軽貨物ドライバーは稼げるのか?稼いでいる人と稼げない人の違いや稼ぐ方法も紹介!

軽貨物ドライバー 稼げる?
コラム

ネットショッピングでの買い物が多く行なわれる今、 

 

商品を配達する軽貨物ドライバーの仕事はどんどん増えています。 

 

仕事が増えると、軽貨物ドライバーの仕事は稼げるように思えますが、 

 

実際のところはどうなのでしょうか。 

 

本記事では、軽貨物ドライバーは稼げるのか、 

 

稼いでいる人と稼げない人の違いや稼ぐ方法について詳しく解説します。 

 

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軽貨物ドライバーは配送件数が多ければ多いほど稼げる!

軽貨物ドライバー 配送件数

 

軽貨物ドライバーは、軽自動車を使用して仕事をしますので、 

 

大きな荷物を運ぶのは適していません。 

 

各家庭に宅配で届ける、比較的大きさが小さな荷物を運ぶのが主な仕事です。 

 

軽貨物ドライバーは、配送件数が多ければ多いほど稼ぐことができます。 

 

筆者が軽貨物ドライバーをしていた際は、荷物を1つ運ぶと90円の報酬がありました。 

 

100個運ぶと9,000円、150個運ぶと13,500円というように、 

 

配送件数が多ければ多いほど稼ぐことができるのです。 

 

 

 

軽貨物ドライバーの給料の仕組み

軽貨物ドライバー 給料 仕組み

 

軽貨物ドライバーは、運送会社に雇用されている「社員ドライバー」、 

 

仕事を紹介してくれる委託業者に登録して働く「委託ドライバー」、 

 

自身で開業した「フリーランスドライバー」に分類されます。 

 

軽貨物ドライバーは、働き方によって、以下のように給料が異なります。 

 

なお軽貨物ドライバーの手取りは、運転ドットコムの下記の記事

 

にも記載していますので、合わせて参考になさってください。 

 

社員ドライバー 

約25~45万円/月 

委託ドライバー 

約20~50万円/月 

フリーランスドライバー 

約400万円/年 

 

社員ドライバーや委託ドライバーは、 

 

運送会社が依頼を受けた荷物を運ぶ仕事を担うことで給料がもらえます。 

 

フリーランスドライバーは、自身でとってきた仕事量に応じて給料が大きく異なります。 

 

軽貨物ドライバーの手取りの基準を、働き方別にみていきましょう。 

 

軽貨物ドライバーの手取りはいくら?軽貨物ドライバーで稼ぐための方法も紹介!

 

「社員」の場合

運送会社に在籍している「社員」の場合は 

 

「給与額−控除額=手取り」で手取りの計算をします。 

 

「給与額」は基本給+手当(時間外手当・資格手当等)で計算され、 

 

「控除額」は所得税、住民税、社会保険のことをさします。 

 

 

「委託ドライバー」の場合

委託ドライバーの場合は「売上−ロイヤリティ(手数料)−必要経費」で 

 

手取りの計算を行ないます。 

 

配送した際に得た売り上げをはすべて自身のものにはなりません。 

 

契約している運送会社にロイヤリティ(手数料)を支払う必要があります。 

 

そこからさらに必要経費を引いたものが手取りとなるのです。 

 

ロイヤリティには以下の2種類があります。 

 

型 

内容 

パーセント型 

・売上×〇〇%=手数料を決める方法 

・売上が少ない場合は手数料の負担が小さい 

・売上が多い場合は手数料の負担が大きい 

・運送会社によりパーセンテージが異なるが15~20%程度が相場 

固定金額型 

・売上金額に関わらず定額の手数料を決める方法 

・売上が少ない場合は手数料負担が大きい 

・売上が多くなっても手数料は定額のため手取りが多くなる 

・運送会社により金額が異なるが5,000~20,000円程度/月が相場 

 

 

「フリーランス」の場合

フリーランスドライバーの場合は、 

 

自身で運送会社へ営業に行き、直接取引先を探す必要があります。 

 

案件を請負うほど手取りは多くなりますが、仕事が獲得できなければ手取りはゼロです。 

 

フリーランスドライバーは配達業務以外に、 

 

経理などのすべての業務を自身でこなさなければなりません。 

 

 

 

軽貨物ドライバーの税金や保険、経費の仕組み

軽貨物ドライバー 税金 保険

 

軽貨物ドライバーの税金や保険、経費の仕組みについてみていきましょう。 

 

 

社員の場合

社員の場合は、以下のような税金・保険料を納めなければなりません。 

 

<税金> 

税金の種類 

内容 

所得税 

・1月1日から12月31日までの1年間の所得に対して課税される税金 

・所得によって負担する税率が異なる(累進課税) 

・毎月の給与から天引きされる 

・天引きされている所得税はあくまで見込みの所得税額 

・1年間の給与が確定した際に「年末調整」を行なう 

・年末調整で追加徴収や還付が行なわれる 

住民税 

・都道府県、市区町村それぞれに支払う税金 

・住民税は前年の所得に応じて税額が決まる 

・所得×おおよそ10%程度で算出する所得割額+均等割額の合計で算出 

 

累進課税制度による所得税の税率は、以下の通りです。 

 

所得金額 

税率 

控除額 

1,000~1,949,000円 

5% 

0円 

1,950,000~3,290,000円 

10% 

97,500円 

3,300,000~6,949,000円 

20% 

427,500円 

6,950,000~8,999,000円 

23% 

636,000円 

9,000,000~17,999,000円 

33% 

1,536,000円 

18,000,000~39,999,000円 

40% 

2,796,000円 

40,000,000円以上 

45% 

4,796,000円 

 

<保険> 

保険料の種類 

内容 

健康保険料 

・病院にかかる際に医療費の負担を軽減してくれる保険料 

・健康保険料は給料によって保険料が決まる 

・厳密には「標準報酬月額」をベースに納付額が決定する 

介護保険料 

・40~64歳までの人が納付する保険料 

・保険料は給料によって保険料が決まる 

厚生年金 

保険料 

・健康保険料と同じく、標準報酬月額により決まる 

・保険料は自身が将来受け取る厚生年金額にも関わる 

雇用保険料 

・雇用保険料は毎月金額が変動する 

・当月の給料+交通費の支給額に対して一定の料率がかけられる 

 

委託・フリーランスの場合

委託・フリーランスの場合は、 

 

以下の税金や保険などの経費を自身で計算・納付する必要があります。 

 

なお、費用については概算としてご覧ください。 

 

<必要経費> 

項目 

経費 

ガソリン代 

約50,000円/月 

オイル交換代 

約5,000円/月 

車検代金 

約80,000円/2年 

タイヤ交換 

約30,000円/2年 

自動車保険代金 

約10,000円/月 

車のローン代金 

約20,000円/月 

駐車場代 

約15,000円/月 

通信費 

約15,000円/月 

資材・備品代金 

約10,000円/月 

事務用品代 

約10,000円/月 

 

<保険料控除> 

保険の種類 

内容 

国民年金 

・国民年金は16,590円 

・年間199,080円が保険料控除として利用可 

※2022(令和4)年度時点 

国民年金基金 

・任意加入の年金基金 

・最大月額68,000円まで加入可 

国民健康保険 

・前年度の年収で翌年の保険料が決まる 

・個人事業主は報酬−(経費+保険料控除)分は課税対象 

・課税対象分から保険料が算出される 

・保険料控除としてい利用可 

iDeCo 

(個人型確定拠出型年金) 

・iDeCoの掛金は全額控除の対象 

・掛金の上限は人により異なる 

 

 

 

軽貨物ドライバーで稼ぐ方法3つ

軽貨物ドライバー 稼ぐ方法

 

軽貨物ドライバーで稼ぐためには、以下のような方法があります。 

 

 

配達先が多い地域を担当する

軽貨物ドライバーとして稼ぐためには、配達個数を増やすことです。 

 

都市部のように住宅戸数や会社軒数が多いところでは、 

 

近い距離で配達する場所が固まっているため稼ぐことができます。 

 

 

配達単価の高い運送会社で働く

配達単価や月給などは、運送会社によって異なります。 

 

就職する際に、運送会社の配達単価や給料を確認しましょう。 

 

 

福利厚生が充実している運送会社を選ぶ

福利厚生には、皆勤手当、無事故手当、住宅手当など、 

 

さまざまな手当を設定している運送会社があります。 

 

就職の際に、どのような福利厚生があるのか確認してください。 

 

 

 

軽貨物ドライバーで稼いでいる人と稼げない人の違い

軽貨物ドライバー 稼げる人 稼げない人 違い

 

軽貨物ドライバーには、稼いでいる人と稼げない人が見られます。 

 

その違いについてみていきましょう。 

 

稼いでいる人 

稼げない人 

稼ぎたいという向上心がある人 

車の運転が苦な人 

コミュニケーションが上手な人 

地図を読めない人 

体力に自信がある人 

1人での仕事がしんどい人 

 

稼いでいる人は、たくさんの荷物を運ぶために必要な体力を有しており、 

 

取引先とのコミュニケーションが円滑にとれる方が稼いでいます。 

 

一方、稼げない人は、長時間の車の運転が苦であったり、 

 

配達ルートを効率よく組めない人、つまり地図が読めないひとは稼ぐことができません。 

 

 

 

軽貨物ドライバーで月収100万円を目指すには?

軽貨物ドライバー 月収100万円稼ぐには

 

軽貨物ドライバーで月収100万円を稼ぐためには、以下のような稼働が必要です。 

 

社員では給料が固定で、委託ではロイヤリティが差し引かれ、 

 

月収100万円は非現実ですので、ここではフリーランスでの試算をしています。 

 

荷物単価 

100円/個 

配達個数 

334個/日 

稼働日数 

30日/月 

1日の売上 

33,400円(100円×個) 

1カ月の売上 

1,002,000円(33,400円/日×30日) 

 

上記のように1人で、1日で334個もの荷物を毎日運ぶのは不可能ですし、 

 

ドライバーを雇用したとしても、給料を渡す必要がでてきます。 

 

また、毎日300個を超える荷物を発注してもらうのは、簡単なことではありません。 

 

このように、軽貨物ドライバーで月収100万円を稼ぐのは、 

 

相当難しいといえるでしょう。 

 

 

 

まとめ

軽貨物ドライバーは稼げるのか、 

 

稼いでいる人と稼げない人の違いや稼ぐ方法について、ご理解深まりましたでしょうか。 

 

軽貨物ドライバーでたくさん稼ぎたい場合は、 

 

フリーランスで軽貨物ドライバーとして働くことが現実的です。 

 

軽貨物ドライバーとして稼いでいる人の特徴や、 

 

稼ぐ方法についても記載しましたので、参考なさってください。 

 

本記事を参考に、あなたも軽貨物ドライバーとして稼いでみてはいかがでしょうか。