フォークリフトオペレーターを目指している方は、以下のような疑問をお持ちではありませんか。
「どの程度給料をもらえるのか」
「現在フォークリフトオペレーターとして働いており、自分の給料は高いのか安いのか」
「給料を上げるためには何をするべきか」
本記事ではこのような疑問を解決するとともに、フォークリフトオペレーターの給料事情を解説します。
フォークリフトオペレーターの仕事内容とは？
前提知識として、フォークリフトとは荷物の積み下ろしを行うために、車両の先にフォーク状の爪がついた自動車です。
フォークリフトオペレーターは、倉庫内の荷物を運搬することが主な仕事です。
ほかにも以下のような業務を行います。
・トラックへの荷積み、荷下ろし
・パレット（荷物を乗せる荷台）に荷物を乗せる
・パレットが動かないように固定する（ラッピング）
業務の8割ほどはフォークリフトの運転ですが、パレットに荷物を乗せる作業のように手作業もあります。
働く場所は倉庫や工場、駅の貨物ターミナルなどさまざまです。
フォークリフトオペレーターの仕事の給料（年収）
ある求人サービスの調査によると、正社員のフォークリフトオペレーターの給料は、平均年収352万円です。
月給換算で29.3万円、手取りを月給の80%とすると23.4万円と計算できます。
ボーナスの支給有無や支給額は会社により異なります。
軽貨物ドライバーやレッカー車運転手などと異なり、歩合給制度はありません。
ただし、資格取得手当や深夜手当などの福利厚生がある会社は多いです。
また、フォークリフトの資格を取得する際に、受験料を支援する会社もあります。
求人を探すときは、基本給だけでなく、福利厚生や支援制度も確認しておくと良いです。
フォークリフトオペレーターの給料について、詳しい情報が書かれた記事も併せてご覧ください。
地域別
また、フォークリフトオペレーターにおける、地域別の平均年収は以下のとおりです。
| 地域 | 年収 |
|---|---|
| 関東 | 365万円 |
| 東海 | 348万円 |
| 関西 | 342万円 |
| 九州・沖縄 | 335万円 |
| 甲信越・北陸 | 328万円 |
| 中国 | 320万円 |
| 四国 | 318万円 |
| 北海道・東北 | 308万円 |
関東エリアの平均年収が最も高く、なかでも東京の平均年収は409万円です。
一般的には、都心部に近いほど給料が高い傾向があります。
雇用別
雇用形態別の給料は以下のとおりです。
※8時間勤務で月に20日出勤している場合
| 正社員 | 契約・派遣社員 | アルバイト・パート | |
|---|---|---|---|
| 平均時給 | - | 1,286円 | 1,119円 |
| 平均月給 | 29.3万円 | 20.5万円 | 17.9万円 |
| 平均手取り | 23.4万円 | 16.4万円 | 14.3万円 |
| 平均年収 | 352万円 | 246.9万円 | 214万円 |
雇用形態別に見ると、正社員の給料が最も高いです。
福利厚生や賞与制度についても、待遇が良い傾向にあります。
フォークリフトオペレーターの給料の上げ方
フォークリフトオペレーターが給料を上げる方法は主に以下の方法があります。
・勤続年数を上げる
・資格を取得して業務の幅を広げる
・転職する
勤続年数を上げる
1つ目は勤続年数を上げることです。
フォークリフトオペレーターを有する会社の多くは、定期昇給制度を採用しています。
定期昇給とは毎年決まった時期に昇給する仕組みのことです。
そのため、その会社での勤続年数が上がれば、基本給が上がります。
昇給の幅や回数は会社により異なりますが、年に1、2回昇給されるケースが多いです。
ただし、会社によっては「昇給の機会が与えられる」だけで、実際に昇給がない場合もあるため注意してください。
また、同じ会社に長い間属さなくとも、フォークリフトオペレーターの実績が長いと、転職の際に給料が上がりやすいです。
資格を取得して業務の幅を広げる
2つ目は資格を取得して業務の幅を広げる。
フォークリフトを運転できる資格は2種類あります。
・フォークリフト運転特別教育
・フォークリフト運転技能講習
特別教育の場合は最大荷重が1トン未満のフォークリフトを、技能講習の場合は最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転できます。
そのため、技能講習の方が活躍できる幅が広く、給料が増加しやすいです。
また、公道でフォークリフトを走行するためには、フォークリフトのサイズによってそれぞれ運転免許が必要です。
特に大型特殊免許を持っておくと、技能講習を受けたうえであれば、すべてのフォークリフトで公道を走行できます。
フォークリフトの資格と運転免許を持っていると、非常に重宝されるため給料が増加しやすいです。
フォークリフトオペレーターの資格についての詳しい情報が記載された、こちらの記事も併せてご覧ください。
転職する
3つ目は転職することです。
転職することで給料が上がるケースはよくあります。
ただし、ポイントを押さえなければ、条件が変わらないどころか悪化するケースもあるため気をつけてください。
転職の際に給料を上げるポイントは以下のとおりです。
・規模が大きく業績の良い会社から選ぶ
・基本給のほかに賞与や手当も確認する
・仕事を辞める前に転職先を探す
・経験したことのある領域で転職する
・スキルや経験をアピールする
会社探しの際には、会社の規模や業績が良いところから探してみると良いです。
福利厚生が整っており、賞与や手当などの待遇も良い傾向があります。
また、現在の仕事を辞めてから職探しをすると、「早く定職に就かなければならない」という焦りが出てきます。
その結果、希望の条件を満たしていない会社に入社してしまうケースもあるため、余裕を保つためにも退職前に転職活動を行うと良いです。
まとめ
今回はフォークリフトオペレーターの年収について解説しました。
雇用形態別のフォークリフトオペレーターの平均年収は以下のとおりです。
・正社員：352万円
・派遣社員：246万円
・アルバイト・パート：214万円
給料を上げるためには、主に以下の方法があります。
・勤続年数を上げる
・資格を取得し業務の幅を広げる
・転職する
フォークリフトオペレーターを目指している方は、給与事情を理解したうえで、希望の求人を探してみてください。
