新聞配達になるには資格(免許)が必要?未経験や免許なしでもOK?

資格

新聞配達に興味がある方は「新聞配達員に必要な資格(免許)が知りたい」「資格(免許)の取得にはどれくらいのお金、日数がかかる?」といった疑問をお持ちではありませんか。本記事ではこのような疑問を解決するとともに、新聞配達員の仕事内容や向いている人・向いていない人の特徴などを詳しく解説します。

 

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新聞配達員の仕事内容

新聞配達の仕事内容は下記の4つです。
・配達準備
・朝・夕刊の配達
・顧客管理・新規営業
・集金

それぞれの業務内容を紹介します。

【配達準備】
印刷所から届いた新聞をトラックから荷下ろしたり、折り込みチラシを新聞の中に入れたりする作業を行います。

【朝・夕刊の配達】
朝と夕方、1日2回バイクや自転車に乗って新聞を配達します。

【顧客管理・新規営業】
契約更新をしてもらうために既存客のお宅を訪問したり、新規契約のための営業活動を行ったりします。

【集金】
月に1回お客様のご自宅を訪問し、新聞購読料を回収します。

 

新聞配達員に必要な資格

 

新聞配達 資格 免許

 

新聞配達員になるために資格(免許)は必須ではありませんが、原付自転車の免許を持っていると配達部数を増やせ、給料を上げられます。下記では原付自転車がどのようなものかを紹介します。
 

原動機付自転車

原付自転車免許は「原動機付自転車免許」と呼ばれ、排気量が50cc以下のバイクを指します。「原付」には、原付一種と原付二種の2種類があり、本章では原付自転車免許で乗れる原付一種を紹介します。

【原付一種と二種の違い】

 

車両区分 排気量 モーター定格出力 必要な運転免許
原付一種 50cc以下 0.6kW以下 原動機付自転車免許
原付二種 50cc超~90cc以下 0.6kW超~0.8kW以下

小型限定普通二輪免許

AT小型限定普通二輪免許

  90cc超~125cc以下 0.8kW超~1.0kW以下

小型限定普通二輪免許

AT小型限定普通二輪免許


他の運転免許証と同様に有効期間があり、生年月日の1ヶ月前から1ヶ月後の2ヶ月の間に免許の更新を行う必要があります。2000年1月1日が誕生日の場合は、1999年12月1日から2000年2月1日までの間となります。

原動機付自転車の有効期間は下記です。
・初回更新、違反運転者:3年
・一般運転者、優良運転者:5年

ただし、70歳(更新期間満了日の直前の誕生日に71歳を迎える方)の優良・一般運転者の有効期間は4年、71歳以上の優良・一般運転手者の有効期間は3年となっています。ここからは、原付自転車免許の取得条件や費用、難易度などをご紹介します。
 

取得条件

まず取得条件についてです。原付自転車免許を取得するためには以下の条件を満たす必要があります。

・満16歳以上である
・左右それぞれの視力が0.1以上で、両眼で0.5以上である
※片方の視力が0.1未満の方は良く見える方の視力が0.5以上かつ視野が150度以上
※眼鏡やコンタクトによる矯正視力で上記を満たせる場合は問題ありません。
・色を識別でき、赤、青、黄色の区別がつく
・10メートル離れたところでも、90dbの音を聞き取れる

また、過去に免許取消処分などを受けている場合は、受験前の1年以内に講習を受け、欠格期間が経過した後でないと原付自転車免許の試験を受けられません。
 

取得試験

次に、取得試験についてです。学科の試験問題は30分間でマークシート形式の問題を48問解き、合計45点以上で合格です。配点は文章問題が1問につき1点で、イラスト付き問題は1問につき2点となっています。出題範囲はそれほど広くなく、基本的な交通法規や常識に関することが出題されます。試験の問題はパターン化されているので、しっかりと対策することで合格できます。ただし、中にはひっかけ問題もあるので、文章をきちんと読んで落ち着いて解きましょう。
 

取得に掛かるまでの時間(日数)

次に、取得にかかる日数についてです。原付自転車の免許は最短1日で取得可能です。免許センターで実施される適正検査と学科試験に合格し、その後3時間の原付講習を受けることで取得できます。自動車の免許のように教習所に通う必要がなく、学科試験のみのため、週末を利用して取れる免許です。
 

取得に掛かる費用

次に、取得にかかる費用についてです。原付免許取得費用の内訳は下記の通りです。

自治体によって多少の差があるので、詳しく知りたい方は各都道府県公安委員会のホームページでご確認ください。
受験手数料:1,500円
原付講習料:4,500円
交付手数料:2,050円
計:8,050円

そのほか、申請用写真が必要になるため、スピード写真機での撮影料(700円〜1,000円程度)が必要になります。
 

免許(資格)を持っていなくてもOKの求人の探し方

ここからは、原付免許(資格)がなくてもOKな求人の探し方をご紹介します。

ここで紹介する方法は下記の2点です。
・求人サイトで探す
・近くの新聞配達店に問い合わせる

 

求人サイトで探す

1つ目は「求人サイトで探す」です。応募資格に「要原付免許」と記載されている場合が多いですが、自転車の配達もOKな新聞配達店もあります。また、原付免許取得支援制度を設けている求人もあるので、入社してから取得することも可能です。
 

近くの新聞配達店に問い合わせる

2つ目は「近くの新聞配達店に問い合わせる」です。新聞配達の営業所に求人募集のチラシが貼られていることがあります。記載されている電話番号に電話したり、営業時間内に訪問したりしてみると求人募集しているかがわかります。新聞配達員の勤務は朝2時頃からスタートするため、睡眠時間を確保するためにも家から近い配達店で働くのがおすすめです。自転車でも通える範囲の配達店で、求人募集しているか問い合わせてみると良いでしょう。
 

勤務する新聞配達店を選ぶポイント

 

新聞配達 資格 ポイント

 

新聞配達店を選ぶポイントは下記の6つです。
・雇用契約の期間
・勤務場所と転勤の有無
・賃金・給与
・勤務時間
・休日・休暇
・雇用保険・社会保険

新聞配達員は他の業種と比べて勤務時間が特殊で、朝刊の配達を終え一旦家に帰り、夕方に再出社という働き方が多いです。そのため、無理せず働くためにも勤務時間はチェックしましょう。完全週休2日制もあれば、週休2日制の求人もあり、基本的に新聞販売店の休みは交代制なので家庭都合でも調整しやすい環境かどうか、働き始める前に確認してみることをおすすめします。
 

新聞配達員に向いている方

新聞配達員に向いている方の特徴は下記です。
・毎日同じペースで稼働できる人
・時間厳守の意識を持てる人
・体力がある人
・一人で仕事がしたい人

新聞配達員は早朝に出勤し、毎日同じルートで新聞を配達するため、規則正しいペースで稼働できる人に向いています。折り込みチラシによって荷物が重くなってしまったり、ポストが各戸に設置されている集合住宅などは階段の上り下りがあったりするので体力が必要です。また、配達ルートを覚えてしまえば一人で配達できるようになるので、時間厳守ではありますがマイペースに仕事ができます。
 

新聞配達員に向いていない方

新聞配達に向いていない方の特徴は下記です。
・時間を守れない人
・単純作業が苦手な人
・よく風邪をひいたり体調を崩しやすい人
・夜型の人

新聞配達は一人で作業できる仕事ですが、お客様の要望で配達時間が決まっていたり、販売店によっては時間の制限があったりする場合もあるため、時間を守れない人には向いていません。上司に新聞配達において時間がかかるポイントを聞いたり、経験を積んだりすることで時間感覚は掴めます。また、夜型で朝が苦手な人や体調を崩しやすい人は周りに迷惑をかけてしまうので、朝型の生活リズムに慣れること、体調管理をしっかり行うことが大切です。
 

まとめ

新聞配達員になるために必要な資格(免許)について解説しました。免許がなくても新聞配達員として働けますが、原付免許を持っていると配達できる範囲も広がります。最短1日で取得可能なので、忙しい方でも取りやすい免許です。資格支援制度を設けている新聞配達店もあるので、上手く活用してみてはいかがでしょうか。

 

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