倉庫作業員の将来性はある?ロボットやAIに仕事を奪われるか否かを解説

コラム

「現在倉庫作業員として勤務しているが、将来が不安だ」
「今後倉庫作業員としてキャリアアップするためには、どうしたら良いんだろう」

現在はロボットやAIによる業務の効率化が進行中です。倉庫業も例外ではなく、今後ロボットによる作業の自動化が予想されます。この記事では、倉庫作業員の将来性について解説しています。倉庫作業員として勤務している方、倉庫作業員への転職を考えている方はぜひご覧ください。

 

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ロボットやAIが発展しても倉庫作業員の仕事が将来的に0にはならない

今後ロボットやAIによる自動化が予想される倉庫業ですが、それでも倉庫作業員の仕事が完全になくなるのは予測しづらいです。

理由として、以下の4つがあります。

・導入・維持コストが掛かるから
・人の手で仕事をする方針を持っている経営者がいるから
・システム障害が起きるリスクがあるから
・導入には土地が必要 1つずつ説明します。
 

導入・維持コストが掛かるから

1つ目の理由は、倉庫を自動化するためには導入・維持コストがかかるからです。ロボットやAIを倉庫に導入するには、当然費用が発生します。資金に余裕のある大企業は問題ないですが、中小企業などは多額の初期費用を理由に自動化をあきらめる場合もあるでしょう。ロボットの性能や機能にもよりますが、導入には数十万円から数千万円掛かることが一般的です。このため倉庫を自動化できない企業もあるので、倉庫作業員の需要が完全になくなることはないでしょう。
 

人の手で仕事をする方針を持っている経営者がいるから

2つ目の理由は、人の手で仕事をする方針を持っている経営者がいるという点です。経営者のなかには、人材を大事にする人もいます。ロボットやAIなどの機械にまかせるよりも、人間が作業を行う方が信頼できると考える経営者も多いです。人を大事にするという経営者の方針も、倉庫作業員が今後もなくならない理由の1つです。
 

システム障害が起きるリスクがあるから

3つ目の理由は、システム障害が起こる可能性があるという点です。倉庫を機械化する上で不安点の1つが、故障によるシステム障害です。自動化した倉庫でシステム障害が起こると、完全に業務が停止します。復旧するためには、人の手が必要です。倉庫作業員を併用して雇用している倉庫であれば、システムの復旧中も作業の継続が可能です。このことから、倉庫作業員は完全になくなることはないと考えられます。
 

導入には土地が必要

4つ目の理由は、倉庫の機械化には土地が必要になるという点です。倉庫にロボットを導入するには、設置するための場所が必要です。もともと広いスペースがある倉庫は問題ないですが、小規模な倉庫の場合は新たにスペースを確保するか、広い場所への移転が必要になります。移転や土地の購入は多額の費用がかかるため、現状のまま倉庫業を続ける経営者も多いでしょう。そのために、倉庫作業員の仕事が完全になくなることはないといえます。

 

倉庫作業員 将来性
 

キャリアとして倉庫作業員の将来性は高くない可能性がある

倉庫作業員の仕事が完全になくなることは考えにくいですが、将来性については疑問符がつきます。

理由は以下のとおりです。

・専門的なスキルが身につかない可能性があるから
・求人数が減り、就職に苦戦する可能性があるから
・体力を使う仕事なので、怪我をした時続けられない可能性があるから

この3つの理由について説明します。
 

専門的なスキルが身につかない可能性があるから

1つ目は、専門的なスキルが身につかない可能性があるからです。倉庫作業員の仕事内容はシステム化されており、毎日のルーティンをこなすだけが多いです。このことから倉庫作業員としての経験が増えても、身につくスキルはあまりありません。未経験で入社した人でも、数週間後にはほかの作業員と同等の仕事をしているケースが多々あります。長期間勤務しても特定のスキルが身につかないことは、倉庫作業員を続けるうえで大きなデメリットとなるでしょう。
 

求人数が減り、就職に苦戦する可能性があるから

2つ目は、求人の数が減る可能性があることです。今後倉庫業は、ロボットやAIによるオートメーション化が進む可能性が高いです。そのため1つの倉庫に必要な人員の数は減っていきます。正社員の求人数も、倉庫作業員の需要の低下とともに減っていくでしょう。少ない求人数に多くの人が殺到してしまうことになると、当然倍率も上がり不採用の確率も高くなります。倉庫業の機械による自動化は倉庫作業員の減少を招き、キャリア形成が困難になることが予想されます。
 

体力を使う仕事なので、怪我をした時続けられない可能性があるから

3つ目は、怪我による離脱の可能性がある点です。倉庫作業員の業務は体を使います。荷物の運搬や倉庫内の移動など、常に体を動かしているため、日頃から体のメンテナンスが大切です。大きな怪我や体調の悪化などがあると、倉庫作業員として業務を続けることはむずかしくなります。また、倉庫内でのほかの職種への転換も、経験がないため困難です。倉庫作業員としての業務を休んでしまうと、年収が下がることも避けられません。体が資本の倉庫作業員は、不意の怪我や体調不良により業務が続けられない可能性があることを覚えておきましょう。

 

倉庫作業員 向いている人
 

倉庫作業員の仕事に向いている人

ネットショッピングの増加などにより、倉庫業は物流のなかでも重要な位置にあります。ロボットやAIによる完全な自動化はまだ先になるため、倉庫作業員はまだまだ需要のある職種です。以下のような方は倉庫作業員に向いているといえます。
 

未経験で新しい仕事を始めたい方

未経験での転職先を考えている方には、倉庫作業員は向いています。倉庫内の作業は、覚えてしまえば毎日同じことを繰り返すことが多いです。未経験で入社しても、比較的早い段階で仕事に慣れることができるでしょう。
 

一人で仕事をすることが好きな方

黙々と作業をこなすことが好きな方は、倉庫作業員に向いています。倉庫作業員はピッキングのように、同じ作業を淡々とこなすことが多くなります。他人と接するのが苦手で、与えられた業務をしっかりこなしたいという方に向いている仕事です。
 

体を動かすのが好きな方

普段から運動を積極的に行っているという方は、倉庫作業員の仕事が向いています。倉庫作業員は1日中貨物を扱う仕事です。貨物を持ち運びすることによって、自然と運動効果を得られます。以上の方は倉庫作業員に向いているといえるでしょう。
 

 

倉庫作業員からキャリアアップするためにおすすめの資格3選

今後も倉庫作業員を続け、キャリアアップを目指すには資格の取得がおすすめです。具体的には以下の資格になります。
 

フォークリフト運転技能者

倉庫内作業は手運びだけではなく、フォークリフトを使用しての移動が多々あります。フォークリフト運転技能者の資格を取得することによって、仕事の幅が広がりキャリアアップにつながるでしょう。
 

倉庫管理主任者

倉庫業を営む上で、倉庫管理主任者の選任は義務です。倉庫管理主任者に選任されることによって、監督的な立場になり社内でのキャリアアップを見込めるでしょう。
 

自動車免許

倉庫業は倉庫内の貨物の移動だけではなく、社外への移動もあります。トラックを運転できる免許を取得すると、業務の幅が広がりキャリアアップにつながるでしょう。以上3つの資格は、倉庫作業員としてのキャリアアップに有効です。
 

 

まとめ

今回は倉庫作業員の将来性について解説しました。倉庫作業員は将来的には、ロボットやAIに仕事を奪われる可能性が高い職種です。しかし現在においては物流業界の発展により、まだまだ需要のある職業です。倉庫作業員としてキャリアアップを目指す場合、ここに挙げた内容を元に社内での立場を上げていきましょう。

 

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