軽貨物ドライバーの手取りはいくら?軽貨物ドライバーで稼ぐための方法も紹介!

軽貨物ドライバー 手取り

軽自動車を利用した軽貨物ドライバーをよくみかけます。 

 

ネット通販が普及する今、軽貨物ドライバーの稼働率が高まっています。 

 

多忙な軽貨物ドライバーの手取りはどれくらいなのでしょうか。 

 

本記事では、軽貨物ドライバーの手取りはいくらなのか、 

 

稼ぐための方法について詳しく解説します。 

 

軽貨物ドライバーの求人情報はこちら

 

 

軽貨物ドライバーとは

軽貨物ドライバーとは

 

軽貨物ドライバーとは、軽トラック・軽バンを使って 

 

荷物を輸送・配達するドライバーのことをさします。 

 

軽貨物ドライバーが使用する車両には商用ナンバーである「黒ナンバー」が取り付けられています。 

 

軽貨物ドライバーは、有償で荷物を輸送・運搬するため黒ナンバーを取り付ける必要があるのです。 

 

軽貨物については、運転ドットコムの下記の記事も合わせて参考になさってください。 

 

軽貨物とは??軽貨物の規格や荷物のサイズについて紹介!軽貨物運送業を始める方法も!

 

 

軽貨物ドライバーの手取り相場はいくら?

軽貨物ドライバー 手取り

 

軽貨物ドライバーは、運送会社に雇用されている「社員ドライバー」、 

 

仕事を紹介してくれる委託業者に登録して働く「委託ドライバー」、 

 

自身で開業した「フリーランスドライバー」に区分されます。 

 

それぞれの区分で、以下のように手取り相場が異なります。 

 

社員ドライバー 

約25~45万円/月 

委託ドライバー 

約20~50万円/月 

フリーランスドライバー 

約400万円/年 

 

社員ドライバーや委託ドライバーは運送会社の仕事を行なうことで手取りを得ることが可能です。 

 

フリーランスドライバーは自身で仕事をどれほど取ってくるかで手取りが大きく異なります。 

 

 

 

軽貨物ドライバーの手取りの基準は?

軽貨物ドライバー 手取り 基準

 

軽貨物ドライバーの手取り基準は、前述と同じく、働き方によって異なります。 

 

ここでは軽貨物ドライバーの手取りの基準を、働き方別にみていきましょう。 

 

 

運送会社の「社員」として働く場合

運送会社に就職している「社員」は 

 

「給与額−控除額=手取り」という形で手取りが決まります。 

 

「給与額」は基本給+手当(時間外手当・資格手当等)で計算され、 

 

「控除額」は所得税、住民税、社会保険のことをさします。 

 

 

委託業者に登録する「委託ドライバー」として働く場合

委託ドライバーは、仕事を紹介してくれる委託業者に 

 

登録して働くドライバーのことです。 

 

委託ドライバーの場合は「売上−ロイヤリティ(手数料)−必要経費」で 

 

手取りの計算を行ないます。 

 

配送した際に得た売り上げをはすべて自分のものではなく、 

 

契約している運送会社にロイヤリティ(手数料)を支払わなければなりません。 

 

そこからさらに必要経費を引いたものが手取りとなるのです。 

 

ロイヤリティには以下の2種類があります。 

 

型 

内容 

パーセント型 

・売上×〇〇%=手数料を決める方法 

・売上が少ない場合は手数料の負担が小さい 

・売上が多い場合は手数料の負担が大きい 

・運送会社によりパーセンテージが異なるが15~20%程度が相場 

固定金額型 

・売上金額に関わらず定額の手数料を決める方法 

・売上が少ない場合は手数料負担が大きい 

・売上が多くなっても手数料は定額のため手取りが多くなる 

・運送会社により金額が異なるが5,000~20,000円程度/月が相場 

 

 

開業届を提出して「フリーランス」として働く場合

フリーランスドライバーは、自分で開業届を役所に提出し、 

 

自身で開業するドライバーのことです。 

 

フリーランスドライバーは、自分で運送会社へ営業に行き、 

 

直接取引先を探さなければなりません。 

 

案件を請け負うほど手取りは多くなりますが仕事が獲得できなければ手取りはゼロです。 

 

フリーランスドライバーはすべての業務を自身でこなさなければなりませんので、 

 

軽貨物車を運転するだけが仕事ではないことを知っておく必要があります。 

 

 

 

軽貨物ドライバーの税金や保険、経費の仕組み

軽貨物ドライバー 税金 保険

 

これまで軽貨物ドライバーの働き方別にみてきました。 

 

ここでは、軽貨物ドライバーの税金や保険、経費の仕組みについて、 

 

働き方別にご紹介します。 

 

 

社員の場合

社員の軽貨物ドライバーは、以下のような税金・保険料を支払う必要があります。 

 

<税金> 

税金の種類 

内容 

所得税 

・1月1日から12月31日までの1年間の所得に対して課税される税金 

・所得によって負担する税率が異なる(累進課税) 

・毎月の給与から天引きされる 

・天引きされている所得税はあくまで見込みの所得税額 

・1年間の給与が確定した際に「年末調整」を行なう 

・年末調整で追加徴収や還付が行なわれる 

住民税 

・都道府県、市区町村それぞれに支払う税金 

・住民税は前年の所得に応じて税額が決まる 

・所得×おおよそ10%程度で算出する所得割額+均等割額の合計で算出 

 

累進課税制度による所得税の税率は、以下の通りです。 

 

所得金額 

税率 

控除額 

1,000~1,949,000円 

5% 

0円 

1,950,000~3,290,000円 

10% 

97,500円 

3,300,000~6,949,000円 

20% 

427,500円 

6,950,000~8,999,000円 

23% 

636,000円 

9,000,000~17,999,000円 

33% 

1,536,000円 

18,000,000~39,999,000円 

40% 

2,796,000円 

40,000,000円以上 

45% 

4,796,000円 

 

<保険> 

保険料の種類 

内容 

健康保険料 

・病院にかかる際に医療費の負担を軽減してくれる保険料 

・健康保険料は給料によって保険料が決まる 

・厳密には「標準報酬月額」をベースに納付額が決定する 

介護保険料 

・40~64歳までの人が納付する保険料 

・保険料は給料によって保険料が決まる 

厚生年金 

保険料 

・健康保険料と同じく、標準報酬月額により決まる 

・保険料は自身が将来受け取る厚生年金額にも関わる 

雇用保険料 

・雇用保険料は毎月金額が変動する 

・当月の給料+交通費の支給額に対して一定の料率がかけられる 

 

 

委託・フリーランスの場合

委託・フリーランスの軽貨物ドライバーの場合、 

 

以下の税金や保険などの経費を自身で計算・納付しなければなりません。 

 

<必要経費> 

項目 

経費 

ガソリン代 

約50,000円/月 

オイル交換代 

約5,000円/月 

車検代金 

約80,000円/2年 

タイヤ交換 

約30,000円/2年 

自動車保険代金 

約10,000円/月 

車のローン代金 

約20,000円/月 

駐車場代 

約15,000円/月 

通信費 

約15,000円/月 

資材・備品代金 

約10,000円/月 

事務用品代 

約10,000円/月 

 

上記の経費はあくまで概算で、車の保有台数・使用状況、 

 

また仕事の請負量や事業の規模により大きく変動します。 

 

<保険料控除> 

保険の種類 

内容 

国民年金 

・国民年金は16,590円 

・年間199,080円が保険料控除として利用可 

※2022(令和4)年度時点 

国民年金基金 

・任意加入の年金基金 

・最大月額68,000円まで加入可 

国民健康保険 

・前年度の年収で翌年の保険料が決まる 

・個人事業主は報酬−(経費+保険料控除)分は課税対象 

・課税対象分から保険料が算出される 

・保険料控除としてい利用可 

iDeCo 

(個人型確定拠出型年金) 

・iDeCoの掛金は全額控除の対象 

・掛金の上限は人により異なる 

 

 

 

軽貨物ドライバーで月収100万円稼げるのか?

軽貨物ドライバー 100万円

 

軽貨物ドライバーで月収100万円を稼ぐための試算をしてみました。 

 

荷物単価 

100円/個 

配達個数 

334個/日 

稼働日数 

30日/月 

1日の売上 

33,400円(100円×個) 

1カ月の売上 

1,002,000円(33,400円/日×30日) 

 

上記は、フリーランスドライバーの試算です。 

 

1人で、1日で334個もの荷物を毎日運ぶのは困難ですし、 

 

ドライバーを雇用したとしても給料を渡さなければなりません。 

 

また毎日300個を超える荷物を発注してもらうのは、簡単なことではないでしょう。 

 

社員のように固定給であったり、委託業者のようにロイヤリティが引かれると、 

 

軽貨物ドライバーで月収100万円を稼ぐのはかなり難しいでしょう。 

 

軽貨物ドライバーで月収100万円を稼ぐのは、相当難しいことであるとわかります。 

 

 

 

軽貨物ドライバーで稼ぐためには?

軽貨物ドライバー 稼ぐためには

 

軽貨物ドライバーで稼ぐためには、以下のような方法があります。 

 

 

方法①住宅戸数や会社軒数が多い地域を担当する

軽貨物ドライバーとして稼ぐためには、配達個数を増やすことです。 

 

都市のように住宅戸数や会社軒数が多いところでは、 

 

短い距離で配達する場所が固まっているため稼ぐことができるでしょう。 

 

 

方法②配達単価の高い運送会社で働く

配達単価や月給などは、各運送会社で設定がさまざまです。 

 

就職する際に運送会社の配達単価や給料をしっかりチェックしてください。 

 

 

方法③福利厚生が充実している運送会社を選ぶ

福利厚生には、皆勤手当、無事故手当など、 

 

さまざまな手当を用意している運送会社があります。 

 

就職の際に、どのような福利厚生があるのか確認しましょう。 

 

 

 

まとめ

軽貨物ドライバーの手取りはいくらなのか、 

 

稼ぐための方法について、ご理解深まりましたでしょうか。 

 

ネットでさまざまなものが購入できる今、 

 

ドライバーの仕事の需要はどんどん高まっています。 

 

軽貨物ドライバーで稼ぐ方法についてもご紹介しました。 

 

本記事を参考に、軽貨物ドライバーへの就職をめざしてみてはいかがでしょうか。