タクシーの定義とは?タクシーの種類やハイヤーとの違いも紹介

日常生活や仕事でも移動するときに便利なタクシー。 

 

タクシーと似たような乗り物で「ハイヤー」がありますが、

 

ハイヤーは日常で利用するイメージがあまりもたれていません。 

 

本記事では、タクシーの定義と、タクシーの種類やハイヤーとの違いについてご紹介します。 

 

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タクシーの定義について

タクシーの定義は「車両と運転手を貸切状態にし、お客様を目的地へ送る公共交通機関、およびその車両のこと」をいいます。 

 

タクシーは第道路運送法第3条・4条に基づいた免許事業で、主に乗車定員10名以下の車を利用します。 

 

タクシーは、タクシー会社が経営する「法人タクシー」と個人が経営する「個人タクシー」があります。 

 

タクシー運転手になりたい場合は、運転ドットコムの下記の記事をご参照ください。 

 

タクシー運転手になるには?必要な資格・スキルについても紹介

 

 

タクシー事業とは

タクシー事業とは

 

前述のように、タクシーの車両を使用し、お客様を目的地へ送る事業が「タクシー事業」です。 

 

ここではタクシー事業がどのような法律に関わりながら運営されているのかご紹介します。 

 

 

タクシー事業の分類

タクシー事業は「道路運送法」に規定されており、その中の「自動車運送事業」に分類されています。 

 

自動運送事業は以下のように細分されています。 

 

 

 

自動車 

運送事業 

貨物自動車 

運送事業 

- 

 

旅客自動車 

運送事業 

特定旅客自動車運送事業 

- 

 

一般旅客運送事業 

一般乗合自動車運送事業 

一般貸切旅客自動車運送事業 

一般乗用旅客自動車運送事業 

 

自動車運送事業は、貨物を運送する「貨物自動車運送事業」と、

 

旅客を運送する「旅客自動車運送事業」に分類され、

 

タクシー事業は「旅客自動車運送事業」にあたります。 

 

旅客自動車運送事業は、介護が必要な人や園児の送迎など、

 

決まった旅客のみを運送する「特定旅客自動車運送事業」と、

 

不特定多数の人を運送する「一般旅客運送事業」に分類されているのです。 

 

一般旅客運送事業は、路線バス等の「一般乗合自動車運送事業」、

 

ツアー旅行で使用される貸切バス等の「一般貸切旅客自動車運送事業」があり、

 

タクシーは「一般乗用旅客自動車運送事業」に分類されます。 

 

道路運送法では

 

「1個の契約により国土交通省令で規定している乗車定員未満の自動車を貸し切って旅客を運送する一般旅客自動車運送事業」

 

とタクシー事業のことを定義しています。 

 

定義で述べられている「国土交通省令で規定している乗車定員」は11名です。 

 

一般にタクシーは運転手を含めて5名乗りが多いですが、

 

運転手を含めて10名までの自動車をタクシーといいます。 

 

一般乗用旅客自動車運送事業は、国土交通大臣の認可が必要です。 

 

認可がない事業で運送されている自動車はタクシーと呼べず、

 

自家用車で営業を行なう行為は「白タク行為」となり、違法となります。 

 

 

タクシー事業が規定されている「道路運送法」とは?

一般乗用旅客自動車運送事業は道路運送法を守らなければなりません。 

 

道路運送法第1条では

 

「この法律は、貨物自動車運送事業法(平成元年法律第八十三号)と相まって、道路運送事業の運営を適正かつ合理的なものとし、並びに道路運送の分野における利用者の需要の多様化及び高度化に的確に対応したサービスの円滑かつ確実な提供を促進することにより、輸送の安全を確保し、道路運送の利用者の利益の保護及びその利便の増進を図るとともに、道路運送の総合的な発達を図り、もって公共の福祉を増進することを目的とする。」

 

とあります。 

 

この法律に基づいて、タクシー事業では、

 

安全な運送ならびにサービスの向上、公共の福祉の増進を進めるにあたっては、

 

公道を使用して商売してもいいわけです。 

 

タクシーは公共交通機関として責務を負う必要があります。 

 

 

 

タクシーの種類を紹介

タクシー 種類

 

タクシーには「福祉タクシー」「法人タクシー」「個人タクシー」の3つの種類があります。 

 

それぞれどのようなタクシーなのかみていきましょう。 

 

 

福祉タクシー

福祉タクシーは「一般乗用旅客自動車運送事業」に含まれ、

 

道路運送法第3条には

 

「福祉タクシーとは、道路運送法第3条に掲げる一般乗用旅客自動車運送事業を営む者であって、一般タクシー事業者が福祉自動車を使用して行う運送や、障害者等の運送に業務の範囲を限定した許可を受けたタクシー事業者が行う運送のことをいう」

 

とあります。 

 

高齢者や障がい者といったサポートが必要な利用者を運送するのが主な目的で

 

一般のタクシーのように公道で手を挙げて乗車することができません。 

 

また福祉タクシーを運転するためには、普通自動車第二種免許が必要です。 

 

 

法人タクシー

法人タクシーは、タクシー会社が所有するタクシーのことで、

 

タクシー運転手はタクシー会社に雇用されています。 

 

タクシー運転手は普通自動車第二種免許が必要ですが、普通自動車第一種免許しか所持していない場合でも、

 

タクシー会社が資格取得を支援してくれるところが多いです。 

 

 

個人タクシー

個人タクシーは、個人が所有するタクシーのことで、タクシー運転手は自営業となります。 

 

個人タクシー運転手になるためには、自動車を運転する仕事を10年以上経験し、

 

10年間無事故無違反といった厳しい条件をクリアする必要があるのd酢。 

 

 

 

タクシーとハイヤーの違いとは

タクシー ハイヤー 違い

 

タクシーと同じく、お客様を運送する乗り物で「ハイヤー」があるのをご存知でしょうか。 

 

タクシーとハイヤーには以下のような違いがあります。 

 

 

タクシー 

ハイヤー 

利用方法 

基本的に空車を拾う 

完全予約制 

料金形態 

乗車場所から降車場所まで 

営業所出発時~到着時まで 

サービス 

一般的なサービス 

ハイレベル・エグゼクティブ 

利用状況 

日常の移動時 

ビジネス・冠婚葬祭時等 

 

これらの項目について、もう少し詳しくみていきましょう。 

 

 

利用方法

タクシーに乗車する場合は、空車のタクシーを挙手で止めるのが一般的ですが、

 

最近では電話だけでなく、タクシーアプリを利用してタクシーを配車できるようになりました。 

 

ハイヤーは完全予約制ですので、公道でハイヤーを止めることはできません。 

 

 

料金形態

タクシーの場合、タクシー運転手が車内のメーターを「賃走」に設定し、

 

目的地に到着すると「支払」にセットすることで料金が確定します。 

 

このようにタクシーでは乗車時から降車時の料金を支払いますが、

 

ハイヤーは自動車が営業所を出発してから営業所に戻るまでの料金が支払わなければなりません。 

 

そのためタクシーとハイヤーで同じ距離を走行したとしても、ハイヤーのほうが割高になってしまうのです。 

 

 

サービス

タクシーのサービスは、自動でドアの開閉をしてお客様の乗降をサポートしたり、

 

ポケットティッシュを配るなどのサービスが一般的です。 

 

ハイヤーのサービスは、自動ドアでドアの開閉はできますが、運転手が手でドアの開閉を行ない、

 

お客様をサポートするなど、きめ細やかで質の高いサービスを受けることができます。 

 

 

利用状況

タクシーは、日常生活で利用することが多いでしょう。 

 

ハイヤーは、会社企業の会長・社長、VIPの送迎等に利用するのが一般的です。 

 

 

 

まとめ

本記事では、タクシーの定義と、タクシーの種類やハイヤーとの違いについてご紹介しました。 

 

タクシーは道路運送法に基づいて運営されています。 

 

タクシーには3つの種類があること、またハイヤーとは大きく違う点があることがお分かりいただけたことでしょう。 

 

本記事を参考に、タクシーやハイヤーについて理解を深めていただければ幸いです。