【徹底解説】トラックの荷物の例の一覧!サイズや形状についても紹介

トラックドライバーは近年需要の高まりから、人手不足と言われることも多くなっています。
トラックの需要が高まる中で、輸送する荷物の中身や種類があるのかを知らないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、トラックドライバーが輸送している荷物の種類やよくある質問を詳しく紹介します。
トラックドライバーを目指している人は、どのような荷物の種類を輸送しているのかを知り仕事内容などを把握しておきましょう。
■出典:日本のトラック輸送産業現状と課題

 

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トラックが輸送する荷物の例

トラック

トラックドライバーが輸送する荷物には、どのような種類があるのでしょうか。
トラックの輸送では、私たちの生活に欠かせない生活必需品から大きな荷物を運ぶといったさまざまな荷物を運んでいます。

 

洋服

さまざまな工場で生産された洋服は、大きなトラックで物流センターに運ばれた後、汚れや破損がないかの確認を検査されます。
その後お店ごとに仕分けられて、それぞれの洋服店にトラックで輸送されています。

 

食品

毎日全国各地で鮮魚や青果、精肉がトラックで市場に運ばれており東京では築地と大田、足立の3ヶ所に市場があり、年間41万トンの水産物を取り扱っています。
全国から鮮魚を運んできたトラックが早朝には集まり、朝5時にはセリが始まります。
セリが終わった後の7時頃にはトラックによって各地の鮮魚店に運ばれるでしょう。
鮮魚や精肉は鮮度を保つために、冷凍冷蔵トラックで運ばれており、鮮魚を生きたまま運べる鮮魚輸送トラックが活用されることもあります。

 

小売店などへの輸送

トラックでは、私たちの身近にあるスーパーマーケットやコンビニエンスストアにも生活必需品を運んでいます。
いつでも新鮮なお弁当や野菜が買えるようにと、1日に何回も配達が可能です。
傷みやすい食べ物やそうではない物とを分けて積めるようにトラックの中を区切って、一定の温度で運べるトラックが使用されています。

 

飛行機や船の荷物

外国から運ばれてきた飛行機や船の荷物の輸送もトラックが行います。
輸出入される荷物は空港から飛行機や船を使って運ばれますが、国内はトラックで輸送が可能です。
船で輸入した荷物は長い形状の荷物になっていて、大きな海上コンテナに入っており、コンテナはそれぞれ機械で管理され海上コンテナ専用の台車で運ばれます。
行先によって分けられたあと、トラックに乗せて各地に輸送されます。

 

重量のある荷物

自動車や橋といった私たちの生活に欠かせないライフラインには、鉄が多く使用されています。
鉄を製鉄所から加工工場や自動車メーカーの工場に運ぶのもトラックの役割です。
トラックも重いものを運ぶので、道路を傷つけないようにと配慮されて開発されたタイヤが多数あるトレーラ―が活躍します。
荷物を乗せてから下ろすまで重量のある荷物は特に安全に気を付けて運ばれます。

 

トラックの形状・種類

トラック形状

トラックドライバーには、さまざまな仕事内容があります。
仕事内容に合わせて、トラックの形状や種類も多様になっています。

 

冷凍車

トラックの荷台部分に断熱構造を採用することにより、箱部分に冷凍機を搭載しているトラックです。
生鮮食品を運ぶために利用され、箱内で凍らせて保存することが可能で、温度管理が必要となる医薬品の輸送の際にも使用されています。
冷凍機がなく、断熱構造が施されているトラックは、保冷車として温度管理を必要としない商品の輸送に使用されます。

 

ウイング車

ウィング車とは、荷台部分を開閉できる形状のトラックのことを指します。
鳥が翼を大きく広げて羽ばたいているように見えるため、側面開閉車やガルウイング車と言われることもあるようです。
上側以外の場所から貨物の積み下ろしが可能という特徴があります。

 

クレーン車

荷台部分がクレーンになっている車両を、トラッククレーンといいます。
クレーンで荷台に荷物を積み込むことや荷物を吊り上げる、荷卸しといった作業に使用が可能です。
車体の下の部分には、アウトリガーや旋回サークルを装備していて、車体の上の部分にはクレーンを操作するために操縦室がそれぞれ設置されています。
クレーン車は、操作性や機動性に優れているため、幅広い作業に対応が可能です。

 

パッカー車

ごみ収集車には2種類あり、車体の後ろに積み込み装置が搭載されている機械式のパッカー車と、大きい容量が確保される荷箱を装備したダンプトラックに分けられます。
パッカー車は、収集ごみを自動的に荷箱に押し込んで圧縮する仕組みになっているため、ごみの散らばりを防ぐことも可能です。
機械式のパッカ―車でも、回転板式とプレス式に分類され、ごみ収集の容量は、1t~1.4t程度収容できます。

 

ダンプ車

ダンプ車は、土砂や石を運ぶことも多いトラックで、荷台を傾けることが可能な機械装置を備えています。
土砂を積んだ際には、油圧シリンダを伸長することによって土砂を排出できる仕組みです。
一般道路の走行が可能な普通ダンプと、走行不可の重ダンプがあります。
重ダンプはダム建設や鉱山といった大規模な工事に使用されることがほぼないため、通常は見ることはありません。

 

平ボディ

トラックの一般的な形状は平ボディトラックで、車体に荷台があり、トラックの中で最初に造られた形状と言われています。
貨物運搬の際に積荷の寸法や積み下ろしの方法で、制限を受けることが少なく、様々な荷物に対応可能です。
地面から荷台床面までの間隔が低く造られている低床タイプ、地面から荷台床面までの高さが高い高床タイプに分かれます。

 

トラックの荷物の種類に関するよくある質問

トラックの荷物の種類に関する質問を3つ紹介します。

 

物流にかかせないパレットとは?

パレットには多様な種類があり、それぞれに特徴があります。
良く使われている代表的な木製パレットや空輸、ワンウェイ輸送に最適な段ボールパレットといったパレットが代表的です。
トラックに荷物を乗せる際や下ろす際にパレットに荷物を乗せておくと非常に便利です。

 

荷物を安全に運ぶためには?

荷台の中に隙間がある場合には、運搬中のブレーキや振動が原因となり、荷物が移動してしまう危険があります。
なるべく隙間を作らずに荷物を積み入れるのがポイントで、手積みの場合は隙間を作らずに積むことで、より効率的に運送できます。
隙間ができてしまう時は、クッションや座布団などの緩衝材で隙間を埋めると良いです。
h3>トラックの最大積載量とは? 最大積載量とは車に積むことができる荷物の重さの最大の量を指します。
サイズの大きさだけでなくタイヤにかかる負担等も計算して最大積載量が決まる仕組みです。
「車両総重量=最大積載量+車両の重量+(乗車定員×55㎏)」の計算式で計算されます。
道路運送車両法の保安基準により、軸重10トン以内や輸荷重5トン以内、かじ取り車輪荷重割合が空車および積載状態で20%以上という決まりになっています。
■出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準(2022年12月23日現在)」

 

まとめ

この記事では、トラックの荷物の種類やトラックの形状について紹介しました。
トラックドライバーの仕事内容は多岐に渡り、運ぶ荷物によって運ぶトラックの種類も多様になっています。
トラックドライバーを目指している人は、どのような荷物を運ぶ仕事をしたいかを考えて就職や転職をすることをおすすめします。

 

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