タンクローリーの平均年収はどれくらい?必要な免許(資格)や業務内容を紹介

一般のトラックでは運べない液体や気体を運ぶタンクローリー運転手。就職を目指している方や、現在タンクローリー運転手として働いている方にとって年収は気になりますよね。この記事では、タンクローリー運転手の平均年収について紹介します。また、年収を上げる方法についても解説しますので参考にしてください。

 

ドライバーの求人情報はこちら

 

タンクローリーの仕事内容とは?

タンクローリーの運搬物は大きく3つの種類に分けられます。

 

粉粒体運搬車ローリー

小麦粉や砂糖、石灰、飼料などの粉粒体を運搬します。納品先は工場や農場が多いです。運搬物が危険物ではないため特別な資格は必要ありません。
 

危険物ローリー

ガソリンや灯油、軽油などの石油系燃料を運搬します。運転にはタンクローリーの運転免許の他に「危険物取扱者」の資格が必要です。
 

高圧ガスローリー

可燃性ガスや毒性ガス、酸素や液体窒素などを運搬します。運転には高圧ガスを取り扱うための資格「高圧ガス移動監視者」が必要です。
 

 

タンクローリーの仕事の給料(年収)

 

タンクローリー 給料 年収

 

タンクローリー運転手の平均年収は運搬物の種類によっても変わります。粉粒体運搬車ローリー運転手の平均年収は400万円ほど、月収は約25万円から40万円ほどとなっています。危険物ローリー運転手の平均年収は450万円から500万円ほどで、月収は35万円前後とされていることが多いです。危険物ローリー運転手は「危険物取扱者」の資格が必要になるため、年収が高めになっています。高圧ガスローリー運転手の平均年収は400万円から450万円ほど、月収は30万円から35万円ほどです。高圧ガスローリー運転手は「高圧ガス移動監視者」の資格が必須のため、年収が高めになっています。また、ボーナスは年2回であることが一般的です。
 

タンクローリーの給料の上げ方

 

 

タンクローリー車はトラックドライバーのように配送距離を伸ばしたり、タクシーのように営業ができないため給料を上げるのが難しいです。それではタンクローリー運転手の給料を上げるにはどのような方法があるのでしょうか。ここではタンクローリー運転手の給料を上げる主な方法を3つ解説します。
 

勤続年数を上げる

給料を上げる方法の1つ目は、勤続年数を上げることです。勤務を続けドライバーとしての経験を積むことで基本給が上がったり、社内で評価されることで稼ぎやすいルートを任せてもらえることもあります。また、規定の期間を無事故で運転したドライバーに支給される「無事故手当」があり、運転スキルを磨き無事故で運転できるようになることで年収を上げられます。
 

資格を取得する

給料を上げる方法の2つ目は、資格を取得することです。タンクローリーの運搬物によっては「危険物取扱者」や「高圧ガス移動監視者」などの資格が必要になります。資格が必要になる運搬物は給料も高く設定されているため、資格を取得することで年収アップを期待できます。
 

危険物取扱者乙4類

ガソリンや灯油といった石油製品を運搬する際には「危険物取扱者」という資格が必要です。こちらはタンクローリー運転手として働く際に必ず必要な資格です。「危険物取扱者」の資格には、甲種、乙種、丙種の3種類があります。乙種の中にも4類と6類があり、4類はガソリンや灯油、軽油や重油などが対象で、6類は過塩素酸や過酸化水素、硝酸やハロゲン化合物などが対象です。ガソリンや灯油、軽油を運ぶには「危険物取扱者乙種4類」が必要です。
 

高圧ガス移動監視者

高圧ガスを運搬する際には「高圧ガス移動監視者」の資格が必要です。「高圧ガス移動監視者」の資格は、講習を受け修了試験に合格することで取得できます。講習は年4回開催されており、「法令」についての3時間の講義と、「学識と保安管理技術」の11時間の講義の計14時間の講義を受ける必要があります。「高圧ガス移動監視者」の資格は取得している人が少ないため、資格を持っておくことで業務の幅が広がり、年収を上げることができます。
 

毒物劇物取扱責任者

アンモニアや塩素など、毒物や劇薬を運搬する際には「毒物劇物取扱責任者」の資格を持つ責任者を設置し、都道府県知事に届け出ることが必要です。「毒物劇物取扱責任者」の資格は一般、農業用品目、特定品目の3種類があり、運搬物に合わせて必要な資格を取得することが大切です。試験は年一回の開催で日時は都道府県ごとに異なり、筆記試験と実地試験に合格すると取得できます。資格を取得することで運搬物の幅が広がるため、給料を上げることができます。
 

転職する

給料を上げる方法の3つ目は、転職することです。企業規模や地域によって、同じような仕事内容でも平均年収は大きく変わります。都道府県別にみると、最高年収の東京都(423万円)と最低年収の沖縄県(242万円)では約180万円も平均年収が変わるというデータもあります。給料の高い企業に転職するために、タンクローリーの運転に関わるさまざまな免許や資格を取得しておくことが重要です。以下では、タンクローリー運転手への効果的な転職の方法をいくつか紹介します。
 

求人サイト・求人票から探す

自分のペースで転職活動を行いたいのであれば求人サイトを利用するのがおすすめです。良い転職先を見つけるには多くの求人票で待遇や応募要件を比較することが大切です。企業規模や勤務地の異なる求人を比較することで、希望通りの年収で転職できる可能性が高くなります。
 

転職エージェントに相談する

自分に合った求人がわからない、サポートしてほしいといった場合には、転職エージェントへの相談が効果的です。転職事情や業界に詳しいエージェントが、求人の紹介や転職のサポートをしてくれます。また、エージェントが求人票に載っていない企業の情報を紹介してくれることもあります。
 

ドライバー仲間の口コミ

ドライバー仲間の口コミもぜひ利用したい転職方法です。すでに働いている人が紹介するため、求人票やエージェントではわからない社風などを詳しく確認でき、入社後のギャップを防げます。また、知り合いからの紹介で転職するリファラル採用では、選考のステップが省かれるというメリットがあります。
 

まとめ

今回はタンクローリー運転手の平均年収、また給料を上げる方法を解説しました。タンクローリーは運搬物によって必要な資格や平均年収が異なります。タンクローリー運転手として働いている方は、ぜひこの記事を参考に年収アップを目指してみてください。

 

ドライバーの求人情報はこちら