ユニック車の免許取得に必要な資格と手順│費用やコツについても紹介

ユニック 免許
免許・資格

重量が重たいものを運搬する際に役に立つのがユニック車です。 

 

ユニック車は、搭載されているクレーンを操作する必要があるため、  

 

車の運転免許以外に免許をとる必要があります。 

 

本記事では、ユニック車の免許取得に必要な資格と手順、 

 

費用やコツについて、詳しく解説します。 

 

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ユニック車とは?基本情報と特徴を理解しよう 

ユニック車とは

ユニック車は、一般に、トラッククレーンと呼ばれるように、 

 

トラックにクレーンが搭載されている車のことです。 

 

ユニック車は、 

 

クレーンを利用して重量の重たいものを荷台に乗せて運搬することができ、 

 

建設現場や物流業界などで幅広く活躍しています。 

 

ユニック車の詳細は、以下の通りです。 

 

 

内容 

機能 

自走での運搬と、クレーンによる荷物の吊り上げ・移動が可能 

種類 

2トン、4トン、ハイアウトリガー型、キャブバック型など多種多様 

用途 

資材運搬、引越し作業、災害廃棄物の撤去など 

免許 

トラックの大きさに応じた運転免許が必要 

 

 

ユニック車の用途と活躍する場面 

ユニック車は、主に以下のような場所で活躍します。 

 

 

内容 

建設現場 

鉄骨やコンクリートといった重量がある建設資材の搬出入時 

物流業界 

コンテナ、大型機械設置など、大型で運搬が困難なものを運ぶとき 

災害復旧 

がれき撤去や倒木の片付けなどの緊急時 

その他 

林業、配送業、解体業などの現場 

 

ユニック車を利用することで、 

 

荷物の積み下ろしは、安全かつスムーズに行なうことが可能です。 

 

また、クレーンがトラックに搭載されていることから、 

 

運搬したい重量物をそのままトラックに載せて目的地まで運ぶことができます。 

 

ユニック車は小型のものから大型のものまで、 

 

様々なサイズがありますので、用途に応じて大きさを選択しましょう。 

 

 

ユニック車を運転するメリット 

ユニック車を運転するメリットについてご紹介します。 

 

効率よく作業できる

ユニック車は、トラックとクレーンが1台にまとまっているため、 

 

両方の役割を担うことができ、作業時間とコストを削減することができますので、 

 

効率よく作業可能です。 

 

さまざまな仕事ができる

ユニック車があると、建設現場、工事現場、引っ越しなど、 

 

さまざまな仕事を担うことができます。 

 

安全性を維持した作業が可能

重量物を手作業で運搬するのは大変危険ですが、クレーンを利用することで、 

 

作業員の負担を軽くすることができ安全を維持した状態で作業可能です。 

 

狭い場所での作業も可能

小型のユニック車を使用することで、 

 

大型のユニック車が通行できないような場所でも、 

 

重量物を運搬するような作業ができます。 

 

コスト削減

ユニック車を購入すると多額の資金が必要ですが、 

 

ユニック車はレンタカー会社でも取り扱いがありますので、 

 

必要な時にだけユニック車をレンタルすることで、コストを削減することが可能です。 

 

 

 

ユニック車の免許の取得条件 

ユニック車 免許 取得条件

ユニック車を運転するためには、以下の取得条件を満たしていなければなりません。 

 

 

運転免許

ユニック車を運転するためには、以下の免許が必要です。 

 

種類 

車両総重量 

最大積載量 

普通免許 

5トン未満 

3トン未満 

準中型免許 

5トン以上 

6.5トン未満 

中型免許 

5トン以上11トン未満 

6.5トン未満 

大型免許 

11トン以上 

6.5トン以上 

 

運転するユニック車の重量に応じて、必要運転免許を保持しましょう。 

 

 

クレーン資格

ユニック車のクレーンを操縦するためには、以下の資格が必要です。 

 

講習・免許 

吊り上げ荷重 

小型移動式クレーン運転技能講習 

0.5トン以上1トン未満 

小型移動式クレーン技能講習 

1トン以上5トン未満の場合 

移動式クレーン運転士免許 

5トン以上 

 

吊り上げ荷重に応じて、取得する資格が異なりますのでご注意ください。 

 

上記以外の資格では、クレーンで吊り上げる荷物を取り付ける作業を行なう場合は 

 

「玉掛け技能講習」の資格が必要となります。 

 

 

 

ユニック車の免許取得方法と手順 

ユニック車 免許取得方法 手順

ユニック車の免許取得方法と、手順についてみていきましょう。 

 

ここでは、運転免許をすでにもっている前提でご紹介します。 

 

 

教習所に通って取得する場合 

まずは、教習所に通って取得する場合についてみていきましょう。 

 

登録教習機関の選定

まずは、移動式クレーン運転士の免許取得に 

 

必要な学科・実技教習を行なっている登録教習機関を検索してください。 

 

教習の受講

登録教習機関で、学科と実技の教習を受講しましょう。 

 

教習時間は、現在もっている免許や、取得する免許の種類によって異なります。 

 

修了試験

教習修了後に実施される修了試験に合格し、修了証明書を受け取りましょう。 

 

学科試験と実技試験

最後に、試験場での学科試験・実技試験に合格することで、免許の取得が可能です。 

 

 

合宿で取得する場合 

次に、合宿で取得する場合についてみていきましょう。 

 

合宿の選定

移動式クレーン運転士の免許が取得できる合宿を選びます。 

 

講習の受講

学科と実技の教習を受講してください。 

 

試験受験

学科講習で知識を問う試験と、 

 

実技講習で練習した内容に基づいた操作試験を受けて合格しましょう。 

 

両方の試験に合格することで、移動式クレーン運転士の資格を取得できます。 

 

 

 

ユニック車の免許取得にかかる費用と期間 

ユニック車 免許取得 費用 期間

ユニック車の免許取得にかかる費用と期間についてみていきましょう。 

 

 

費用 

まずは、移動式クレーン運転士の資格取得費用についてみていきます。 

 

 

教習所 

合宿 

教習所費用 

約13万円~約16万円 

約10万円~約35万円 

試験費用 

【学科試験】約6,800円 

【実技試験】約11,100円 

【学科試験】約6,800円 

【実技試験】約11,100円 

免許取得申請費用 

約1,500円 

約1,500円 

 

もし、運転免許をこれから取得する場合は、以下の費用が必要です。 

 

 

教習所 

合宿 

普通 

免許 

約30万円~約35万円 

約20万円~約30万円 

準中型 

免許 

免許なし 

約40万円 

免許なし 

約35万円~約45万円 

普通MT所持 

約17万円 

普通MT所持 

15万円~16万円 

中型 

免許 

普通MT所持 

約18万円 

普通MT所持 

約18万円~約23万円 

準中型5t限定MT所持 

約15万円 

準中型5t限定MT所持 

約17万円~約20万円 

大型 

免許 

普通MT所持 

約30万円~約40万円 

普通MT所持 

約30万円~約35万円 

準中型5t限定MT所持 

約25万円~約35万円 

準中型5t限定MT所持 

約25万円~約35万円 

中型免許 

所持 

約20万円~約25万円 

中型免許 

所持 

約20万円~約25万円 

 

 

かかる期間 

続いて、移動式クレーン運転士の資格取得にかかる期間についてみていきます。 

 

種類 

かかる期間 

学科 

10時間程度 

実技 

8時間程度 

合計 

約18時間程度 

 

学科・実技の合計時間は約18時間で、実技は1日2時間まで受けられますので、 

 

日数にすると約5日間で教習そのものは終了です。 

 

その後、学科試験に合格し、免許申請を行ない、約3週間後に免許が交付されます。 

 

 

 

ユニック車の免許をお得に取得する方法 

ユニック車の免許をお得に取得する方法についてみていきましょう。 

 

 

教育訓練給付金を受ける

厚生労働省の「教育訓練給付制度」を利用して、 

 

教育訓練給付金を受給することで、お得にユニック車の免許を取得できます。 

 

ユニック車の場合、一般教育訓練給付金として、 

 

受講費用の20%(上限10万円)が受給可能です。 

 

 

会社の支援制度を受ける

会社によっては、ユニック車の免許を取得する際の支援をしてくれる会社があります。 

 

免許取得の支援をすることで、ユニック車を運転できる人数を確保することができ、 

 

仕事の受注数を増やすことができるのです。 

 

現在在籍している会社や、これから就職を考えている会社に、 

 

ユニック車の免許の取得費用の支援を行なっているか、確認してみるといいでしょう。 

 

 

 

ユニック車の運転のコツ 

ユニック車 運転 コツ

ユニック車の運転のコツについてご紹介します。 

 

 

荷重バランスを把握する

ユニック車は、荷物の重さとブームの角度により、バランスが変化します。 

 

作業者は、荷物の重さを把握し、 

 

ユニック車の能力に応じた作業を進めなければなりません。 

 

荷物は斜めに吊ることは厳禁で、垂直に吊るようにしてください。 

 

ユニック車のバランスが崩れると、 

 

ユニック車が転倒し、大事故につながる可能性があります。 

 

 

ブームの角度を意識する

ブームの角度は、荷重バランスに大きな影響を与え、 

 

ブームを伸ばすほど、ユニック車への負担が増えます。 

 

とくに、ブームを水平に近い角度で使用する際は、慎重な操作が必要です。 

 

ブームは、ゆっくりとスムーズに操作することが必須で、 

 

急激な操作を行なってはいけません。 

 

 

風の影響を考える

ユニック車は、風の影響を大きく受けます。 

 

風が強い日の作業は、荷物が揺れやすくなり、ユニック車が不安定になるのです。 

 

風が強い場合は、作業を中止することをおすすめしますが、 

 

万が一作業する場合は、慎重に操作しなければなりません。 

 

風で荷物が回転する恐れがある場合は、 

 

ガイドロープなどを使用して対策をとりましょう。 

 

 

周囲の安全確認を徹底する

事故を防止するためには、周囲の安全確認を怠らないことです。 

 

とくに狭い場所で作業する場合は、ブームの操作を慎重に行なわなければなりません。 

 

作業者のほかに、周囲に安全確認できるスタッフを置き、 

 

無線機などでやり取りしながら安全確認を行なうのも1つです。 

 

作業中は、荷物の下には絶対に入らないように注意しましょう。 

 

 

 

ユニック車の運転の際の注意点 

ユニック車 運転 注意点

ユニック車の運転の際の注意点についてご紹介します。 

 

 

アウトリガーの設置

アウトリガーは、必ず最大限に張り出し、 

 

移動式クレーン運転士などの有資格者が確実に設置してください。 

 

地面の状態に応じて、鉄板や角材などで補強することも大切です。 

 

 

定格荷重の把握

定格荷重表を確認し、ブームの長さ、作業半径に応じた吊り上げ荷重を確認しましょう。 

 

定格荷重を超えた作業は、事故の原因になりますので、絶対に避けてください。 

 

 

周囲の安全確認

作業する場合は、視界を確保し、死角に注意する必要があります。 

 

風が強い場合は、作業を中止し、ブームを格納してください。 

 

 

積載物の固定

積載物は十分に固定し、走行中に落下しないように注意しましょう。 

 

固定する前には、重量や重心を把握し、安定した状態が保てるようにしてください。 

 

 

クレーンの操作

クレーンを操作する際は、周囲の状況を十分に確認しましょう。 

 

急激な操作は避けて、ゆっくり・丁寧に作業をしてください。 

 

 

 

まとめ 

ユニック車の免許取得に必要な資格と手順、費用やコツについて、 

 

ご理解深まりましたでしょうか。 

 

ユニック車は、車の運転免許だけでは操作することができず、 

 

クレーン運転士の免許が必要です。 

 

クレーンを操作する際は、作業に集中し、安全確認を行ないながら、 

 

慎重に作業しなければなりません。 

 

ユニック車が操作できれば、仕事の効率がグンと上がります。 

 

運転免許については、運転ドットコムの下記の記事も役に立ちますので、 

 

合わせて参考になさってください。 

 

【最新版】免許の種類と区分について

 

本記事を参考に、ユニック車の免許取得を目指してみてはいかがでしょうか。