車の免許を生かした求人をお探しの方で、ドクターカードライバ―の仕事に興味をもった方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ドクターカーを街なかで見かけることがあると思いますが、
具体的にどのような仕事内容なのか、休日や残業はあるのか、給与はどれくらいなのかなど、知らないことがたくさんあるものです。
本記事では、ドクターカーの給料など、仕事内容も含めて詳しく解説していきます。
ドクターカーのドライバーの仕事内容、一日の流れを紹介!
ドクターカードライバ―の仕事内容は、ときおりテレビ放送の「救急現場24時」といった番組で扱われていますが、
具体的な仕事内容は知られていないでしょう。
ここではドクターカードライバ―の仕事内容についてご紹介します。
ドクターカーのドライバーの仕事内容
ドクターカードライバ―の仕事は、医師や看護師をドクターカーに乗車させ、患者のいる現場までドクターカーを運転することです。
現場に到着後は、医師や看護師が患者に対して適切な処置を施しますが、ドクターカードライバ―も診療の補助を行ないます。
このように患者が発生した場合には現場に急行する要員の1人ですが、
救急時以外は救命センター内で医師や看護師が行なっている診療の補助を行なうのが一般的です。
また診療資材や消耗品の補充を行なうなど、ただドクターカーを運転するだけでなく、診療に関わる業務を担わなければなりません。
運転免許をもっているだけでなく、医療に関する資格をもっていることで、円滑に現場で医師や看護師の補助を担えることが特徴の1つです。
ドクターカーと救急車の違いは?
前述のようにドクターカーの役割は、ドクターカーに医師や看護師を乗車させ、
現場で必要な医療処置を行ないながら患者を助けることです。
一方、救急車の役割は、医療処置が必要な患者を現場で救出し、いち早く救急病院に搬送することです。
事故現場などをみていると、けが人や患者が発生した場合に、
救急車が現場に到着し、患者を病院に搬送する光景をよく目にしますが、
場合によってはドクターカーが現場で必要な医療処置を施してから救急車で病院に搬送する光景もよく見られます。
現場にドクターカーが先着することで早い段階での処置が可能ですので、救える命が多くなるのです。
とくに緊急を要する心筋梗塞・脳卒中などは、現場での医療措置が早く行なわれることで後遺障害が軽くなります。
現場へ急行する際にドクターヘリが用意されていますが、
ヘリコプターは天候不良で離発着ができなかったり、隊員がドクターヘリから昇降できない状況であると、患者への医療処置が遅れます。
このような状況も含んで、利便性の高いドクターカーは重宝されているのです。
ドクターカーの運転手になるために資格は必要?
ドクターカードライバ―になるためには普通自動車免許が必要です。
普通自動車免許以外に、以下のような資格があると実務に生かせます。
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前述のように、ドクターカードライバ―は運転業務だけでなく、
現場での医療処置の補助を担いますので、上記の資格や経験は大いに生かされるでしょう。
ドクターカーのドライバーの一日の流れ
上記でドクターカードライバ―の仕事内容についてご理解いただけたでしょう。
ここでは具体的にドクターカードライバ―の1日の流れについてみていきます。
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上記の勤務時間はあくまで一例で、
朝からの勤務の場合で7:00~18:00(実働7.5時間)、19:00~翌5:00(実働7.5時間)といった勤務時間もあり、
勤務時間については会社企業・病院によりさまざまです。
ドクターカードライバ―の仕事はドクターカーの運転だけでなく、ドクターカーの点検も業務に含まれます。
現場に急行しなければならないドクターカーが、機関不良で立ち往生してしまっていては傷病者を救うことはできません。
またドクターカー車内にはさまざまな物品が搭載されていますが、
これらすべて現場で使用するもので、欠品がないかはドクターカードライバ―が確認していきます。
ドクターカードライバ―の仕事は多岐に渡りますので、臨機応変に行動する必要があるのです。
ドクターカーのドライバーの就業パターンや勤務時間は?
ドクターカーは24時間体制で待機しているものですが、
実際にドクターカードライバ―はどのような就業パターンで働いているのでしょうか。
ここでは勤務時間も合わせてみていきます。
ドクターカーのドライバーの就業パターン
ドクターカードライバ―の就業パターンはシフト制になっていることがほとんどです。
設定されている就業パターンの一例としては、昼勤務、昼夜勤務、隔日勤務などを設けている会社企業・病院があります。
具体的な勤務時間については次でみていきましょう。
ドクターカーのドライバーの勤務時間
上記でドクターカードライバ―の就業パターンについてご紹介しました。
では実際にどのような勤務時間がみられるのかを確認していきましょう。
<ケース①>
・8:30~翌8:30(24時間体制・仮眠休憩あり)
<ケース②>
・7:00~18:00(実働7.5時間)
<ケース③>
・(昼)7:00~18:00、あるいは(夜)19:00~翌5:00
・1週目と2週目が昼勤務、3週目と4週目が夜勤務のシフト制
<ケース④>
・7:00~翌2:00(仮眠休憩あり)
ケース①や④のように仮眠休憩があるものは、長時間病院で過ごすことになります。
生活リズムが整う就業パターンはケース②といえるでしょう。
ケース③は月の中で就業パターンが異なりますので、生活リズムが整いにくく、体調を維持する必要がでてきます。
勤務時間の設定についても、会社企業や病院によってさまざまですので、
求人をみながらどのような勤務時間の設定がなされているかをご確認ください。
ドクターカーのドライバーの給料事情や休日、残業について
ここまででドクターカードライバ―の就業パターンや勤務時間についてご紹介しました。
勤務形態も気になるところですが、やはり気になるのは給料や休日ではないでしょうか。
実際にドクターカードライバ―の給料や休日についてご紹介します。
ドクターカーのドライバーの給料事情
ドクターカードライバ―の平均年収は4,767,433円となっています。
勤続年数、年齢、勤務地によって年収はさまざまで、
愛知県名古屋市で年収が4,902,958円と日本の中で最も高いです。
平均年収を月収換算すると39.6万円となり、手取りでは34~35万円程度になるでしょう。
基本的に大都市であるほど給料は高く、地方であるほど給料は低くなります。
だからといって安易に「給料が高い」という理由で大都市に流れるのも注意が必要です。
大都市は地価や家賃が高いことから、高い給料が得られたとしても支出が重なります。
また大都市は人口が多いため、比例してドクターカードライバ―の出動回数は増えることも予測できます。
出典:日本でのドクターサポートドライバーの平均給与
(2023年12月1日現在)
ドクターカーのドライバーの休日は?
ドクターカードライバ―の休日は会社企業・病院によってさまざまですが、
基本的には労働基準法で定められている月4日以上の休みが付与されているところがほとんどです。
完全週休2日制を採用している会社企業・病院もあれば、週休2・3日制を採用しているところもありますので、
求人を見ながら休日についてはチェックする必要があるでしょう。
ただ緊急性がともなう仕事である以上、一般企業のように土日祝日の休日は期待できません。
ドクターカーのドライバーの残業は?
ドクターカードライバ―は緊急性がともなう仕事であるため、残業なしとはなりません。
もちろん緊急事態が発生することなく、現場へ急行することがない場合は残業なく定時で退社することができるでしょう。
残業が発生した場合は、基本給に残業代が加算されます。
ドクターカーのドライバーの給料の上げ方
ドクターカードライバ―の仕事は成果主義ではないことから給料が上げにくいといえます。
そのような状況の中で、給料の上げ方は以下のものがあげられるでしょう。
・勤続年数を重ねる
・直接交渉する
・転職する
・資格を取得する
・アルバイトをする
では具体的にどのように給料があがるのかみていきます。
勤務年数を重ねる
ドクターカードライバ―を採用しているのは会社企業や医療法人です。
日本では毎年給料がアップする年功序列制を採っている会社企業・医療法人が多いことから、
勤続年数を重ねることで給料はあがるでしょう。
勤続年数を重ねることでどれくらいの金額アップするかは、会社企業・医療法人によって異なります。
実際にどれくらい金額アップするかは、会社企業・医療法人に確認してみてください。
直接会社企業・医療法人に交渉する
ドクターカードライバ―の仕事は、現場で命を救う重要な業務を担っています。
ドクターカードライバ―がいるからこそ、救われた命も多いはず。
ドクターカードライバ―に辞められてしまうと、会社企業・医療法人もダメージが大きいでしょう。
会社企業・医療法人も給料についての相談に対して応じてくれる可能性はあります。
直接交渉する際は、これまでのあなたの貢献度も重要なポイントとなります。
ただお金の話を会社企業・医療法人にすることで、その後の人間関係が気になるところですし、
給料をあげるからには病院側もあなたに対して、より高い貢献度を求めてくる可能性があることも理解しておかなければなりません。
転職する
前述で、勤続年数を重ねると給料があがるとお伝えしましたが、
だからといって同じ会社企業・医療法人に居続ける必要はありません。
現在勤務している会社企業・医療法人より、他のところのほうが基本給や賞与、年一回の給料のあがる金額が高い可能性は十分にあります。
基本的な給料の内容は求人に掲載されていますので、まずは求人情報を確認しましょう。
ただ転職すると、転職先の会社企業・医療法人では最も安い給料から始まるのではと不安を感じていませんか?
転職先の会社企業・医療法人に転職する際は、採用面接のときに履歴書を提出します。
履歴書には、これまであなたがドクターカードライバ―の経験があることを記載しますから、
その経験が評価され、最も安い給料から始まることはないでしょう。
基本的に各会社企業・医療法人では「経験〇年以上は給料〇〇円」というように給料テーブルがありますので、
ドクターカードライバ―の未経験者ではない限り、高い給料からのスタートが見込めるのです。
転職をする際は、自身のこれまでの経験をアピールし、転職先の会社企業・医療法人の給料や賞与の詳細を聞いておきましょう。
運転ドットコムでも転職向けの求人原稿を掲載しておりますので一度チェックしてみてください!
資格を取得する
ドクターカードライバ―の仕事では、現場で医師や看護師の補助を行なうことから、
普通自動車免許以外に、以下のような資格をもっていると給料があがる可能性があります。
・救急救命士
・患者搬送資格
・介護初任者資格
・医療秘書
・メディカルクラーク
・看護師
・理学療法士
これらの資格をもっていない場合、会社企業・医療法人によっては資格取得制度を設けており、
資格を取得するための援助をしてくれるところもあるのです。
資格を取得するための学習は現場での対応にも大いに役立ちますので、1つでも多くの資格取得にチャレンジしてみてください。
アルバイトをする
ドクターカードライバ―は公務員ではありませんので、
アルバイトをしても問題ありません。
(ただし勤務先の就業規則でアルバイトの制限の有無を確認してください)。
ドクターカードライバ―の方がかけもちでアルバイトをするとなると、やはりドライバ―職が有力でしょう。
ドクターカードライバ―は、さまざまな医療器具を搭載した車を運転することから、常に丁寧で優しい運転をすることが求められます。
その運転技術を有しているドクターカードライバ―は、他のドライバ―職でも重宝される可能性が高いです。
ただドクターカードライバ―の仕事そのものが、体力的にも精神的にも負担が大きな仕事ですから、
他でアルバイトする場合はかなりの体力が必要であるといえます。
まとめ
ドクターカードライバ―の仕事や給料について、知っていただけたことでしょう。
ドクターカードライバ―の仕事内容は運転業務だけでなく、多岐に渡る業務をこなさなければなりません。
ドクターカードライバ―の給料についてもお示ししました。
今のドクターカードライバ―の給料に満足していない場合は、給料をあげる方法についても記載しましたので参考になさってください。
本記事を参考に、ドクターカードライバ―の仕事に就いてみてはいかがでしょうか。