ネットでの商品購入がさかんな今、物流の仕事はますます忙しさを増しています。
その背景から大型トラックドライバ―の需要が高まっていますが、
大型免許を取得するためには試験をクリアしなければなりません。
大型免許を取得するためにはどのような試験を合格する必要があるのでしょうか。
本記事では、大型トラックドライバ―になる際に必要な
大型免許を取得するために実施される試験について、詳しくご紹介します。
大型トラックドライバーになるために必要な大型免許について
大型トラックドライバ―になるためには大型免許を取得しなければなりません。
大型免許を取得すると、以下の車両を運転することが可能です。
免許の種類 |
車両総重量 |
最大積載量 |
乗車定員 |
受験資格 |
大型免許 |
11t以上 |
6.5t以上 |
30人以上 |
21歳以上 |
大型免許を取得するためには、以下のような流れを進めることになります。
1 |
自動車教習所へ入学する |
2 |
学科・技能教習を受講(所持している免許により教習の時間は異なる) |
3 |
卒業検定の受検する |
4 |
本試験(適性検査)を受検する |
5 |
免許証の交付を受ける |
大型免許については深視力検査も実施されます。
深視力検査については、運転ドットコムの下記の記事に記載していますので、
合わせて参考になさってください。
大型免許取得時に必要な深視力検査とは?検査方法や合格のコツ、トレーニング方法について紹介!
大型免許の試験はどんな内容?
大型免許では学科試験は実施されず、適性試験に合格した後、
技能試験が実施され、技能試験に合格しなければなりません。
教習所に通学されている方は仮免許取得後の修了検定を受検し、
一発試験を受験される方は場内検定を受検します。
本免許取得後の本試験に合格後、大型免許が交付されるのです。
修了検定や場内検定は教習場内で、本試験は公道にて行なわれます。
場内試験は、Sクランク、坂道発進、隘路への侵入、路端停車・発進が主な内容です。
仮免許を取得した後は路上教習が行なわれ、
最終的に路上試験を受けなければなりません。
路上試験は、Sクランク、隘路への侵入、路端停車および発進、方向転換、
縦列駐車が主に実施されます。
これらに合格するためには、前方のみだけでなく
後方や両サイドの状況をすべて把握しながらトラックを動かす必要があります。
これらの内容は実際に大型トラックドライバーになった際に、
対応できなければならない内容ばかりですので、
慎重にトラックを運転しなければなりません。
大型免許の試験の難易度や合格率はどのくらい?
警察庁の「運転免許統計令和3年版」では、
大型免許(第一種)の試験の合格率は軒並み90%以上となっています。
年度 |
受検者数 |
合格者数 |
合格率 |
2021 |
72,720人 |
67,341人 |
92.6% |
2020 |
69,644人 |
65,498人 |
94.0% |
普通免許(第一種)の合格率は73.6%と出ていますので、
大型免許の合格率のほうが高いのです。
大型免許の試験で合格するためのコツ4つ
上記で大型免許の試験についてご紹介しました。
ここでは、大型免許の試験で合格するためのコツをご紹介します。
コツ①バック・方向転換
大型トラックは車体が大きいことから、車両の位置感覚を把握するのが困難で、
死角がたくさんあります。
大型トラックでバックするときのコツは、後輪を可能な限り曲がりなどに合わながら、
反対側の前方にも気をつけることです。
コツ②左折・右折
前述のように大型トラックは死角がたくさんあります。
左折する際は内輪差に気を付けなければなりませんし、
せまい道路で左折する際は反対車線にはみ出ないようにし、
膨らみながら曲がるのがコツです。
右折の際も内輪差を考えながらハンドル操作を行なわなければなりません。
大型トラックの左折・右折は緊張感をもって行なわなければ
死亡事故を引き起こす可能性が高くなりますので注意してください。
コツ③ブレーキ・一時停止
大型トラックのブレーキは効きやすいですので、、
軽くブレーキペダルを踏みながら停車します。
場合によってはエンジンブレーキを使用しながら減速する必要があるのです。
実際に仕事でトラックを使用する際は荷物が積載されていますので、
制動距離がより長くなります。
制動距離が長くなると、より強くブレーキを踏み込んでしまいがちですが、
そのようなブレーキ操作は、トラックの場合は荷崩れを起こします。
停止線がある場合は、停止線にピッタリ停めるか、
停止線から1メートル前後で止まるよう心がけましょう。
コツ④事前にコースを確認する
教習所内や路上教習で事前に試験のコースがわかっている場合は、
事前にコースを確認することをおすすめします。
車がある場合は、実際に車でコースを走るのも1つです。
大型免許の試験勉強のポイント2つ
前述で大型免許の試験で合格するコツについてみてきました。
ここでは、大型免許の試験勉強のポイントについてご紹介します。
ポイント①「曲がる」ときに注意する
大型トラックを直進させるのは簡単ですが、注意を払わなければならないのが、
右左折やバックで右左折させるときです。
前述のように大型トラックは死角が多いため、右左折のときに
一瞬たりとも気を抜くことはできません。
試験のときに右左折をともなう操作の際は、細心の注意を払って試験を受けてください。
ポイント②「停める」ときに注意する
大型トラックは車両重量が重いこと、
たくさんの荷物を載せて車両全体の重さが重くなることから、
大型トラックのブレーキは乗用車より効きが良いしくみになっています。
自身が運転する大型トラックのブレーキの効きは試験のときにしかわかりませんが、
エンジンブレーキを併用するなどして、ブレーキ加減をつかまなければなりません。
危険を感じたときや、停止線で大型トラックを停めるときに、
ブレーキを適切にかけながらトラックを停めるように心がけましょう。
実際の大型トラックドライバーの大型免許の試験の口コミ3つ
最後に、実際の大型トラックドライバ―の大型免許の試験の口コミを3つご紹介します。
~体験談①~Sさん・30代男性・ドライバー歴2年
Sさんは試験の際に「とにかくゆっくりミスをしないように」に重点をおきました。
発進、右左折など、スピードをできるだけ落としながら試験を受け終えました。
検定員からは安全な運転という評価をいただき。試験に合格することができました。
~体験談②~Oさん・40代男性・ドライバー歴1年
試験ののときに停止線を50cmほど超えたために不合格になりました。
2回目の試験の際は1回目の教訓を生かして試験に臨みました。
2回目の試験は合格しましたが、
基本的なトラックの操作がきちんとできていないと合格できないと感じました。
~体験談③~Uさん・40代男性。ドライバー歴5年
試験のときは、目でみて安全確認ができる前方はもちろんのこと、
ミラーでしか確認できない死角の確認を気をつけました。
右左折時も丁寧にハンドルを回し、制限速度を遵守してそうこうし走行しました。
その結果、合格することができました。
基本的なことを忠実にやれば、それほど難易度の高い試験ではないと感じました。
まとめ
大型トラックドライバ―になる際に必要な
大型免許を取得するために実施される試験について、ご理解深まりましたでしょうか。
大型トラックドライバ―になるためには、大型免許を取得しなければなりません。
免許取得のためには試験を受検しなければなりませんが、
試験の合格率や体験談を記載しましたので参考になさってください。
本記事を参考に、あなたも大型免許を取得して
大型トラックドライバ―をめざしてみてはいかがでしょうか。