トラックドライバーのメリットとは?デメリットとあわせて紹介!

コラム

トラックドライバーは、流通の要として現代に欠かせない様々な種類の「商品」を輸送する仕事です。
「ドライバーにはどのような仕事があるか分からない」「メリット・デメリットを知りたい」という方も多いと思います。
本記事では、車種ごとの主な仕事内容やトラックドライバーのメリット・デメリットを解説します。

 

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トラックドライバーの仕事内容とは?

トラックドライバーの仕事内容とは?

トラックドライバーの主な仕事内容は、共通すると貨物(商品を含む)の配送及び輸送商品や荷物の積み下ろしです。
しかし、会社の事業内容や車種によっては仕事内容が異なる部分もあるので、車種ごとに解説します。

 

大型トラックドライバー

大型トラック

免許の種類 車両総重量 最大積載量
大型免許 11t以上

6.5t以上

大型トラックドライバーは、依頼を受けた荷物を、営業所から目的地まで配送する仕事です。
大型トラックドライバーの仕事は、中・長距離輸送が多いです。
業務内容によっては、引っ越しの荷物やトラックターミナル間の輸送も行います。

 

中型トラックドライバー

免許の種類 車両総重量 最大積載量
中型免許 11t未満

6.5t以下

中型トラックドライバー は、主要都市にある集配所や目的地へ荷物を運搬する仕事です。
特殊な業種だと、産業廃棄物の収集運搬や危険物を積載したタンクローリーの運転する仕事もあります。
また準中型免許は、中型・小型との区別が難しいですが、運転できる車両の大きさについて確認が必要です。
・貨物自動車による交通死亡事故の削減と若年者の雇用促進のため、平成29年3月12日から「準中型自動車」が新設されます。
・準中型自動車は、車両総重量3.5t以上7.5t未満です。
・準中型自動車に対応する免許として「準中型免許」及び「準中型仮免許」が新設されました。
(注記)改正前の普通免許又は中型免許を受けている方は、改正後も同じ範囲の自動車を運転できます。
(例:改正前の普通免許は、車両総重量5トン未満及び最大積載量3トン未満の限定が付された準中型免許とみなされます。)

出典:準中型自動車・準中型免許の新設について - 警視庁

 

小型トラックドライバー

免許の種類 車両総重量 最大積載量
普通自動車第1種免許 3.5t未満

2t以下

 小型トラックドライバーの仕事内容は、車両が小さいので荷物の輸送・配送から宅配、ルート配送など業務内容によって多岐にわたります。
大型・中型で主要な都市から運搬された荷物を、各エリアへ分配することも仕事の一つです。

 

軽貨物配送ドライバー

軽貨物配送ドライバーは主に通販や日用品などの宅配であり、ECサイトの普及が進む現代においての需要は大きいです。
企業と直接契約を結んだり、業務委託、フランチャイズなどワークライフバランスを重視した働き方が可能になります。
また開業の手続きは複雑ではなく、軽自動車なので軽めの貨物(商品)を扱うことが多いです。
そのため参入障壁が低いことで、副業としても注目を浴びています。

 

宅配ドライバー

宅配ドライバーの車種は業務内容によって異なりますが、契約した会社から荷物を請け負い、個人宅や会社・店舗などへ届けるのが仕事です。
事業内容によっては集荷のほかに、顧客への営業を行います。
基本的には、定められた営業エリア内で日々同じようなルートを担当します。

 

トラックドライバーのメリット・デメリット

トラックドライバーのメリット・デメリット

トラックドライバーは、仕事をする上でのメリットが大きいですが、その反面デメリットも あります。
トラックドライバーのメリットとデメリットについて解説します。

 

トラックドライバーのメリット

トラックドライバーのメリットについて、4つ紹介します。

 

道や地理に詳しくなる

ドライバー駆け出しの時は、道に迷って大変な思いをしますが、苦労した分だけ覚えることができ慣れれば抜け道にも詳しくなります。
何度も道路を走行することで、周辺の地理に詳しくなりプライベートでの旅行などにも活かせます。

 

人間関係に悩まされない

配車係より目的地と時間などの指示に基づき、個人の裁量で仕事ができます。
そのため、サラリーマンのように上下左右の人間関係の煩わしいしがらみやプレッシャーはほとんど皆無です。
配車係と取引先(お客様)のみのコミュニケーションで足りるので、人付き合いが苦手という方でも安心して働くことができる環境になります。

 

仕事になれるまで早い

基本的に、運転と荷物などの積み下ろしを行うルーチンワークなので仕事を覚えやすいです。
ドライバーの仕事を1年程度経験すれば、最低限の道路走行方法や荷物の運搬方法を理解できます。

 

運転スキルが向上する

ドライバーの仕事は、運転業務が主であるため、運転経験が長いほど上達します。
毎日運転するため、運転技術が徐々に向上するでしょう。
ただし運転がうまいだけでなく、常に安全に配慮した運転を心がけることが重要です。

 

トラックドライバーのデメリット

トラックドライバーのデメリットを4つ紹介します。

 

長時間労働の可能性がある

トラックドライバーは、繁忙期だと早朝から深夜まで運転することも多々あります。
特に荷待ちや渋滞や工事、事故、天候など交通規制による渋滞が発生すると長時間労働を余儀なくされる傾向にあります。
また、要人訪問やイベントが開催されている地域では、交通規制が実施される事があるので、事前の情報収集が必要です。
しかし、厚生労働省やトラック協会から事業者に対する推進や指導により、身の危険を感じるような長時間労働は減少傾向にあります。
 一日(始業時刻から起算して二十四時間をいう。以下同じ。)についての拘束時間は、 十三時間を超えないものとし、当該拘束時間を延長する場合であっても、一日についての 拘束時間の限度(以下「最大拘束時間」という。)は、十五時間とすること。
ただし、車庫待ち等の自動車運転者について、次に掲げる要件を満たす場合には、この限りでない。
①  勤務終了後、継続二十時間以上の休息期間を与えること ② 一日についての拘束時間が十六時間を超える回数が、一箇月について七回以内である こと。
③ 一日についての拘束時間が十八時間を超える場合には、夜間四時間以上の仮眠時間を 与えること。
④ 一回の勤務における拘束時間が、二十四時間を超えないこと。
出典:自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)

 

身体的負担が大きい

トラックドライバーは、基本的に肉体労働のため、身体を適度に休ませるなど管理を徹底する必要があります。
特に長時間同じ姿勢の後に荷下ろしをするため、腰痛に悩まされる方が多いです。
またマニュアル車で市街地を運転すると、頻繁にクラッチ操作をするため左膝が痛くなることもあります。
翌日が休日の際は、長めの入浴をして血行を良くして早めに就寝したり、栄養バランスの摂れた食事をして体のケアを心がけた方が良いです。

 

事故のリスクがある

車を運転している限り、事故のリスクは避けられません。
運転中は、常に神経を使う上に夜間走行や長時間労働で疲労が溜まりやすいです。
どれだけ疲労が蓄積されていようと、事故だけは絶対に起こさない集中力と忍耐も大事となります。
しかし自分が気を付けていても、もらい事故に遭う可能性もあり得ます。
最近増えているのが、スマートフォンの普及による「ながら運転」に起因する事故です。
・令和4年中の携帯電話使用等に係る交通事故件数は、1,424件で、携帯電話の画像目的使用に起因する交通事故が700件と最も多く、次いでカーナビ等の注視が666件となっています。
また、携帯電話使用等の場合には、使用なしと比較して死亡事故率が約2.4倍でした。
出典:警視庁「やめよう!運転中のスマートフォン・携帯電話等使用 」

 

仕事が不規則な可能性がある

特に長距離の運転手では、泊まりがけが前提の勤務形態である会社もあり、生活リズムが不規則になりやすい傾向があります。
そのため家族との時間が取れないことや、プライベートの時間を確保できないことがあります。
また睡眠時間も不規則になるため、体調に気をつけなければなりません。
ドライバーとして仕事をしていくには、不規則な仕事にも慣れていく必要があります。

 

まとめ

本記事では、トラックドライバーの仕事内容とメリット・デメリットとその対策について解説しました。
トラックドライバーの車種や事業内容によって業務が多岐にわたります。
特に個人の裁量で働きたいという方にとっては他人との関わりが少ないため、人的トラブルが発生しにくいことからおすすめです。
トラックドライバーの就職を希望する方は、業務内容にあった車種の免許を取得した上、デメリットを自分なりにどう克服するか検討が必要です。

 

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