
ドライバーの仕事をする際に、牽引免許をもっていると、
運転できる車両の種類の幅が広がり、会社や仕事を選択する幅も広がります。
また、給料に関しても、牽引免許をもっていると基本給が高くなったり、
手当がつく可能性もあるのです。
実際に、牽引免許を取得するのは難しいのでしょうか。
本記事では、牽引免許の取得は難しいのか、試験内容と合格のコツ、
合格率について、詳しく解説します。
牽引免許は難しいのか?
牽引免許の取得は難しいのかについてみていきましょう。
牽引免許がどのような場合に必要なのかは、
運転ドットコムの下記の記事も役に立ちますので、
合わせて参考になさってください。
牽引免許が必要な場合と必要な車種、取得方法を解説│かかる時間や注意点も紹介
牽引運転が難しいと感じる理由
牽引免許が難しいと感じる理由についてご紹介します。
運転感覚が異なる
乗用車とは異なり、
被牽引車を牽引する場合はトレーラーを意識して運転しなければなりません。
次でご紹介するバック運転では、とくに運転の難しさを感じるものです。
バックの運転
トレーラーなど、被牽引車がある場合、バックするときに、
トレーラー部分がハンドルを切った方向と逆方向に向いてしまいます。
「折れ」「伸び」の感覚をつかみながらバックする必要があるのです。
死角と内輪差
被牽引車があると後方が見えなくなり、
死角が増えてしまうため、運転が難しくなります。
また、カーブや右左折するときは内輪差が大きくなりますので、
運転する際は十分に気をつけなければなりません。
牽引免許の試験内容
牽引免許の試験内容についてみていきましょう。
学科試験の内容
牽引免許については試験は実施されません。
以下でご紹介する実技試験に合格すると、牽引免許が取得できます。
実技試験の内容
牽引免許を取得するためには、実技試験を受験しなければなりません。
実技試験の内容はおもに試験場内を走行し、方向転換、バッグの車庫入れ、
障害物の回避、S字カーブ、踏切の通過、指示速度などが試験内容です。
被牽引車を引っ張っての試験になりますので、
十分に練習を重ねた上で受験することをおすすめします。
牽引免許の合格基準
牽引免許の合格基準についてみていきましょう。
試験の合格基準
牽引免許の実技試験は100点満点の減点方式で実施され、第1種免許では70点以上、
第2種免許では80点以上が合格基準となります。
合格率はどのくらい?
牽引免許の実技試験の合格率は、第1種免許は約80%、第2種免許は約20%です。
第1種免許は、教習所で技能講習を受ければ実技試験で合格しやすいのですが、
第2種牽引免許に関しては技能講習が受けられない教習所が多いです。
また、教習所を卒業せずに一発試験で牽引免許を取得する場合、
その合格率は20%未満と非常に難易度が高くなっています。
牽引免許取得のための勉強法
牽引免許を取得するためには、以下のような勉強法が効果的です。
クラッチ・レバー操作
牽引免許を取得するためには、
クラッチ・レバーの操作に慣れておかなければなりません。
走行時
直線道路を進む場合は、前後の車両がまっすぐになるように走行しなければなりません。
バックをする際は、連結部に注意しながら小刻みにハンドルを切り、
軌道修正する必要が出てきます。
バッグと同様に、S字カーブの難易度は非常に高いですので、
牽引車の特性を十分に理解しておくことが必要です。
車庫入れ
車庫入れの際は、後退する際に修正することは困難となりますので、
慎重に被牽引車を後退させる必要があります。
牽引免許試験合格のためのコツ
牽引免許試験の合格のためのコツについてみていきましょう。
バック操作
バック操作の際は、サイドミラーで被牽引車の動きを細かく確認し、
とくに左側の車幅を意識しながら後退しましょう。
とにかく焦らず、ゆっくり、慎重に操作し、ハンドル操作も小刻みに行なってください。
前進
前進は基本的な運転操作になりますが、走行中も前方だけみるのではなく、
サイドミラーで被牽引車が隣の車線にはみ出していないかを確認しなければなりません。
せまい道の走行や、対向車とすれ違うタイミングでは、とくに注意を払ってください。
右左折
右左折する際は、とくに内輪差に気をつけて走行することがポイントです。
交差点を右左折する際は、交差点の中心を通ることを意識し、
車両を進ませながら横断歩道のチェックも見落とさないようにしましょう。
また、右左折の際は、ウィンカーの出し忘れにも注意が必要です。
速度
指定された速度は必ず守るようにしてください。
言い換えると速度が遅すぎても早すぎてもいけません。
まとめ
牽引免許の取得は難しいのか、試験内容と合格のコツ、合格率について、
ご理解深まりましたでしょうか。
牽引免許は、被牽引車を連結していることから、
乗用車などの一般的な車両を運転するより難易度ははるかに高くなります。
試験内容についてもお示ししましたが、実技試験を受ける際は、
とにかく慎重に、一つひとつの運転操作を行なってください。
また、教習所に通うことで、
牽引免許を取得するための基礎を習得することができますので、
教習所で練習を重ねることがおすすめです。
本記事を参考に、あなたも牽引免許の取得を目指してみてはいかがでしょうか。