【トラックドライバー必見】退職金制度と企業の社員平均相場も紹介!

トラックドライバーに転職や就職を考えた際に、退職金制度が気になる人も多いでしょう。
またトラックドライバーとしてすでに働いている場合にも、自社の退職金制度について知っておくことは大変大切です。
この記事では、トラックドライバーの退職金制度や他企業と比較した平均相場を詳しく紹介します。
この記事を読むことで、退職金制度がある求人を見つける方法を知ることができます。

 

ドライバーの求人情報はこちら

 

【トラックドライバー必見】退職金制度と企業の社員平均相場も紹介!

退職金制度とはどのような制度かについて、知らない人も少なくありません。
退職金制度とは、会社を定年や自己都合や会社都合により退職する人に一定額が支給される制度で、退職金制度がない企業もあります。
退職金制度には多様な種類があります。
• 退職金一時金制度 退職時に退職金を一括で受け取れる制度で、金額は勤続年数や役職に応じて決定されます。
受け取った退職金には、所得税や住民税が課税されますが、退職所得控除の対象です。
企業側は退職金の積立を行う義務はありませんが、第三者機関で積立を行っているケースもあります。


• 中小企業退職金共済 事業主と中小企業退職金共済事業本部(中退共)が契約することで、退職者に直接退職金を支払う仕組みがあるのが中小企業退職金共済です。
事業主が納付を月額5,000円~30,000円から選択して支払い、退職する際までの掛け金から算出される基本退職金と予定よりも利回りが上回った際には、付加退職金を受け取れます。
退職金は一時金としても受け取り可能で、退職金所属控除の対象となります。
定期的に受け取ることもできますが、雑所得の対象になるため注意が必要です。


• 企業型確定拠出年金制度 企業型確定拠出年金制度は「Defined Contribution Plan」の略称であるDCと呼ばれ、企業が退職金制度に基づいて年金掛け金を拠出し、従業員が自ら運用を行う制度です。
原則として60歳まで受け取ることができず、運用によって受け取れる額が変動するため、運用に関する知識が必要です。
退職金は一時金としても受け取り可能で、退職金所属控除の対象となります。
一時金として受け取る場合には、年金と併用して受け取ることも可能で、特別法人税が凍結されている関係で、運用益は非課税となっています。
他にも退職金を一定期の間、定期的に受け取ることもできますが、雑所得の対象になるため注意が必要です。


• 確定給付企業年金制度 確定給付企業年金制度は、「Defined Benefit Plan」の略から「DB」と呼ばれ、「基金型」と「規約型」の2種類があります。
基金型は、別の法人格を持つ企業年金基金を設立し、年金資金の管理や運用、給付を行います。
規約型は、信託会社や生命保険会社と契約して、管理や運営、年金給付を行う制度です。
企業と従業員が将来受け取る年金給付額を設定し、それに必要となる掛け金を拠出します。
運用成果に関わらず、従業員は決められた額の年金給付を受け取ることができるのがメリットです。
退職金は一時金として一括で受け取れば退職所得控除の対象となります。
もしくは、一定額を一定の期間に渡って定期的に受け取ることもでき、公的年金等控除の対象となる仕組みです。

 

トラックドライバーには退職金がある?

トラックドライバーには退職金がある?

退職金制度は企業によってある場合とない場合に分けられるため、企業に勤めていれば必ず貰えると思っている人は注意が必要です。
退職金制度の導入は現時点では義務化されていないため、就職や転職の際には、求人に退職金制度があるのかを見ておく必要があります。

 

大手企業

大手企業のトラックドライバーの場合には、正社員ではほとんど退職金制度が導入されています。
また、退職金代わりに確定拠出年金制度の導入をしている場合もあります。
確定拠出年金制度の場合には、退職金と違い万が一企業が倒産した場合には社外の口座に積み立てているため、支払われなくなる不測の事態にならいないのがメリットです。
確定拠出年金制度ではなく退職金制度を導入している企業だった場合も、大手企業であれば、退職金の金額も期待できる場合が多いでしょう。

 

中小企業

中小企業のトラックドライバーの場合には、退職金制度が導入されていないのが現状です。
導入している会社もありますが、その多くは中小企業退職金共済制度(中退共)になります。
従業員が退職した際、退職金は中退共から支払われる仕組みです。
支払われる退職金は掛け金と納付月数によって決められますが、掛け金を最低月額の5,000円で拠出する企業も多いため、支払われる退職金の額もあまり多くはありません。
■出典:厚生労働省 中小企業退職金共済制度(中退共制度)

 

退職金の平均相場

退職金の平均相場

退職金制度を導入している企業の場合には、平均相場はどれくらいなのでしょう。
また、一般企業とトラックドライバーの平均相場には違いがあるのでしょうか。

 

一般企業の平均相場

退職金の金額は大手企業や中小企業の場合、自己都合や定年退職の場合で金額が異なります。
厚生労働省の調査結果によれば、大企業に5年間勤めた場合の退職金相場は、自己都合は59万円、会社都合は118万円です。
東京都産業労働局の調査によれば、中小企業に5年間勤めた場合の退職金相場は、自己都合は47万円、会社都合は64万円となっています。
早期退職制度で退職した場合には、勤続20年以上45歳以上の条件では2,326万円になってます。
会社によっては、早期退職に応じた場合に退職金の額が上乗せされるケースも多くなっているため、他の理由で退職する場合よりも高い退職金を受け取れる可能性があるでしょう。
厚生労働省の調査では、大学卒業後から定年まで同じ企業に勤務した場合の退職金相場は、大企業は2,564万円で中小企業では1,092万円となっています。
■出典:

中央労働委員会

東京都産業労働局

厚生労働省 就労条件総合調査

 

トラックドライバーの平均相場

トラックドライバーの企業で退職金制度が導入されている場合には、どれくらいの相場になっているのでしょうか。

 

長距離トラック

長距離トラックドライバーは移動時間が長く、何日も家に帰れないこともあり、集中力や体力を必要とします。
給与や退職金は他のトラックドライバーと比較しても高水準になりやすく、退職金相場は勤続20年で500万円〜700万円程度となっています。

 

大型トラック

大型トラックドライバーの平均年齢は48歳となり、他のトラックドライバーよりもやや高く、勤続年数が長くなる特徴があります。
全日本トラック協会の調査によれば、大型トラックドライバーの退職金相場は勤続20年で350万円〜500万円ほどになります。
勤続年数が長くなればなるほど、金額も高くなるようです。
■出典:全国トラック協会

 

中型トラック

中型トラックドライバーは運転距離が短く、固定された配送先を回る業務が多いことから、比較的私生活との両立がしやすい特徴があります。
その分、退職金の水準も低くなり退職金相場は、勤続20年で300万円〜400万円ほどになります。

 

小型トラック

小型トラックドライバーの場合には、決まったルートの配送先やあまり重労働にならない場合が多いです。
そのため、給与水準や退職金の相場は中型トラックドライバーと同じくらいの水準となります。

 

退職金がある求人を見つける方法は?

厚生労働省の就労条件総合調査によれば、運輸業の退職金制度の状況は、退職金制度が導入されている企業は70%となっています。
退職金制度がある企業でトラックドライバーをするには、求人の募集要項を確認することが大切です。
トラックドライバー専門の求人サイトでの就職や転職がおすすめです。
■出典:厚生労働省 就労条件総合調査

 

運転ドットコム

運転ドットコムでは、多様な大きさのトラックドライバーや仕事内容で条件を絞って求人を探すことが可能です。
また取得済みの資格で応募できる条件の企業をすぐに見つけることができます。
福利厚生の箇所では、退職金制度を選択して求人検索できるのも魅力になっています。
転職や就職を検討している際には、大変おすすめのサイトです。
■出典:運転ドットコム

 

ドラEVER

簡単な登録作業をするだけで、全国各地のトラックドライバーの求人を検索することができます。
複数の企業の求人に一括応募することも可能となっているため、まずは応募した企業の面接をして企業の詳細を聞いてみたい場合にもおすすめです。
■出典:ドラEVER

 

ジョブコンプラスD

登録して求人に応募することはもちろんのこと、どのような仕事が適しているのか、といった適性診断を受けることができます。
こだわりの条件を詳細に絞って、求人の検索ができる点がおすすめになっています。
■出典:ジョブコンプラスD

 

まとめ

今回は、トラックドライバーの退職金制度や平均相場について紹介してきました。
企業によっては退職金制度がない場合も少なくありません。
勤続年数を重ねても退職金制度がない場合には、退職後の生活が心配になる場合もあるでしょう。
勤務先に退職金制度があるのか不明な時は、経理や事務の担当者に尋ねてみましょう。
就職や転職を考えている際には、退職金制度があるトラックドライバーの求人を探すことをおすすめします。

 

ドライバーの求人情報はこちら