トラック運転手への転職を考えている方は、以下のような疑問をお持ちではないでしょうか。
「トラック運転手の仕事は大変なのかな？」
「トラック運転手は長時間労働と言われるのは本当？」
「トラック運転手の給料はどれくらい？」
本記事では上記のような疑問を解決する情報をお届けします。
トラック運転手の業務内容
トラック運転手の種類は以下のとおりです。
・大型ドライバー
・中型ドライバー
・小型ドライバー
・軽貨物配送ドライバー
これらのトラック運転手について説明します。
大型ドライバー
車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上の大型トラックを使用し、荷物を運搬するのが大型ドライバーの仕事です。大型トラックの運転には大型自動車免許が必要です。大型ドライバーは、長距離の配送を担当することが多々あります。長距離配送は配送先や移動途中で就寝することも多く、毎日必ず帰宅できるわけではありません。拘束時間も、他のドライバーより大型ドライバーは長い傾向があります。荷物はフォークリフトによる積み込みが多いですが、手積みの場合もあります。大型トラックの手積み・手降ろしは積載貨物が多いため、体力が必要になる仕事です。
中型ドライバー
車両総重量7.5トン以上11トン未満、最大積載量4.5トン以上6.5トン未満の中型トラックを使用し、荷物を運搬するのが中型ドライバーの仕事です。中型トラックの運転には、中型自動車免許が必要です。中型ドライバーは近距離・中距離配送が多いですが、まれに長距離の場合もあります。荷物は手積み・手降ろしの場合や、カーゴ台車を使用しての積み下ろしもあります。大型ドライバーは1〜2ヶ所への配送がメインですが、中型ドライバーは荷物の種類により10ヶ所近くになるケースもあり、配送先を覚えることも必要です。
小型ドライバー
車両総重量3.5トン以上7.5トン未満、最大積載量2トン以上4.5トン未満の小型トラックを使用し、荷物を運搬するのが小型ドライバーの仕事です。小型トラックの運転には、準中型自動車免許が必要です。小型ドライバーの仕事は、近距離配送がメインになります。コンビニや飲食チェーン店へのルート配送は、小型ドライバーが担当します。ルート配送は、配送件数が多いのが特徴です。配送先が数十件になるなど、配送先を覚える努力が必要になります。
軽貨物配送ドライバー
軽自動車を使用し、荷物を運搬するのが軽貨物配送ドライバーの仕事です。軽貨物配送ドライバーは、宅配業者から委託された荷物を主に個人宅へ配送します。小さな荷物が多く、配送件数が100件を超えることもあります。個人事業主として働いている人が多いのが、軽貨物配送ドライバーの特徴です。給料は配達件数に応じた歩合制になる場合が多く、頑張り次第で高い給料が見込める職種でもあります。
転職時に後悔する原因3選
トラック運転手に転職した人が後悔した原因を紹介します。
・労働時間が長い
・体力的に厳しい
・給料が低い
労働時間が長い
トラック運転手といえば労働時間が長いと思う方も多いのではないでしょうか。運送業界は慢性的な人手不足のため、1人あたりの労働時間が長くなりがちです。また、配送先での待機や道路の渋滞など、仕事量と関係のないところで労働時間が増加することもあります。ですが、2024年から働き方改革関連法が施行され、トラック運転手の時間外労働時間が規制されます。これにより、トラック運転手の労働時間の短縮が見込まれるでしょう。
体力的に厳しい
トラック運転手は荷物の運搬が仕事ですが、荷物の積み込み方法はさまざまです。フォークリフトやカーゴ台車による積み込みであれば、さほど体力の心配はいりません。しかし、手積み・手降ろしによる積み込みは体力面での負担が大きいです。荷物が重いものであればあるほど、負担は増します。小さなトラックになるほど手積み・手降ろしになるケースが多く、体力面が心配な方は注意が必要です。
給料が低い
トラック運転手のイメージに「長時間労働・低賃金」というものがあります。厚生労働省が発表した「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、大型ドライバーの平均年収は463万1,900円、中型ドライバーの平均年収は430万6,300円です。これは、国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」による日本人の平均年収443万円と比べても極端に少ない訳ではなく、大型ドライバーにいたっては日本人の平均年収よりも多いです。トラック運転手の給料は全体的に低いわけではなく、企業や業務内容によって変わることを覚えておきましょう。
トラック運転手に転職する際の注意点
トラック運転手への転職を考えている方は、以下の点について注意しましょう。
・企業の評判や口コミを調査する
・本当にやりたい仕事か考える
・自分に向いているか確認する
企業の評判や口コミを調査する
どの業種でもそうですが、求人内容に書かれていることだけではその企業の良し悪しは判断できません。転職サイトには、現役の社員からの口コミを掲載しているところもあります。また、知り合いに運送業界で働いている方がいる場合、他の企業の評判を知っているケースも多々あります。希望の求人を見つけてもすぐに応募せずに、周囲の声を聞くことをおすすめします。
本当にやりたい仕事か考える
転職を考えるときは、今の仕事に不満を持っているケースが多々あります。現状を変えることだけを考えて転職し、新たな職場で失敗したというケースは非常に多いのが現状です。転職希望先が本当に自分のやりたいことなのか、現実逃避のためだけの転職ではないのかを考えることは大切です。転職を考える際は一度思いとどまり、落ち着いて考えることをおすすめします。
自分に向いているか確認する
トラック運転手は運転がメインの仕事ですので、運転が得意ではない、好きではないという人には向いていません。また、1人での作業も多くなります。大勢での作業が好きな人や、休憩時間にみんなで話したいという人にも向いていません。トラック運転手という仕事が自分に向いているのか、しっかりと確認しましょう。
未経験でもトラック運転手に転職できる？
トラックの運転手は、必要な免許さえあれば未経験でも転職可能です。運送業界は慢性的な人手不足が続いています。また「長時間労働・低賃金」のイメージもあり、若い人材が入りにくい業界でもあります。そのため、他の業種に比べて未経験を理由に不採用になる確率は低いです。ですが、年齢的に採用が厳しくなるケースは多いので、トラック運転手への転職を考えている方は注意しましょう。
まとめ
この記事では、トラック運転手に転職する際の注意点について解説しました。
・業務内容
・後悔する原因
・転職の際の注意点
この記事を読んで以上の内容を理解し、後悔のない転職をしましょう。
