役員車両を運転するドライバーを目指している方は以下のような疑問をお持ちではありませんか。
「役員運転手として働いてみたいけれど、平均年収はどれほどだろう?」
「役員運転手はタクシードライバーと給料は違うのか?」
「具体的にどのような仕事をするんだろう?」
本記事ではこのような疑問を解決するとともに、役員車両を運転するドライバーの業務内容や給料の上げ方を解説します。
役員運転の仕事内容とは?
役員運転手とは、主に上場企業の役員や会長などの送迎を行う企業専属の運転手です。朝晩の送迎はもちろんですが、役員の日々のスケジュールに合わせた日中の送迎、場合によっては休日も働くケースがあります。いつでも対応できるように、送迎している時間以外は基本的にオフィスか車の中で待機します。そのため、タクシードライバーやトラックドライバーと比較すると、運転する時間は短いです。一企業の重要な役割を担う役員をお客様にするため、安全運転とスケジュール通りに送迎することが求められます。
役員運転の仕事の給料(年収)
雇用形態によりますが、企業から直接雇用される場合は「月給制」が一般的です。平均年収は400万円前後で、平均月収は25万円〜30万円程度です。休日や業務終了後の送迎は、残業時間として扱われます。賞与は企業によって異なりますが、大手企業の専属になると支給されることが多いです。送迎運転だけでなく、社長秘書も務めると給料が上がる傾向があります。また会社によっては上限が設定されていて、一定額を越えると送迎以外の業務が求められる場合があります。
たとえば以下のような軽作業を行います。
・複数台ある車両の管理(清掃やガソリンの適宜補充)
・買い物や物品の移動
・物件周りの掃除
・植栽への水遣り
役員運転手と他の職種の給料の違い
役員運転手はあまり聞き馴染みのない職種だと思います。このセクションでは、役員運転手の仕事内容や給与事情を「タクシードライバー」「運転代行」と比較して解説します。
役員運転手
平均年収:約400万円(固定給) 仕事内容:企業専属で上場企業の役員や会長などの送迎を行う。
タクシードライバー
平均年収:約300万円(固定給+歩合制) 仕事内容:お客様を希望する場所まで安全に送り届け、その対価として料金メーターに表示された運賃を受け取る。
運転代行
平均年収:250〜325万円(日給) 仕事内容:飲酒などで車を運転できなくなったお客様の代わりにお客様の車を運転し、指定された場所へ配送する。「タクシードライバー」「運転代行」と比較してみると、実車数などが給与に関係ないため、役員運転手は安定して高水準の給与を得られる職種です。また、同じ「お客様を乗せる仕事」のなかでは珍しく賞与がでる職種でもあります。
役員運転の給料の上げ方
ここまで役員運転手について、仕事内容や給与事情をご紹介してきました。次のセクションでは、役員運転手の給与の上げ方について解説します。
役員運転手の給与を上げる方法は以下の3つです。
・スキルを高める
・勤続年数を上げる
・転職する
スキルを高める
1つ目は、「スキルを高める」です。役員運転手は、一流企業の会長や役員といった社会的地位が高いお客様を相手にします。そのため安心安全な運転はもちろん、ビジネスマナーやスケジュール管理能力も求められます。スキルを高め、車内で快適に過ごせるような工夫を積み重ねていけば、信頼に繋がり昇給が見込めるでしょう。また役員運転手として役立つ「運転管理者」や「秘書検定」などの資格取得をすることで業務の幅が広がり、給料アップに繋がります。とくに社長秘書業務が行えると給料があがる傾向があるため、「秘書検定」の取得はおすすめです。役員運転手として活躍していきたいと考えている方には、専用の研修サービスもありますので、ご活用してみてはいかがでしょうか。
勤続年数を上げる
2つ目は、「勤続年数を上げる」です。未経験からでも始められる役員運転手ですが、スキルや経験値に応じて変動するため、勤続年数が長いと上がりやすいです。役員運転手の給料は、接している役員から高い評価をいただくことで給料が上がります。快適に過ごしてもらえるように配慮した話し方ができるように訓練しておくことも大切です。表面上のスキルだけでなくコミュニケーション能力も高めて行きましょう。
転職する
3つ目は、「転職する」です。
転職する際に注意すべきポイントは以下の2つです。
・雇用条件
・会社の規模
雇用条件
役員運転手は役員のスケジュールに合わせて行動するため、就業時間以外にも就業時間後や休日の送迎が発生します。雇用条件に基本給とは別に残業手当や休日出勤手当が用意されている会社に務めることで給料アップが狙えます。
会社の規模
役員運転手の給与は、雇用条件だけでなく勤め先の企業の規模によっても変動します。上場しているような規模が大きい会社の方が給料が高い傾向にあります。自分にあった会社を見つけることで、より働きやすくさらに給料を上げられます。もし仕事内容や給料が合っていないと感じる場合、タクシーやトラックなど他の車種のドライバーへの転職を検討してみると良いかもしれません。
まとめ
ここまで役員運転手の給料事情や業務内容について解説しました。役員運転手は他のドライバー職種と比較すると、安定的に高給が狙える職種です。未経験からでも始められる職種ですので、今の職業から給料を上げたい方、役員運転手にご興味がある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。ご参考になれば幸いです。