ネット通販やオンラインショッピングは利用者が増える今、
物流の仕事の量も多くなっています。
物流量が多くなると、トラック運転手の需要が増加しますが、
トラック運転手になるためには、大型免許をもっていると仕事の幅がグンと広がります。
本記事では、一発試験で大型免許の試験に受かるコツや、
合格率や勉強法について、詳しく解説します。
大型免許の取得方法は2つ!
大型免許を取得する方法には、以下の2つがあります。
大型トラックドライバーになる際は、運転ドットコムの下記の記事も役に立ちますので、
合わせて参考になさってください。
大型トラックドライバーになるために必要な大型免許!試験内容や合格するコツを紹介!
自動車教習所に通う
大型免許を取得するためには、教習所に通うのが1つの方法です。
すべての教習所で大型免許が取得できるわけではありませんので、
まずは大型免許が取得できる教習所を探しましょう。
教習所では、以下の時間の技能教習・学科教習を受ける必要があります。
所持免許 |
技能教習 |
学科教習 |
||
第1段階 |
第2段階 |
第1段階 |
第2段階 |
|
普通MT |
12 |
18 |
- |
1 |
普通AT |
16 |
18 |
- |
1 |
準中型 |
10 |
13 |
- |
- |
5トン準中型MT |
11 |
15 |
- |
1 |
5トン準中型AT |
15 |
15 |
- |
1 |
8トン中型MT |
8 |
12 |
- |
- |
8トン中型AT |
12 |
12 |
- |
- |
中型 |
5 |
9 |
- |
- |
大型特殊 |
18 |
27 |
- |
4 |
これらの教習が完了すると、教習所の卒業が可能です。
卒業後は、各地域に設置されている運転免許試験場で適性検査を受検し、
合格すれば免許証が交付されます。
一発試験を受検する
大型免許は、教習所を卒業する以外に、
「一発試験」に合格して取得する方法があります。
しかし一発試験の合格はかなりハードルが高いです。
また本試験を受検する前の路上教習では、
大型免許保持者に同乗してもらわなければなりません。
大型免許の試験の流れ
大型免許の試験の流れは、以下のようになります。
|
教習所に通う場合 |
一発試験を受ける場合 |
① |
入校する |
適性試験を受ける |
② |
第1段階の技能教習を受講する |
場内試験(仮免許取得)を受ける |
③ |
修了検定に合格し、仮免許証を取得する |
路上練習を行なう |
④ |
第2段階の技能教習を受講する |
本試験(路上)を受ける |
⑤ |
卒業試験に合格する |
取得時講習を受ける |
⑥ |
運転免許試験場で適性検査を受ける |
免許証が交付される |
⑦ |
免許証が交付される |
- |
教習所に通う場合は、普通免許を取得するときと基本的には同じ流れとなり、
学科教習は免除となります。
一発試験は、難易度が高いため合格率は低いですが、
教習所にかかる費用がかからないのはメリットといえるでしょう。
大型免許の試験の合格率
警察庁の「運転免許統計令和3年版」では、
大型免許(第一種)の試験の合格率は、軒並み90%以上と高いです。
|
普通免許(第一種)の合格率は73.6%と出ていますので、
大型免許の合格率のほうが高くなっています。
一発試験で大型免許の試験の受かるコツとは?
一発試験は難易度が高いですが、
試験に受かるコツがありますので、そのコツについてご紹介します。
バック・方向転換
大型トラックは車体が大きく、
車両の位置感覚を把握するのが困難な上に、死角がたくさんあります。
大型トラックでバックするときのコツは、後輪を可能な限り曲がりなどに合わながら、
反対側の前方にも気をつけることです。
左折・右折
大型トラックで左折する際は、内輪差に気を付けなければなりません。
せまい道路で左折する際は反対車線にはみ出ないようにし、
膨らみながら曲がるのがコツです。
右折の際も、内輪差を考えながらハンドル操作を行なわなければなりません。
大型トラックの左折・右折は緊張感をもって行なわなければ
死亡事故を引き起こす可能性してしまうため注意が必要です。
ブレーキ・一時停止
大型トラックのブレーキは効きやすいですので、
ブレーキペダルは軽く踏みながら停車します。
場合によっては、エンジンブレーキを使用しながら減速しましょう。
実際に仕事で大型トラックを使用する際は荷物が積載されていますので、
その分、制動距離が長くなります。
制動距離が長くなると、より強くブレーキを踏み込んでしまいがちですが、
ブレーキを強く踏むと、大型トラックの場合は荷崩れを起こしてしまうのです。
停止線がある場合は、停止線に合わせて停止しましょう。
事前にコースを確認する
教習所内や路上教習で事前に試験のコースがわかっている場合は、
事前にコースを確認することをがおすすめです。
車がある場合は、実際に車でコースを走ってみてもいいでしょう。
大型免許の試験に合格するための勉強法
前述で大型免許の試験で合格するコツについてご紹介しました。
大型免許を取得する際は学科試験(筆記試験)がありませんので、
座学で勉強することはありません。
ここでは、前述の試験に合格するコツに加えて、
大型免許の試験勉強のポイントについてご紹介します。
「曲がる」ときに注意する
大型トラックを直進させるのは簡単ですが、注意を払わなければならないのが、
右左折やバックで右左折させるときです。
前述のように大型トラックは死角が多いため、右左折のときに
一瞬たりとも気を抜くことはできません。
一瞬の気のゆるみが、大きな事故を引き起こすことになってしまいます。
試験のときに右左折するときは、細心の注意を払って試験を受けてください。
「停める」ときに注意する
大型トラックは車両重量が重いこと、
たくさんの荷物を載せて車両全体の重さがさらに重くなることから、
大型トラックのブレーキは乗用車より効きが良いしくみになっています。
試験の際は、自身が運転する大型トラックのブレーキの効きを
確認しなければなりません。
大型トラックを停車させるときは、
エンジンブレーキを併用するなどして、ブレーキ加減をつかみましょう。
危険を感じたときや、停止線で大型トラックを停めるときに、
ブレーキを適切にかけながらトラックを停めるように心がけましょう。
まとめ
一発試験で大型免許の試験に受かるコツや、
合格率や勉強法について、ご理解深まりましたでしょうか。
トラック運転手の仕事をする際は、
普通免許や中型免許でも仕事はたくさん見つかりますが、
大型免許を取得しておくことで、仕事の幅が広がります。
大型免許を取得する際は、教習所に通うか、一発試験を受検するかをお考えください。
本記事を参考に、大型免許の試験に受かるコツについて知っていただき、
大型免許を取得してみてはいかがでしょうか。