運転代行になるにはどのような資格(免許)が必要?一種免許でも問題ない?

運転代行として働きたい方は以下のような疑問をお持ちではありませんか。

「運転代行として働くために、必要な免許を知りたい」
「運転代行の仕事が自分に向いているか気になる」

本記事ではこのような疑問を解決するとともに、運転代行として働く上で知るべき情報を解説します。

 

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運転代行の仕事内容

運転代行の仕事は、お客様の車両を運転し、お客様と車両を目的地まで届けることです。お酒を飲んで運転できない利用者が多いです。

なお、厳密には運転代行は以下の規定を満たす必要があります。

・飲酒などの理由により運転できない利用客の代わりに車(客車)を運転すること
・客車に利用客を乗せること
・運転代行業者の車が随伴すること

随伴とはついて行くことであり、運転代行は必ず二人一組で業務を行います。

具体的な仕事の流れは以下のとおりです。

1. 運転代行の依頼が届く
2. 二人一組で随伴車に乗り依頼者の元へ向かう
3. 合流後、一人がお客様を客車に乗せ運転し、もう一人が随伴車を運転する
4. 二つの車両で目的地へ向かう

 

運転代行に必要な資格「普通自動車第二種免許」

運転代行 免許

 

運転代行を行うにあたって必要な資格は「普通自動車第二種免許」(以下、二種免許)です。二種免許は、旅客輸送といって、お客様を乗せて運行する際に必要な免許です。例えば、タクシー運転手やバス運転手なども取得しなければなりません。二種免許を所持せずに、お客様を乗せて運転すると、無免許運転違反として罰せられます。ただし、お客様を乗せない随伴車のみを運転する場合は、一種免許でも問題ありません。具体的に取得条件や取得にかかる時間・費用などを解説します。
 

取得条件

まずは取得条件についてです。

二種免許を取得するためには下記条件を満たさなければなりません。

・21歳以上である
・一種免許を取得し運転経歴が3年以上である
・視力や聴力などが定められた水準を超えている

前提条件を満たした人のみが、試験を受けられます。
 

取得するための試験

次に、取得するための試験についてです。

取得する方法は主に以下の2つにわけられます。

【教習所で学ぶ場合】
1.学科教習・技能教習を受講
2.卒業検定に合格する
3.免許試験場で筆記試験に合格する
4.免許の発行

【免許試験場での一発試験を受ける場合】
1.筆記試験に合格する
2.技能試験に合格する
3.教習所で取得時講習を受ける
4.免許試験場で免許を発行 一発試験の技能試験は合格率が約10%以下と言われています。

なお、2021年度の運転免許統計によると、方法別の免許取得人数は以下のとおりです。

・教習所:10,027(90.0%)
・筆記・技能試験の一発試験:727人(6.5%)
・そのほか:385人(3.5%)

 

取得に掛かるまでの時間(日数)

次に、取得に掛かるまでの時間(日数)についてです。一発試験の場合、日程の予測が難しいため、教習所での取得を例に解説します。教習所で二種免許を取得するためには、学科講習と技能講習でそれぞれ20時間前後、合計40時間前後の講習を受ける必要があります。

教習所は通学と合宿の2通りがあり、それぞれで卒業までかかる日数の目安は以下のとおりです。

・通学免許:約20日
・合宿免許:最短8日

長期間の時間を空けることができない方は通学しなければなりません。しかし、合宿免許は卒業までの期間が短く、交通費の補助が出ることもあるため、大型連休を取得できる方にはおすすめです。
 

取得に掛かる費用

次に、取得に掛かる費用についてです。

取得費用は教習所によって異なるため、目安を解説します。

・合宿免許:19万円前後〜
・通学免許:22万円前後~
・一発試験:4万円前後~

 

運転代行の求人の探し方

運転代行の求人を探すためには主に以下の方法があります。

・求人サイト・求人票から探す
・転職エージェントに相談する
・ドライバー仲間の口コミを聞く

最も一般的な方法は、求人サイトから探す方法です。大手求人サイトで求人を調べると、正社員・業務委託・アルバイトなどさまざまな雇用形態の求人が掲載されています。そのため、多くの条件から探したい方におすすめです。転職エージェントは個人の希望条件や適性から仕事を紹介します。そのため、自分に合った仕事を紹介してもらいたい方におすすめです。ドライバー仲間の口コミは、人間関係の良し悪しや求人には記載されていない業務内容など、入社前に知れないことがわかる場合もあります。そのため、会社の内部事情を知った上で入社したい方におすすめです。
 

勤務する運転代行を選ぶポイント

 

運転代行 免許

 

勤務する運転代行の会社を選ぶ際に、特に注意したいポイントは以下のとおりです。

■勤務時間
運転代行の勤務時間は19:00前後〜25:00前後が一般的です。しかし、会社によっても細かい時間は異なります。

■賃金形態
賃金形態は会社により、固定給・歩合給・固定+歩合などがあります。

■必要な免許
基本的には二種免許が必要です。

ただし、一種免許で運転可能な随伴車の運行のみを求める求人もあります。

■免許取得制度
免許取得制度とは、特定の免許を所持していない方を対象に、取得費用の一部または全額を補助する制度です。この制度がある会社であれば、二種免許を取得する際に負担が小さくなりお得です。このほかにも雇用期間や給料など他の業種と同じように注意すべき点はあります。それぞれ自身に合った求人を探してみてください。
 

運転代行に向いている方

運転代行に向いている方は以下のような方です。

・重い荷物を運ぶことを避けたい方
・長距離の運転を避けたい方
・夜間業務を希望している方
・多くの車種の運転ができる方

運転代行はドライバー業のなかでは、重い荷物の運搬や長距離走行などの負担が少ないです。また、主な勤務時間は夜間になるため、夜間業務を希望している方に向いています。なお、お客様の車は軽自動車からハイエースなど大きさの幅は広く、左ハンドルのようなイレギュラーな車両もあります。そのため、多くの車種を運転できる方に向いている仕事です。
 

運転代行に向いていない方

運転代行に向いていない方は以下のような方です。

・長距離を運転して給料を稼ぎたい方
・お客様とのコミュニケーションが苦手な方
・夜間業務を希望していない方

運転代行はきつい仕事でも良いから給料を稼ぎたい人にとってはあまり向いていません。また、運転代行はお客様とコミュニケーションをとる必要があります。なかにはお客様がお酒で酔っぱらっており、トラブルに発展することもあります。そのため、コミュニケーションに関わるトラブル対応が苦手な方には向いていません。
 

まとめ

今回は運転代行の資格や向いている人・向いていない人について解説しました。運転代行に必要な資格は二種免許です。二種免許は教習所を通学か合宿で取得する方法が一般的であり、最短でも約8日〜20日かかります。費用は最低でも20万円前後かかります。求人を探すときは、注意すべきポイントをもう一度おさらいした上で探してみてください。

 

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