物流業界で「2024年問題」が挙げられており、トラック運転手の人手不足が深刻になるといわれています。
今後トラック運転手の需要が増えますが、トラック運転手として就職する際は、
トラック運転手に向き・不向きについて自分を分析する必要があるのです。
本記事では、自身がトラック運転手に向いているのか・向いていないのかを詳しく解説します。
トラック運転手の仕事内容を紹介!
トラック運転手の仕事には、大きく3つの仕事があります。
1つめは「集荷・積込」です。
会社や自宅などに出向いて荷物の集荷や、預かった荷物をトラックに積み込みます。
預かった荷物は重量や地域によって荷物を分けていき、正確に荷物が届くように伝票処理を行なう必要があります。
2つめは「輸送・配達」です。
道路交通法を遵守しながら、預かった荷物を送り先まで確実に届けなければなりません。
3つめは「荷下ろし」です。
伝票に記載された住所地に、確実に荷物を届ける必要があります。
上記が基本的なトラック運転手の仕事ですが、トラックには大型・中型・小型の種類があれば、
長距離・中距離・近距離など、運ぶ距離も異なるのです。
また宅配便の仕事もトラック運転手に含まれます。
詳しいトラック運転手の仕事内容については、こちらに記載されていますのでご参考になさってください。
→https://wnten.com/column/1749
トラック運転手に向き・不向きがある?
どのような仕事にも向き・不向きがあるように、トラック運転手の仕事にも向き・不向きがあります。
ここではどのような人がトラック運転手に向き・不向きなのかをみていきましょう。
トラック運転手が向いている人の性格・特徴
トラックの運転手に向いている人の性格・特徴には以下の6つがあります。
1. 車を運転するのが好きな方
2. 単調な仕事が苦にならない方
3. 体力・健康に自信がある方
4. 1人で仕事をしたい方
5. 仕事とプライベートを分けたい方
6. 責任ある仕事がしたい方
車(トラック)を運転するのが好きな方
トラック運転手の仕事は、トラックを運転して荷物を運ぶことです。
勤務時間のほとんどが運転している時間となるため、
日頃の車の運転やトラックの運転が苦でない方、運転が好きな方はトラック運転手に向いています。
長距離トラック運転手ともなると、運転時間が6時間を超えるケースがほとんどですので、
運転好きでなければ仕事がきつく感じるでしょう。
単調な仕事が苦にならない方
トラック運転手の仕事は、決まった道を使って荷物を運ぶことが多いですので、飽きがくる場合があります。
また長距離トラック運転手の場合は、高速道路を利用することが多いですが、一定の速度での走行も飽きがきます。
このように仕事の環境が単調になりがちですが、単調な仕事が苦にならない方にとっては向いている仕事です。
体力・健康に自信がある方
前述のように、トラック運転手は長時間運転するケースがほとんどですので、体力に自信がなければ仕事が務まりません。
体力を維持するためには、睡眠・食事をしっかり取るなどして、日頃から健康に気を遣う必要があります。
年に1度は健康診断を受けて自分の体の状態を知るのも大切です。
1人で仕事をしたい方
トラック運転手の仕事は、1人でトラックに乗って荷物を運ぶため、1人で仕事をしたい人に向いています。
他の人とコミュニケーションをとるのが苦手な人にとっても向いている仕事で、
荷下ろし先の人とのコミュニケーションを必要最小限だけです。
仕事とプライベートを分けたい方
トラック運転手の仕事は、自宅に持ち帰ってやらなければならない仕事はありません。
トラック運転手の仕事は、勤務時間中に荷物を運ぶ業務だけなのです。
仕事のときは仕事、プライベートのときは自分の時間を有意義に使うことができます。
責任ある仕事がしたい方
トラック運転手の仕事は、お客様の大切な荷物を目的地まで運ぶことです。
安全・確実に荷物を運ぶためには、交通ルールを守ることはもちろん、優しい運転をしなければなりません。
ルールや時間を守るという責任を背負いながら、お客様の荷物をhこぶのがトラック運転手の仕事なのです。
トラック運転手が不向きの人の性格・特徴
トラックの運転手に不向きな人の性格・特徴には以下の4つがあります。
1. チームで仕事を達成したい方
2. 体調を崩しやすい方
3. スケジュール管理ができない方
4. 短気でイライラしやすい方
チームで仕事を達成したい方
前述で、トラック運転手の仕事は1人で仕事したい方に向いているとお伝えしました。
出勤後のトラックの点検、物流センターへの移動は1人で行ないます。
また荷物を積んだ後の配送から荷下ろしも、トラック運転手は1人で仕事をするのです。
つまり他の人と協力しながらチームで仕事をするという機会はほとんどありません。
トラック運転手の仕事は、チームで仕事を達成したい人には続かない可能性が高いでしょう。
体調を崩しやすい方
トラック運転手の仕事は、体力や健康を維持する必要があります。
トラック運転手の仕事は屋外で行ないますので、天候や気温の変化に対応しなければなりません。
雨や雪の日であっても当然のことながら傘をささずに仕事をする必要があります。
雨や雪で濡れたからといって風邪をひいたり、体調を崩す傾向がある場合は、トラック運転手の仕事は不向きでしょう。
トラック運転手によっては長距離走行する場合があります。
長距離走行は短距離・中距離走行よりも運転時間が長いことから、かなりの神経を使います。
長距離走行に加えて、夜間での走行となると思った以上に体力も奪われるのです。
必ずしも朝出勤して、夕方に退勤できる仕事ではなく、
生活リズムが一定ではありませんので、体調管理には気を遣わなければなりません。
実際にトラック運転手として勤務することで体が慣れてくることもありますが、
無理をせず、自分の体調にあった運送会社を選ぶことで活躍の場があるでしょう。
スケジュール管理ができない方
どの職種においても同じことはいえますが、トラック運転手の仕事も時間を守れない方は不向きといえます。
荷下ろし先に時間通りに到着するために、さかのぼって出発時間を計算しなければなりません。
荷下ろし先に早く到着したとしても決められた時間より前に荷下ろしはできませんが、
時間にゆとりをもって到着しておくことが大切です。
このようにスケジュール管理ができない方は、トラック運転手の仕事には不向きとといえます。
またスケジュール管理をする上で、以下のような労働時間についても知っておく必要があります。
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これらの労働時間を把握しながらスケジュール管理を行なわなければなりません。
円滑にトラック運転手の仕事を進めるためには、荷下ろし先までの到着時間や道中の渋滞ポイントなどを調べるといいでしょう。
トラック運転手の仕事の経験を積み重ねていくと、どこの道が・どの時間帯に・どれくらい渋滞するのかも自然と身についてきます。
短期でイライラしやすい方
トラック運転手の仕事の仕事には、イライラする状況が主に2点あります。
1つめは、荷下ろし先に向かう道中で渋滞が発生したときです。
スムーズに走行できないことに対してのイライラだけでなく、
渋滞が発生すると自分が計画した時間に到着しない可能性が出てきます。
2つめは、予定通り荷下ろし先に到着しているのに、自分より先に別のトラックが到着している場合です。
荷下ろし先はトラックの駐車スペースが限られています。
自分より先にトラックが到着している場合は、荷下ろしをする順番を待たなければなりません。
「せっかく早く荷下ろし先に到着したのに、先着がいては早く到着した意味がない」とイライラしてくるものです。
短気でイライラすると運転も荒々しくなり、事故を起こす可能性が高まるだけでなく、
お客様の大切な荷物にも損傷を与えかねません。
また荷下ろし先の職員にもイライラが態度で伝わってしまうと
「あの運送会社の運転手の態度が悪い」など、会社の評判にも影響してしまいます。
トラック運転手の仕事は、自分が短気でイライラする性格であっても、それをコントロールできなければなりません。
あなたはトラック運転手に向いている?向き・不向きチェック!
ここでは実際にあなたがトラック運転手に向いているのかをチェックしていきましょう。
トラック運転手に向いている方
以下のポイントにあてはまるものが多いほど、トラック運転手に向いているといえるでしょう。
一緒に確認してみましょう。
▢1人が好きか?
トラック運転手は基本的に1人で仕事をしますので、1人が苦でない人が向いています。
▢集中力があるか?
トラック運転手の主な仕事は運転することで、運転に集中しなければ事故を引き起こしてしまいます。
▢車の運転は好きか?
トラック運転手の主な仕事はトラックを運転することですので、運転が好きなほうが仕事に向いています。
▢我慢強いか?
トラックを運転しているときに前方の車が遅い、渋滞しているなどイライラする面が多いですが、それに我慢できるかが求められます。
▢整理整頓ができるか?
トラック運転手は、トラックの荷台の荷物や、車内で休憩しやすいように運転席周りを整理整頓するなど、片づけられるかどうかも向いているかの1つです。
▢自分の意思が相手に伝えられるか?
自分が到着することができない配送時間を指定された場合など、無理なことは無理とはっきり伝えることで、自身の体の負担が軽減されます。
▢高収入を得たいか?
トラック運転手の中でも、大型トラックや長距離トラックの仕事に就くことで高収入が目指せます。
▢正社員になりたいか?
人手不足が慢性化しているトラック業界ですので、正社員への志をもっている方はトラック運転手に向いているでしょう。
▢年間休日100日以上を求めるか?
短距離・中距離トラック運転手の場合は、比較的柔軟に休みを取ることができ、年間休日100日以上の取得もよくみられます。
トラック運転手に不向きの方
以下のポイントにあてはまるものが多いほど、トラック運転手に不向きといえるでしょう。
▢短気が表情に出ないか?
事故や渋滞、煽り運転をされるなどで短気が表情に出てしまうと、事故を発生させたり、お客様の荷物を損傷させてしまう可能性があります。
▢時間にルーズではないか
荷下ろしする場所に時間通りに到着するなど、決められた時間を守らなければ運送会社の信用問題にも関わります。
▢単調な作業が継続できるか?
荷下ろしやルート配送の際に毎回同じ道を使うなど、単調な作業になることがありますので、それが苦でないかが求められます。
▢ルールを守ることができるか?
会社のルールはもちろんのこと、道路交通法などのルールを守りながら業務を進めていかなければなりません。
▢運転が嫌いではないか?
トラック運転手の主な仕事は運転ですので、運転が嫌いな場合は仕事に就いてからモチベーションが上がらない可能性があります。
▢1人が嫌いではないか?
トラック運転手の仕事は、運転・積み込み・荷下ろしまで基本的に1人で作業しますので、1人での作業が苦手な方には不向きです。
▢整理整頓が苦手ではないか?
トラック車内の生徒整頓だけでなく、積み込みの際にきちんと整理整頓した状態で積まなければ荷崩れを起こしてしまい、お客様の荷物に損傷を与えてしまいます。
実際にトラック運転手として働いている人の口コミ
ここでは実際にトラック運転手として働いている方の口コミをご紹介します。
~ケース①~M・Hさん 勤務歴3年目
M.Hさんが勤める運送会社は、運転手の希望や事情を可能な限り汲み取りながらシフトを組んでいます。
その状況で仕事が回せるように社員が協力し合いながら勤務にあたっているとのことでした。
トラック運転手未経験の方については研修制度があり、
会社が自分を育ててくれることが十分に伝わってくることにも感動したそうです。
積み下ろしの研修では、荷物を運ぶコツを教えてくださり、
体力に自信がない方であっても円滑に作業を行なうことができるように配慮されていました。
トラック運転手は基本的に1人で仕事を進めますが、仲間同士で仕事を助け合うことで、
きつい仕事も達成することができ、今となっては仕事にやりがいを感じています。
~ケース②~M・Yさん 勤務歴0.5年目
大型免許をもっているM.Yさんはトラック運転手に転職しました。
その際に一からトラック運転手の研修を受けなければならないと思っていましたが、
大型免許をもっていることから、研修の一部が免除されました。
トラック運転手としては初心者ではないと認められたことに背中を後押しされたM.Yさん。
特に荷物の積み込みでは、走行途中に荷崩れを起こしてお客様の商品に損傷を与えないように、特に注意を払っています。
都会を走行する際は渋滞に巻き込まれることがしばしば。
時間にゆとりをもって物流センターを出発し、約束の時間に間に合うように行動すること、
渋滞にイライラせず、車内では好きな音楽を聞くなど、自分で色々と考えて行動しています。
まとめ
トラック運転手の向き・不向きについての解説で、さまざまな特性を知っていただけたと思います。
トラック運転手が向いている人の性格・特徴は、以下の6つでした。
1. 車を運転するのが好きな方
2. 単調な仕事が苦にならない方
3. 体力・健康に自信がある方
4. 1人で仕事をしたい方
5. 仕事とプライベートを分けたい方
6. 責任ある仕事がしたい方
またトラックの運転手に不向きな人の性格・特徴は以下の4つがありました。
1. チームで仕事を達成したい方
2. 体調を崩しやすい方
3. スケジュール管理ができない方
4. 短気でイライラしやすい方
本記事をお読みいただき、ご自身がトラック運転手に向いているかの適性を確認していただき、
トラック運転手への就職・転職を検討してみてはいかがでしょうか。