トラック運転手の仕事をするために履歴書を作成しようとしている方。
履歴書にはさまざまな項目があり、トラック運転手の就職・転職の際にどのように書けばいいか迷っているのではないでしょうか。
本記事では、トラック運転手向けの履歴書の書き方やポイントを詳しく解説します。
トラック運転手向け!履歴書の書き方とポイント!
トラック運転手になるために、就職先・転職先に提出する履歴書を作成しなければなりません。
ここではトラック運転手になるための履歴書の書き方のポイントについてご紹介します。
トラック運転手用の履歴書の書き方
トラック運転手に就職・転職するためには、いくつかのポイントをおさえながら
しっかりと下準備をしてから書く必要がありので、その下準備について紹介していきます。
まずは応募したい会社企業のサイトや求人をみて、
どのような会社企業なのか、どこに・どのような荷物を運ぶのかを確認しましょう。
このような下調べをしていく中で、その会社企業がどのようなトラック運転手を求めているのかがみえてきます。
会社企業のことを知りながら自分のPRを重ねることで、履歴書をスムーズに書くことができるのです。
また履歴書には学歴と職歴を記載する必要があります。
一度、学校の入学・卒業年月や会社企業の就職・退職年月を別紙にまとめてから履歴書を書き進めると
スムーズに・誤りなく履歴書を書き進めることができます。
履歴書の内容は書き間違えがないように、細心の注意を払うことが大切です。
履歴書はあなたの第一印象を決めるものですから、最善の努力をしながら作成しましょう。
ここは押さえて!トラック運転手用の履歴書のポイント5つ!
トラック運転手の履歴書の書き方には、以下の5つのポイントがあります。
・履歴書の書式を守る
・自己PR欄でトラック運転手に関連する経験を書く
・志望動機を具体的に書く
・トラック運転手に関連する資格・免許を書く
・字を丁寧に書く
履歴書の書式を守る
履歴書には記入年月日、氏名(ふりがな)、性別、郵便番号、現住所(ふりがな)、連絡先などの項目が設けられています。
記入年月日の「年」については「2023(令和5)年」というように、西暦と和暦を並立させると丁寧さが伝わります。
現住所については、都道府県から記入し、建物名まで正確に記入しましょう。
氏名と現住所にはふりがなを記入する欄がありますが、
「ふりがな」とひらがなで表記されている場合はひらがなでふりがなを記入し、
「フリガナ」とカタカナで表記されている場合はカタカナでふりがなを記入してください。
経歴欄が「学歴」と「職歴」に分けて記入する必要があります。
学歴は基本的に高等学校の入学から記入し、その後のものを書いていきます。
学歴を書き終えたら職歴を記入してください。
職歴については役職や部署などの詳細も明確に記入しましょう。
学歴は入学・卒業・退学・転学年月を、職歴は入社・退社年月を明らかに書いてください。
経歴の年月は西暦・和暦を並立し、学校や組織の名前は正式名称で記入するのが基本です。
資格・免許を記入する欄には、保持しているものをすべて書きましょう。
トラック運転手に関連するフォークリフト免許等は、就職・転職のときに有利になる可能性が高いです。
資格・免許についても学歴・職歴と同様に、取得・授与された年月順に記入してください。
自己PR欄でトラック運転手に関する経験を書く
上記でトラック運転手に関連する資格や免許を記載することを伝えました。
履歴書には自己PR欄がありますので、これまでにトラック運転手の経験がある場合はその旨を記入しましょう。
記入の際は、トラック運転手に求められる
「体力に自信がある」
「時間が守れる」
「円滑にコミュニケーションが図れる」
といった内容を入れることで評価が高くなる可能性があります。
自身の強みを積極的にPRしてください。
志望動機を具体的に書く
トラック運転手に就職・転職したい動機はとくに明確に書く必要があります。
トラック運転手の会社企業がある中で
「なぜその会社企業に就職・転職したいのか」
「他の会社企業ではなぜいけないのか」
を明確にし、その会社企業に入りたい気持ちをしっかり書いてください。
自身の意欲を伝えることで、他の応募者との差別化を図ることができるのです。
トラック運転手に関連する資格・免許を書く
トラック運転手に就職するためには必ず運転免許証をもっておかなければなりません。
運転免許証には次のような種類があります。
車両総重量 | 3.5トン未満 | 7.5トン未満 | 11.0トン未満 | 11.0トン以上 |
自動車の種類 | 普通自動車 | 準中型自動車 | 中型自動車 | 大型自動車 |
免許の種類 | 普通免許 | 準中型免許 | 中型免許 | 大型免許 |
最大積載量 | 2.0トン未満 | 4.5トン未満 | 6.5トン未満 | 6.5トン以上 |
乗員定員 | 10人以下 | 10人以下 | 29人以下 | 30人以下 |
受験資格 | 18歳以上 | 18歳以上 | 20歳以上 免許期間2年以上 |
21歳以上 免許期間3年以上 |
2017(平成29)年3月12日以降に取得した普通免許証では、
車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満の車両しか運転できませんので、就職・転職の幅は狭いものになります。
運転免許証については、準中型免許、中型免許、大型免許を保持しているほうが就職・転職に有利ですし、
第一種免許より第二種免許を誇示しているほうが有利です。
その他、けん引免許やフォークリフト免許など、トラック運転手に関連する免許を保持していると、より有利になるでしょう。
現在、教習所等に通っていて取得見込みの場合は「大型第二種免許取得見込」といった形で、もうすぐ取得できる旨も記入しておいてください。
字を丁寧に書く
履歴書は基本的に直筆で記入します。
人が書く字にはそれぞれ特徴があるものですが、字は一字ずつ丁寧に書きましょう。
せっかく書いた履歴書も、相手が読み取れないような字を書いていては印象が悪くなります。
履歴書の内容も大切ですが、丁寧ではない字を書いていたり、
薄い字を書いていると読んでもらえなく可能性が出てきてしまうのです。
最近ではパソコンで履歴書を作成したものも受け付けてくれる会社企業もありますが、
印刷をした際も字が鮮明に印刷されているかをしっかり確認してください。
履歴書に貼る写真のポイント!
履歴書には必ず自身の写真を貼り付けなければなりません。
履歴書に貼り付ける写真は、普段着ではなくネクタイ着用のスーツで撮影しましょう。
履歴書に貼り付ける写真は、撮影3カ月以内、脱帽、上半身より上側が基本です。
髪型についての指定はありませんが、顔がはっきりみえる写真が適切でしょう。
最近では300~400円といった安い価格で証明写真が撮影できる「スピード写真機」がありますが、
スピード写真機は写真の画素が粗い傾向があります。
スピード写真機の撮影価格は700~800円のものであれば、画素が粗くない写真を撮影することが可能です。
トラック運転手用の職務経歴書の書き方とポイント
上記では履歴書の書き方やポイントについてご紹介しました。
トラック運転手に就職・転職する際には履歴書の提出は必須ですが、
会社企業によっては職務経歴書の提出が求められる場合があります。
履歴書と職務経歴書はまったくの別物ですので、職務経歴書の書き方についても知っておく必要があるのです。
ここではトラック運転手の職務履歴書の書き方についてご紹介します。
トラック運転手用の職務経歴書の書き方
前述ではトラック運転手の履歴書に書き方についてご紹介しました。
履歴書は、氏名、現住所、学歴・職歴など、記入の仕方はほぼ決まっています。
履歴書に対して職務経歴書は、これまでに所属してきた会社企業でどのような活動をしてきたのかの詳細を記載するものです。
履歴書は書式がほぼ決まっていることから、過去に勤務した会社企業でどのような活動をしてきたのかを書くことはできませんでした。
職務経歴書では、過去の自分の活動を詳細に書くことができますので、より自身をPRすることができるのです。
職務経歴書の書式はさまざまで、基本的にA4サイズ1~2枚でまとめます。
職務経歴書を書く前に、これまでの自身の活動を思い出してみましょう。
トラック運転手用の職務経歴書のポイント3つ!
これまでの自身の活動を思い出しながら、実際に職務経歴書を作成する前に、以下の3つのポイントを確認しながら構成を考えていきましょう。
・詳細の業務経験
・業務の実績
・自身の強み
詳細の業務経験
履歴書ではこれまでにどこの会社企業に勤務し、どのような部署に所属していたかを記入しますが、
それ以上の詳細を書くことはありません。
職務経歴書ではこれまでの業務経験についての詳細を書く必要があります。
所属していた会社企業でどのような役割を担っていたのか、どのような活動をしていたのかの詳細を書いてください。
業務の実績
詳細の業務経験を記入した後に書かなければならないのが「実績」です。
あなたの業務活動を行なったことで、どのような実績が得られたのかを書きます。
前述の業務経験とともに、実際の内容を書きましょう。
自身の強み
前述の業務経験や実績に関連させて、自身の強みについて書きます。
良い実績があるのであればそれをPRし、
失敗した実績であってもその実績を生かした今後の展望について書くことで
「自分はこのような考えをもったり、切り替えることができる」といった強みに変換することも可能です。
採用担当者は履歴書のココを見てる!履歴書の例文も紹介!
ここまでに履歴書や職務経歴書の書き方やポイントについてみてきました。
ここで気になるのは「採用担当者は履歴書のどこをみているのだろう」ということでしょう。
ここでは採用担当者の履歴書の着眼点と、履歴書の例文についてご紹介します。
採用担当者は履歴書のココを見てる!?
採用担当者は履歴書の内容で「志望動機」に注目する傾向があります。
理由としては、トラック運転手になりたいという明確な動機を確認したい、
その志望動機が会社企業に向けられたものかを採用担当者が知りたいためです。
言い換えると、会社企業は明確な志望動機がない応募者は採用したくありません。
履歴書を書く際は、会社企業に伝わる志望動機を書くようにしましょう。
トラック運転手の履歴書の志望動機の例文
ここではトラック運転手の履歴書の志望動機の例文をご紹介します。
トラック運転手志望動機~トラック運転手経験者の履歴書例~
「現在は長距離のトラック運転手として勤務していますが、
自身はコミュニケーション能力が高いことから、
お客様と接することができる近距離宅配のトラック運転手に就きたく、
貴社のトラック運転手の採用に応募いたしました。
配送エリアの地理にも詳しいため即戦力となる自信があります。
これまでのトラックの運転技術を生かしながら尽力したく思います。」
トラック運転手経験者の場合は、前職でどのような勤務形態であったのか、今回なぜ転職を考え行動に移したのかが書かれています。
トラック運転手志望動機~トラック運転手未経験者の履歴書例~
「私がトラック運転手を目指したのは、
現在の職場に配達している貴社のトラック運転手がやりがいをもって働いていらっしゃる姿を見たからです。
トラック運転手の経験はありませんが、車の運転が好きなこと、運転技術には自信があること、
体力にも自信があることから貴社の採用に応募いたしました。
貴社のトラック運転手のように、お客様から信頼されるトラック運転手を目指したいと思っています。」
トラック運転手未経験者の場合は、なぜトラック運転手になろうと思ったのかを明確にし、
どのようなトラック運転手になりたいかが書かれています。
あくまで志望動機の一例ですが、あなたなりの志望動機を作成し、
応募先の会社企業に明確な志望動機と熱い思いを伝えてください。
トラック運転手になるならあるといいおすすめ資格!
前述のようにトラック運転手になるには、
普通運転免許より中型運転免許、大型運転免許を保持したほうが就職・転職の幅が広がります。
運転免許以外にトラック運転手が以下の3つの免許・資格を保持しておくことで有利になります。
・けん引免許
・玉掛作業者
・フォークリフト運転技能者
ここでは上記の免許・資格がどのようなものかみていきましょう。
けん引免許
けん引免許を保持していると、コンテナなど、トレーラーを使用した超大量輸送トラックの運転が可能になります。
大型トレーラーだと連結部分からトレーラーの最後部まで12メートルの長さがあるため、技術レベルの高い運転が求められます。
玉掛作業者
建設業界や鉄鋼業界で、荷物の積み下ろしで必要なのが玉掛作業者。
各地で建造物の建設が行なわれていますので、保持していても損はない資格になります。
フォークリフト運転技能者
最近では荷物の積み下ろしは手作業ではなく、パレットに積まれた荷物をフォークリフトで積み下ろしするケースが多いです。
トラック運転手は自身で荷下ろしする場合がほとんどですので、保持していると仕事の効率もあがるでしょう。
トラック運転手は自分に向いている?
トラック運転手の仕事に就く前に、自身の適性を知ることが大切です。
以下の5つの特徴を持っている人は、トラック運転手の仕事に向いている傾向があります。
・運転が好き
・体力に自信がある
・集中力がある
・責任感が強い
・1人が苦にならない
それぞれの内容についてみていきましょう。
また詳細についてはこちらの記事にもありますので、合わせて参考になさってください。
トラック運転手に向き、不向きがあるの?!あなたは??向いている人の特徴や実際に働いている人の口コミも
運転が好き
トラック運転手の仕事はトラックを運転することですので、運転が好きというのは必須条件になります。
好きな音楽を聞きながらトラックを運転することで長時間の運転も苦にならないかもしれません。
体力の自信がある
トラック運転手の仕事は運転だけでなく、荷物の積み下ろしがあります。
運転以外にも肉体労働をこなす必要がありますので、体力に自信がある方の方が向いています。
集中力がある
トラック運転手の主な仕事はトラックを運転することで、
集中力を持続させながら運転しなければ事故を起こしてしまいます。
休日はしっかり体を休めたり、勤務時間中の休憩時間はしっかり休むなど、
集中力が続くようにコントロールしなければなりません。
責任感が強い
トラック運転手は、お客様の荷物を安全かつ確実に運ぶ責任があります。
お客様が指定した時間に届けるなど、責任をもって荷物を運ばなければならないことから、
責任感が強い方に向いているといえるでしょう。
1人が苦にならない
トラック運転手は基本的に1人で作業を行ないます。
チームで進める仕事ではないため、集団で仕事がしたい人には向いておらず、1人でも仕事が進められる人に向いています。
まとめ
本記事ではトラック運転手向けの履歴書の書き方やポイントを詳しく解説しました。
トラック運転手になるためには、履歴書の記載内容に誤りがないように書きつつ、
採用担当者が注目する志望動機については、なぜその会社企業に就職・転職したいかを明確に記入しましょう。
履歴書はあなたの第1印象を決める大切な書類ですので、一項目ずつ丁寧に作成しながら、就職先・転職先に提出してください。