新聞配達について以下のような疑問はありませんか。
「新聞配達員の給料はどのくらい?」
「新聞配達員の給料形態とは?」
「給料を上げる方法は?」
本記事ではこのような疑問を解決するとともに、新聞配達の給料について解説します。新聞配達員を目指す方はぜひご覧ください。
新聞配達員の給料形態
新聞配達員の給料形態には下記の4つがあります。
・時給制
・日給制
・完全歩合制
・月給制
それぞれ一つずつ解説します。
時給制
1つ目は時給制です。各地域の最低賃金プラス30円から100円が相場となっていますが、中には1,500円以上の時給を提示している営業所もあります。時給制の場合は早朝手当や皆勤手当が付く場合もあるので、高収入を狙う方は求人の募集事項に手当はあるか事前に確認しておきましょう。
日給制
2つ目は日給制です。求人サイトを見ると基本的には時給制の募集が多いですが、アルバイトやパートで日給制を採用している場合があります。日給制の相場は日給3,000円〜7,800円です。上京&引っ越し費用を負担してもらえたり、バイク・スクーターを借りて配達できたりするケースもあります。
完全歩合制
3つ目は完全歩合制です。配達した部数によって給与が変わります。具体的な給料は条件などによっても異なりますが、月給に換算すると約3万5000円〜14万5000円です。完全歩合制の場合、基本的に手当はありません。しかし配達する部数が多いほど給料はアップするので、稼ぎたい人におすすめです。また、配送した荷物によって給料が変わる歩合制という点では、軽貨物トラックの運転手とも給与形態が似ています。ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
月給制
4つ目は月給制です。正社員、契約社員として働く場合に採用されている給与形態です。月給制の場合、
・都心部:月収22万円〜30万円+歩合給
・地方:月収18万円〜+歩合給
が相場となっています。寮完備や引っ越し費用、家賃、敷金礼金の負担など福利厚生が充実している販売店が多いです。また、制服やバイク・自転車貸与の場合は自分で用意する必要がないため出費が抑えられます。
新聞配達員の仕事の給料
ある求人サービスの調査によると新聞配達の平均年収は約369万円です。月給換算すると30.75万円、手取りを月給の80%とすると24.6万円です。ボーナスの有無は営業所によっても変わりますが、求人サイトを見ると「ボーナス・賞与あり」の求人も多数掲載されています。ここでは、あるサイトに投稿された給料明細も紹介します。
32歳 | 6年目 |
休日 | 月7日 |
有給休暇 | 年15日(実質3日位の使用) |
固定部分の給料 | 28万円 |
歩合により変動する手当 (集金や営業など) |
+5万円~15万円 |
1日の勤務時間 | 5時間~12時間 |
ボーナス夏冬 | 各30万円程度 |
アルバイトの給与幅は895円〜1,270円で、平均時給は1084円です。正社員もアルバイトも給料に幅があることから、配達地域や経験・スキルによって年収に差がある仕事と言えます。勤務地や営業所によっても異なりますが、バイク配達の時給は901円〜1,201円で、自転車配達の時給は1,156円です。自転車に比べるとバイクの方が効率的に配達できるため、時給も高い傾向にあります。
朝刊のみを配達する際の給料
朝刊のみを配達する場合の給料の相場は、3万円~6万円です。配達部数を300部、住宅街での配達を想定したタイムスケジュールは下記のようになります。
・出勤:2:25
・積み下ろし:2:25-2:30(約5分)
・チラシ入れ:2:30-3:00(約30分)
・バイクなどに積み込み:3:00-3:10(約10分)
・配達:3:10-5:40(約2時間30分)
・退社:5:40頃
チラシ入れなど準備に30分、配達に2時間半と、慣れてくれば約3時間の勤務で終わります。
空回りでは給料をもらえないケースが多い
空回りとは配達ルートを覚えることを目的とし、新聞を積まないバイクに乗ってまわることです。空回りでは最低限、順路帳に頼らずお宅まで行けるようになるのが必須で、ポストの位置も覚える必要があります。一種の研修なので、給料が発生しないケースもあります。
新聞配達員の給料の支払われ方
新聞配達員の給料の支払われ方は、基本は手渡しまたは銀行振込です。ただし営業所や給料形態によっても異なるので注意しましょう。給料を手渡しでもらう際、気を付けたいのが税金面です。会社から受け取る給料は所得の一種であり、所得税がかかります。所得税は、手渡し・銀行振込問わず基本的に源泉徴収として給料から天引きされています。しかし、源泉徴収を行わずに手渡ししている場合もあるため、念のため確認しておきましょう。源泉徴収されていない場合は、個人で確定申告を行う必要があります。
新聞配達員の給料の上げ方
新聞配達員の給料の上げ方は下記の3つです。
・勤務日数や配達部数を増やす
・勤続年数を上げる
・転職する
それぞれ一つずつ解説します。
勤務日数や配達部数を増やす
1つ目は勤務日数や配達部数を増やすことです。時給制の場合、勤務日数が増えれば給料も増えます。また、完全歩合制の場合は配達した部数に応じて給料が決まるので、迷わず効率良く新聞を届けることが重要になります。
勤続年数を上げる
2つ目は勤続年数を上げることです。新聞配達の求人には「昇給あり」と記載されている場合もあり、勤続年数を上げれば給料も上がっていきます。新聞配達店は、人がいなければ成り立ちません。業務に慣れており、長く勤めてくれる人を大切にしたいので、報酬で報いる会社が多いです。
転職する
3つ目は転職です。転職する方法は大きく2つあります。
新聞配達員から新聞配達員への同業種への転職
新聞配達員は、扱う新聞が変わっても仕事内容はほぼ同じです。そのため、新聞配達員の仕事自体が好きな方は、条件の良い違う営業所に転職することで給料を上げられます。
未経験から新聞配達員への転職
新聞配達員になるにあたって資格や経験は必要ありません。ほとんどの方が未経験から新聞配達を始めています。黙々と作業でき、仕事の流れも掴みやすいため自分のペースで働きたい方におすすめです。
中学生や高校生でも新聞配達員として働くことができるか?
労働基準法でアルバイトができるのは高校生以上(15歳以上)と定められているため、基本的に中学生は新聞配達員として働くことができません。高校生は新聞配達員として働けますが、高校生を採用していない営業所もあるため求人票で高校生が問題ないか確認してから応募するようにしましょう。
まとめ
本記事では新聞配達員の給料形態や給料事情について解説しました。
新聞配達員の給料形態には下記の4つがあります。
・時給制
・日給制
・完全歩合制
・月給制
稼ぎたい方には、時給制・完全歩合制がおすすめです。正社員として働く場合、平均給料は約369万円ですが配達するエリアや部数によって異なります。今回ご紹介したように新聞配達にはさまざまな働き方があるので、自身に合ったスタイルを見つけてみてください。