ゴミ収集車の運転手の平均年収はどれくらい?必要な免許(資格)や業務内容を紹介

年収・給料

ゴミ収集車の運転手を目指している方は以下のような疑問をお持ちではありませんか。

「どのくらいの給料がもらえるのか?高い?安い?」
「どのような仕事をするのか?」
「現在ゴミ収集車の運転手として働いているが自分の給料は高い?低い?」

本記事ではこのような疑問を解決するとともに、ゴミ収集車の運転手について給料事情や仕事内容を解説します。

 

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ゴミ収集車の運転手の仕事内容とは?

ゴミ収集車の運転手の仕事内容は、ゴミ収集車で指定ルートを走行し、各エリアのゴミを収集することです。必須とされる資格は普通自動車免許ですが、会社によっては中型・大型免許が必要なところもあります。なお、ゴミ収集の事業は収集するゴミによって2つに分かれます。「一般廃棄物運搬業」と「産業廃棄物運搬業」の2つです。ここからこの2つの違いについて解説します。
 

一般廃棄物運搬業

1つ目は一般廃棄物運搬業(正式名称:じんかい収集作業)です。一般廃棄物とは、家庭内から廃棄されるゴミを指します。皆さんが目にするゴミ収集車の多くは一般廃棄物を集める車両です。仕事は、早朝に出勤し、1日に50件〜100件のゴミステーションを巡回しゴミを集めます。ゴミを収集した後は、中間処理業者や最終処分業者へ運搬を行い業務終了です。曜日ごとに同じルートを巡回するため、道は覚えやすいです。
 

産業廃棄物運搬業

2つ目は産業廃棄物運搬業です。産業廃棄物とは、工場や医療現場などから廃棄されるゴミを指します。現場によって収集するゴミの大きさや性質が異なるため、1日にまわる現場の件数は1,2件のこともあれば、40,50件以上巡回することもあります。ゴミを収集した後は、一般廃棄物と同じように中間処理業者や最終処分業者へ運搬を行い業務終了です。廃棄物によっては専門的な知識が求められるケースもあります。
 

ゴミ収集車の運転手の仕事の給料(年収)

 

ゴミ収集車 給料 年収

 

ゴミ収集車の運転手の給料は、雇用主や雇用形態により大きく異なります。雇用主は公営と民営に分けられ、雇用形態は民間企業のなかで主に正社員、契約・派遣社員、アルバイトの3つです。ここから一つ一つ解説します。
 

公営(公務員)の場合

1つ目は公営(公務員)についてです。公務員として働く場合、ゴミ収集車の運転手の平均年収は550万円〜600万円です。平均年収を月給に換算すると45万円〜50万円/月、手取りを月収額面の80%と考えると36万円〜40万円/月と計算できます。公務員として働く場合、各自治体の試験に合格する必要があり、民営で働くよりも就職のハードルが高く給料も高めです。しかし、公務員は自治体によって定める給料が異なるため注意が必要です。また、公務員でゴミ収集車の運転手を行う場合は「技能労務員」という形で採用されます。基本給は高いですが、管理職が存在しないため給料は上にくいです。
 

民営の場合

2つ目は民営(民間企業)についてです。民営で働く場合、雇用形態により給料が異なります。ある求人サイトを参考にした雇用形態ごとの平均年収は以下のとおりです。

 

雇用形態 年収 月収 手取り(月収の80%)
正社員 337万円 28万円 22万円
契約社員 264万円 22万円 18万円
アルバイト 210万円 18万円 14万円

 

公務員と比較すると給料は低めに設定されていますが、その分以下のようなメリットもあります。
・中間管理職に位置することで、給料を上げやすい
・仕事時間について融通が効きやすく残業も少ない
・学歴が問われにくい

 

ゴミ収集車の運転手で年収1000万円を目指せるか

ゴミ収集車の運転手のみで年収1000万円を稼ぐことは難しいです。公務員であれば、60代で年収は800万円〜900万円、民営勤務だとそれよりも低くなる傾向があります。しかし、ゴミ収集の業務は早朝に始まり、夕方前に終わるケースが多いため、その後に副業を掛け持つことで年収1000万円を稼げる可能性はあります。
 

ゴミ収集車の運転手の給料の上げ方

 

ゴミ収集車 給料

 

ゴミ収集車の運転手は成果給や特別な手当が少ないため、給料を上げるのが難しいです。

給料を上げる主な方法は以下のとおりです。
・雇用主や雇用形態を変える
・勤続年数を上げる
・転職する
・資格を取得する

 

雇用主や雇用形態を変える

1つ目は雇用主や雇用形態を変える方法です。ゴミ収集車の運転手として働く場合、最も平均年収が高いのは公営の職員(公務員)です。公務員として働くためには、まずは自治体でゴミ収集事業を行っているかを確認しなければなりません。もし行っている場合は、その自治体の試験に合格すると公務員として働けます。公務員の就職ハードルを高く感じる方は民間企業において、給料の高い雇用形態で働くことをおすすめします。

雇用形態別の平均年収を比較すると以下のとおりです。
・正社員>契約・派遣社員>アルバイト

ハローワークや求人サイトなどにある求人に応募し、試験に合格すると民間企業で働けます。民間企業への入社試験は、一般的に公務員と比較すると合格しやすいです。
 

勤続年数を上げる

2つ目は勤続年数を上げる方法です。ゴミ収集車の運転手は年功序列の会社に属していることが多いため、勤続年数を上げると給料も上がります。その会社に属し続けなくとも、別会社でゴミ収集の経歴が長いと、その分給料は上がりやすいです。
 

転職する

3つ目は転職する方法です。民間企業の社員であれば、基本給やボーナスが高い企業に就職することで給料を上げられます。公務員の場合は、給与水準が高い自治体に転籍することで給料を上げられますが、現状は難しいです。しかし、総務省は2023年を目標に「共通資格」制度を導入し、自治体間の転籍をしやすくする仕組みを検討しています。この制度が導入されると、より流動的に自治体を転籍しやすくなります。
 

資格を取得する

4つ目は資格を取得する方法です。産業廃棄物運搬業の場合、資格を取得することで管理職になりやすく、給料を上げやすいです。例えば以下のような資格が役立ちます。
 

特別管理産業廃棄物管理責任者

毒性・爆発性がある廃棄物を処理する事業場の管理者となる資格

 

廃棄物処理施設技術管理者

廃棄物処理施設を正しく稼働させるための管理者となる資格 特別管理産業廃棄物管理責任者の資格は日本産業廃棄物処理振興センターで1日の講習を受け、試験に合格すると取得可能です。(詳細は各自治体による) 廃棄物処理施設技術管理者の資格は財団法人日本環境衛生センターで講習を受け、試験に合格すると取得できます。
 

 

まとめ

ゴミ収集車の運転手の仕事内容や給料事情について解説しました。ゴミ収集車の運転手の仕事内容は、ゴミ収集車で指定ルートを走行し、各エリアのゴミを収集することです。必要な資格は普通自動車免許であり、勤務先によって中型・大型免許が必要な会社もあります。公務員の平均年収は550万円〜600万円であり、民間企業の正社員の平均年収は337万円です。ゴミ収集車の運転手を目指している方は、仕事内容や給料事情を理解したうえで、自分に合った雇用主や雇用形態を考えてみてください。

 

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