ルート配送とは?ルート配送の必要資格やメリット・デメリット、体験談についても紹介!

コラム

決められたルートを通り、配送をするルート配送。

 

残業が少なく、安定した給与であるため女性ドライバーにも人気の職業です。

 

この記事では、ルート配送の説明や必要な資格などについて紹介します。

 

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ルート配送とは?

ルート配送 仕事内容 コツ

 

ルート配送は、荷物を決められたスケジュールに沿って配達する仕事です。

 

配送エリアもあらかじめ決められています。

 

配送ルートでは、以下のような店舗に配送します。

 

・スーパー

・コンビニ

・クリーニング店

・家電量販店

・工場

・病院

 

具体的には、コンビニやスーパーへの品物を配送したり、

 

クリーニング後のユニホームを各会社に配送したりします。

 

配送先での荷物の積み下ろしはドライバーが行います。

 

 

ルート配送の一日の流れ 

ルート配送の一日について紹介します。

 

6:00 出勤

 

6:30 スケジュールを確認し、車両を点検して配達先に向かう

 

7:30 集荷と配達

 

10:00 休憩

 

12:00 残りの配達を完了

 

12:30 車両の整備や報告業務

 

13:30 業務終了 

 

流れは毎日同じことが多く、スケジュールを守りながら効率的に配送します。

 

 

ルート配送の給与について 

ルート配送の平均年収は、厚生労働省の「職業情報提供サイト」によると、384万4,000円です。

 

時間外労働や深夜勤務をすると給与が上がります。

 

時間外労働と深夜勤務の賃金は以下を参考にしてください。

 

時間外労働

1時間あたりの賃金×1.25

深夜勤務

1時間あたりの賃金×0.25

 

また、経験を積み、運行管理者試験、安全衛生管理者試験を受け運行管理者となることで、

 

平均年収384万より約8万円ほどアップできるため平均年収が392万円になります。

参考:求人ボックス「運行管理者の年収・時給・給料

 

 

ルート配送の仕事をするためには? 

ルート配送の仕事をするためには、まずは普通自動運転免許が必須ですので、普通自動車免許を取得しましょう。

 

大きなトラックを運転する場合は、準中型や大型の免許が必要です。

 

免許を取得したら、自分に合った会社を探して入社します。

 

入社後は、会社が実施する研修を受けます。

 

研修やOJTを通して学ぶ内容は、商品の取り扱い方や、店舗スタッフへの対応方法などです。

 

マニュアルに沿って、1ヶ月から3ヶ月ほど研修を受けます。

 

仕事を覚えたら、1人で配送するようになります。

 

 

ルート配送に必要な資格・免許 

ルート配送 必要資格 免許

 

ルート配送は免許があれば仕事につくことができます。

 

そのため、トラック運転手の未経験者でもルート配送への転職が可能です。

 

必要な免許は配送先によって異なります。

 

ここでは、ルート配送に必要となる免許について紹介します。

 

 

普通自動車免許 

「普通自動車免許」の取得は必須です。

 

小さい荷物を運ぶときに、軽バンや軽トラックを運転するためです。

 

求人の応募時には取得しておく必要があります。

 

普通自動車免許は、18歳以上の人であれば、自動車学校に通うことで取得できる運転免許です。

 

取得の期間や費用は下記のとおりです。

 

取得にかかる期間

自動車学校の費用

2週間~

およそ25万円~

 

自動車学校で必要な講習を修了後、運転免許証を取得できます。

 

手続きは都道府県の運輸支局でおこないます。

 

最短で取得したい場合は、自動車学校の合宿を利用するとよいでしょう。

 

 

準中型自動車免許 

準中型自動車免許は2017年より制定された免許です。

 

宅急便やコンビニ、クリーニング店の配送の際に、2tトラックの運転が必要になります。

 

他に、準中型自動車免許で運転できる自動車は以下になります。

 

車両総重量

3.5~7.5t未満

最大積載量

4.5t未満

乗車定員

10人以下

 

小型特殊自動車(フォークリフトや農耕トラクターなど)も運転できます。

 

準中型自動車免許は普通自動車免許と一緒に取得することも可能です。

 

費用や取得までの日数は以下の表で紹介します。

 

 

期間

費用

普通自動車免許を持っていない人

約40日間

およそ40万円

普通自動車免許を持っている人

約7日間

およそ20万円

 

5t限定準中型自動車免許を持っている人は、限定解除することで5t以上の準中型自動車を運転できます。

 

 

中型自動車免許 

中型自動車免許は2007年に制定された免許です。

 

中距離や近距離の配送で、幅広く使用される4tトラックを運転するのに必要となります。

 

他に、中型自動車免許で運転できる自動車は以下のとおりです。

 

車両総重量

11t未満

最大積載量

6.5t未満

乗車定員

29人以下

 

中型免許を取得するためには、以下のような条件があります。

 

・19歳以上

・準中型免許、普通免許、大型特殊免許のいずれかの運転免許を受けていた期間が1年以上

 

自動車学校で技能教習を受講後、運転免許センターで学科試験に合格することで取得できます。

 

取得にかかる期間や費用は以下のとおりです。

 

取得にかかる期間

自動車学校の費用

約10日間

およそ15万円~

 

運転免許センターで「一発試験」を受けることでも取得可能です。

 

 

大型自動車免許 

大きなトラックを運転するルート配送の場合、普通自動車免許以外にも免許の取得が必要になります。

 

大型自動車免許では、産業廃棄物のルート配送などに使用されるトラックを運転できます。

 

大型自動免許で運転できる自動車は下記のとおりです。

 

車両総重量

11t以上

最大積載量

6.5t以上

乗車定員

30人以上

 

大型自動車免許を取得するためには、以下のような条件があります。

 

・満21歳以上

・普通自動車免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれか取得後3年以上

・視力に問題がない

 

自動車学校で技能教習を受講後、運転免許センターで学科試験に合格することで取得できます。

 

取得にかかる期間や費用は以下のとおりです。

 

取得にかかる期間

自動車学校の費用

約12日間

およそ20万円~

 

取得している免許によって費用や期間が異なります。

 

自動車学校を受講する以外に、「一発試験」でも取得可能です。

 

 

ルート配送のメリット・デメリットについて

ルート配送 メリット デメリット

 

ルート配送は、ルーティンワークが多いため、慣れると働きやすい仕事です。

 

そのため、ルート配送で働くメリットが多いように思われますが、デメリットもあります。

 

これからルート配送の仕事につきたいと考えている人は、メリットだけでなくデメリットも参考にしてください。

 

 

ルート配送のメリット

ルート配送で働くことでのメリットは多くあります。

 

はじめに、ルート配送のメリットについて詳しく紹介します。

 

 

人と対話する機会が多い

長距離ドライバーと異なり、人とコミュニケーションをとる機会が多いです。

 

配送先や荷物の集荷場所の人などと会話をかわします。

 

1人で仕事をするという孤独感をもつことが少ないでしょう。

 

人と対話をすることが好きな人にはおすすめの仕事です。

 

 

プライベートを充実できる

残業が少なく、プライベートを充実させやすいです。

 

配送スケジュールがあらかじめ定まっているため、仕事後や休みの日に自分の時間を確保できます。

 

休日がとりやすいこともルート配送の特徴です。

 

趣味や家族との時間を増やしたい人には、魅力的なメリットでしょう。

 

 

ノルマが少ない

ルート配送は、スケジュールが決められている配送をする仕事です。

 

定期的な配送であるため、ノルマを課されることはほとんどありません。

 

ノルマを求められないため、プレッシャーを感じることなく業務をこなせます。

 

 

年収が上下しにくい

配送先やルートが一定であるため、歩合制の会社がほとんどありません。

 

決まった業務をこなせば、安定した給与をもらえます。

 

荷物が少ないと給与が減るといった心配がないことがルート配送の特徴です。

 

 

将来性がある

2024年問題により、ドライバーの人員不足があります。

 

ルート配送でもドライバー不足に悩まされています。

 

しかし、ルート配送は需要の高い仕事です。

 

そのため、仕事がなくなるという心配がないでしょう。

 

 

力仕事が苦手な人でも働きやすい

ルート配送は力仕事が苦手な人でも、働きやすい仕事です。

 

大きなトラックだけでなく、軽ワゴンのような小さな車でルート配送することもあります。

 

大きな荷物だけではないため、力仕事が苦手な人でも積み下ろしの作業が可能です。

 

 

ルート配送のデメリット

将来性もあり、安定した仕事ですがいくつかデメリットがあります。

 

以下にデメリットについて詳しく紹介します。

 

 

同じ仕事を繰り返す場合がある

ルート配送はスケジュールに沿って配送する仕事です。

 

毎日、同じ時間、同じ配送先に荷物を持っていくこともあります。

 

そのため、単調な仕事を辛いと感じる人もいるでしょう。

 

 

時間に追われる場合もある

トラブル時に、時間に追われることがルート配送のデメリットです。

 

配達時間帯が設定されていても、交通渋滞や天候の影響で予定通りに進まないことがあります。

 

配達が遅れるとクレームになるため、ドライバーはプレッシャーを感じやすいです。

 

 

朝早く出勤する場合がある

早朝や夜中に出勤することがあります。

 

早朝や夜中に出発することで、荷物を効率的に配送できるからです。

 

そのため、ドライバーは早朝の時間帯に出勤しなければなりません。

 

朝早い出勤が苦手な人にはデメリットでしょう。

 

 

ルート配送はきつい?

ルート配送は、ドライバー未経験者でも仕事に就くことができる業務です。

 

しかし、「ルート配送はきつい」という声もたまに聞かれます。

 

本当に配送ルートの仕事はきついのか解説していきましょう。

 

 

長時間労働になる場合もある 

残業が少ないルート配送ですが、労働時間が長い場合があります。

 

とくに、年末年始のお歳暮やクリスマス時期のケーキなど、

 

特別なものを配達する時期は注文が集中する分、配達時間が長時間になってしまうのです。

 

繁忙期は残業や長時間労働があるため、体力的にきついと感じることもあるかもしれません。

 

 

単調な作業が多い場合もある 

ルート配送は、ルーティンワークが多い仕事です。

 

同じ荷物、同じ配送先、同じ経路と、単調になりやすいでしょう。

 

そのため、単調な仕事が苦手な人は、ルート配送をきついと感じる可能性があります。

 

 

積み下ろしの荷物が多い場合がある 

配送先での荷物の積み下ろしはドライバーの仕事です。

 

小さな商品を何度も積み下ろす、といったこともあります。

 

トラックの乗り降りも多くなります。

 

そのため、何度も積み下ろす作業が嫌いな人は、つらいと感じかもしれません。

 

 

給与が上がりにくい可能性がある 

荷物が多いと給与が上がるといった、歩合制ではないことがほとんどです。

 

そのため、ルート配送は給与が上がりにくいです。

 

頑張っても給与が上がりにくいので、きついと感じる人もいるかもしれません。

 

しかし、一定の給与であるため、安定した稼ぎが良い人にはおすすめです。

 

さらに下記の記事ではルート配送はきついのかについて詳しく紹介しておりますので

 

そちらも合わせてご覧ください。

 

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ルート配送が向いている人・向いていない人の特徴

ルート配送 向いている人 向いていない人 特徴

 

ルート配送は同じ仕事を繰り返し行う仕事であるため、慣れると難しい仕事ではありません。

 

ルート配送への転職を考えている人は、まず自分が向いているか向いていないか確認してみましょう。

 

それぞれの特徴について以下で詳しく紹介します。

 

 

ルート配送が向いている人の特徴

ルート配送に向いている人の特徴を紹介します。

 

自分に当てはまるか、確認してみましょう。

 

⬜︎効率的な考えを持てる人

ルート配送では、できる限り効率的に輸送することが求められます。

時間と燃費を抑えることが理想です。

最短の経路やスケジュールを計画できる人が向いています。

 

⬜︎柔軟に対応できる人

トラックの運行中には予想できないトラブルが発生することがあります。

例えば、交通渋滞や天候、配送先の変更など臨機応変な対応が求められます。

そのため、トラブルに対して柔軟に対応できる人がルート配送に向いています。

 

⬜︎コミュニケーションスキル

配送先や会社との良好なコミュニケーションが欠かせません。

配送する上で、情報の共有やトラブル発生時の連絡などが重要です。

そのため、連絡や報告がスムーズにできるコミュニケーションスキルが求められます。

 

⬜︎注意力

ルート配送では、商品の検品や数量の確認が欠かせません。

商品を扱う際に、正確性が大切です。

間違いを起こさないための注意深さが求められます。 

 

⬜︎同じ仕事を繰り返すことが得意な人

ルート配送は同じ業務を繰り返す仕事です。

同じ配送先に、決まった荷物と輸送します。

1つの業務を繰り返すことが嫌いではない人は、ルート配送に向いています。

 

⊡車の運転が好きな人

ルート配送は車の運転が好きな人に向いています。

決められたエリア内ですが、風景を楽しみながら運転することができます。

デスクワークより車の運転が好きという人は、楽しみを持ちながら仕事ができるでしょう。

 

 

ルート配送が向いていない人の特徴

ルート配送は比較的、難しい仕事ではありませんが、向いていない人もいるでしょう。

 

以下で、ルート配送に向いていない人の特徴について詳しく解説します。

 

 

方向感覚がない人

ルートの把握や道に迷いやすい人は、ルート配送に向いていません。

 

地理的な理解が苦手であると、配送先に迷惑をかけてしまいます。

 

正確なルートの把握が求められます。

 

 

体力がない人

ルート配送は、運転や荷物を運ぶことが業務です。

 

運転の時間以外は、体を動かすことがメインになるでしょう。

 

そのため、体力がない人には向いていません。

 

 

確認作業が雑な人

商品の確認が不十分で、細かい注意ができない人は向いていません。

 

配送先とトラブルの原因となります。

 

正確な作業や確認が求められます。

 

 

現役ルート配送をしている人の体験談

ルート配送 仕事内容

 

これからルート配送をしたいという人は、現役ドライバーの話を聞きたいと考えるでしょう。

 

ここでは、配送ドライバーとして働いている人の体験談を紹介します。

 

 

~ケース①~ Dさん/男性/40代/勤務歴10年目 

はじめは単調な仕事であるため、やりがいを見つけにくかったです。 

 

続けるうちに配送先の人とよく会話をするようになりました。

 

顔なじみになると、とても仕事しやすくなります。

 

慣れると効率よくできるため、単調な仕事も今では気にならないです。

 

 

~ケース②~ Fさん/男性/30代/勤務歴5年目 

毎日同じルートを回る配送です。

 

仕事を覚えると、素早く仕事を終わらせられるようになりました。

 

決まった仕事であるため、仕事のプレッシャーが少ないと思います。

 

おかげで、プライベートも充実した働き方ができています。

 

 

~ケース③~ Kさん/女性/30代/勤務歴9年目 

クリーニング店へ商品を配送する仕事をしています。 

 

丁寧に商品を扱うことを心がけています。

 

「丁寧な仕事で助かる」と言われ、とてもやりがいを感じています。 

 

トラック未経験者でも続けやすいドライバーの仕事のひとつです。

 

 

まとめ

普通自動車免許に加え、中型自動車免許などを取得することで、ルート配送の仕事につけます。

 

決められたルートで配送する仕事であるため、慣れると効率良く仕事を行えます。

 

また、人とコミュニケーションを取る機会も多く、孤独感も少ないです。

 

それに、安定した給与がもらえることもルート配送の魅力でしょう。

 

向き不向きもありますが、ルート配送にはさまざまな現場があります。

 

自分に合った職場を見つけてみてください。

 

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