トラック運転手の職種・業種とは?どのような運転手がいるかや年収も紹介

コラム

トラック運転手には大変多くの種類があり、それぞれ仕事内容が異なります。
この記事では、トラック運転手の職種や業種の仕事内容について、男女別と年代別の平均年収も紹介します。
トラック運転手について興味がある方や働いてみたい方には、必見の内容です。

 

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トラック運転手の職種・業種とは?

職業別名の主な種類は、以下の通りです。
• 大型トラック運転手 • クレーン架装トラック運転手 • 貨物トレーラー運転手 • 中型トラック運転手 • 小型トラック運転手 職業分類は、大型トラック運転手と中型トラック運転手、小型トラック運転手です。
■出典:職業情報提供サイト jobtag|厚生労働省

 

トラック運転手の主な種類とは

トラック運転手の主な種類とは

トラック運転手には多様な職種があり、トラックの大きさや仕事内容も異なります。

 

大型トラック運転手

大型トラック運転手の仕事は、荷物を運搬する依頼を受けて、指定の荷卸し場所までの配送です。
大型トラックの運転手は、運送会社の正社員や契約社員、運送会社の下請けとして委託で働く場合があります。
運送会社の社員の場合は、運送会社が所有しているトラックに乗車する場合が多く、固定の月給に合わせて、取引先の件数などに応じた出来高の報酬が受け取れる場合もあります。
委託の場合は、基本的に出来高による歩合制での報酬になり、仕事をした件数に応じて契約している運送会社から報酬が支払われる仕組みです。
委託の場合には、使用するトラックは自分の持ち込みでメンテナンス費用といった維持費は自己負担が多くなっています。
大型トラック運転手の場合には、長距離の運搬や休日出勤になる場合も多く、日帰りできない場合もあるため、中型や小型トラック運転手よりも平均年収が高い水準です。
積み下ろしの回数は少ないものの、運転時間や拘束時間は長く、パーキングエリアで車中泊泊することも多くなっています。

 

中型トラック運転手

中型トラック運転手は、荷物が集められている集配所や荷卸し場所まで荷物を運搬する仕事です。
基本的には日帰りできる距離での仕事内容が多く、仕事と私生活とのバランスを取りたいと考えている人には大変おすすめです。
中型トラック運転手の働き方は、希望の労働条件を選んで派遣社員として働く場合や、運送会社と自分との間で専属契約を交わして、自分所有のトラックで働く場合があります。
働く運送会社や取引先の営業時間や搬入時間によって勤務時間も異なるため、多様なニーズに合わせて働き方が変わる職業と言えるでしょう。

 

小型トラック運転手

国内大手の運送会社が参入しているのが、小型トラック部門です。
大型トラックや中型トラックで配送された荷物を、各エリアへの集配所へ分けて配送するのが主な仕事内容になります。
小型トラック運転手を始めたばかりのときには、先輩運転手が隣に乗車して仕事内容やルートを教えてくれるため、覚えてから単独での仕事に移行する流れが多いです。
小型トラック運転手は、トラックが小型であるため小回りが利くことや小さな荷物が多く、肉体疲労があまりなく長く働ける環境が整った特徴があります。

 

軽貨物配送運転手

軽貨物配送運転手は、配送依頼に応じて比較的小さな荷物や封筒を配送する仕事や、指定された場所へ依頼に応じて荷物を引き取りに行く仕事です。
軽貨物配送運転手の宅配で扱える荷物の大きさは規定があり、荷物の幅や長さ、深さの合計が180cm以内で重量が30kgです。
軽貨物配送運転手の特徴として、荷物が比較的軽量であるため、女性や高齢者のトラック運転手も従事しています。
定年後も続けて働きやすい環境です。
軽貨物配送運転手は、基本的に朝9時頃から夕方の18時頃までの規則的な勤務時間となり、日中に決められた数の荷物を配るのが最低限のノルマになります。
決められた数の配達が終わらない場合には、配送が終わるまで残業で、軽貨物配送運転手の休日は月に平均6日程度を交代で取得します。

 

宅配ドライバー

宅配ドライバーは、働く運送会社や荷物の集配所から、取引先の依頼によって会社のオフィスや個人宅などの指定された場所に配送します。
比較的小さめの小包や封筒といった荷物を届ける仕事です。
また客先から集荷の依頼があれば、オフィスや個人宅に荷物を引き取りに行きます。
宅配サービスの拡大から配送サービスの幅が大きく広がり、コンビニのルート配送に加えて、大手デパートやスーパーのネットショッピングの配送に対応しています。
また生鮮食品の即日配送サービスを行ったりと、所属する会社によって仕事内容もさまざまです。
ルート配送を担う場合には同じ配達先になるため、一日のスケジュールがある程度決まっていて配達の目安や段取りが立てやすいです。
ネットショッピングの普及により、人手不足が起きている職種でもあるため、転職を考えている人は狙い目の職種と言えます。

 

トレーラードライバー

トレーラーとは牽引貨物自動車のことで、運転席部分であるトラクターと荷台と呼ばれるトレーラーが分離できる仕組みのある自動車です。
コンテナやタンクローリー、キャリアカーやダンプトレーラーといった車の形状があり、重量がある大量の荷物の運搬を長距離で行う職種です。
専属運転手と呼ばれる正社員として運送会社に所属している運転手と、必要に応じてその都度仕事の依頼を受ける契約運転手の2種類の職種があります。
ETCの導入に伴い深夜の高速料金が安くなるため、経費削減のため夜中に走る場合が多いです。
走行距離が長距離になる場合が多いため、休憩や睡眠時間が適正に取れるように、タイムスケジュールと、勤務ローテーションが組まれています。

 

トラック運転手の平均年収

トラック運転手の平均年収

トラックドライバーの平均年収は、いくらなのかを男女別や年代別で比較します。

 

男女別の平均年収

厚生労働省が令和2年度に行った「賃金構造基本統計調査」の結果によると、運送業界の管理職に男性が多い傾向にあるため男性の平均年収が高い水準となっています。
他にも女性トラック運転手の継続年数が短い傾向であるため、女性の平均年収が低い結果となっています。
 

職種 男性平均年収 女性平均年収
大型トラック運転手 約460万円 約370万円
中型、小型トラック運転手 約420万円 約350万円

■出典:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

 

年代別平均年収

厚生労働省が令和2年度に行った「賃金構造基本統計調査」の結果によると、トラック運転手の年代別平均年収では、大型トラック運転手の方が年収が高い傾向にあります。
中型トラック運転手と小型トラック運転手は年代別の平均年収の差があまりありません。

年代 大型運転手の平均年収

中型・小型運転手の平均年収

25~29歳 約410万円 約390万円
30~34歳 約440万円 約410万円
35~39歳 約450万円 約450万円
40~44歳 約480万円 約440万円
45~49歳 約480万円 約450万円
50~54歳 約470万円 約430万円

50代以降になると、徐々に平均年収も減少してきます。

■出典:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

 

まとめ

この記事では、トラック運転手の職種や業種、平均年収を紹介しました。
トラック運転手にはさまざまな職種の種類があり、それぞれ仕事内容や特徴も異なります。
トラック運転手を目指している場合には、運転に慣れる必要があるため、まずは小型トラック運転手として働くことをおすすめします。
それから中型や大型といった大きさのあるトラック運転手への転向を目指しましょう。
また、トラック運転手から他の大きさのトラック運転手への転向を考えている人は、自分の生活とのバランスやしてみたい仕事内容で検討しましょう。

 

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