運送業の年収を徹底解説!他社比較も!年収アップの方法や運送業界の将来性も紹介!

年収・給料

運送業の年収は低く思われがちですが、実際いくらもらっているのか気になるところです。 

 

人手不足がささやかれる今、運送業の将来性にはどのようなものがあるのでしょうか。 

 

本記事では、運送業の年収や年収アップの方法、運送業の将来性を詳しく解説します。 

 

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運送業の平均年収について

運送業 平均年収

 

運送業の平均年収は実際のところどれくらいなのでしょうか。 

 

ここでは年齢階級別平均年収と、車種ごとの平均年収についてみていきます。 

 

 

年齢階級別平均年収

年齢階級別平均年収は以下のようになっています。 

 

年齢 

階級 

平均年収 ※賞与額含む 

男性 

女性 

20歳未満 

358万円 

365万円 

20~29歳 

406万円 

330万円 

30~39歳 

477万円 

377万円 

40~49歳 

510万円 

378万円 

50~59歳 

518万円 

363万円 

60~64歳 

405万円 

357万円 

65歳以上 

330万円 

- 

全体 

467万円 

383万円 

参照:公益社団法人 全日本トラック協会「2021年度 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」より計算 

 

男性の場合、30代~50代で全体の平均年収を上回っており、 

 

60代を超えると年収の上昇は落ち着いています。 

 

女性の場合、平均年収が383万円であり、 

 

男性の平均年収より約80万円低い傾向があります。 

 

年齢階級でみると、女性は40代が最も高い378万円で、 

 

男性よりも年収の上り幅が小さいことがお分かりいただけるでしょう。 

 

 

車種ごとの平均年収

次に車種ごとの平均年収は以下のようになっています。 

 

車種 

平均年収 ※賞与額含む 

男性 

女性 

けん引 

464万円 

425万円 

大型トラック 

443万円 

404万円 

中型 

368万円 

334万円 

準中型 

406万円 

314万円 

普通 

378万円 

305万円 

参照:公益社団法人 全日本トラック協会「2021年度 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態(概要版抜粋)」より計算 

 

車種ごとにおいても、女性の平均年収より男性の平均年収のほうが高いです。 

 

男女両方の共通点としては、車両の大きさは大きいほど、平均年収は高くなります。 

 

 

 

大手運送企業の年収比較

大手運送企業 年収 比較

 

上記では男女別で平均年収についてみていきました。 

 

では次に運送企業の年収を比較してみましょう。 

 

企業名 

平均年収 

企業名 

平均年収 

ヤマト運輸 

509万円 

日本通運 

431万円 

佐川急便 

469万円 

西濃運輸 

425万円 

日本郵便 

441万円 

福山通運 

405万円 

出典:「en ライトハウス」 

 

大手運送企業のヤマト運輸や佐川急便は、他の運送企業と比較すると年収が高いです。 

 

また大手運送企業であるほど、福利厚生がしっかりしていますし、 

 

残業手当はもちろんのこと、住宅手当などの手当も手厚い傾向にあります。 

 

 

 

運送業の年収の決まり方

運送業 年収 決まり方

 

運送業の年収の決まり方には、以下のようなものがあります。 

 

 

年収の決まり方①年齢・性別

前述のように、性別関係なく、年齢階級によって年収が決まる傾向が強いです。 

 

また男女雇用機会均等法により、同じ労働をしていれば性別に関係なく、 

 

同等の賃金が発生しますが、前述のように性別により年収が決まる傾向もあります。 

 

 

年収の決まり方②勤務時間

一般に、労働者の多くは朝から夕方まで勤務している人が多いですが、 

 

運送業は朝から夕方までの勤務もあれば、夕方から翌早朝、深夜時間帯など、 

 

さまざまな勤務時間の設定があり、勤務時間によって年収が決まることが多いです。 

 

同じ運送業であっても、深夜時間帯の勤務は年収が高くなる傾向があるでしょう。 

 

 

年収の決まり方③手当

残業手当はもちろんのこと、家族手当、皆勤手当てなど、 

手当によって年収が決まります。 

 

また賞与の有無によっても大きく年収が異なることになるのです。 

 

 

 

運送業の年収アップの方法とは

運送業 年収アップ 方法

 

前述で運送業の平均年収について示しました。 

 

中には「平均年収が低い!」「年収アップの方法はないのか?」と 

 

お思いの方がいらっしゃるのではないでしょうか。 

 

そんなあなたに、ここでは運送業の年収アップの方法についてご紹介します。 

 

 

方法①大型自動車免許や長距離の仕事を担う

運送業は、大きい車両を任されたり、長距離の運転手であるほど年収が高いです。 

 

大きい車両を運転するためには大型自動車免許を取得するほうがいいでしょう。 

 

またけん引免許を所持していると、より就労の機会機会が広がりますし、 

 

年収アップがねらえます。 

 

ただ大きな車両の運転は、高い運転技術が求められ、神経も使います。 

 

また長距離運転ともなると、体の負担が大きくなることは言うまでもありません。 

 

体の負担が大きくなりすぎて休む日が多くなったり、 

 

医療機関を受診することになっては、かえって年収が低くなる可能性もあります。 

 

しっかりと自己分析し、自分に合った仕事に就く必要があります。 

 

 

方法②深夜勤務する

労働基準法第37条では、「時間外、深夜(原則として午後10時~午前5時)に 

 

労働させた場合には2割5分以上、法定休日に労働させた場合には 

 

3割5分以上の割増賃金を支払わなければならない」としています。 

 

日中に同じ時間働くより、年収アップが見込めるのです。 

 

深夜勤務に就く際は、日中の月収と深夜勤務の月収を比較して、 

 

深夜勤務の月収が高いことを確認してください。 

 

また深夜勤務はどうしても体への負担が大きくなりますので、 

 

前述と同じように、自分に合った確かめましょう。 

 

 

方法③社内で昇進をめざす

運送業の中でも、運転手ではなく、主任運転手や運行管理者、営業所長、 

 

支店長などの役職に就くと年収は高くなります。 

 

年収は増えますが、責任や精神的負担が大きくなることを 

 

留めておいたほうがいいでしょう。 

 

 

方法④年収が高い運送企業に就職・転職する

本記事でもご紹介しましたが、運送企業によって年収が異なりました。 

 

大手運送企業であるほど、平均年収は高いです。 

 

基本的には上場企業は年収が高い傾向にありますが、上場企業でなくても、 

 

従業員数が100名を超えているような運送企業であれば、年収が高い傾向にあります。 

 

 

 

運送業の企業を選ぶ際の注意点

運送業 企業選び 注意点

 

運送業の企業に就職・転職する際に、企業を選ぶ際の注意点を2つご紹介します。 

 

 

注意点①労働基準法に基づく労働時間を遵守しているか

2024年4月1日以降は改正労働基準法に基づき、 

 

トラック運転手の時間外労働が年960時間以内に制限されました。 

 

それまではトラック運転手の時間外労働には上限がありませんでした。 

 

労働基準法を遵守していない運送企業は、労働者を大切にしていない証拠です。 

 

労働時間を含め、労働基準法を遵守していない運送業の企業は 

 

選ばないようにしましょう。 

 

 

注意点②福利厚生が充実しているか

前述で年収アップの方法について取り上げました。 

 

前述の年収アップの方法以外に、福利厚生が充実していることで 

 

年収をアップにつながる場合があります。 

 

例えば運送業の福利厚生には以下のようなものがあります。 

 

法定福利厚生 

雇用保険(失業保険)、健康保険、介護保険、労災保険、厚生年金保険、子ども・子育て拠出金 

法定外福利厚生 

住宅手当、通勤手当、家族手当、健康医療関連手当、慶弔関連手当 

 

このような福利厚生は運送業の企業によって異なりますので、 

 

福利厚生が充実している企業を選ぶことで、ライフワークも充実するでしょう。 

 

 

 

運送業界の将来性って?

運送業界 将来性

 

運送業界に就職・転職する際に気になるのが、運送業界の将来性です。 

 

運送業は自動配送が試験的に進められているものの、 

 

2024年現在ではまだまだ実現には至っていません。 

 

つまり運送業の仕事は、当面の間はなくなることがないといえるのです。 

 

国土交通省の「令和2年度 宅配便等取扱個数の調査及び集計方法」によると、 

 

2020年の宅配便等取扱個数の取扱個数は約48億個で、 

 

そのうちトラックの取扱個数は約47億個に至ります。 

 

また前述のように、2024年4月1日以降は改正労働基準法により、 

 

労働環境が改善される兆しがありますので、 

 

将来的に現状より働きやすい環境になると予測できるでしょう。 

 

改正労働基準法については、運転ドットコムの 下記の記事を参考になさってください。 

 

運送業が問題視している「2024年問題」とは?運送業の働き方改革で何が変わるのか?対応策や事例も紹介

 

 

まとめ

運送業の年収や年収アップの方法、運送業の将来性について、ご理解が深まりましたでしょうか。 

 

運送業の仕事は、これからも将来性があり、労働環境も改善されていく傾向にあります。 

 

また年収アップの方法についてもご紹介しましたので、ぜひ参考になさってください。 

 

本記事を参考に、運送業に就職・転職を考えてみてはいかがでしょうか。