大型2種免許の取得方法と必要な費用を徹底解説│試験内容や注意点も紹介

大型2種 免許
免許・資格

大型車で人や物を有償で輸送する際は、大型2種免許が必要です。 

 

2024年4月1日以降、運転手も時間外労働時間の上限が960時間以内に定められました。 

 

以前のように、運転手は時間外労働することができなくなり、 

 

運送会社やバス会社は新たな人を雇わなければなりません。 

 

つまり、大型2種免許を持っていると、就職・転職の幅が広がるのです。 

 

本記事では、大型2種免許の取得方法と必要な費用、 

 

試験内容や注意点について、詳しく解説します。 

 

ドライバーの求人情報はこちら

 

 

大型2種免許とは? 

大型2種免許とは

 

まず、大型免許とは、総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上、 

 

乗車定員30人以上の車を運転する際に必要な免許です。 

 

これらの車両を運転する際に、お客様から運賃を支払ってもらい、 

 

荷物を輸送したり、お客様を目的地へ送るときなどに2種免許が必要となります。 

 

大型1種免許については、 運転ドットコムの下記の記事も役に立ちますので、 

 

合わせて参考になさってください。 

 

大型1種免許取得ガイド:費用や流れ、取得にかかる期間など詳細解説

 

大型2種免許取得で乗れる車の種類 

まず、上記でお示ししましたが、大型免許で運転できる車の条件は以下の通りです。 

 

免許の種類 

車両総重量 

最大積載量 

乗車定員 

受験資格 

大型免許 

11トン以上 

6.5トン以上 

30人以上 

21歳以上 

 

具体的に、大型2種免許で乗れる車の種類は、次のようなものがあります。 

 

 

車の種類 

具体例 

大型バス 

旅客運送用の路線バス、観光バス、貸切バス 

大型トラック 

旅客運送用の大型トラック 

中型自動車 

旅客運送用の中型バス 

普通自動車 

タクシー、代行運転用の普通自動車 

原動機付自転車 

- 

小型特殊自動車 

- 

 

大型免許を持っていることで、中型車、普通車、原動機付自転車、 

 

小型特殊自動車の運転することが可能です。 

 

前述のように、1種免許では有償で人や物を輸送することはできません。 

 

有償で人や物を輸送する場合は、 2種免許が必要なのです。 

 

 

 

大型2種免許の取得条件 

大型2種免許 取得条件

 

大型2種免許の取得条件についてみていきましょう。 

 

 

年齢条件

年齢は21歳以上でなければなりません。 

 

ただし、特例教習を受けることで、19歳から取得することも可能です。 

 

 

免許条件

普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許、大型特殊免許のいずれかを持っており、 

 

それらの免許を取得してから3年以上が経過している必要があります。 

 

 

視力条件

視力検査は、両眼で0.8以上、片眼視力0.5以上が必要です。 

 

また、深視力は、3本の棒のうち真ん中の棒が前後に動くのを見て、 

 

3本の棒が横並びになったと判断した際にボタンを押す検査で、 

 

3回の測定で平均誤差が2cm以下であれば合格となります。 

 

色彩識別については、赤、青、黄の3色の識別ができなければなりません。 

 

視力に関する検査は、いずれも眼鏡やコンタクトなどで矯正していても大丈夫です。 

 

 

 

大型2種免許の取得の流れ 

大型2種免許 取得 流れ

 

大型2種免許の取得の流れについてみていきましょう。 

 

 

必要な書類一覧 

まず以下で、必要な書類について確認をしてください。 

 

 

書類 

枚数 

備考 

運転免許証 

1枚 

・運転免許証 

・マイナ免許証の場合はマイナンバーカ 

 ードが必要 

写真 

1枚 

・縦3cm、横2.4cmの無帽、正面、上三 

 分身、無背景で6ヶ月以内に撮影した 

 もの 

受験資格特例教習修了証明書 

1枚 

・受験資格特例教習を受けた場合のみ 

申請書 

1枚 

・教習所や運転免許試験場で作成 

住民票 

1通 

・運転免許証に記載事項に変更がある場 

 合のみ 

・本籍地が記載されているものが必要 

運転免許経歴証明書 

1通 

・運転経歴を免許証で確認できない場合 

その他 

- 

・眼鏡やコンタクト 

・外国籍の方は在留カード 

 

運転免許証は提出する必要はなく、提示のみとなります。 

 

写真は、地域によっては、運転免許センターで撮影する場合がありますので、 

 

詳しくは管轄の運転免許センターでご確認ください。 

 

 

取得の流れ 

大型2種免許取得までの流れは、以下のようになります。 

 

 

教習所・合宿免許の場合

教習所・合宿免許の場合は、免許証交付まで以下のような流れになります。 

 

①入校する 

②適性検査を受ける 

③第1段階の技能教習を受講する 

④修了検定に合格し、仮免許証を取得する 

⑤第2段階の技能教習を受講する 

⑥卒業検定に合格する 

⑦運転免許試験場で適性検査を受ける 

⑧免許証が交付される 

 

では、詳細についてみていきましょう。 

 

①入校する

大型2種免許が取得できる教習所は限られていますので、 

 

まずは大型2種免許が取得できる教習所を検索し入校してください。 

 

②適性検査を受ける

視力検査、深視力検査、聴力検査などの適性検査を受けましょう。 

 

③第1段階の技能教習を受講する

第1段階では、以下の時間数の技能教習・学科教習を受講します。 

 

所持免許 

技能教習【第1段階】 

学科教習【第1段階】 

大型免許 

中型免許 

10 

中型8t限定 

12 

準中型免許 

13 

準中型5t限定免許 

15 

普通車免許 

15 

中型2種及び中型免許 

- 

中型2種及び中型8t限定免許 

- 

中型2種8t限定及び中型免許 

- 

普通2種免許 

15 

- 

 

2種免許をもっている場合は、学科教習は免除となります。 

 

④修了検定に合格し、仮免許証を取得する

上記の技能教習・学科教習を受け終わった後は、修了検定が実施されます。 

 

修了検定に合格すると仮免許証が取得でき、次の路上教習へ進むことができます。 

 

⑤第2段階の技能教習を受講する

第2段階では、以下の時間数の技能教習・学科教習を受講していきましょう。 

 

所持免許 

技能教習【第2段階】 

学科教習【第2段階】 

大型免許 

10 

12 

中型免許 

14 

12 

中型8t限定 

17 

12 

準中型免許 

17 

12 

準中型5t限定免許 

19 

12 

普通車免許 

19 

12 

中型2種及び中型免許 

- 

中型2種及び中型8t限定免許 

- 

中型2種8t限定及び中型免許 

12 

- 

普通2種免許 

14 

- 

 

第1段階と同様に、2種免許をもっている場合は、学科教習は免除となります。 

 

⑥卒業検定に合格する

路上での卒業検定が実施されますので、 

 

合格することで教習所を卒業することが可能です。 

 

⑦運転免許試験場で適性検査・学科試験を受ける

運転免許試験場または運転免許センターで、 

 

視力、色彩識別能力、聴力、深視力などの適性検査と学科試験を受けてください。 

 

⑧免許証が交付される

適性検査と学科試験に合格すると、大型2種の免許証が交付されます。 

 

 

一発試験の場合

一発試験は、教習所・合宿免許に入校せず、 

 

運転免許試験場で学科試験・技能試験を受ける取得方法のことをいいます。 

 

一発試験で、大型2種免許の免許証が交付されるまでの流れは、以下の通りです。 

 

①適性試験を受ける 

②学科試験を受ける 

③技能試験を受ける 

④取得時講習を受ける 

⑤免許証が交付される 

 

では、詳細についてみていきましょう。 

 

①適性試験を受ける

まず、視力、色彩識別能力、聴力、深視力などの検査を受けてください。 

 

②学科試験を受ける

2種免許を取得する際に、必要な知識が確認されます。 

 

普通免許や中型免許の2種免許をもっている場合は、免除される場合があります。 

 

③技能試験を受ける

クランク、S字、坂道発進などの場内試験に合格し、仮免許取得の交付を受けます。 

 

その後、公共道路での技能試験に合格しなければなりません。 

 

④取得時講習を受ける

試験に合格後、大型車講習と応急救護講習を受講してください。 

 

⑥免許証が交付される

取得時講習修了後、大型2種免許証が交付されます。 

 

 

 

大型2種免許取得にかかる費用と期間 

大型2種免許 取得 費用 期間

 

大型2種免許取得にかかる費用についてみていきましょう。 

 

 

取得にかかる費用 

大型2種免許を取得する際の費用は、以下の通りです。 

 

<教習所の場合> 

所持免許 

費用相場 

普通一種免許・準中型5t限定免許 

約45万~65万円 

普通二種免許 

約35万~45万円 

準中型免許 

約50万~60万円 

中型8t限定免許 

約40万~60万円 

中型免許 

約35万~55万円 

中型二種免許 

約30万~35万円 

大型免許 

約30万~40万円 

大型免許+二種免許 

約20万~25万円 

 

<合宿免許の場合> 

所持免許 

費用相場 

普通一種免許・準中型5t限定免許 

約44万~64万円 

普通二種免許 

約37万~40万円 

準中型免許 

約43万~58万円 

中型8t限定免許 

約40万~57万円 

中型免許 

約36万~50万円 

中型二種免許 

約23万~39万円 

大型免許 

約28万~40万円 

大型免許+二種免許 

約22万~27万円 

※3食付の費用相場 

 

教習所によっては、 

 

オフシーズンとオンシーズン(概ね2月・3月・8月・9月頃)の料金の差が生じることから、 

 

費用に変域があるのです。 

 

また、合宿免許の場合は、相部屋・素泊まり・ホテルなど、 

 

宿泊プランによっても費用は異なります。 

 

 

取得にかかる平均期間 

大型2種免許取得にかかる平均期間は、以下の通りです。 

 

所持免許 

最短日数 

大型免許 

20日間~ 

中型免許 

30日間~ 

中型8t限定MT免許 

30日間~ 

準中型免許 

30日間~ 

準中型5t限定MT免許 

40日間~ 

普通MT免許 

40日間~ 

 

上記の平均期間は目安であり、 

 

学科教習・技能教習の込み具合により、日数が伸びることもあります。 

 

とくに技能教習は、1日2時間までと決められていることから、 

 

早めに予約を取ることでスムーズに免許を取得することが可能です。 

 

 

 

大型2種免許取得にかかる費用を抑えるコツ 

大型2種免許 取得 費用 抑えるコツ

 

大型2種免許取得にかかる費用を抑えることについてみていきましょう。 

 

教育訓練給付金制度を利用する

厚生労働者が管轄している教育訓練給付制度とは、 

 

働く人の能力開発・キャリア形成を支援し、 

 

雇用安定と就職促進を図ることが目的で、 

 

厚生労働大臣が指定する教育訓練を終了すると 

 

受講費用の最大20%が教習所卒業後にハローワークから給付される制度です。 

 

教育訓練給付金の受給資格は、以下のようになっています。 

 

 

受講資格 

雇用保険の一般被保険者であり、その期間が3年以上の方 

(初回の支給を受けようとする場合は1年以上) 

過去に雇用保険に加入されていた方 

(退職されてから1年以内の方・出産など事情がある場合は4年以内) 

公務員以外の方 

64歳未満の方 

 

受給資格があるかは、住所地を管轄しているハローワークで確認してください。 

 

また、教育訓練給付金制度を利用する場合は、教習所に入所する前に、 

 

教習所にその旨を伝えましょう。 

 

オンシーズンなどは、 

 

教育訓練給付金制度が利用できない場合もありますのでご注意ください。 

 

 

人材開発支援助成金(人材育成支援コース)を利用する

人材開発支援助成金とは、事業内で職業能力開発計画を立て、 

 

計画に沿って労働者に職業訓練を実施する事業主等を支援する制度です。 

 

訓練を受ける対象者は、正規社員・非正規社員のどちらでも構いません。 

 

事業主は、以下の要件を満たすことで、人材開発支援助成金を受けることができます。 

 

 

基本要件 

OFF-JTにより実施される訓練であること 
(事業主が自ら企画、実施する訓練、又は教育訓練機関が実施する訓練) 

訓練時間が10時間以上であること(訓練期間に定めなし) 

雇用する被保険者に対して定期的なキャリアコンサルティングを実施することについて、労働協約、就業規則または事業内職業能力開発計画で定めていること 

対象経費の全額を申請事業主が負担 

賃金助成は、所定労働時間内が対象(時間外、休日受講は不可) 

1労働者につき1年度で3回まで 

 

運転免許については、 

 

大型免許、中型免許、準中型免許、牽引免許、二種免許が対象です。 

 

大型免許の助成率は、以下のようになります。 

 

現有免許 

助成率(中小企業) 

中型免許 

51% 

中型8t限定免許 

45% 

準中型免許 

40% 

準中型5t限定免許 

38% 

普通車 

31% 

 

大企業の場合、31%~33%の助成率です。 

 

 

会社の資格免許取得支援制度を利用する

会社によっては資格や免許を取得する際にその費用を支援してくれる会社があります。 

 

とくに2024年問題が起きてからは 

 

バス業界やトラック業界で時間外労働の上限が960時間に設定され 

 

現在在籍している運転手だけでは、人手が足りない状況が発生しているのです。 

 

各会社も運転手を獲得するために給料アップを試みたり、  

 

2種免許もっていない方に対して 

 

取得費用を支援するなどの取り組みが行なわれています。 

 

現在、就職・転職活動をされている方は、 

 

検討している会社が 

 

2種免許取得のための費用の支援を行なっているかを確認してみてください。 

 

 

 

大型2種免許取得でできる仕事 

大型2種免許 取得 仕事

 

大型2種免許取得でできる仕事についてみていきましょう。 

 

いずれの仕事も、有償で輸送する仕事が中心となります。 

 

 

路線バス運転手

路線バス運転手は、出発地から停留所を経由し、目的地までバスを運行する仕事です。 

 

おもに一般道を走行し、毎日走るルートは同じですが、 

 

日々変わる道路状況に対応しながら運転する必要があります。 

 

 

高速バス運転手

高速バス運転手は、出発地から停留所を経由し、目的地までバスを走らせますが、 

 

路線バスとの違いは高速道路を走行することです。 

 

路線バスより長距離を運転することになり、運転時間も長時間となります。 

 

 

観光バス

観光バス運転手は、観光客を乗せたバスを運転する仕事です。 

 

宿泊をともなう観光客の場合は、数日間同行することになり、 

 

1日運転することになりますが、観光客が観光中は休憩することができます。 

 

 

貸切バス運転手

貸切バス運転手は、イベントや団体旅行などで貸し切られたバスを運転する仕事です。 

 

観光バスと同様、乗客が下車しているときは休憩することができます。 

 

 

送迎バス運転手

企業、学校、施設などへの送迎バスを運転する仕事です。 

 

乗客を自宅まで送り届けたり、駅まで送り届ける仕事が多いでしょう。 

 

 

運転代行

お客様の車を、お客様に代わって運転する仕事です。 

 

お客様が飲酒されていたり、体が不自由な場合に行なう仕事となります。 

 

 

トラック運転手

お客様から代金を徴収して荷物を輸送する仕事です。 

 

大型2種免許をもっていると、大型トラックで仕事をすることが可能ですし、 

 

もちろん中型トラック、小型トラックの仕事を担うこともできます。 

 

近距離で日帰りの仕事もあれば、 

 

長距離まで荷物を輸送するため宿泊をともなう仕事を担う場合もあります。 

 

 

 

大型2種免許取得のための試験対策 

大型2種免許取得 試験対策

 

大型2種免許取得のための試験対策についてみていきましょう。 

 

 

筆記試験の過去問と解答 

筆記試験の過去問と解答についてご紹介します。 

 

問題①

幼児が一人歩きをしているときは、 

 

必ず一時停止をして幼児が安全に通行できるようにしなければならない。 

 

解答

解答は×。 

 

必ず一時停止する必要はなく、状況によっては徐行でよい場合もあります。 

 

「絶対に」「必ず」「いかなる場合でも」といった 

 

100%を断言する表現が出てきた場合は 

 

ひっかけ問題の可能性が高いですので注意してください。 

 

問題②

ハイドロプレーニング現象は、 

 

乾いた道路でスピードを出したときにブレーキが効かなくなる現象である。 

 

解答

解答は×。 

 

ハイドロプレーニング現象は、 

 

濡れた路面を高速で走行した際にタイヤと路面との間に 

 

水膜ができることにより浮いた状態になり、 

 

ハンドルやブレーキが効かなくなる現象のことをいいます。 

 

ハイドロプレーニング現象のように、 

 

カタカナ表記の語句の出題は高いのですが、 

 

普段聞き慣れない言葉ですので、しっかりと覚えて対策を取りましょう。 

 

問題③

タクシーを運転中、停留所で止まっている路面電車があり、 

 

乗り降りする人がいたが、安全地帯があったので、「徐行して通行した」。 

 

解答

解答は〇。 

 

安全地帯がある場合は、徐行で通行することが可能です。 

 

「注意する」「確認する」「一時停止する」「徐行する」「速度を落とす」 

 

などといった表現の場合は、 

 

安全に配慮しているワードですので、 

 

安全パターンの表現をまとめおくと点数が取りやすいでしょう。 

 

問題④

対向車がくる様子がないので、そのままの速度でカーブに入り、 

 

カーブの後半で一気に加速して進行する。 

 

解答

解答は×。 

 

カーブは見通しが悪く、前方の状況が確認しにくい状況です。 

 

あらかじめ対向車がある事を予測し、 

 

対向車が中央線からはみ出してくることもあるので注意予測しなければなりません。 

 

「加速する」「急ハンドル」「急ブレーキ」「大きくハンドルを切る」 

 

などといった表現の場合、 

 

安全性に欠けるパターンとして整理しておくといいでしょう。 

 

問題⑤

路線バスを夜間運転中、室内灯をつけていたが、 

 

乗客が寝ていたので室内を消して走行した。 

 

解答

解答は×。 

 

路線バスを夜間運行するときは、室内灯をつけなければなりません。 

 

2種免許特有の問題で、バスやタクシーなどの運行の際に必要な例が出題されますので、 

 

それぞれのパターンを理解しておく必要があります。 

 

 

 

実技試験のポイント 

続いて、実技試験のポイントについてみていきましょう。 

 

方向転換

せまい場所においての方向転換や、V字・S字などの鋭角コースを正確に曲がる、 

 

スムーズに旋回する技術が求められます。 

 

ミラーを駆使して、 

 

大型車の車幅間隔や内輪差に注意しながら運転しなければなりません。 

 

縦列駐車

せまい駐車スペースに大方を正確に駐車する技術が求められます。 

 

縦列駐車だけでなく上記でご紹介した方向転換に関しても、 

 

切り返しの回数に制限が定められていますので、 

 

制限回数内に操作を終えなければなりません。 

 

交通の流れに沿った走行

交通ルールを順守し適切な速度で走行する技術が求められます。 

 

信号・標識・標示灯に従った運転することはもちろんのこと、 

 

歩行者や自転車にも気をつけながら運転する必要があります。 

 

常に周囲の状況を把握し危険が発生するのではないかという 

 

予測を立てながら運転する技術が必要です。 

 

 

 

大型2種免許取得の際の注意点 

大型2種免許取得 注意点

 

大型2種免許取得の際の注意点についてみていきましょう。 

 

 

取得条件の注意点

前述のように、大型2種免許を取得する際には取得条件が定められています。 

 

普通免許、準中型免許、中型免許、大型免許、大型特殊免許の 

 

いずれかを取得している必要があり、 

 

年齢条件も基本的には21歳以上かつ運転経験が3年以上あることが必要です。 

 

その他、視力、深視力、色覚、聴力の検査もクリアしなければなりません。 

 

詳細は、前述の「大型2種免許の取得条件」をご確認ください。 

 

 

取得方法の注意点

大型2種免許を取得する際は、教習所で教習を受け、卒業するのが一般的です。 

 

しかし、教習所で教習を受ける際は、費用や時間がかかりますので、 

 

中には一発試験を受験して大型2種免許取得を目指す方がいらっしゃいます。 

 

一発試験では、技能試験の試験官が警察官であるため、 

 

教習所の卒業検定より厳しく採点される傾向があります。 

 

また、一発試験では、練習の機会がほとんどない中で試験を受けなければなりません。 

 

このことから、大型2種免許の一発試験の合格率は、 

 

一般に5%から10%といわれており、非常に合格するのが難しいことがわかります。 

 

これらのことを総合的に考えて、教習を受けるのか、 

 

一発試験を受けるのかを考える必要があるのです。 

 

 

技能試験の注意点

技能試験は、場内試験・路上試験が実施されます。 

 

普段、広く感じている道でも、大型車を走行させるとなると道がせまく感じたり、 

 

後方確認がしづらくなるものです。 

 

教習所での教習で学べることを大切にし、 

 

技能試験で学んだことを発揮する必要があります。 

 

 

健康面の注意点

運転に支障をきたす可能性のある病気や持病を抱えている可能性がある場合、 

 

必ず通院して体の相談をしてください。 

 

病気や持病を抱えたまま運転すると、走行中に事故を起こす可能性が高いです。 

 

 

取得時講習の注意点

一発試験合格者は、 

 

免許取得時の「取得時講習」を受講しなければ運転免許証は交付されませんので、 

 

忘れずに受講してください。 

 

取得時講習は、運転免許を取得後、交通ルールや安全運転知識を学ぶための講習です。 

 

大型自動車の取得時講習には、18,600円の費用がかかることも知っておきましょう。 

 

 

 

まとめ 

大型2種免許の取得方法と必要な費用、試験内容や注意点について、 

 

ご理解深まりましたでしょうか。 

 

運転免許には様々な種類がありますが、大型免許の取得は簡単なものではありません。 

 

とくに2種免許は、人や物を有償で運ぶという観点から、 

 

より技術の高い運転が求められるのです。 

 

ドライバー業界は慢性的な人手不足が続いている中、 

 

2024年4月1日以降、 

 

運転手における時間外労働時間の上限が960時間以内と設定されたため、 

 

運送会社やバス会社は、より人材確保に努めています。 

 

国土交通省の「令和5年度 宅配便・メール便取扱実績について」では、 

 

2023年度の宅配便取扱個数は50 億733 万個で、 

 

前年度と比較して145 万個・約0.3%の増加となっているように、 

 

宅配便等の取扱量は増加していることから、 

 

より大型2種免許を持ってる持っている人が求められるのです。 

 

また、「日本郵便、集荷協力を打診 佐川やヤマトに、国交省処分方針で」のような 

 

出来事があると、より大型2種免許保持者の需要が高まります。 

 

本記事を参考に、あなたも大型2種免許の取得を目指してみてはいかがでしょうか。