ドライバーの転職に必要となる職務経歴書は、
経歴書よりも詳細に、経験やスキル、実績をアピールする書類です。
この記事では、職務経歴書のポイントや具体的な書き方を解説します。
ドライバーの職務経歴書を書く際のポイント!
職務経歴書は、経験やスキルをまとめた書類です。
具体的には、企業名・在籍期間・職務内容・実績などを詳細に記述します。
資格や自己PRも追加することで、知識や技術、仕事での貢献をアピールできます。
それでは、この章では職務経歴書を書く際のポイントを紹介します。
簡潔にまとめる
ドライバーの職務経歴書は、A4用紙1〜2枚におさめましょう。
読みやすく、採用担当者が多くの職務経歴書を確認する中で理想的な分量です。
経歴書の枚数には厳格なルールはないですが、長すぎると簡潔さを欠く可能性があるため注意が必要です。
ただし、転職が多い場合は2枚を超えるでしょう。
重要なポイントを押さえつつ、必要な情報を簡潔にまとめることが大切です。
具体的に記載する
数値を追加することで、実績をより具体的に表現できます。
職務期間だけでなく、従業員数や日・月ごとの平均配送件数、運転していた車両積載量なども詳細に示しましょう。
また、指導の経験があれば人数も示してください。
もし、営業に関わったことがあれば、売上金額や営業件数などの数値も組み込みましょう。
具体的な実績や成果を数字で示すことで、自身の強みをより正確にアピールできます。
過去の勤務先は正式名称で書く
過去の勤務先であれ、正式名称で書くようにします。
「株式会社」などの表記も抜けないようにします。
また、従業員数や運送物などを記入すると、過去の勤務先について理解してもらいやすいです。
誰が読んでもわかるように書く
「読みやすさ」を意識します。
アピールしたい内容を読みやすく、誰が読んでもわかるように書きましょう。
内容が多ければ「何をアピールしたいのか」「あまり読む気持ちになれない」など、
内容がわかりにくくなります。
また、印象が悪くなることもあるでしょう。
そのため、見出しや箇条書きを使うと読みやすくなります。
職務経歴書は、読みやすさも意識して書きましょう。
日付は提出日を書く
日付は職務経歴書を提出する日を記載しましょう。
右上に記載します。
応募する運送会社に直接持って行く場合は持参日、郵送は投函日、メールの場合は送信日を書きます。
通常、西暦を書きますが、和暦を選択することも可能です。
職務経歴書を書いた日付ではないので、注意しましょう。
履歴書と異なる内容を書く
職務経歴書は、これまでの経験や能力を表すものです。
職務経歴書によって必要な能力を持った人材かどうか、判断されます。
一方、履歴書は学歴や職歴といった基本的なプロフィールを記載します。
職務経歴書と履歴書が矛盾した内容であると信頼性に関わります。
それぞれに矛盾や重複が生じないように注意して作成しましょう。
保有資格・免許について書く
取得している資格や免許を記載します。
記載する順番は取得した年代順です。
具体的には、ドライバーに関わる資格や免許を記載します。
また、資格や免許は正式名称で書くこともポイントです。
取得年月日は合格した日ではなく、取得した日であるため、間違えないようにしましょう。
履歴書の詳細については下記の記事で紹介しておりますのでそちらも合わせてご覧ください。
トラック運転手向けの履歴書の書き方やポイントを徹底解説!例文も紹介!
バス運転手に転職する際の履歴書の作成方法とは?背景や理由を解説!
ドライバーの職務経歴書の見本(テンプレ)
ドライバーの職務経歴書の見本を紹介します。
以下は職務経歴書の例文です。
|
具体的に業務内容や実績を記載し、自己PRに結びつけることは、職務経歴書を書く際に重要です。
トラックドライバーにおすすめの資格・免許
運送に関する資格や免許を持っておくと、転職を成功させやすいです。
ここでは、トラックドライバーへの転職の際に、強みとなるおすすめの資格と免許について紹介します。
おすすめの資格
持っている免許によって業務範囲が異なります。
そのため、転職先の会社が必要とする免許を取得しましょう。
トラックドライバーにおすすめしたい免許について下記で解説していきます。
おすすめ免許①普通自動車免許
トラックドライバーへの転職には普通自動車免許の取得が不可欠です。
求人募集においても多くの場合、普通自動車免許の取得が前提とされています。
普通自動車免許は以下の自動車を運転するために必要になります。
|
|
|
|
|
|
|
|
会社によっては普通自動車免許以外の免許であれば、資格補助制度があり、働きながらでも取得できることがあります。
基本的に普通自動車免許は資格補助制度の範囲外であるため、自分で取得しておきましょう。
おすすめ免許②準中型自動車免許
トラックドライバーへの転職に、準中型自動車免許の取得がおすすめです。
準中型自動車免許を取得することで、以下の自動車を運転できるようになります。
|
|
|
|
|
|
|
|
準中型自動車免許は以下のような自動車を運転するために必要です。
・コンビニの配送車両
・引っ越し用のトラック
・小型ダンプ
普通自動車より大きな荷物を積載する仕事に就くことができるでしょう。
おすすめ免許③中型自動車免許
中型自動車免許を持つことで、一般的なトラックや配送車などを運転する求人に応募できます。
さまざまな運送会社でドライバーとしての仕事が可能になるでしょう。
中型自動車免許では、以下の自動車を運転できます。
|
|
|
|
|
|
|
|
中型自動車免許は以下のような自動車を運転するために必要です。
・4tトラック
・6tトラック
・マイクロバス
・ゴミ収集車
求人案件においても中型自動車免許の取得が求められることがあります。
中型自動車免許を持つことで転職の選択肢が広がります。
おすすめ免許④大型自動車免許
大型自動車免許を持つことで、長距離運送や大きなトラックでの仕事が可能になります。
大型自動車免許で運転できる自動車は以下のとおりです。
|
|
|
|
|
|
|
|
大型自動車免許は以下のような自動車を運転するために必要な免許です。
・大型トラック
・ダンプカー
・タンクローリー
求人募集においても、大型自動車免許の取得が必要とされることがあり、需要の高い免許です。
トラックドライバーへの転職の際に、大きな強みとなる免許と言えるでしょう。
おすすめ免許⑤普通自動車第二種免許
第二種免許とは、旅客を対価で運送する営利目的の運転免許です。
第二種免許を取得することで以下のような車を運転できます。
・運転代行ドライバー
・タクシードライバー
・介護送迎者
・シャトルバスドライバー
普通自動車免許だけしか持っていない方でも、第二種免許を取得することで、求人の幅が広がります。
おすすめの資格
ドライバーに必須ではないですが、取得するとキャリアアップにつながる資格があります。
以下では、運送会社で高く評価される資格を紹介します。
おすすめ資格①けん引免許
「けん引免許」は、「普通・大型・大型特殊免許を持つ18歳以上の方」に受験資格があります。
多くの荷物を一度にたくさん輸送することが可能となる資格です。
しかし、使用するトレーラーは最大で12メートルの大きさがあり、高い運転スキルが必要とされます。
多くのトラックドライバーは大型トラックで経験を積んだ後に取得しています。
けん引免許は、転職時の選択肢が大きく広がる資格になります。
技術があれば、けん引免許の取得をおすすめします。
おすすめ資格②玉掛作業者
「玉掛作業者」は18歳以上であれば基本的に、どなたでも取得できる資格です。
トラックドライバーの仕事でクレーンを使用した荷積みと荷下ろしもあり、玉掛の資格が必須になることがあります。
建設資材や鉄鋼を動かすときに使うため、建設・鉄鋼関連の運送会社で需要が高い資格です。
おすすめ資格③フォークリフト運転技能者
フォークリフト運転技能者は、フォークリフトを使用して荷物を積み下ろしするために不可欠な資格です。
現場によっては、荷物の積み下ろしをドライバーに依頼することがあります。
そのため、食品や小さな部品を扱っている工場や倉庫での作業で活かせる資格です。
完成した職務経歴書をチェックしよう!
職務経歴書で自分の強みをしっかりアピールができるよう、慎重なチェックを心がけましょう。
下記では、完成した職務経歴書のチェック方法について紹介します。
ハローワークの人に確認してもらう
職務経歴書を記載したら、ハローワークで確認してもらいましょう。
自分が見逃している強みや改善点を指摘してくれます。
ただし、職務経歴書の添削をしてもらうためには、
ハローワークで求職登録をおこわなければいけませんので注意してください。
家族や知人に確認してもらう
職務経歴書のチェックは家族や知人にチェックしてもらうのもいいでしょう。
客観的な意見を言ってくれるため、見落としていたポイントや改善点がわかります。
協力してもらうことで、より良い職務経歴書を作成できるでしょう。
セルフチェックを行う
職務経歴書のセルフチェックは重要です。
自分で振り返り、間違いの部分はないか、アピールすべきポイントが書かれているか、などを再確認します。
セルフチェックをする際には、少し時間をおいてから行うことで、より客観的に見直すことができます。
以下は、セルフチェックする際に確認すべき項目です。
⬜︎誤字脱字がないか
文章中に誤字や脱字がないか確認します。
日付も正しいかチェックしましょう。
⬜︎読みやすいレイアウトになっているか
誰が見ても読みやすいレイアウトでまとめます。
字体やレイアウトが一貫しているか確認しましょう。
⬜︎具体的な情報で記載されているか
数値を記載し、キャリアを示します。
履歴書より具体的に表現しましょう。
⬜︎履歴書と矛盾や重複がないか
履歴書と比べ、職務や期間に矛盾や重複がないか、確認します。
不明瞭な点がないようにしましょう。
⬜︎免許や資格を漏れなく記載しているか
ドライバーに関する免許や資格を漏れなく記載します。
自分の強みやスキルをしっかりアピールしましょう。
転職するための方法って?
ドライバーに転職する際には、いくつかの方法があります。
長く働き続けるためには、自分に合った転職先を見つけることが大切です。
ここでは、ドライバーが転職するための方法について紹介します。
ハローワークを利用する
ハローワークを利用することでトラックドライバーに転職できます。
ハローワークは広範な求人情報を提供しており、専門のキャリアアドバイザーの支援も受けられます。
雇用保険に関する相談なども可能です。
転職サイトを利用する
転職サイトでは自分に合った求人を見つけることができます。
転職サイトによっては履歴書や職務経歴書の書き方、面接などをサポートしてくれる場合があります。
ドライバー専門求人サイト「運転ドットコム」を利用してみよう!
トラックドライバーの転職において、運転ドットコムの利用は最適です。
運転ドットコムは、トラック業界に特化した専門の求人情報を提供してくれる求人サイトです。
運転スキルや希望条件に合った仕事が豊富に掲載されています。
また、職場の雰囲気も紹介しているため、転職先の状況を詳しく知ることができます。
ドライバーへの転職を考えている際には、ドライバー専門求人サイトの運転ドットコムがおすすめです。
まずはどんな求人があるのかだけでもチェックしてみてください!
現役ドライバーに聞いた!職務経歴書の体験談
現場で活躍しているドライバーが、どのような職務経歴書を書いたか気になりますよね。
ここでは、現役ドライバーの職務経歴書の体験談を紹介します。
~ケース①~ Kさん/男性/40代/勤務歴9年目
職務経歴書では履歴書に書けない強みをアピールしました。
指導した実績や営業での実践などを示すのに適していると思います。
職務経歴書をしっかり書いていたので、面接もスムーズにできました。
~ケース②~ Mさん/男性/30代/勤務歴7年目
まず箇条書きでいいので、自分の経験を書き出してみてください。
頭の中を整理してから作成すると、スムーズに書けます。
最後に全体を見てきれいにまとめられていれば良いと思います。
~ケース③~ Aさん/男性/50代/勤務歴15年目
職務経歴書を書くのは難しそうに思いますが、ポイントを押さえるとスムーズに書けます。
今まで自分が頑張ってきたことをアピールできる良い機会です。
転職の際に丁寧に作成したので、とても高評価でした。
まとめ
トラックドライバーの転職において、職務経歴書は重要な書類のひとつです。
職務経歴書では履歴書と異なり、自分の強みをアピールできます。
分かりやすく簡潔にまとめ、履歴書と矛盾しないように作成しましょう。
すると、転職先に好印象を与えることにつながります。
ポイントをつかめば、簡単に高評価を得る職務経歴書を書けます。
転職を成功させる職務経歴書を作成するために、この記事をぜひ参考にしてください。