2025年に自動運転トラックが実用化!運送業界に与える影響とは?

運送業界 自動運転トラック
コラム

2025年に自動運転トラックが実用化されることをご存知でしょうか。 

 

自動運転のトラックが運用されることで、 

 

運送業界は大きく変化することは間違いありません。 

 

本記事では、自動運転が実用化されることで、 

 

運送業界に与える影響にはどのようなことがあるのか、詳しく解説します。 

 

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2025年に自動運転トラックが実用化される!?

2025年 自動運転トラック 実用化

 

2023年8月現在、日本のトラックの自動運転技術は、 

 

世界で初めて自動運転レベル3を実現しました。 

 

実際に自動運転レベル3までの技術を搭載した商業市販車が実用化されているのです。 

 

自動運転レベル3では、自動運転中はハンドルを手から離す 

 

「ハンズオフ」の状態にできます。 

 

ハンズオフ中は、運転席に座りながら、座席でくつろぐことが可能です。 

 

また自動運転レベル3では、 

 

自動運転中にドライバーが前方を見ていなくてもいい「アイズオフ」も実現しており、 

 

運転中のカーナビ操作やモニターでDVDを視聴していても問題ありません。 

 

ただ自動運転が可能なのは高速道路などに限られているのです。 

 

また自動運転システムが作動できなくなった場合は、 

 

ドライバーが従来通り運転する必要があります。 

 

2024年7月11日に、佐川急便とセイノーホールディングスは、 

 

東京・大阪間の高速道路の一部区間で、 

 

2024年10月から2025年6月の間で、 

 

T2の自動運転トラック「レベル4自動運転」で幹線輸送の実証実験を発表しました。 

 

レベル4自動運転は、特定の条件の下で、運転操作すべてをシステムが代行し、 

 

公道実験するには日本初です。 

 

このように、自動運転トラックの実現化が進んでいます。 

 

 

 

自動運転トラックが実用化によって運送業界に与える影響とは?

自動運転トラック 実用化 影響

 

自動運転トラックが実用化されることで、 

 

運送業界にどのような影響を与えるかみていきましょう。 

 

長距離運転の仕事については、運転ドットコムの下記の 

 

記事が役に立ちますので、合わせて参考になさってください。 

 

長距離トラック運転手はきつい?長距離トラック運転手の不安や悩みの解決方法

 

人材不足緩和

自動運転トラックの実用化が進めば、トラックの人材不足は緩和されます。 

 

2025年1月現在も、トラックドライバーの人材不足が取り上げられていますが、 

 

いずれかそのニュースは見なくなるでしょう。 

 

 

事故削減

自動運転トラックの実用化が進んだとしても、完全無人化は先の未来の話です。 

 

しかし、自動運転トラックになうとドドライバーの疲労や負担が 

 

確実に軽減されますので、人為的な事故は大きく減少することが予想できます。 

 

 

物流効率化

これまで人材不足に悩まされていた物流業界も、 

 

前述のように、自動運転トラックが普及すれば、人材不足が緩和されます。 

 

荷物の量に合わせて、希望の時間に荷物を輸送することができれば、 

 

物流効率化が大きく図ることができるでしょう。 

 

 

利益向上 

自動運転トラックは、様々な機能が搭載されていることから、 

 

販売価格は高額であることは必至です。 

 

また自動運転トラックにドライバーが乗車していなければならない場合は、 

 

人件費に削減も難しいです。 

 

しかし、前述のように、物流の効率化が実現できると収益が増加しますので、 

 

利益向上が見込めます。 

 

 

 

自動運転トラックのメリット・デメリット

自動運転トラック メリット デメリット

 

自動運転トラックのメリット・デメリットについてみていきましょう。 

 

 

自動運転トラックのメリット

まずは、メリットについてご紹介します。 

 

安全運転が行なえる

自動運転トラックでは、通信システムが作動することにより、 

 

前方の車両との車間距離が一定に保たれます。 

 

そのため追突事故が減少し、安全・安定走行が可能です。 

 

燃費が向上する

前述のように、前方の車両と一定の距離を保ちながら走行するため、 

 

後続車両は空気抵抗が減少するため、後続車の燃費が向上します。 

 

さらに、一定の速度を保って走行することから、さらに燃費向上が期待できるのです。 

 

ドライバー不足を解消できる

自動運転が採用されることで、ドライバー不足の解消が実現できます。 

 

今後、自動運転レベルが向上していくことで、完全無人の長距離運転が現実可能です。 

 

輸送が効率化される

ドライバーが休憩する際は、運転を中断してトラックを停車させなければなりません。 

 

しかし自動運転が採用されることで、ドライバーは自動運転中に休憩することができ、 

 

休憩をとりながら次の目的地へ移動できるため、輸送が効率化されるのです。 

 

運転の安全性が確保される

大きくて重いトラックは、安全運転しなければ事故を引き起こします。 

 

ドライバーは、長時間勤務や時間指定厳守など、様々なストレスを抱えており、 

 

人為的ミスが発生する可能性が高いのです。 

 

自動運転の実現により人為的ミスが減少し、運転の安全性が確保されます。 

 

 

動運転トラックのデメリット

続いて、デメリットをみていきましょう。 

 

ドライバーの失業率が増加する

自動運転が採用され、完全無人が実現されると、ドライバーの仕事がなくなります。 

 

完全無人が達成されたとしても、 

 

人手がまったく必要ではないというわけではありませんが、 

 

ドライバーの失業率が増加することは間違いありません。 

 

高速道路で専用レーンの敷設が必要

自動運転トラックが高速道路を走行する際は、専用レーンの敷設が必要です。 

 

自動運転ではないトラックや乗用車と混同しての走行は、 

 

事故などのリスクが高いことから専用レーンが必要となります。 

 

法整備に時間がかかる

自動運転が現実のものになった際、 

 

自動運転中の事故や交通違反に関する法整備をしなければなりません。 

 

法は人間の行動を規制するものとして存在していますが、 

 

自動運転に適用するためには、さまざまなことを考えなければならないことから、 

 

法整備までには時間がかかると予想できます。 

 

 

 

自動運転トラックの今後の実用例

自動運転トラック 実用例

 

自動運転トラックの今後の実用例についてみていきましょう。 

 

 

~実用例①~米国・PACCAR社

PACCAR社では、トラックにAIを搭載し、 

 

トラックドライバーの長時間運転による疲労軽減を実現し、安全性を向上させました。 

 

ただAIがすべての運転状況に対応しきれないという技術的な課題が残されています。 

 

 

~実用例②~大王製紙株式会社と株式会社T2

2025年3月に、T2の開発した自動運転トラックを利用して、 

 

関東エリアから関西エリアの大王製紙株式会社の倉庫まで商品を往復輸送します。 

 

T2は、自動運転トラックの輸送オペレーションと現場オペレーションを行ない、 

 

大王製紙は、荷主企業として自動運転トラックのオペレーションを行なうのです。 

 

 

 

まとめ

自動運転が実用化されることで、運送業界に与える影響にはどのようなことがあるのか、 

 

ご理解深まりましたでしょうか。 

 

自動運転トラックが実用化されることで、運送業界には様々な影響が及びます。 

 

自動運転トラックが実用化されれば、 

 

トラックドライバ―の負担が大きく軽減できることも予測されます。 

 

本記事を参考に、自動運転トラックが実用化に向けての 

 

動向を知っていただければ幸いです。