キャリアカー運転手を目指している方は、以下のような疑問をお持ちではありませんか。
「どの程度給料をもらえるのか」
「現在キャリアカー運転手として働いており、自分の給料は高いのか安いのか」
「給料を上げるためには何をするべきか」
本記事ではこのような疑問を解決するとともに、キャリアカー運転手の給料事情を解説します。
キャリアカー運転手の仕事内容とは？
キャリアカー運転手の仕事内容は、自動車の積み込み・積み下ろしや運搬作業です。運搬する車両は小型車から乗用車、小型トラックなど多岐に渡ります。運搬時には、車両に傷をつけないよう慎重に取り扱う必要があります。
キャリアカーの目的は以下のようにさまざまです。
・新車をメーカーの工場からカーディーラーへ運ぶため
・中古車をオークション会場から販売店へ運ぶため
・走行できない故障車を運ぶため
キャリアカーに似た車両に、重機運搬車があります。
重機運搬車は、建設や土木業界の現場で使われる、ショベルカーやブルドーザーを運搬するための車両です。
キャリアカー運転手の仕事の給料（年収）
正社員のキャリアカー運転手の平均年収は、420万円〜480万円（賞与抜き）です。月給換算で35万円〜40万円、手取りを月給の80%とすると 28万円〜32万円です。ボーナスの支給有無や支給額は会社によって異なります。キャリアカー運転手は、他のドライバー職と比較し給料が高い傾向にあります。その理由は資格の取得難易度が高いためです。ある求人サイトのデータによると、一般的な会社員の平均年収は403万円のため、その額よりも高いです。キャリアカー運転手は、軽貨物ドライバーやレッカー車運転手などと異なり、歩合給制度はありません。ただし、無事故手当や安全報奨金などの福利厚生がある会社は多いです。キャリアカー運転手の給料について、詳細が書かれた記事も併せてご覧ください。
雇用別
前提としてキャリアカー運転手の多くは正社員採用です。ある求人サイトで調査を行うと、正社員の求人は約1,000件あるのに対し、アルバイト・パートや派遣社員はそれぞれ100件程度しかありません。給料（賞与抜き）の目安は以下のとおりです。
※8時間勤務で月に20日出勤している場合
| 正社員 | 契約・派遣社員 | アルバイト・パート | |
|---|---|---|---|
| 平均時給 | - | 1,400円〜1,600円 | 1,300円〜1,400円 |
| 平均月給 | 35万円〜40万円 | 22.4万円〜25.6万円 | 20.8万円〜22.4万円 |
| 平均手取り | 28万円〜32万円 | 17.9万円〜20.4万円 | 16.6万円〜17.9万円 |
| 平均年収 | 420万円〜480万円 | 268万円〜307万円 | 200万円〜268万円 |
雇用形態別に見ると、正社員の給料が最も高いです。また、全体的に他のドライバー職と比較すると給料が高く設定されています。アルバイト・パートや契約・派遣社員は、他のドライバー職と比べ、時給100円〜200円ほど高いです。
車種
キャリアカーは主に3つの種類に分けられます。種類ごとの給料の目安は以下のとおりです。
※求人サイトに記載されている情報から記載しているため、あくまで参考程度にしてください。
| ローダー | 単車 | トレーラー | |
|---|---|---|---|
| トレーラー | 25万円〜27万円 | 33万円〜36万円 | 40万円〜45万円 |
| 平均手取り | 20万円〜21.6万円 | 26.4万円〜28.8万円 | 32万円〜36万円 |
| 平均年収 | 300万円〜324万円 | 300万円〜324万円 | 480万円〜540万円 |
なお、それぞれの特徴や必要な免許については、こちらの記事も併せてご覧ください。
キャリアカー運転手の給料の上げ方
キャリアカーの運転手が給料を上げるためには、主に以下のような方法があります。
・勤続年数を上げる
・資格を取得し業務の幅を広げる
・転職する
勤続年数を上げる
1つ目は勤続年数を上げることです。キャリアカー運転手は、タクシードライバーやセールスドライバーのように歩合給制度がありません。勤続年数が増えるごとに、定期的に昇給する制度の会社が多いです。そのため、初めのうちは給料が低くとも、長い間その会社にいることで給料をあげられます。また、定期昇給制度とは関係ありませんが、キャリアカーとしての経験年数が長い場合は、必ずしも同じ会社にいなくとも給料は上がりやすいです。ある程度の技術や知識が見込まれ、スムーズに業務をこなせると判断されるためです。
資格を取得し業務の幅を広げる
2つ目は資格を取得し業務の幅を広げることです。先ほど触れましたが、キャリアカーには「ローダー・単車・トレーラー」の3種類があります。ローダーはサイズによっては普通運転免許で運転できるトラックです。単車は大型免許が必要であり、トレーラーは大型免許に加え、けん引免許が必要です。一般的には資格取得の難易度的にトレーラー>単車>ローダーの順に高く、難易度に比例し給料も高くなります。さらに、故障車両の輸送時に役立つ、小型移動式クレーンや巻き上げウインチの資格があると、優遇されるケースもあります。
転職する
3つ目は転職することです。現在より基本給や福利厚生の待遇が良い会社へ転職すると、給料は上がりやすいです。ただし、むやみやたらに転職をすれば給料が上がるわけではありません。
転職で給料を上げるために重要なポイントは以下のとおりです。
・業績や大手企業を選ぶ
・仕事を続けながら転職活動を行う
・面接時に給料交渉を行う
・賞与や手当などを確認する
・スキルや経験をアピールする
職がない状態で次の仕事を探すと、「早く転職しなければ」という焦りが生まれます。その焦りから、条件が多少悪くとも入社を決めてしまうこともあるため、現職を続けつつ転職活動を行うと良いです。また、面接時に交渉を行うことで給料を上げられる可能性もあります。
まとめ
今回はキャリアカー運転手の年収について解説しました。正社員のキャリアカー運転手の平均年収は、420万円〜480万円（賞与抜き）です。雇用形態別に見ると正社員が最も給料が高いです。運転するキャリアカーの種類はトレーラー>単車>ローダーの順で給料が高くなります。キャリアカー運転手を目指している方は、給料面の情報を把握したうえで、希望に沿った求人を探してみてください。
