幹線道路で見かけるトラックステーション。
「トラック」という名前が付いているため、一般車では入りづらいことから、
トラックステーションの実態がつかみにくいところがあるかもしれません。
本記事では、トラックステーションとはどのようなところなのか、
利用方法や利用料金、利用のルールなど、詳しく解説します。
トラックステーションとは?
トラックステーションは「トラックターミナル」や「トラステ」
「TS」と呼ばれることもあります。
トラックステーションは、全国の主要国道沿いに立地しています。
トラック用の駐車スペースが設けられており、トイレ、休憩所、
仮眠・入浴・食事ができる施設もあるのです。
トラックステーションは、トラック運転手が一息つく場所といえるでしょう。
トラック運転手の休憩については、運転ドットコムの下記の記事に記載していますので、
合わせて参考になさってください。
トラックステーションでできること
トラックステーションは、
トラック運転手が休憩するためにさまざまなことができる施設・設備が整っています。
具体的にトラックステーションではどのようなことができるのかみていきましょう。
できること①大型パーキングスペースにトラックを停めることができる
トラックステーションの駐車スペースは、2t・4t・10tだけでなく、
トレーラーまで停めることができる大型パーキングスペースが用意されています。
トラック運転手は、高速道路ではサービスエリア・パーキングエリアにある
駐車スペースを利用して休憩することができます。
しかし一般道の場合は、トラックを駐車するためのマスが少ないため、
休憩するのにも一苦労です。
コンビニや道の駅だけでなく、トラックステーションが設置されると、
トラック運転手の休憩する場所が増えます。
できること②ゆっくり休憩することができる
トラックステーションには、トイレ・自動販売機・休憩室があります。
休憩室でコーヒーを飲んだリフレッシュしたり、道路情報の確認、
積んでいる荷物の確認なども、ゆっくり行なうことが可能です。
トイレがあるのは、トラック運転手にとっても嬉しいことでしょう。
トラックステーションによっては、食事処が併設されているところもあり、
「かつてん」「にんたまラーメン」「ラーメン本丸亭」といった
チェーン店が入っています。
大盛無料サービスの食事処があるのも、トラック運転手の強い味方です。
コンビニでは、職力品から日用品まで、さまざまなものが購入できるのも助かります。
その他、マッサージチェアやゲーム機などを設置している
トラックステーションもあるのです。
できること③給油ができる
トラックステーションによっては、
トラックが給油できるガソリンスタンドが併設されているところがあります。
休憩もできて給油までできるのは、トラック運転手にとっては一石二鳥です。
できること④入浴・宿泊施設が利用できる
トラックステーションには、入浴施設や宿泊施設を設置しているところがあります。
長距離トラックの運転手はトラックの寝台で寝泊まりすることが多いですが、
たまにはトラックステーションで横になることで、疲労を回復させることが可能です。
2tトラックや寝台レストラックでは、宿泊施設は必須でしょう。
女性用シャワーを設けているトラックステーションもありますので、
女性トラック運転手にとっても助かります。
できること⑤その他
トラックステーションによっては、コインランドリーが設置されていますので、
衣服を洗濯・乾燥させることも可能です。
また新潟トラックステーションには、自転車無料貸し出しサービスがありますので、
トラックステーションから少し離れた店にもいくことができて、とても便利です。
トラックステーションの利用方法や利用料金について
前述でトラックステーションは、
トラック運転手にとって強い味方であることが分かりました。
ここでは、トラックステーションの利用方法や利用料金についてみていきましょう。
トラックステーションの利用方法
トラックステーションの利用方法には、以下のようなものがあります。
・原則として駐車場は終日利用可能
・トラック協会会員事業者以外の運転手は、駐車スペースに余裕がある場合に限り、
トラックステーションの許可を得て利用可能
・駐車場の利用時間は最大16時間、それを超える場合はトラックステーション運行管理
センターの係員に届け出が必要
・利用者の公平、事故防止、近隣住民の環境を守るために、利用に関する規定を
遵守しなければならない
基本的にトラック運転手の利用は可能ですが、
トラック協会会員事業者の運転手が一部優先されていることが分かります。
トラックステーションの利用料金
トラックステーションは、宿泊、仮眠、入浴については利用料金が必要です。
ここでは一例として、以下のトラックステーションの利用料金をご紹介します。
|
浜松TS |
彦根TS |
大阪TS |
宿泊(会員) |
3,000円 |
3,000円 |
3,200円 |
宿泊(一般) |
4,000円 |
4,000円 |
4,200円 |
仮眠(6時間まで) |
- |
2,000円 |
2,500円 |
トラックステーションによって、宿泊料金には若干の差があります。
大阪トラックステーションでは、入浴(男性)が500円、
女性用シャワーが3分あたり100円です。
それぞれのトラックステーションで利用料金は異なりますので、
詳細は各トラックステーションのWebサイトを確認するようにしましょう。
トラックステーションを利用する際のルールとは?
トラックステーションを利用する際には、
以下のルールを遵守しなければなりません。
(出典:公益社団法人全日本トラック協会「トラックステーション利用規定」)
・トラック協会会員事業者の運転者が優先的に利用できる
・駐車スペースに余裕がある場合は、一般のドライバーも利用できる場合がある
・静粛を守り、他人の休憩を妨げる行為をしない
・酒気を帯びて立ち入らない、また飲酒をしない
・他人に迷惑をかけ、または、粗暴な行為をしない
・トラックステーション内の美化に協力する
・備え付けてある物品等の破損、持ち出しを行わない
近隣のことを考慮して、アイドリングストップは避けるべき行為ではありますが、
真夏や真冬など車内で休憩する場合は、
エンジンを切るのはかなり厳しい状況となります。
そう考えると、できる限り施設内で休憩することが望まれることになるのです。
トラック運転手にとって、道路やトラックステーションは職場になります。
職場の美化に努めることは当然のことで、
上記のトラックステーションの利用規定にも美化についてはがあるのです。
まとめ
トラックステーションとはどのようなところなのか、利用方法や利用料金、
利用のルールなどについて、ご理解深まりましたでしょうか。
トラックステーションは、トラック運転手にとって休息の場であり、
リフレッシュする場です。
トラックステーションによって宿泊施設や入浴施設などの有無が異なりますので、
寄りたいトラックステーションの情報は、
前もってWebサイトで検索するようにしてください。
トラックステーションの利用方法や利用料金についても記載しておきました。
本記事を参考に、トラック運転手の方は、
トラックステーションで休憩をとっていただき、
気分をリフレッシュさせて安全運転していただけると幸いです。