バスの運転手になるには??2024年問題も関係する?向いている人・向いていない人、体験談も紹介!

 

バス運転手になるには、お客さんを乗せるための免許が必要です。

 

やりがいも多くありますが、きついと思われがちな仕事です。

 

しかし、2024年4月の法改正により労働環境は改善されていくと考えられます。

 

この記事では、バスの運転手になるための方法や免許の取得方法、体験談についても紹介していきます。

 

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バスの運転手になるには?方法を紹介!

バス運転手 資格 免許

 

バスの運転手は目的地にお客さんを運ぶ重要な役割をする仕事です。

 

バスの運転手になるためには、まずバス会社に就職します。

 

バスの運転手といっても、路線バスや観光バス、送迎バスなど業務はさまざまです。

 

そのため、入職するバス会社によって働き方が大きく変わってきます。

 

ここでは、自分に合ったバス会社を探す方法について紹介します。

 

 

方法①公共職業安定所で探す 

公共職業安定所(ハローワーク)でバス会社を見つけることで、バス運転手になれます。 

 

ハローワークは、就職先を探してくれる公共機関です。

 

職業訓練など雇用関係のサポートもあります。

 

しかし、職種によっては求人情報は多くありません。

 

 

方法②バス会社に問い合わせる 

自分が入職したいバス会社に問い合わせることでも、バスの運転手になれます。

 

ただし、常に求人募集しているわけではありません。

 

入職したいバス会社が決まっている場合は、その会社の求人情報を頻繁に確認しましょう。

 

 

方法③就職サイトを利用する 

就職サイトを利用することで、バス会社を探せます。

 

さまざまな就職サイトがあるため、活用してみましょう。

 

しかし、就職サイトによっては、情報の信頼性が低いこともあります。

 

そのため、就職サイトを利用するときには慎重に選ぶことをおすすめします。

 

 

方法④運転ドットコムで自分に合ったバス会社を選ぶ 

運転ドットコムはドライバー専門の求人サイトです。

 

他にはない求人情報を多く紹介しています。

 

また、実際に働く人のインタビュー記事も見れます。

 

自分に合ったバス会社を選びやすいため、おすすめです。

 

バスの運転手になりたい人は、まず運転ドットコムを見てみましょう。

 

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さらにバス運転手の採用基準として下記の記事で詳しく紹介しておりますのでご覧ください。

 

バス運転手の採用基準とは?実技試験や面接、筆記試験で注意することを紹介

 

 

バスの運転手に必要な資格・免許

バス運転手 必要資格・免許

 

バスの運転手になるための基本的な資格は普通自動車免許です。

 

10人以下のバスであれば普通自動車免許だけで運転が可能です。

 

しかし、大型バスを運転するためには大型自動車二種免許も必要になります。

 

ここでは、バスの運転手に必要となる普通自動車運転免許と大型自動車二種免許の取得方法を解説していきます。

 

 

必要な資格①普通自転車運転免許 

普通自動車運転免許はバス運転手には必須の免許です。

 

小型のバスや送迎バスのみの運転であれば、普通自動車免許だけで運転できます。

 

普通自動車運転免許取得のためには、自動車学校に入校しなければいけません。

 

以下で、普通自動車免許の取得にかかる期間と費用について紹介します。

 

取得にかかる期間

自動車学校の費用

2週間~

およそ25万円~

 

自動車学校によっては、短期間で取得できる合宿も開催しています。 

 

バスの運転手になりたい人は、まず、普通自動車運転免許を取得しましょう。

 

 

必要な資格②大型自動車二種免許 

大型自動車ニ種免許は、旅客運送を目的とした大型の自動車を運転できる免許です。

 

満21歳以上で、第一種免許(大型、中型、普通、大特など)の経験が3年以上あれば取得できます。

 

取得の方法は以下の2通りです。

 

・指定自動車教習所で学ぶ

・運転試験センターで一発試験を受ける 

 

それぞれの期間や費用について紹介します。

 

 

取得にかかる期間

費用

指定自動車教習所で学ぶ場合

およそ12日~

30万円前後

運転試験センターで一発試験を受ける場合

最短7日~

4万円前後

 

バス会社によっては大型二種免許取得制度があります。

 

免許取得にかかる費用を補助してくれる制度です。

 

活用することで、自己負担を抑えて取得できるでしょう。

 

 

バス運転手はきつい?きついと言われるワケ

バス運転手 きつい 理由

 

「バス運転手はきつい」と聞くこともあるのではないでしょうか。

 

やりがいも多くある仕事ですが、きついと言われることもあります。

 

ここでは、バス運転手はきついと言われる理由について紹介しましょう。

 

 

長時間の業務 

バスの運転手は拘束時間が長いため、きついといわれます。 

 

早朝の通勤ラッシュから、夕方の帰宅ラッシュまで対応することもあるからです。

 

厚生労働省によるアンケートでも、7割以上の人が拘束時間10時間以上という結果です。

 

16時間以上、勤務している状況もあります。

 

長時間の運転中は、集中力を維持する必要があるため、疲労が溜まりやすいでしょう。

参考:厚生労働省「バス運転手の労働時間等についてのアンケート結果

 

 

睡眠時間が少ない 

バスの運転手の仕事は長時間で、睡眠時間が限られています。 

 

例えば、夜の10時に勤務が終わり、翌朝6時に出勤するというシフトがあるからです。

 

厚生労働省のデータでも、睡眠時間の平均が5〜7時間とバスの運転手の6割以上の人が回答しています。

 

3〜5時間の人も2割おり、7時間以上睡眠をとれている人は全体の1割ほどです。

 

シフトによっては睡眠時間が取りにくいため、バスの運転手はきついと感じます。

 

 

給与が低い 

バスの運転手の給与は高いとは言いがたいです。

 

令和3年度では全産業の年間所得平均が489万円で、バス運転手は489万円です。

 

全産業の年間所得平均を下回っています。

 

長時間労働と責任ある仕事にもかかわらず、給与が低めです。

 

そのため、バスの運転手はきついと思われています。

 

バスの運転手の給与については、以下で詳しく説明しているため参考にしてください。

 

 

多くの人を守るというプレッシャーがある 

バスの運転手は、日々多くの人々の安全を守るというプレッシャーを負っています。

 

お客さんの安全を確保するために常に慎重でなければなりません。

 

そのため、常に周囲の状況を注意深く見ながら、安全な運行を心がけています。

 

多くの人の安全を守るというプレッシャーを感じることから、バスの運転手はきついといわれています。

 

 

トイレに行きづらい 

トイレに行きづらいことも、バスの運転手がきついといわれる理由のひとつです。

 

バスの運転手は、時間の正確さが求められます。

 

トイレに行きたくてもバスを停めることができません。

 

とくに路線バスでは、運転中に休憩をとりにくいでしょう。

 

そのため、バスの運転手は水分摂取を控える、バスに乗る直前にトイレに行くなどの工夫をしています。

 

自分の都合で休憩をとりづらいことは、バス運転手のつらいところでしょう。

 

 

バス運転手の労働時間と給与について

バス運転手 労働時間 給与

 

これからバスの運転手になりたい方は、労働時間や給与について気になるところでしょう。

 

ここでは、バス運転手の平均労働時間や給与の平均について紹介します。

 

また、2024年4月から大きく変わる、労働時間についても解説します。

 

 

バス運転手の労働時間について

厚生労働省の調査によるバスの運転手の労働時間について紹介します。 

 

バスの運転手と全産業の平均労働時間は、以下の通りです。

 

 

バス運転手

全産業

H26

2,508時間

2,136時間

H27

2,520時間

2,148時間

H28

2,532時間

2,148時間

H29

2,532時間

2,136時間

H30

2,544時間

2,136時間

R元年

2,448時間

2,088時間

R2

2,224時間

2,100時間

R3

2,232時間

2,112時間

参考:厚生労働省「自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト

 

全産業の労働時間に比べ、長い傾向にあります。

 

運行時間が決まっているため、残業時間は少ないようです。

 

しかし、変則的なシフトであるため、労働時間が長くなりやすいです。

 

 

バス運転手の給与について

バス運転手の給与について紹介します。

 

厚生労働省の調査によるバス運転手の年間所得額は以下のとおりです。

 

 

バス運転手

全産業

H26

463万円

478万円

H27

427万円

487万円

H28

449万円

487万円

H29

261万円

488万円

H30

467万円

494万円

R元年

484万円

494万円

R2

428万円

487万円

R3

404万円

489万円

参考:厚生労働省「自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト

 

全職種に比べ、年間所得額は低めです。

 

他のドライバー職と比べても、年間所得額は高いとはいい難いです。

 

 

年収所得額

賞与のみ

バス運転手

約399万円

約47万円

タクシー運転手

約361万円

約8万円

大型トラック運転手

約477万円

約37万円

参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査

 

上記に示したように、バスの運転手の年間所得額は約399万円と、大型トラック運転手に比べ低いです。

 

しかし、他のドライバー職よりも賞与は高い傾向です。

 

 

2024年問題で何か変わる??

運転手の労働時間の規制によって人手不足になる状況を「2024年問題」といいます。

 

運転手の労働環境の改善を目的とした国の政策です。

 

2024年4月から開始される労働時間の規制によって、

 

運転手の働き方がどのように変わるか気になっている人も多いでしょう。

 

そこで、2024年4月からの労働時間の変更点や予測される変化について紹介していきます。

 

 

労働時間・休憩時間が変更される

労働時間は「労働基準法第32条」により、1週間40時間、1日8時間と決まっています。

 

そこに36協定が締結されると時間外労働が可能になります。

 

これまでは時間外労働に制限はなく、ドライバー職は長時間労働になっていました。

 

しかし、労働基準法の改正により、2024年4月からは年960時間が時間外労働の上限になります。

 

そして、改善基準告示も見直され、労働時間と休息時間の基準も定められました。

 

そのため、ドライバー職の働き方が大きく変わるといわれています。

 

以下では現在と、2024年4月以降の労働時間の変更点についてまとめています。

 

 

現在

2024年4月以降

1年の拘束時間

3,380時間

3,300時間

1ヶ月の拘束時間

原則:281時間

最大:309時間

原則:281時間

最大:294時間

1日の休息時間

継続8時間

原則:11時間

下限:9時間

参考:厚生労働省「バス運転手の改善基準告示

 

拘束時間とは、会社に勤務している時間のことです。

 

つまり、「労働時間」+「休息時間」をさします。

 

労働時間の減少と休息時間の増加によって、働きやすい環境になると期待されています。

 

 

雇用が促進されるメリットがある!

2024年問題では、労働時間が規制されるため、人手不足が問題とされています。

 

そのため、多くのバス会社で積極的に人材の採用が進められています。

 

雇用を確保するために、免許取得制度などもさらに充実するでしょう。

 

また、待遇が改善されることも期待できます。

 

長時間労働などの職場環境が改善されるため、バスの運転手として働きやすくなると考えられます。

 

 

バスの運転手に向いている人・向いていない人の特徴

バス運転手 なるには

 

普通自動車運転免許や大型第二種運転免許を取得することで、誰でもバスの運転手になれます。

 

しかし、バスの運転手に向いている人や向いていない人もいるでしょう。

 

バスの運転手になりたいけど、自分に合っているかわからないという人は、以下を確認してみましょう。

 

 

バスの運転手に向いている人の特徴

バスの運転手に向いている人の特徴は以下のとおりです。

 

☐運転スキルがある人

バス運転手になるためには、運転スキルが必須です。

安全な運行が求められるからです。

観光バスや路線バス運転では、大型車の運転スキルも必要となります。

運転スキルが高い人は、バスの運転手として高い評価が得られるでしょう。

 

☐コミュニケーションがとれる人

バスの運転手は、コミュニケーション能力も必要とされます。

コミュニケーションを円滑にとり、トラブル時もスムーズに対応しなければいけないからです。

また、良好なコミュニケーションはお客さんから良い評価を受けます。

そのため、コミュニケーションスキルはバスの運転手が身につけたいスキルの1つです。

 

☐道を覚えられる人

道を覚える能力も欠かせないスキルです。

バスの運転手は道だけじゃなく、バス停の名前も覚える必要があります。

もちろん、道を覚えることは安全な運転をするためでもあります。

地理的なスキルが高いことは、就職時の強みにもなるでしょう。

 

☐時間に正確な人

バスの運転手は、正確な時間管理ができなければいけません。

運行スケジュールを守らなければいけないからです。

正確に運行できなければ、お客さんからクレームを受けることもあるでしょう。

そのため、バスの運転手は時間に対し、正確さが求められます。

 

 

バスの運転手に向いていない人の特徴

バスの運転手に向いていない人はどのような人でしょうか。

 

ここからは、バスの運転手に向いていない人の特徴を見ていきましょう。

 

 

運転が雑な人

バス運転手には安全な運転スキルが不可欠です。

 

雑な運転は事故やトラブルにつながります。

 

また、悪い評価や信頼の低下になるでしょう。

 

そのため、バスの運転手は安全を重視した運転スキルが必要になります。

 

 

時間にルーズな人

時間にルーズな人は、バスの運転手に向いていないです。

 

スケジュール通りに運行できないとお客さんの信頼を損ねます。

 

会社の評判にも直結するため、時間を守る事は必須です。

 

そのため、バスの運転手は、時間管理のスキルが欠かせません。

 

 

現役バス運転手の体験談を紹介!

現役バス運転手 体験談

 

ここでは、現在バスの運転手として働いている人の体験談を紹介します。

 

これからバスの運転手を目指す人は、ぜひ参考にしてください。

 

 

~ケース①~ Sさん/女性/40代/勤務歴2年目 

大きな車を運転することに憧れ、バスの運転手になりました。

 

路線バスであるため、大きな荷物を運ぶことがありません。

 

そのため、女性でも挑戦しやすい仕事だと思います。

 

 

~ケース②~ Aさん/男性/50代/勤務歴10年目 

大型トラックの運転手から転職して、観光バスの運転手になりました。

 

旅好きだったことがきっかけです。

 

お客さんとお話をしながら運転することが楽しいです。

 

「ありがとう」と言われることにやりがいも感じています。

 

 

~ケース③~ Mさん/男性/50代/勤務歴20年目 

運転ドットコムを使ってバスの運転手に転職しました。

 

サラリーマンから未経験での挑戦ですが、自分に合ったバス会社を見つけられました。

 

大きな車を運転できるようになり、楽しさを感じています。

 

 

まとめ

バスの運転手は路線バスや観光バス、送迎バスなど、さまざまな働き方があります。

 

普通運転免許だけでなく、第二種運転免許を取ることで仕事の幅を広げられます。

 

そして、自分に合ったバス会社を見つけることで、やりがいを持って働くことができるでしょう。

 

ぜひ参考にしてみてください。

 

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