タクシー運転手の女性が増えてきている!?タクシー運転手に女性がなるメリットについても紹介!

人手不足が課題となっているタクシー業界では、女性のタクシー運転手が増加傾向にあります。

 

男性が多いイメージのタクシー運転手ですが、女性がタクシー運転手になることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

今回は女性がタクシー運転手になるメリットや女性運転手が増えている理由、タクシー運転手に転職する方法を紹介します。

 

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タクシー運転手は女性でもできるのか?

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結論からいえば、女性でもタクシー運転手になることが可能です。

 

男性のイメージが強いタクシー運転手ですが、多くの女性運転手も活躍しています。

 

タクシー運転手という仕事は、運転免許(第二種運転免許)があればできる仕事です。

 

他の職種と比較して体力や腕力を必要としないほか、

 

仕事の中の大半は運転席に座っているため、女性だからといって不利になることはありません。

 

また、運転するエリアの地理をある程度把握していて、接客対応がちゃんとできれば、

 

男性でも女性でもこなせる仕事といえるでしょう。

 

さらに、男性のタクシー運転手が怖いという女性客も一定数います。

 

女性が運転手のタクシーであれば、女性客でも安心してタクシーを利用可能です。

 

加えて、タクシー運転手の勤務形態は、隔日勤と日勤に分かれます。

 

隔日勤とは1回の勤務で2日分の仕事をするスタイルとなり、1日15時間程度の長時間勤務となります。

 

一方、日勤は朝から夕方まで仕事をする勤務形態です。

 

昼間のみの勤務となるため、プライベートを充実させやすく、家族で一緒に夕食を取ることも可能です。

 

シフト制の場合は事前に申請を出せば希望日に休みを取ることも可能なため、家庭のある女性でも働きやすいでしょう。

 

ただし、女性のタクシー運転手ならではのリスクがある点には注意が必要です。

 

例えば、夜間の勤務や孤立した場所での勤務では、安全上の懸念が生まれる恐れがあるほか、乗客からの迷惑行為を受けやすくなる可能性があります。

 

 

実は近年タクシー運転手の女性が増えている?!

近年はタクシー業界でも人手不足が叫ばれており、運転手になる人材が少ない状況が続いています。

 

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が発表している、ハイヤー・タクシーの運転者数の統計は以下のとおりです。

 

年度

従業員総数

運転者数

平成13年

414,676

361,853

平成14年

416,895

361,267

平成15年

436,272

379,993

平成16年

440,197

381,943

平成17年

411,879

357,794

平成18年

422,905

364,530

平成19年

433,385

372,971

平成20年

440,934

376,399

平成21年

412,962

371,245

平成22年

398,420

353,595

平成23年

386,372

344,371

参照:従業員数及び運転者の推移|一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会

 

上記の統計データは平成23年(2011年)までのデータです。

 

平成20年までは運転者数は微増と微減を繰り返していますが、それ以降は減少の一途をたどっています。

 

次に、同法人が発表している全国の事業者数及び車両数の推移は次のとおりです。

 

項目
年度

法人タクシー事業者数

法人タクシー車両数

福祉輸送限定事業者数

福祉輸送限定車両数

個人タクシー車両数

平成13年

6,833

208,053

46,117

平成14年

6,849

211,732

46,331

平成15年

6,938

215,766

1,418

2,712

46,479

平成16年

6,977

219,120

2,540

4,188

46,360

平成17年

7,076

221,571

4,511

6,496

45,929

平成18年

6,975

222,316

5,427

7,782

45,486

平成19年

6,987

222,522

5,890

8,345

44,769

平成20年

7,106

220,724

6,214

8,539

44,269

平成21年

7,000

214,791

6,648

9,145

43,334

平成22年

6,930

200,758

7,470

10,144

41,900

平成23年

6,650

196,502

8,145

10,924

40,639

平成24年

6,572

194,666

8,808

11,757

39,304

平成25年

6,456

192,736

9,056

12,014

38,112

平成26年

6,390

191,363

9,663

12,737

36,962

平成27年

6,300

190,127

10,148

13,153

35,883

平成28年

6,231

188,792

10,455

13,406

35,150

平成29年

6,147

186,247

10,345

13,662

33,561

平成30年

6,082

184,188

10,632

13,802

32,315

令和元年

5,980

181,900

10,765

14,084

31,150

令和2年

5,828

177,367

11,021

14,289

29,649

参照:全国の事業者数及び車両数の推移|一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会

 

上記のデータによれば、法人タクシーの事業者数や法人タクシーの車両数、

 

個人タクシーの車両数は、平成23年以降は一度も増加することなく減少しています。

 

これら2つのデータから、タクシー運転手の数は年々減少していると推測できます。

 

このような状況にあるタクシー業界では、女性運転手が増加しているといわれていますが、実際にはどうなのでしょうか。

 

 

タクシー運転手の女性の割合

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会が発表している「女性乗務員採用状況調査結果」によれば、

 

令和5年3月時点での女性タクシー運転手数は9,673人となり、前年比で203人の増加(2.1増%)となっています。

 

これにより、全タクシー運転手の総数に占める女性運転手の割合は4.2%となり、前年の3.9%と比較して増加しています。

 

同発表における女性乗務員数の推移、女性乗務員の構成比の推移は以下のとおりです。

 

年度

女性乗務員数

女性乗務員の構成比

平成5年

4,601人

1.3%

平成10年

8,259人

2.3%

平成15年

8,338人

2.3%

平成20年

8,038人

2.5%

平成25年

6,799人

2.3%

平成27年

6,878人

2.5%

平成29年

7,292人

2.7%

平成30年

9,179人

3.1%

令和元年

9,273人

3.3%

令和2年

10,108人

3.6%

令和3年

9,723人

3.7%

令和4年

9,470人

3.9%

令和5年

9,673人

4.2%

参照:女性乗務員採用状況調査結果(令和5年)|一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会

※平成29年以前は全国ハイヤー・タクシー連合会会員を対象として調査

※平成25~29年は隔年調査

※平成30年から運転者証交付数による

 

上記のデータからわかるのは、令和2年をピークに女性のタクシー運転手の数は微増減となっているものの、

 

女性タクシー運転手の割合は増えているということです。

 

これは、タクシー運転手の大部分を占める男性運転手の退職者の増加が影響していると見られます。

 

近年のデータだけを見れば前年比で微増している程度ですが、平成5年と令和5年のデータで比較すれば、

 

運転者数は2倍以上、女性運転者の割合は3倍以上に増加しています。

 

既出の全国の事業者数及び車両数の推移のデータも併せて考えれば、

 

法人タクシー事業者数とタクシー車両数、個人タクシー車両数が減少している状況にあるため、

 

より女性タクシー運転手が増加しているように感じやすいともいえるでしょう。

 

 

タクシー運転手の女性が増えている理由

このように女性のタクシー運転手が増加しているのは、以下のような理由があると考えられます。

 

・女性客は運転手が女性だと安心できる

・女性ならではの気配りが強みになる

・勤務時間の融通が利きやすい

 

タクシーを利用する女性客にとって、運転手が女性だと安心できると感じられるケースが多いといえます。

 

子どもの送り迎えや産婦人科への通院時にタクシーを利用する場合、女性の運転手を希望する乗客も多いようです。

 

女性のことは女性の方が理解しやすいため、

 

女性ならではの気遣いができるというのは、タクシー運転手として働く場合の強みになることが多いのです。

 

そのため、タクシー会社によっては女性運転手を積極的に採用しているケースもあります。

 

また、タクシー運転手の仕事は勤務時間の融通が利きやすいため、女性にとって働きやすいといえます。

 

所属するタクシー会社によっては、シフト制により希望の勤務形態で働くことも可能です。

 

早朝から出勤して夕方まで働けるほか、売上ノルマがないタクシー会社なら時短で働くこともできます。

 

これらの理由から、女性のタクシー運転手が増加していると考えられます。

 

 

 タクシー運転手に女性がなるメリット

女性がタクシー運転手になるメリットは以下のとおりです。

 

・子育てや自分時間を確保しやすい

・チームワークが苦手な人には働きやすい!

・頑張れば頑張った分給料アップ!

 

 

子育てや自分時間を確保しやすい

子育ての時間が自分の時間を確保しやすいのが、女性がタクシー運転手として働くメリットとなります。

 

前述のとおり、勤務時間の融通が利きやすいためです。

 

保育園の送迎や夕食づくりなど、家庭を持つ女性は時間に追われやすいといえます。

 

タクシー運転手は所属先によって勤務時間を柔軟に決められるため、仕事と家庭を両立しやすくなります。

 

また、独身女性でも休憩時間や休日をしっかり取れるため、プライベートを充実させやすいといえるでしょう。

 

 

チームワークが苦手な人には働きやすい!

チームに入って働くことが苦手な女性にとって、タクシー運転手は働きやすい仕事の1つです。

 

仕事中は基本的に車の運転に集中できるためです。

 

乗客を乗せる際には、最低限の接客が必要になりますが、

 

それ以外の時間はタクシー乗り場まで運転するか、担当エリア内を流して運転するかのどちらかとなります。

 

人に気を遣わずに働けるというのは、コミュニケーションが苦手な人にとって魅力的といえるでしょう。

 

 

頑張れば頑張った分給料アップ!

頑張りによって給料がアップする可能性があるのも、女性がタクシー運転手になるメリットです。

 

タクシー運転手の仕事では歩合制が導入されているケースが多い傾向にあるからです。

 

歩合制の場合、売上が良ければその分給料に反映されるため、高収入を期待できます。

 

一方、パートの仕事は時給制が多いため、基本的には時間が経過しないと賃金は増えませんし、

 

時給アップの機会が多いとはいえないでしょう。

 

 

タクシー運転手に転職するには?

タクシー運転手は大きく2つに分類できます。

 

・法人のタクシー会社の運転手

・個人タクシーの運転手

 

個人タクシーの運転手(個人事業主)になるには、

 

10年以上の常務経験や65歳未満であること、3年間の無事故無違反などの条件をクリアする必要があります。

 

そのため、未経験からタクシー運転手になるためには、タクシー会社のタクシー運転手になるのが一般的です。

 

他に必要な条件として、普通第二種運転免許の取得とタクシーセンターが実施している地理試験への合格が必要です。

 

また、タクシー会社によっては上記免許と試験合格をサポートしてくれる場合があるので、利用を検討するのもいいでしょう。

 

タクシー運転手になる準備が整ったら、転職するための仕事探しを始めます。

 

具体的にはドライバー職専門の転職エージェント、もしくは求人サイトを利用して求人を探しましょう。

 

転職エージェントはこれまでの経験や実績、希望する条件から求職者に合った転職先を紹介するサービスです。

 

求人サイトは求人情報をまとめて紹介するサイトです。自分で好みの求人を探し、応募できるのが特徴です。

 

当サイト運転ドットコムでも、ドライバーに特化した求人情報を多数紹介しています。

 

タクシー運転手になりたいと考えている場合は、運転ドットコムを使って求人を探してみてください。

 

また、タクシー運転手に転職するにはということで詳しく紹介しておりますのでコラム記事も併せてご覧ください。

 

ドライバーの求人情報はこちら

 

未経験からタクシードライバーへの転職はできる?必要な資格や方法をご紹介

 

 

女性のタクシー運転手の体験談

トラック運転手 女性 メリット

 

最後に女性のタクシー運転手の体験談を紹介します。

 

 

~ケース①~ M.Tさん 勤務歴2年目

車の運転が好きでタクシーの運転手になりました。

 

タクシー業界では男子運転手が多いため珍しがられましたが、優しい方が多いのでのびのびと働けています。

 

たまに、有名人やタレントの方が乗車される場合もあり、ドキドキしながらも楽しみながら仕事に励んでいます。

 

酔っぱらったお客様の対応に苦労する場合はありますが、感謝されることも多いのでやりがいを感じられる仕事です。

 

今では少しずつですが女性運転手も増えているので、運転できる仕事に興味がある方には、タクシー運転手をおすすめしたいです。

 

 

~ケース②~ S.Kさん 勤務歴5年

以前はトラックの運転手をしていました。

 

仕事自体は楽しかったのですが、力仕事が多く大きなけがをしてしまったこともあり、タクシー運転手に転職しました。

 

女性が働きやすい仕事として、事務職や営業職も検討したのですが、

 

運転する仕事が自分に合っていると思ったのが今の会社を選んだ理由です。

 

私の場合、タクシーの運転手としての経験はもちろん、接客業に就いた経験もありませんでした。

 

しかし、今の会社は研修制度が充実していたほか、第二種免許取得の支援制度がありました。

 

タクシー運転手になるための準備がしっかりできたのでよかったです。

 

おかげでタクシー運転手として実績を出せるようになってきており、仕事が楽しくなってきています

 

 

 ~ケース③~ S.Mさん 勤務歴7年

40代になってからタクシードライバーに転職しました。

 

以前は事務職として働いていたのですが、女性が昇給することがほとんどなく、入社時と退職前の給与は大きく変わりませんでした。

 

自分の力で稼げるようになりたいと考えていたので、いくつかの候補がある中、タクシードライバーを選択して現在に至ります。

 

男性が多い職場なので不安はありましたが、皆さん優しく接してくださりますし、

 

業務中は1人で運転するため、自分のペースを大切にしながら働けています。

 

今では前職を大きく超える給与を稼げているので、転職したことに満足しています。

 

 

まとめ

女性ならではの心配りが強みになるほか、勤務時間の融通が利きやすいことから、女性でタクシー運転手になる方が増加しています。

 

第二種免許があり地理試験に合格できれば、他に資格や学歴が必要になることがないため、

 

未経験からでもチャレンジしやすい仕事といえるでしょう。

 

女性でタクシー運転手への転職を検討している場合は、運転ドットコムを利用して求人情報を探してみてください。

 

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