霊柩車・寝台車の運転手の平均年収はどれくらい?必要な免許(資格)や業務内容を紹介

霊柩車・寝台車の運転手を目指している方は以下のような疑問をお持ちではありませんか。
「どれほど給料をもらえるのか?高い?安い?」
「現在霊柩車・寝台車の運転手として働いているが自分の給料は高い?低い?」
「霊柩車・寝台車の運転手はどのような仕事をするのか?」

本記事ではこのような疑問を解決するとともに、霊柩車・寝台車の運転手について年収や仕事内容を解説します。

 

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霊柩車・寝台車の運転手の仕事内容とは?

ここでは霊柩車と寝台車の仕事内容について解説します。まずは車両の違いについてです。霊柩車は棺に入れたご遺体を葬儀場から火葬場まで運ぶために使われます。種類がいくつかあり、広く普及しているリムジン型の霊柩車やご遺族が全員一緒に乗車できるバス型の霊柩車などです。一方、寝台車は亡くなられたご遺体やそのご遺族を病院や老人ホームなどから葬儀場まで運ぶために使われます。この段階でご遺体は棺に納められていないため、担架やストレッチャーが備え付けられています。
 

霊柩車の運転手の仕事内容

霊柩車の運転手の主な仕事は葬儀場から火葬場までの運転です。葬儀場で棺を霊柩車に乗せ、火葬場で降ろす作業も運転手の役割です。霊柩車の運転手の仕事時間は、火葬場が開いている時間に合わせ、ある程度決まった時間帯に行われます。一度の送迎は30分〜60分ほどであり、一日に3,4回の運行を行います。

送迎中はご遺族が故人との別れを惜しむ時間であるため、以下のような点に注意しなければなりません。
・安全運転を心がける
・言動に細心の注意を払う
・服装は清潔感を保つ

霊柩車の運転手に必要な資格は会社によって異なります。多くの会社では普通自動車免許(AT限定可)が求められますが、バス型の霊柩車を使用している会社では中型・大型免許や二種免許が必要です。普通自動車免許より上位の免許を取得する場合は、会社から免許取得支援をしてもらえる場合もあります。
 

寝台車の運転手の仕事内容

寝台車の運転手の主な仕事は、病院や老人ホームなどから火葬場までの運転です。ご遺体を担架やストレッチャーで寝台車に乗せ、葬儀場で下ろす作業も運転手の役割です。寝台車の運転手の仕事時間は霊柩車と異なり、亡くなる方の時間帯によって左右されます。そのため、深夜や早朝の運行もあります。また、霊柩車と同じように、ご遺族も乗車されるため運転や言動には注意しなければなりません。寝台車の運転手に必要な資格は霊柩車と同じです。基本的には普通自動車免許が必要であり、中型・大型免許、二種免許などが求められることもあります。

 

霊柩車 寝台車 仕事内容
 

霊柩車・寝台車の運転手の仕事の給料(年収)

霊柩車・寝台車の運転手の給料について解説します。ある求人サイトの求人データを参考にすると、平均年収は約324万円であり、その幅は270万円〜450万円ほどです。平均年収を月給に換算すると約23万円、手取りを月収額面の80%と考えると約18.4万円です。寝台車の運転手として深夜・早朝に働く場合は、深夜・早朝手当がつくケースもあります。ボーナスが支給されるか否かは会社によって異なります。支給される会社では年間30万円〜50万円ほどのボーナスが多いです。なお、霊柩車・寝台車の運転手は基本的に正社員か契約社員での採用が多いです。葬儀場というおごそかな場所で、運転業務という重要な役割を担うため、アルバイト採用のケースはあまりありません。
 

霊柩車・寝台車の運転手の給料の特徴

霊柩車・寝台車の運転手は正社員・契約社員が多いため、一般的な会社員と同じように給料が支払われます。ただし、一点だけ特殊なケースがあり、それが「心づけ(チップ)」です。日本において、飲食店や宿泊施設にてチップを払う慣習はありません。しかし冠婚葬祭の場では、関わるスタッフへお礼の意味を込めて心づけが渡されることがあります。ただし、近年は葬儀プランのなかに霊柩車・寝台車の運転代も含まれているため、支払う必要はないとしている葬儀場も多いです。もし支払われる場合、金額は3,000円〜5,000円が相場のようです。会社によって受け取りが禁止されていることもあるため、事前に会社側に確認してみてください。
 

霊柩車・寝台車の運転手の給料の上げ方

 

霊柩車 寝台車 給料

 

霊柩車・寝台車の運転手は、トラックドライバーのように走行距離を伸ばす、タクシードライバーのように営業を行うなどができないため、給料を上げにくいです。

給料を上げる方法は以下のとおりです。
・勤続年数を上げる
・転職する

ここからそれぞれ解説します。
 

勤続年数を上げる

1つ目は勤続年数を上げることです。葬儀業界は年功序列の会社が多いため、勤続年数を上げることで給料を上げられます。常に同じ会社に居続けなくとも、霊柩車・寝台車の運転手としての経歴や葬儀会社での経歴が長いと給料は高まりやすいです。何年勤務でどの程度昇給するかは会社によって異なるため、気になる方は上司や先輩に話を聞いてみるとよいです。
 

転職する

2つ目は転職することです。会社によって給料が異なるため、基本給やボーナスが高い会社へ転職をすることで年収を上げられます。また、転職をする際にはその職場でどのような仕事ができるかも重要です。霊柩車・寝台車の運転だけでなく、葬儀のプランナーやディレクターとして働ける会社であれば、より給料を上げやすくなります。もし葬儀会社にてキャリアアップを目指すのであれば、その仕事に合わせてスキルアップをしておくと有利です。例えば、葬儀のプランナーやディレクターはPCスキルやコミュニケーションスキルが必要になると考えられます。
 

まとめ

霊柩車・寝台車の運転手の仕事内容や給料事情について解説しました。霊柩車は葬儀場から火葬場までの運転、寝台車は病院や老人ホームなどから葬儀場への運転が主な仕事です。資格は主に普通自動車免許が求められ、中型・大型免許、二種免許などが求められることもあります。平均年収は約324万円であり、その幅は270万円〜450万円です。霊柩車・寝台車の運転手を目指している方は、給料事情を理解したうえで、希望就職先で必要な資格を調べてみてください。

 

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