フォークリフトオペレーターの仕事内容とは?年収やきつい点を紹介します。

コラム

フォークリフトオペレーターを目指している方は以下のような疑問をお持ちではありませんか。
「フォークリフトオペレーターは具体的にどのような仕事をするのか」
「フォークリフトの種類は何があるのか」
「メリット・デメリット(きつい点)は何か」
本記事ではこのような疑問を解決するとともに、フォークリフトオペレーターの仕事内容を解説します。
 

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フォークリフトオペレーターとは?

前提知識として、フォークリフトとは荷物の積み下ろしを行うために、車両の先にフォーク状の爪がついた自動車です。
フォークリフトオペレーターは、倉庫内の荷物を運搬することが主な仕事です。
ほかにも以下のような業務を行います。
・トラックへの荷積み・荷下ろし
・パレット(荷物を乗せる荷台)に荷物を乗せる
・パレットが動かないように固定する(ラッピング)
業務の8割程度はフォークリフトの運転ですが、パレットへの荷積みのように肉体労働もあります。
働く場所は倉庫や工場、駅の貨物ターミナルなどさまざまです。
 

フォークリフトの種類

フォークリフトオペレーター 仕事内容

フォークリフトにはいくつか種類があります。

ここでは活躍する場面の多い、以下の5種類を紹介します。

・カウンターバランスフォークリフト
・リーチフォークリフト
・オーダーピッキングトラック
・サイドフォークリフト
・ハンドリフト

 

カウンターバランスフォークリフト

1つ目はカウンターバランスフォークリフトです。
最も一般的なフォークリフトであり、日本では稼働率が最も高いです。
フォークリフトの種類のなかでは、最も車に近い形をしており、ハンドルで操作します。
バランスを取るために後方に重りがついており、重量のある荷物を安定した状態で運ぶために使われます。
自動車のようなエアタイヤがついているため、屋外での積み下ろし作業も可能です。
 

リーチフォークリフト

2つ目はリーチフォークリフトです。
立って運転するフォークリフトであり、リーチ部分に重点が置かれています。
背が高く、車体が停止した状態でフォークを前後に操作できることが特徴です。
そのため、倉庫の棚へ積み付けができます。
コンパクトな形で小回りがきくため、屋内作業の荷物運搬に使われます。
バッテリー式で排気ガスも出ません。
ただし、カウンターバランスフォークリフトと異なり、安定性に欠けるため、転倒に注意が必要です。
 

オーダーピッキングトラック

3つ目はオーダーピッキングトラックです。
リーチフォークリフトと似ており、高いところにもフォークが届きます。
違いとしては、オーダーピッキングトラックは運転席と荷台が一体になっていることです。
荷台が昇降するのに併せて運転席も昇降します。
荷物を見ながら安全に積み下ろしができるため、ピッキング(荷物を棚から取り出す)作業に使われます。
高所での作業もあるため、場合によっては安全ベルトが必須です。
 

サイドフォークリフト

4つ目はサイドフォークリフトです。
車体の横にフォークがついており、縦に長いことが特徴です。
そのため、長い荷物を運ぶ際に使われます。
運ぶ荷物の対象は、例えば木材やパイプ、アルミサッシなどです。
運転席からフォーク部分が見えにくく、運転しづらいため扱いには慣れが必要です。
 

ハンドリフト

5つ目はハンドリフトです。
小さなモーターとタイヤ、爪、持ち手がついているだけの小型フォークリフトです。
手動で荷物を運べるため、フォークリフトの資格がなくとも扱えます。
フォークリフトが入れない狭い場所で使われます。
 

フォークリフトオペレーターの1日の流れ

フォークリフトオペレーターの1日の流れを紹介します。
・8:00 出社
・8:00〜 朝礼:当日の仕事内容共有、フォークリフトの点検など
・8:30〜 午前の業務:荷物の積み下ろし作業や運搬など
・12:00〜 昼休憩
・13:00〜 午後の業務:トラックへの荷物積み込みや積み下ろしなど
・16:30〜 業務終了準備:フォークリフトの給油・充電、片付け
・17:00 退社
フォークリフトオペレーターは出社・退社時間が早めの会社が多いです。
ただし、扱う商材によっては深夜帯に働くケースもあります。
午前や午後の主な業務も会社によって異なります。
経験を積み、チームリーダーのような役職につくと、納品データの確認や商品照合などの業務対応も必要です。
 

フォークリフトオペレーターになるために必要な資格・免許

フォークリフトオペレーター(倉庫内のみ)に必要な資格・免許は2種類あり、どちらかの資格が必要です。
運搬する荷物が1トン未満の場合は、「フォークリフト運転特別教育」を受けるのみで、試験はありません。
運搬する荷物が1トン以上の場合は、「フォークリフト運転技能講習」を受け、さらに試験に合格する必要があります。
どちらも自動車の運転免許がなくとも取得できる資格です。
ただし、公道でフォークリフトを運転する場合は、フォークリフトのサイズに合わせた運転免許も求められます。
フォークリフトオペレーターの資格について、詳しい情報が書かれた記事も併せてご覧ください。
 

フォークリフトオペレーターの給料

フォークリフトオペレーター 給料

ある求人サービスの調査によると、正社員のフォークリフトオペレーターの給料は、平均年収352万円です。
月給換算で29.3万円、手取りを月給の80%とすると23.4万円と計算できます。
ボーナスの支給有無や支給額は会社により異なります。
軽貨物ドライバーやレッカー車運転手などと異なり、歩合給制度はありません。
ただし、資格取得手当や深夜手当などの福利厚生がある会社は多いです。
また、フォークリフトの資格を取得する際に、講習費用や受験費用を支援する会社もあります。
求人を探すときは、基本給だけでなく、福利厚生や支援制度も確認しておくと良いです。
フォークリフトオペレーターの給料について、詳しい情報が書かれた記事も併せてご覧ください。
 

フォークリフトオペレーターの給料を上げる方法

フォークリフトオペレーターが給料を上げるためには以下のような方法があります。
・勤続年数を上げる
・雇用形態を変える
・転職する
・資格を取得する
・夜勤を行う
正社員であれば、同じ会社に勤め続けることで、給料は上がりやすいです。
同じ会社でなくとも、フォークリフトオペレーターとしての経験年数を上げることも、給料の増加に有効です。
雇用形態別の給料は、正社員が最も高い傾向にあります。
また、規模が大きい会社や業績の良い会社は、基本給や福利厚生の待遇が良いケースが多いです。
 

フォークリフトオペレーターとして働くメリット

フォークリフトオペレーターとして働くメリットは以下のとおりです。
・ニーズが高い
・未経験から始められる
・資格の取得が難しくない
・資格を取得すれば年を重ねても働ける
・ドライバー職の仕事の幅を広げられる
フォークリフトオペレーターは未経験から始められる職種です。
普通自動車免許も必要なく、フォークリフトの資格取得もさほど難しくありません。
また、倉庫業で比較すると肉体労働は少ないため、資格さえあれば年齢や性別に関わらず働きやすいです。
さらに、輸送業だけでなく建築や土木などの業界は、フォークリフトを使用する職場が多いです。
そのため、ドライバー職のキャリアアップや転職で役立ちます。
 

フォークリフトオペレーターとして働く際のきつい点

フォークリフトオペレーターとして働くうえで、きつい点は以下のとおりです。
・季節や作業場所による寒暖差が激しく大変
・荷物や周囲の人に気を使う
・同じ体勢・動きが続くので体の負担が大きい
・運転操作に慣れるまで苦労する
・残業が多い
フォークリフトオペレーターは屋内で作業をする場合でも、トラックに荷積みをしやすくするために、壁がない倉庫が多いです。
そのため、職場によっては夏は暑く、冬は寒いなかで作業をしなければなりません。
特に冬は、身体や指先が凍えるため防寒具が必須です。
また、フォークリフトオペレーターは常に同じ姿勢で長時間運転を行います。
そのため、腰痛には注意しなければなりません。
猫背にならないよう正しい姿勢で運転をすること、休憩時には体を動かすことなどの対策が必要です。
 

まとめ

今回はフォークリフトオペレーターの仕事内容について解説しました。
フォークリフトオペレーターは、倉庫内の荷物を運搬することが主な仕事です。
ほかにも以下のような業務を行います。
・トラックへの荷積み・荷下ろし
・パレット(荷物を乗せる荷台)に荷物を乗せる
・パレットが動かないように固定する(ラッピング)
フォークリフトオペレーターを目指している方は、仕事内容を理解したうえで、自身の希望に沿った求人を探してみてください。

 

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