バス運転手の採用基準とは?実技試験や面接、筆記試験で注意することを紹介

コラム

バス運転手を目指している方は以下のような疑問をお持ちではありませんか

「正社員の採用基準を知りたい」
「筆記試験や実技試験の内容と注意すべきポイントを知りたい」
「内定をもらうために履歴書の書き方や面接のコツを知りたい」

本記事では上記のような疑問を解決するとともに、バス運転手の採用基準について解説します。

 

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バス運転手の採用基準とは

 

バス運転手 採用基準

 

バス運転手の採用基準は主に以下の6つから判断されます。
・書類選考
・実技試験
・面接
・筆記試験
・初任診断
・健康診断

このなかで特に重要な要素は面接です。実技試験で不合格になった場合、教習所で練習をすることで再試験にも合格しやすいですが、面接は自身の根本的な考え方が会社と合うか見られるためです。また、初任診断や健康診断については、内定後に行われる場合もあります。ここから、詳しく解説します。
 

書類選考

1つ目は書類選考です。書類選考では履歴書で自身の経歴や志望動機などを伝えます。履歴書の作成で重要なポイントは、減点される要素をなくすことです。なぜなら、履歴書で自らの熱意や考えをアピールすることは難しいためです。採用担当者は応募者に大きな問題点がないかを見ています。

そのため、以下のような点に注意すると良いです。
・運転記録に残るような事故を起こさない
・証明写真は清潔感のあるものにする
・志望動機を8割以上埋める(熱意というよりマナー的な面が見られる)

まれに、応募書類の一つにSDカードを求められるケースもあります。SDカードとは、自動車安全運転センターに申し込むと発行してもらえる無事故無違反を証明するカードです。
 

面接

2つ目は面接です。面接では会社の社員と対面し、質問の受け答えを行います。面接で重要なポイントは、身だしなみを整えること、しっかりと受け答えをすること、熱意を伝えることなどです。面接官は、応募者が自社で働くバス運転手としてふさわしいかを見ます。

そのため、以下のような点に注意すると良いです。
・服装はシンプルできれいなスーツ、革靴を着用する
・受け答えの練習を行う
・自身の想いを言語化しておく

スーツやシャツのシワは見落としがちであり、新品でなくとも良いので確認しておくと良いです。また、頭のなかで受け答えができていたとしても、実際に面接本番となると緊張し、うまく喋れないこともあります。そのため、一人でも良いので事前に受け答えを想定して練習することをおすすめします。
 

実技試験

3つ目は実技試験です。実技試験では試験官とバスに同乗し、試験官の指示どおりに運転します。実技試験のよくあるパターンや試験に受かるための重要なポイントを解説します。
 

実技試験のパターン

走行する場所はバス会社によって異なり、例えば以下のようなケースがあります。
・営業所内で簡易的に走行、バック、車庫入れなどを行う試験
・営業所内もしくは教習所で走行、車庫入れ、S字クランク、坂道発進などを行う試験
・営業所内もしくは教習所で簡易的に走行を行い、公道で走行する試験

 

実技試験の際に意識すること

実技試験で重要なポイントは主に2つあります。1つ目は基本に沿って運転することです。バス会社は応募者に特別なテクニックは求めていません。バスの基礎的な運転技術を理解しているか、標識や交通ルールを守って安全運転できるかを見ています。そのため、「一時停止を行う」「左右・後方の目視確認を行う」などの基本を守り走行すると良いです。

2つ目は、試験官の運転に合わせることです。実技試験で試験官が先にコースを運転してくれる場合、その試験官の走行スタイルが一つの正解と言えます。そのため、試験官の運転を細かくチェックし、似た走行ができると合格に近づきます。

例えば、以下のような点に注意すると良いです。
・シフトチェンジのタイミング
・ウインカーのタイミング
・安全確認のタイミング
・排気ブレーキを使用しているか
・坂道発進でサイドブレーキを使用しているか
・狭路で白線を踏んでいるか(試験官が踏んでいない時は踏まない)

大型二種免許を取得した時の運転知識を事前に復習しておくことも有効です。
 

筆記試験

4つ目は筆記試験です。(会社によってはないところもあります)一般常識や小論文、適性検査などを行います。それぞれ内容と受かるためのポイントを簡単に解説します。
 

一般常識

一般常識の試験では以下のような問題が出題されます。

 

種類 内容 対策
時事問題 政治・経済や社会的なニュースに関する問題など 日頃から新聞やニュースを見る 交通法・車両の構造問題
道路標識やバスの構造に関する問題など 教習所で学んだことを復習する 国語・数学問題 漢字の読み書きや四則演算の問題など
地理問題 地図に示された施設や主要幹線道路を答える問題など 地図表記や幹線道路を暗記する

 

名古屋市交通局が市バス運転士の試験問題・解答を配布しているため、参考にしてみてください。

 

小論文

小論文の試験では、与えられたテーマに関して400字〜800字程度の文章を書きます。テーマは会社によって異なり、自身のことや運転に関連したことが多いです。小論文を書く上で重要なポイントは「結論先行で記載すること」と「話し言葉を記載しないこと」です。頭に思い浮かんだものをそのまま書かず、一度整理した上で結論から書き始めると試験官に伝わりやすい文章を書けます。
 

適性検査(クレペリン検査)

適性検査では、教習所で行なった同じ図形を時間内に書く試験や数字の計算を行うクレペリン検査、性格検査などを行います。何を行うかは会社によって異なります。クレペリン検査の対策としては、練習サイトや練習ドリルがあるため、心配であれば事前に一度解いておくと安心です。性格検査を行う上で重要なことは、回答に一貫性を持たせることです。回答のなかで矛盾した点があると、嘘をついているつもりがなくとも信頼度の低い結果につながる可能性があります。
 

初任診断

5つ目は初任診断です。初任診断は、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が実施する診断であり、パソコンを使用して診断を行います。診断内容は「運転のクセ」「運転に関する長所・短所」などを診断するものです。診断後に、短所を改善し事故を未然に防ぐためにはどうするべきか、をカウンセリングしてもらいます。事前に対策できるものでないため、実際に診断を受けるときは指示者の説明をしっかりと聞いてリラックスして受けると良いです。
 

健康診断

6つ目は健康診断です。バス会社に指定された病院にて診断を行います。通常の健康診断と基本的な内容は同じですが、バス運転手にとって重要な視力は細かくみられるケースもあります。そのため、めがねやコンタクトを使用する方は、度があっているか改めて確認しておくと良いです。なお、内定後や入社後に健康診断を行う場合は合否に影響しませんが、選考のなかで行われる場合は診断内容によって不採用になる可能性もあります。
 

まとめ

 

バス運転手 試験

 

バス運転手の採用基準について解説しました。

会社によって異なりますが、採用基準は主に以下の6つから判断されます。
・書類選考
・実技試験
・面接
・筆記試験
・初任診断
・健康診断

採用基準を理解しておいた方が選考を有利に進められます。初任診断と健康診断以外は事前に対策できるため、これからバス運転手を目指す方は「本記事を見直して対策チェックリストを作る」「対策本を購入する」など実践してみてください。

 

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