運送の求人を検索すると、2tドライバ―の仕事をよく目にします。
2tドライバ―はトラックの中で比較的小さくて運転しやすい印象があるかもしれません。
一方で2tドライバ―の仕事はきついという声も聞いたことがあるのではないでしょうか。
本記事では、2tドライバーの仕事内容や、仕事はきついのかについて詳しく解説していきます。
2tドライバーの仕事内容について紹介!
2tドライバーの仕事はさまざまですが、近距離での配送が主な仕事といえます。
近距離の配送が中心であるため、トラックの中で睡眠を取りながら遠方に出向くことは多くありません。
つまり基本的には毎日帰宅できるのが基本です。
2tドライバ―の仕事の時間は、朝から夕方まで、昼から夜まで、夜から明け方までなど、勤務する配送会社によってさまざまといえます。
2tドライバ―の仕事はコンビニなどのルート配送や、スーパーや飲食店に商品を配送するのが一般的です。
2tトラックってどんなトラック?
2tトラックは、以下のようなトラックのことをいいます。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2tショートの寸法は、5ナンバーの乗用車と同じ規格で、狭い道路でも運転しやすいですし、
普通車が駐車できるコインパーキングに停めることも可能です。
このような規格のトラックであることから普通自動車第一種免許で運転することができます。
ただ以下のように、免許を取得した時期によって運転できるトラックの大きさが異なるために注意してください。
<2017(平成29)年3月12日以降に取得>
|
|
|
|
<2007(平成19)年6月2日から2017(平成29)年3月11日の間に取得>
|
|
|
|
<2007(平成19)年6月1日までに取得>
|
|
|
|
2tトラックといっても、仕事の用途によって、以下のようにさまざまな種類のものが用意されています。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
就く仕事によって運転する2tトラックが異なります。
2tドライバーの仕事内容
前述でトラックの種類についてご紹介しました。
2tドライバ―の仕事内容によって、乗車するトラックが異なります。
以下は2tドライバ―の仕事内容の一例です。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2tドライバーの一日の流れ
2tドライバ―にはさまざまな職種がありますが、ここでは近距離ドライバ―の一日についてみていきましょう。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
基本的に近距離ドライバ―の場合は、その日のうちに仕事が終わります。
一般に労働基準法で1日の労働時間は8時間以内と定められていますが、
ドライバ―の仕事は残業になることが多いです。
2tドライバーがきついと言われている本当の理由
上記で2tドライバ―の仕事内容についてご紹介しました。
実際に2tドライバーの経験をした方の中には、仕事がきついとおっしゃっている方が少なくありません。
ここでは2tドライバーの仕事がきついと言われている本当の理由についてご紹介します。
決まった時間に休憩ができない
一般の会社企業では12~13時が休憩時間といったように、
基本的に決まった時間に休憩をとるようになっています。
一般的な12~13時が休憩時間でなかったとしても、13~14時など、
社員によって時差をつけて休憩を設けている会社企業もあります。
しかし2tドライバ―は一般の会社企業と同じような形で決まった時間に休憩を取ることができません。
配送する多くの荷物には時間指定がかかっているため、その時間に合わせて2tドライバ―は動くことになります。
時間指定がかかっている荷物が少ない日は比較的ゆったり休憩をとる時間が確保できますが、
時間指定がかかっている荷物が多い場合はそうもいきません。
一般の会社企業のように決まった時間に、決まった休憩時間を確保した方にはきついと感じるでしょう。
一日の労働時間が長い
2tドライバ―の1日は長いです。
前述で2tドライバ―の仕事にはさまざまなものがあるとご紹介しましたが、
とくに宅配便の仕事は会社企業や個人宅を1件ずつ回ることになります。
基本的に宅配便は9~21時までの配達時間が設けられています。
例えば9時からの宅配業務を開始するためには、
それまでに2tトラックに荷物の積み込み作業を完了させておかなければなりません。
時間を逆算すると6時頃に出社し、そこから荷物を2tトラックに積み込んでからの出発になります。
もちろん9~21時の配達時間を1人で担うわけではありませんが、
配達先が不在であったり、渋滞に巻き込まれたりすると、予定通りの時間に業務が終わるのは難しいです。
このように2tドライバ―の労働時間は長くなることが多いことから、仕事がきついと感じられています。
交通事故のリスクがある
2tドライバ―の仕事は労働時間が長くなるときもあれば、トラックを運転するだけでなく、荷物の積み下ろしもあります。
体力的に負担がかかることはいうまでもありません。
それだけでなく、長時間の運転で精神的にも負担がかかっているため、運転中に睡魔が襲ってくることもあるでしょう。
2tトラックは普通乗用車よりも大きいですので、一瞬の運転の判断ミスが大事故になりかねません。
このように交通事故と常に隣り合わせであるプレッシャーを感じることはきついと感じるのです。
荷物の積み下ろしが大変
2tドライバ―の仕事は運転業務だけでなく、荷物の積み下ろし業務もあります。
軽い荷物であれば運ぶのは簡単ですが、重い荷物であると腰にも大きな負担がかかります。
配達のスケジュールを円滑に進めるために、駐車した2tトラックから届け先まで走って届けることもあるでしょう。
最近の高層マンションや高層ビルでは、中層階・高層階によって乗るエレベーターが分けられていたり、
エレベーターを待っている時間がもったいないため階段を使う場合もあります。
このように荷物の積み下ろしがきついと感じる方もいらっしゃるのです。
2tドライバーはきついってホント?!体験談を紹介!
ここでは実際に2tドライバ―のきつさを体験した方の体験談についてみていきましょう。
~ケース①~ Nさん・40代男性
Nさんは運転が好きなため、仕事そのものにきつさを感じてはいませんでしたが、
ただ給料が低い会社はきついと感じたため、これまでに2回転職をしています。
退職した仕事仲間もいるそうですが、
その人たちは2tドライバ―の仕事に性格的に向いていなかった人が多いと感じていたそうです。
また家族がいる方は、家族の理解がないと続けるのは難しい仕事ではないかと述べていました。
~ケース②~ Kさん・40代女性
Kさんは車の運転が好きで2tドライバ―の仕事を選びましたが、荷物の積み下ろしがきついと感じているそうです。
基本的に荷物は手で積み下ろしをしなければならないため、体への負担が大きいと述べていました。
楽に稼げる仕事はないけれど、トラックドライバ―はコロナ禍であっても仕事は減りませんでしたし、
このまま仕事を続けていきますとのことです。
~ケース③~ Tさん・50代男性
2tドライバーの仕事は体力仕事できついですし、簡単に稼げる仕事はありません。
しかしきついといってデメリットばかりみていると、どんな仕事も努まらないと思います。
メリットとデメリットをてんびんにかけたときに、少しでもメリットが多い仕事であれば継続するという考えが必要です。
2tドライバーの楽しいところって?
2tドライバーの仕事はきつい面もありますが、以下のように楽しいところもたくさんあります。
・全国各地色々なところに行くことができる
・荷物の積み下ろしが楽になってきている
・労働環境が良くなってきている
これら3点について詳しくみていきましょう。
全国各地いろいろなところに行くことができる
2tドライバ―は近距離だけでなく、中距離や長距離の仕事もあります。
これまでに行ったことがないところへの配送であれば、
見たことのない風景を楽しみながらご当地グルメなどを食することもできるでしょう。
仕事半分で、全国色々なところに行くことができるのは1つの楽しみです。
荷物の積み下ろしが楽になってきている
2tトラックによっては、トラック後部の扉にリフトが装着されているものがありますので、
車高の高い2tトラックから荷物を積み下ろすときも負担が少なくなっています。
またパレットに荷物が載せられている場合は、フォークリフトで積み下ろしができる業者もあるのです。
すべてが手作業で積み下ろしするわけではありませんので、これまでのきつい仕事から楽しさを感じられるでしょう。
労働環境が良くなってきている
2tドライバ―含め、トラックドライバーの仕事は長時間労働・重労働できつい仕事であると思われています。
ただ2024年4月からは、トラックドライバ―の時間外労働時間が年間960時間に制限されます。
長時間時間労働については、全配送会社で修正が行なわれますので、
時間外労働が緩和される分、体力的にも精神的にもゆとりが生まれ、仕事に楽しさを感じられるでしょう。
2tドライバーの給料ってどのくらい?
2tドライバ―の全国平均給料は267,864円となっています(2023年11月30日現在)。
高い給料をねらう場合は、東京都や大阪府のような大都市で就職すること、また大手配送会社に就職することでしょう。
ただ大都市では宅配の仕事になると軒数が多く、仕事の忙しさは地方より多いともいえます。
2tドライバーに関するQ&A
2tドライバ―に関するQ&Aには以下のようなものがありますので、ご参考になさってください。
Q1. 2tドライバーは未経験でも働くことはできますか?
A. 可能です。一から仕事を丁寧に教えますのでご安心ください。
Q2. 普通免許しかありませんが、大丈夫でしょうか?
A. MT免許が必要ですが、就職時に取得補助制度もありますのでご安心ください。
Q3. 重い荷物が運べるか自信がありませんが大丈夫でしょうか?
A. 積み下ろしは手作業ですが、かご車もありますので体力に自信がない方でも安心です。
上記以外にも、以下の質問についてもご覧ください。
人間関係って実際にどうなの?
2tドライバ―は基本的に仕事は1人で行ないますので、他の社員と接する機会は多くありません。
社内では業務報告や相談が中心ですし、業務が終われば挨拶程度の関わりで終わる場合もあります。
人間関係が密でないがゆえに気をつけなければならないことは、
報告や相談は丁寧に行なったほうがいいですし、トラック整備をしてくださっている方や事務の方へも丁寧に接しましょう。
他の社員と接する機会が少ないですが、日頃の丁寧な接し方が、今後の良好な人間関係の構築につながります。
休日は?
休日は勤務する配送会社によってさまざまですが、
基本的には労働基準法で定められている月4回以上の休日が設けられています。
中には完全土日祝日を休みとしている配送会社もあります。
福利厚生ってどんなのがあるの?
2tドライバ―の福利厚生を設けている配送会社は多数あります。
一例ですが、2tドライバ―の福利厚生には以下のようなものがあります。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
就職前に、配送会社でどのような福利厚生を設けているかを、ぜひチェックしてみてください。
福利厚生についてはこちらにも掲載がありますので、ご参考になさってください。
トラックドライバーの福利厚生ってどうなの?会社の探し方も合わせて紹介
まとめ
本記事では、2tドライバーの仕事内容や、仕事はきついのかについて詳しく解説してきました。
2tドライバ―の仕事はさまざまで、仕事によって運転するトラックの種類は異なります。
2tドライバ―の仕事はきつい面が多いのは確かですが、楽しさを感じられる面もありました。
本記事で2tドライバ―の仕事の詳細について知っていただき、就職を考えてみてはいかがでしょうか。