施設警備ってどんな仕事?向いている人・向いていない人の特徴も紹介!転職の体験談も!

ビルの出入口などでは警備員の姿をよく見かけます。

 

警備員は単に立っているだけでなく、

 

ビルの従業員や来訪者の安全を確保するためにさまざまな配慮を行なっています。

 

本記事では施設警備の仕事内容や、向いている人・向いていない人の特徴

 

ならびに転職体験談についても詳しくご紹介します。

 

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施設警備とは??

施設警備とは

 

施設警備とは警備業の一種で、以下のような場所に常駐しながら施設の安全を守る仕事となります。

 

・商業施設

・オフィスビル

・病院

・公共施設(図書館・美術館・博物館など)

・大学や専門学校

・テーマパーク

 

施設警備の仕事は多岐に渡りますし、その働き方もさまざまです。

 

施設警備員には区分があり、区分ごとに仕事内容も異なります。

 

具体的な区分や仕事内容については次で詳しく紹介していきます。

 

 

施設警備員の区分について紹介!

施設警備員 区分

 

施設警備員には業務区分があり、1号警備から4号警備があります。

 

ここでは施設警備員の区分の内容についてみていきましょう。

 

 

1号警備

1号警備は、施設警備業務、巡回警備業務、保安警備業務、機械警備業務のことをいいます。

 

オフィスビルを始め、大型商業施設、工場、港湾施設、学校、医療機関など、

 

さまざまな施設で警備を行なっており、基本的には建物内で多くの人が集まる施設での警備が中心です。

 

国内における警備業務の半数程度が、1号警備の扱いになります。

 

1号警備の警備業者は全国に7,094業者となっています。

 

 

2号警備

2号警備は、交通誘導、雑踏警備業務のことをいいます。

 

人や車が集まる道路、ライブ会場、イベント会場などで、

 

安全に人・車を流動して安全を守るための警備が中心です。

 

交通警備を行なう業務は「交通誘導警備業務」、

 

イベント会場などで人の誘導を行なうのは「雑踏警備業務」に分類されます。

 

工事現場の交通警備は2号警備にあたるのです。

 

2号警備の警備業者は全国に8,155業者となっています。

 

 

3号警備

3号警備は、運搬警備業務のことをいいます。

 

高額な商品、多額の現金、危険物運搬時の安全を確保する際の警備が中心です。

 

現金や貴重品の運搬警備は「貴重品運搬警備業務」、

 

危険物の運搬警備は「核燃料物質等危険物運搬警備業務」に分類されます。

 

3号警備の警備業者は全国に719業者となっています。

 

 

4号警備

4号警備は、身辺警備業務のことをいいます。

 

人の安全を確保するための警備が中心です。

 

一般にはボディーガードのことをいい、有名人を守るだけでなく、今では一般の方の警備業務も行なわれています。

 

4号警備の警備業者は全国に643業者となっています。

 

 

施設警備員の区分ごとの仕事内容

施設警備員 仕事内容 区分別

 

上記では施設警備員の区分についてご紹介しました。

 

では次に区分ごとの仕事内容についてみていきましょう。

 

 

1号警備の仕事内容

まず私たちにも身近な商業施設などで警備をしている1号警備の仕事内容についてご紹介します。

 

 

仕事内容①施設警備業務

施設とは、オフィスビル、商業施設、工場などを指し、施設に常駐して警備を行ないます。

 

24時間警備をしているところもあれば、平日や休日だけなど、

 

施設が運営している時間によって警備する時間がさまざまです。

 

 

仕事内容②巡回警備業務

日頃、警備員が常駐していない施設を計画書に基づいて巡回して警備を行ないます。

 

巡回は定期的に行なうものもあれば、不定期に行なうものもあります。

 

 

仕事内容③保安警備業務

商業施設を巡回しながら、万引きなどの犯罪・不正行為を抑制する警備を行ないます。

 

制服で警備を行なう場合もありますが、私服で警備を行なう場合もある業務です。

 

 

仕事内容④空港保安警備業務

X線機器や金属探知機を使用して、

 

空港で搭乗者の手荷物の所持品検査を実施する業務・警備を行ないます。

 

空港の保安検査は空港職員ではなく、1号警備の警備員が業務を行なっているのです。

 

 

仕事内容⑤機械警備業務

契約先の施設にセンサー機器を設置し、監視センターで動作状況確認を行ないながら、

 

異常や侵入者の監視を行ないます。

 

施設がある現場に警備員は常駐しませんが、

 

センサーが作動した場合は警備員が現場へ急行して施設の安全確認を実施するのです。

 

 

2号警備の仕事内容

2号警備についても、私たちの日常生活でお世話になっている警備です。

 

2号警備の仕事内容についてみていきましょう。

 

 

仕事内容①交通誘導警備

道路工事などで車線規制をしている場合に、

 

必ずといっていいほど警備員がいますが、この警備員が交通誘導警備です。

 

車同士の事故や、自転車・歩行者が事故を起こさないように、

 

安全確保するのが交通誘導警備の役割となります。

 

 

仕事内容②雑踏警備業務

イベント会場、コンサート会場、花火大会会場など、大多数の人が集まる場所で

 

安全を確保しながら人が流れる動線を確保するのが雑踏警備業務の仕事です。

 

雑踏は想定しえないことが発生することもあるため、

 

他の警備員と念入りに警備計画を立てながら打ち合わせをした上で業務に就く必要があります。

 

 

3号警備の仕事内容

3号警備は一般の方は、あまり関わりのない警備です。

 

ではどのような仕事内容なのかみていきましょう。

 

 

仕事内容①貴重品運搬警備業務

銀行間の現金輸送や、高額な貴重品・美術品を運搬する際に安全を確保するのが貴重品運搬警備業務の仕事です。

 

価値のあるものを運搬しますので、

 

窃盗・暴行などの犯罪に巻き込まれる可能性が少なくありませんので、十分な警戒が必要になります。

 

 

仕事内容②核燃料物資等危険物運搬警備業務

核物質といった危険物を運搬する際に安全を確保するのが核燃料物質等危険物運搬警備業務の仕事です。

 

危険物は取扱いに十分な注意を払わなければならないため、周囲に対して十分な警戒をする必要があります。

 

 

4号警備の仕事内容

4号警備も3号警備と同様に、一般の方はあまり関わりがない警備でしたが、

 

最近では一般の方にも関わる警備になってきました。

 

それが身辺警備業務です。

 

基本的には有名人や政界の人の安全を確保するのが身辺警備業務です。

 

ただ最近では、一般の方に対してもボディーガードの役割として、警備を行なうことも増えてきています。

 

 

 

施設警備員になるために資格は必要??

施設警備員 資格

 

上記で施設警備員の仕事内容についてみてきました。

 

記事をお読みの方の中には、警備員になりたいと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで疑問に思うのが「警備員になるには何か資格が必要なのか」ということです。

 

ここでは、警備員になるために必要な資格についてご紹介します。

 

 

新任教育(基本教育・業務別教育)、現任教育の受講

警備員の仕事を始めるにあたって、とくに必要な資格はありません。

 

ただ警備員未経験者が初めて警備員の仕事をする場合は、

 

新任教育(基本教育・業務別教育)を20時間以上受講しなければならないことになっています。

 

また警備員経験者であっても、現任教育を10時間以上受講しなければなりません。

 

 

警備業務検定

警備員の仕事をするためには、とくに資格は必要ないことをお伝えしました。

 

ただ資格がないとできない警備の仕事もあることから、資格を取得することで利点はあるのです。

 

警備業務に関する資格は「警備業務検定1級・2級」の国家資格があります。

 

警備業務検定の資格取得の方法は、都道府県公安委員会が行なう直接検定と、特別講習の2つです。

 

直接

検定

・勤務している警備会社の営業所が管轄する公安委員会に受験申請する

・学科、実技試験を受験し、90点以上で合格となる

特別

講習

・18歳以上で、警備員新任教育を20時間以上受講した者

・講習受講申請後、学科・実技講習を受講、修了考査90点以上取得した者

※警備業務検定1級を取得する場合は、2級取得後警備業務に1年以上従事した者

 

また施設警備に関する資格は「施設警備業務検定1級・2級」があり、

 

検定試験に合格すると「警備員検定合格証明書」が発行されます。

 

この証明書は、施設警備の専門知識や技能をもっていることの証で、

 

この証明書をもっていると警備員への就職・転職の際に有利になるでしょう。

 

 

施設警備員の給与や年収は?

施設警備員 年収

 

いざ、施設警備員に就職・転職しようと思った際に、気になるのが給与や年収です。

 

ここでは施設警備員の給与や年収、合わせて施設警備員の給与・年収をアップさせる方法についてご紹介します。

 

施設警備員の年収については下記でもご紹介していますので、参考になさってください。

 

施設警備員の平均年収はどれくらい?給料を上げる方法や業務内容を紹介

 

 

施設警備員の給与・年収

施設警備員の給与・年収は以下の通りです。

 

 

男性

女性

男女合計

年齢(歳)

51.6

41.7

51.1

所定内実労働時間数(時間)

170

168

170

きまって支給する現金給与額(千円)

256.8

221.8

255.0

労働者数(十人)

22,814

1,275

24,089

※『令和4年賃金構造基本統計調査』参照

 

きまって支給する現金給与額は25.5万円ですので、施設警備員の平均年収は306万円となります。

 

施設警備員の年収は、年齢で変動しにくい特徴があることから、

 

若年層は同世代よりも高い賃金を得ることができますし、高齢層は同世代より低い賃金しか得られません。

 

 

施設警備員の給与・年収アップさせる方法

施設警備員の給与・年収をアップさせる方法には、以下のようなものがあります。

 

 

警備業務検定・施設警備業務検定を取得する

前述でもご説明した資格ですが、警備業務検定・施設警備業務検定で2級を取得しておくか、

 

より給与アップをねらうのであれば1級を取得するといいでしょう。

 

資格取得は、警備員の専門知識・技術が高いことの現れですので、

 

これらの資格を取得しておくことで給与・年収アップを図ることができます。

 

 

正社員になる

施設警備員の仕事は、パート・アルバイトといった非正規雇用での雇用形態もありますが、

 

非正規雇用はボーナスもないことから、給与・年収が低い傾向です。

 

給与・年収アップをめざすのであれば、正規雇用で正社員となり、

 

ボーナスなどをもらうことで給与・年収アップにつながります。

 

 

大手警備会社に就職・転職する

給与・年収形態は警備会社によって異なります。

 

どこの業界もそうですが、やはり大手の会社企業の方が給与・年収は高いです。

 

給与・年収アップをねらうのであれば、大手警備会社に就職・転職することをおすすめします。

 

 

施設警備員に向いている人と向いていない人の特徴

施設警備員 向いている人 向いていない人

 

ここまで施設警備員の仕事内容を具体的にみてきましたが、

 

実際に就職・転職活動をする前に、施設警備員に向いている人、向いていない人の特徴について確認してみましょう。

 

 

施設警備員に向いている人の特徴

以下にあてはまっている人は、施設警備員に向いているといえます。

 

▢夜勤ができる人

警備員の仕事は「警備をする」という性質上、日勤だけの仕事だけでなく、

24時間警備を3交代制で行なうことが多いです。

 

▢長い拘束時間に耐えられる人

24時間体制や48時間体制を採っている警備会社の場合、8時間勤務して、

8時間休息するという形で、立て続けに働くわけではありませんが、拘束される時間は長くなります。

 

▢正義感・責任感がある人

施設警備員の仕事は、施設や施設利用者の安全管理をし、安心を与えるという仕事ですから、

緊急事態が発生した場合も落ち着いて、正義感・責任感を発揮しなければなりません。

 

 

施設警備員に向いていない人の特徴

一方で、以下にあてはまっている人は、施設警備員に向いていないといえるでしょう。

 

▢環境が変わると眠れない人

前述のように、施設警備員の仕事は拘束時間は長く、休憩や仮眠を自宅で取ることができず、

自宅以外では寝付けない人は、施設警備員の仕事は向いていません。

 

▢時間をもてあますのが苦手な人

施設警備員の仕事は施設警備に当たることが仕事ですが、

緊急事態が起きない限りは時間をもてあますことが多いですので、

時間をもてあますのが苦手な人にとっては仕事が辛く感じます。

 

▢規則を守れない人

施設警備員の仕事は、緊急事態発生時の対応方法や警察との連携などの規則がありますので、

規則を守ることができない人は、施設警備員の仕事は向いていません。

 

 

施設警備員に転職するなら!転職する方法

施設警備員 仕事内容

 

上記を参考に、施設警備員に転職をお考えの方に、施設警備員の転職に成功するコツについてご紹介します。

 

 

施設警備員に向いていることをアピールする

採用面接のときに重要なのは「自分は施設警備員の仕事に向いている」ことをアピールすることです。

 

前述で施設警備員に向いている人についてご紹介しましたので、それを参考にアピールしてみてください。

 

 

施設警備員に関係する資格を取得する方法

施設警備員の仕事は基本的に資格は必要ありませんが、

 

以下のような資格をもっていると転職に有利になる可能性が高くなりますので、取得を検討してみてはいかがでしょうか。

 

・施設警備業務検定

・警備員指導教育責任者

・防火管理者

・防災センター要員講習

 

 

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施設警備員に転職した人の体験談

施設警備員 転職 体験談

 

最後に、施設警備員に転職した人の体験談をご紹介します。

 

 

~ケース①~ Kさん/50代【働いてよかったこと】

Kさんは転職活動ですぐに仕事に就くことができ、受付や巡回業務に携わっているそうです。

 

体の負担が少なく、業務内容にメリハリがあり、

 

警備先の職員の方から感謝の言葉をいただけることにやりがいを感じておられます。

 

 

~ケース②~ Sさん/40代/男性【働いて大変だったこと】

施設警備員の仕事は制服で仕事をすることから、常に人から見られている緊張感があるそうです。

 

また施設に関する業務でヘルプを求められる場合もありますので、慣れるまでは大変さを感じておられました。

 

 

まとめ

施設警備についてご紹介しました。

 

施設警備は区分があり、仕事内容がさまざまです。

 

施設警備員の仕事に向いている・向いていない人の特徴についてもご紹介しましたので、

 

ご自身の適性をご確認いただければと思います。

 

施設警備員に転職をお考えの方は、採用面接で成功するコツについての内容は必読です。

 

本記事を参考に、施設警備員について知っていただき、転職を目指してみてはいかがでしょうか。

 

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