海上運賃の見積もりを出してもらうと「CAF」や「BAF」といった単語が出てきます。
これらの意味が理解できていれば、見積書を正確に読み取ることができるものです。
本記事では、物流の専門用語であるCAFやBAFの意味と、
その違いについて詳しく解説します。
CAFとは?
CAF(カフ/Currency Adjustment Factor)とは、カレンシーサーチャージともいわれ、
為替変動による差損益を調整する運賃のことをいいます。
運賃はドルで計算されることが一般的です。
運賃がUSドルで1,000だとすると、1ドル90円の円高の場合は90,000円、
1ドル120円の円安の場合は120,000円となります。
ドルベースで運賃が定められていますので、
日本円は為替レートによって金額が大きく変わってくるのです。
円高の場合は、為替レートが利益を下げてしまう原因となります。
これらのことから、船会社はCAFの運賃割増料を大きく設定して、
円高による損失を最小限に抑えるようにしています。
CAFとBAFの違いは?
CAFのほかに、BAFという言葉があります。
BAF(バフ/Bunker Adjustment Factor)とは、
船舶の燃料価格が急激に変動した際に対応するためにかかる調整運賃のことです。
CAFとBAFの違いをまとめると、以下のようになります。
|
CAF |
BAF |
意味 |
通貨変動調整係数 |
燃料費調整係数、燃料割増料金 |
調整の対象 |
為替レートの変動 |
燃料価格の変動 |
調整方法 |
運賃に対し為替レートの変動による為替差損益を調整 |
燃料油価格の基準値と実際の購入価格との差を調整 |
CAFやBAF以外の割増料金では、船混み割増や、ピーク・シーズン割増などがあります。
その他、コンテナ輸送に関わる費用などがあり、様々な料金が必要になるのです。
まとめ
物流の専門用語であるCAFやBAFの意味と、その違いについて、
ご理解深まりましたでしょうか。
CAFやBAFには、それぞれ異なる意味がありますので、違いを区別なさってください。
CAFに関してはトラックドライバーさんにぜひ覚えておいていただきたい単語です。
その他トラックドライバーさんについては下記の記事について詳細記載しておりますので合わせてご覧ください。
トラックの種類別に仕事の内容を紹介!トラック運転手になる方法も併せて紹介!
本記事を参考に、CAFとBAFについて、知識を深めていただければ幸いです。