倉庫作業員の平均年収はどれくらい?他の職種との違いを解説

年収・給料

「倉庫業での勤務を考えている」
「倉庫作業員の給与はどれほどなんだろう」

現在の物流において倉庫の役割は重要です。今後は倉庫業のニーズも、益々高まっていくでしょう。この記事では、倉庫作業員の給料について詳しく解説しています。また現在倉庫作業員として働いている方の、給料アップの方法も説明しています。倉庫スタッフとして勤務中の方、倉庫作業員に将来性があるのか知りたい方はぜひご覧ください。

 

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倉庫作業員の仕事内容とは?

物流における倉庫内の業務を担当するのが、倉庫作業員の仕事です。倉庫作業員は適正に貨物を扱い、入庫・出荷を確実に行うことが求められます。倉庫作業員の仕事は、きついと思っている方は多いのではないでしょうか。ここでは、倉庫作業員の仕事内容を紹介します。
 

仕分け

倉庫には多数の貨物が搬出入されます。これらの貨物を正確に所定の場所に仕分けることが必要です。
 

商品の検品

貨物の搬出入時に、異常がないかをチェックします。
 

ピッキング

多数の貨物のなかから、搬出するものを選び出します。
 

梱包

そのままの状態では出荷できない貨物の梱包をします。
 

ラベル貼り

貨物の搬出入時に、宛名が書いてあるラベルを貼ります。倉庫作業員の仕事は軽作業だけではありません。ときには体を酷使する作業があることも覚えておきましょう。
 

倉庫作業員の仕事の給料(年収)

 

倉庫作業員 給料 年収

 

ある求人サイトのデータによると、倉庫作業員(正社員)の平均年収は約385万円です。月給換算すると約32万円になります。手取り金額は総支給額の80%とすると約25.6万円です。ボーナスの有無は、会社により異なります。給料の支払形態は金額が決まっている固定給と、労働時間や内容によって変化する歩合給があります。固定給は、毎月決まった金額が保証されているのがメリットです。忙しい時期などは、歩合給の方が給料に反映されるケースが多いでしょう。倉庫業は夜間に勤務するケースもありますが、22時以降の業務には深夜手当がつくケースがあります。

夜間勤務を検討しているかたは、覚えておきましょう。

続いて、
・男女別
・地域別
・雇用形態別
による給料の違いについて説明します。
 

男女別

2021年に厚生労働省が発表した賃金構造基本統計調査によると、倉庫作業員の給料は男女により差があります。

男女の平均年収は、
男性:約293.5万円
女性:約218.5万円
となります。

女性の方が給料が安いという結果になりましたが、これは男性の方が長期間勤務する場合が多いため、昇進や昇給が多いのが原因です。女性が稼げないということには、つながらないでしょう。
 

地域別

倉庫作業員の給料は、地域により多少差があります。ある求人サイトに掲載された地域別の年収データは以下のとおりです。

 

No 地域 平均年収
1 四国 408万円
2 東海 404万円
3 甲信越・北陸 404万円
4 九州・沖縄 388万円
5 北海道・東北 385万円
6 中国 383万円
7 関東 369万円
8 関西 365万円

 

他業種では平均年収の高い傾向がある関東・関西は低い結果となりました。
 

雇用形態別

続いて雇用形態別の給料を見ていきましょう。

 

  正社員 派遣社員 アルバイト、パート
平均年収 約385万円 約236万円 約200万円
月収 約32万円 約19.6万円 約16.7万円
手取り 約25.6万円 約15.7万円 約13.3万円

 

派遣社員、アルバイト・パートに比べると、正社員の給料は高めです。

※派遣社員・アルバイト・パートの年収・月収は、1日の労働時間8時間・出勤日数20日で計算しています。
 

倉庫作業員手と倉庫管理主任者の給料の違い

倉庫業を営むには、倉庫管理主任者の選任が必要です。倉庫管理主任者は、倉庫作業員を管理・指導する立場にあります。ここでは倉庫管理主任者と倉庫作業員の給料の違いを見ていきましょう。

 

  年収 月収 手取り金額
倉庫管理主任者 約471万円 約39.2万円 約31.4万円
倉庫作業員(正社員) 約385万円 約32万円 約25.6万円
倉庫作業員(派遣社員) 約236万円 約19.6万円 約15.7万円
倉庫作業員(パート・アルバイト) 約200万円 約16.7万円 約13.3万円

 

倉庫内を監督する立場である倉庫管理主任者の給料は、他の従業員よりも高い結果となりました。

※倉庫管理主任者は役職についているケースが多いため、係長の平均年収を基に計算しています。
 

倉庫作業員の給料の上げ方

 

倉庫作業員 給料 上げ方

 

倉庫作業員として給料を上げていくためには、どのようにすれば良いのでしょうか?

倉庫作業員の給料を上げるためには、以上3つの方法があります。
・資格を取得する
・勤続年数を上げる
・転職する

1つずつ説明します。
 

資格を取得する

倉庫作業員の給料を上げる方法の1つ目は、資格の取得です。特に未経験の方などは、資格を取得することで昇給までのサイクルが早くなるでしょう。具体的には以下の資格が効果的です。

 

フォークリフト運転技能者

資格の1つ目はフォークリフト運転技能者です。倉庫内では、フォークリフトを使用しての貨物の移動が多々あります。フォークリフトを運転できるようになると、会社内での評価が高くなり、給料アップにつながります。フォークリフトの免許の取得は、講習・試験を受けることにより可能です。最大荷重が1トン以上か未満かで、内容が異なります。

 

倉庫管理主任者

資格の2つ目は倉庫管理主任者です。倉庫全体を適正に運営するのが、倉庫管理主任者の仕事です。倉庫作業員から倉庫管理主任者にステップアップすることにより、給料のアップも見込めます。倉庫管理主任者に選任されるには、一定の実務経験が必要です。実務経験がない場合は、所定の講習を受講すればOKです。試験を受ける必要がないため、比較的容易に取れる資格といえるでしょう。

 

自動車運転免許

資格の3つ目は自動車運転免許です。倉庫業では倉庫内での貨物の移動だけではなく、トラックを使って他所に運ぶこともあります。トラックを運転できる免許を持っていると、仕事の幅が広がり給料アップにつながります。以上3つの資格は、倉庫作業員の給料を上げる資格として有効です。
 

勤続年数を上げる

倉庫作業員の給料を上げる2つ目の方法は、勤続年数を上げることです。倉庫業に限らず、勤続年数が上がることにより昇給する会社は多数あります。仕事に対する経験・知識が上がることにより、会社に対する貢献度も上がるためと考えられます。勤続年数を上げ自分の地位を確立することも、給料を上げる要因になるでしょう。
 

転職する

倉庫作業員の給料を上げる3つ目の方法は、転職することです。同じ会社で勤続年数を上げていっても、評価されないケースもあります。このようなときは同業他社への転職を検討してみましょう。同じ倉庫業でも会社により待遇は変わります。転職で給料がアップすることも期待できるでしょう。ですが転職すると必ず給料が上がるわけではありません。転職先での初任給が、今よりも極端に低い場合はやめたほうがいいでしょう。常に求人サイトをチェックすることで、良い企業に出会える可能性は高くなります。気になる会社があれば、応募して話を聞くことをおすすめします。
 

まとめ

今回は倉庫作業員の給料について解説しました。

倉庫作業員の給料を上げるにはさまざまな方法があります。
・資格を取得する
・勤続年数を上げる
・転職する

自分に合った方法を探し出し、倉庫作業員としてレベルアップを目指しましょう。

 

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