海コントレーラーの給料はどれくらい?仕事内容や1日を紹介

コラム

海上コンテナを専門とするトレーラー運転手、海コントレーラーは日本の貿易を支える重要な職業の一つです。どのような1日を過ごしているのか、平均年収はどれくらいなのか、気になる方も多いでしょう。今回は海コントレーラーの仕事内容や1日の流れ、給料やメリットについて紹介していきます。海コントレーラーへの就職を考えている方は参考にしてみてください。

 

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海上コンテナとは?

海コンとは海上コンテナの略称です。海上コンテナとは海上輸送用の規格サイズのコンテナのことで、主に海外との輸出入で使われます。海コントレーラーとはその海上コンテナを輸送する運転手のことを指します。
 

海コントレーラー(ドライバー)の仕事内容とは?

 

海コントレーラー(ドライバー) 仕事内容

 

海コントレーラーは船で運ばれてきた貨物をトレーラーに積み、目的地まで運ぶのが主な仕事です。海コントレーラーになるには大型免許やけん引免許の取得が必要です。海上コンテナトレーラーは小さいものでも長さが約6メートルあり、運転には大型免許を取得する必要があります。また、コンテナ部分を切り離しできるトレーラーを運転するため、けん引免許も必要です。

▼海上コンテナトレーラーの標準サイズ
・20フィート:長さ約6メートル、幅約2.4メートル、高さ約2.6メートル
・40フィート:長さ約12メートル、幅約2.4メートル、高さ約2.6メートル

 

海コンドライバーの1日の流れ

海コントレーラーの1日の流れを簡単にまとめると以下のとおりです。
1. 出勤後、点検をして埠頭へ出発
2. 到着後、荷物の積み下ろしを待つ
3. クレーンで荷物をトレーラーに積み込み
4. 配送先へ運ぶ
5. 荷主・配送先が荷物の積み下ろしを行う
6. 埠頭へ海上コンテナを返却

ご覧のとおり、海上コンテナトレーラーは運転以外の業務はほぼなく、貨物の積み下ろしは荷主、もしくは荷役会社が行います。一般的なトラック運転手とは異なり、配送がメインの仕事となる点が海コントレーラーの大きな特徴です。
 

海コンドライバーの給料(年収)

海上コンテナトレーラーの平均年収は、固定給制か歩合給制かによっても異なりますが、おおよそ年収400万円〜500万円が相場となっています。月給でいうと30万円前後、手取りだと25万円ほどです。固定給制の会社では、安定した給料が得られるというメリットの一方、歩合給制の会社よりは給料が少なめというデメリットがあります。歩合給制の会社であれば、安定性には欠けるものの、固定給制より稼ぎやすく、運転手の頑張り次第では給料の大幅アップが見込めます。固定給制と歩合給制、どちらが自分の働き方に合っているか、よく検討することが必要です。
 

海コンドライバーのメリット

海上コンテナトレーラーは、他のトラック運転手にはないメリットがあります。ここからは海上コンテナトレーラーとして働くメリットを紹介します。
 

肉体労働が少ない

海上コンテナトレーラーは、コンテナを目的地まで配送するという業務がメインであり、基本的に荷物の積み下ろしを行いません。そのため肉体的な負担が少ないというメリットがあります。通常のトラック運転手は業務の中で荷物の手積みや手降ろしを行うことが一般的です。しかし、海上コンテナは人の力で持ち運びできるものではないため、荷物の積み下ろしにはクレーンを使用します。クレーンで積み下ろしを行っている間は基本的に待ち時間となります。他のトラックドライバーのように重たい荷物を持つ際に腰を痛めてしまう心配もありません。肉体労働が少ない点は海上コンテナトレーラーの大きなメリットの1つでしょう。
 

需要が高いので、職を失う可能性が低い

海上コンテナトレーラーに限らず、ドライバー業界全体が慢性的に人手不足の状態です。原因としては、物量は増加傾向にあるものの、ドライバーの高齢化が進んでいることや、少子化によりドライバーのなり手が減少していることが挙げられます。そのため経験者はもちろん未経験の方でも就職や転職がしやすく、年齢や転職回数は問わずに募集している会社も多いため、自分に合った会社を見つけやすいこともメリットの1つです。また、需要が常にあるため歩合給制と相性が良く、歩合給制で働くことで大きく年収アップを見込めます。歩合給制の会社に就職し結果を出せると、月給40万円ほど稼ぐこともできます。
 

海コンドライバーの仕事はきついか

 

海コンドライバー 給料(年収)

 

海コンドライバーはさまざまなメリットがある一方、きついと言われることもあります。ここからは海コンドライバーがきついと言われる理由を紹介します。
 

拘束時間が長い

海コンドライバーは荷物の積み下ろしをしない代わりに、積み下ろし作業が行われる間は待機時間となります。どれくらい待機時間がかかるかは会社や状況によって異なりますが、数時間の待ち時間が発生することも珍しくありません。また、バースと呼ばれる船の停泊場が空いていなければ船は着岸できません。船が多く入港した場合、バースが空くまで港で待たされることになります。しかし待機中は仮眠を取ったり、資格の勉強をしたり、映画や漫画を観たりと自由に過ごせます。時間を有効に活用することで、拘束時間が長いというキツさも軽減できるかもしれません。
 

覚えることが多い

海コンドライバーは配送がメインの業務ですが、覚えることが多いという特徴もあります。運転ルートそのものはもちろん、荷物の積み下ろしの際の待機場所や、バースと呼ばれる積み下ろしの際に着岸する場所の位置も覚えなくてはなりません。加えて、コンテナをトレーラーに詰め込むクレーン機の位置や、コンテナを積む時に使用する台車の返却場所など、運搬業務に付随する業務でも覚えないといけないことが数多くあります。初心者の方はこれらの暗記に苦労することも多いです。仕事に慣れてくると徐々に覚えられると思いますが、慣れないうちには自ら地図を作るなどの工夫をすると良いかもしれません。
 

まとめ

今回は、海上コンテナの基本知識から海コントレーラーの仕事内容や給料、メリットやデメリットについて解説しました。海コントレーラーは初めのうちは運転技術を身に付けたり、覚えることが多く大変かもしれません。しかし一度慣れてしまえば肉体労働が少なく長く働きやすい仕事といえます。海コントレーラーとしてのキャリアを目指す方は、ぜひこの記事を元に、どのように働きたいかを考え、自分に合っている求人を見つけてみてください。

 

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