も多くあります。バス業界で転職を重ねた上で、今よりも収入を得たい方は、大型二種免許を活用できる他の仕事に就くことも一つの手です。例えば、大型トラック運転手や長距離運転手は、バス運転手よりも平均給料が高いです。大型トラック運転手の年収に関する記事も併せてご覧ください。
 

まとめ

今回は、夜行・高速バス運転手の給料事情について解説しました。バス運転手全般の平均月収は33.7万円(403.9万円/年)です。しかし、夜行バス・高速バス運転手は他のバス運転手よりも手当が厚いため、平均年収は400万円〜500万円ほどとされています。夜行バス運転手は運転が夜間になるためきついこともありますが、勤務先や働き方によって年収1,000万円も目指せる職種です。夜行・高速バス運転手を目指す場合は、まずは大型二種免許を取得した上で、自分にはどのような働き方や企業が合うかを調べてみてください。

 

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