施設や学校、工事現場など、さまざまなところで安全を守る仕事をする警備員。
学歴や経験は必要なく、女性やシニアの方にも人気のお仕事です。
この記事では、警備員になるための方法や条件などについて紹介していきます。
警備員になる方法
警備員になるために専門の学校に行く、求人に応募するなどいくつかの選択肢があります。
どの選択肢でも警備員になれるため、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。
ここでは、警備員になる方法について詳しく紹介します。
方法①専門の学校に行く
警備に必要な知識を学べる学校に行くことで、警備員になることができます。
警備業は、工事現場での交通整理、施設内での巡回以外にも機械整備や貴重品の運搬など幅広いです。
そのため、自分が仕事に就く現場に合った専門知識や技術を身につけなければいけません。
法定研修や仕事の経験を通して学ぶこともできますが、
専門の学校に行くことで基礎からしっかり学ぶことができます。
知識を身につけてから働きたいという方は、専門の学校に行くことは1つの選択肢でしょう。
方法②求人で警備員の仕事を探す
求人で警備会社に勤めることで、警備員になることが可能です。
専門知識や経験がなくても求人に応募できます。
もちろん年齢や性別も関係なく、18歳以上の方であれば応募できます。
そして、入社後に特定の研修を受けたり、現場で学んだりするため、経験のない方でも心配いりません。
初めて警備員になる方は、研修制度や教育体制が整っている会社を選ぶとよいでしょう。
方法③運転ドットコムの求人をチェック!
自分に合った仕事を見つけたい方は、運転ドットコムがおすすめです。
運転ドットコムでは給与や福利厚生などの情報を詳しく紹介しています。
また、実際に働く人の声も紹介していますので、会社の雰囲気も知りたいという方にもおすすめです。
他の求人サイトにない求人も多数あります。
警備員になりたい方、興味を持っている方はぜひ運転ドットコムを活用してください。
警備員に必要な資格は?あったほういい資格も紹介!
警備員は学歴や資格が不要のお仕事です。
しかし、警備員に関する資格を取得していると、転職で有利になったり、
年収アップにつながることがあります。
警備員に関する資格はいくつかありますので紹介します。
これから警備員になりたい方も取得できる資格であるため、ぜひ参考にしてください。
資格①警備業務検定
警備業務検定は、国家資格であり、試験や講習を受講することで取得できる資格です。
受験資格が不要であるため、誰でも挑戦できます。
下記で、警備業務検定について詳しく紹介します。
警備業務検定の種類
警備業法が定める国家資格であり、種類が6つあります。
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それぞれの検定に1級と2級があり、それぞれの現場で必要とされる資格です。
<現在警備員として働いているが検定を受ける場合の費用・期間>
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<今から警備員を目指す方が検定を受ける場合の費用・期間>
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1級を取得する場合は、2級に合格して1年以上の実務経験が必要になります。
そのため、はじめて警備員業務検定を受ける方は2級から挑戦しましょう。
警備員業務検定の取得方法
警備業務検定を取得する方法は以下2つの方法です。
・特別講習を受講する
・公安委員会が実施する検定を受験する
取得する方法は、1級と2級どちらも同様です。
ただし、前述したように1級を受験するためには、2級の合格後に1年以上の実務経験が必要です。
下記でそれぞれの取得の方法について紹介します。
特別講習の受講について
申し込みは各都道府県にある講習機関にて行います。
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講習後に修了試験があります。
修了試験は90点以上の点数で合格、資格取得できます。
試験はありますが、きちんと講習を受けていれば問題ないでしょう。
下記では、令和4年度の特別講習の合格率を紹介します。
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参考:一般社団法人「警備員特別講習事業センター」
多くの方が受験しており、合格率は6割〜8割程度です。
警備員業務検定の検定資格について
検定試験の申し込みは、各都道府県の公安委員会で行います。
試験の内容は、警備業務に関する法令や専門的知識などです。
また、合図の基本動作や車両の誘導等の実技試験も行われます。
実技試験は1項目ごとに実施され、不合格になるとその時点で試験終了になります。
資格②機械警備業務管理者
機械警備業務管理者とは、公安委員会から交付を受ける資格です。
セキュリティシステムを活用して警備をするために必要な専門的知識が身につきます。
ここでは、機械警備業務管理者について紹介します。
機械警備業務管理者の仕事内容
機械警備業務管理者は基地局ごとに必ず選任が必要です。
法令により、
「機械警備業者は基地局ごとに機械警備業務管理者を選任しなければならない」
と定められています。
そのため、警備員業務検定と異なり、機械警備業務をする現場に必ず必要な人材です。
仕事の内容は下記のとおりです。
・警備業務用機械装置による対象施設の警戒
・警備業務用機械装置の維持管理
・警備業務用機械装置の運用を円滑に行うための計画の作成 など
警備業務用機械装置とは、人に代わって警備をするセンサーや監視カメラなどのことです。
人の警備と警備業務用機械装置の両方を活用し、より高度な警備ができるように管理や計画などをします。
機械警備業務管理者資格の取得方法
「機械警備業務管理者講習」を受講し、
試験に合格すると公安委員会から「機械警備業務管理者資格者証」が交付されます。
資格や実務経験が不要であるため、誰でも受講することができます。
ただし、精神疾患をもっていたり、反社会勢力とかかわりがある方は受講ができません。
講習について
講習は各都道府県で実施されます。
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試験に合格することで資格を取得できます。
警備員になるための条件を紹介!
警備員になるためには、学歴や資格は必要ありませんが、いくつか条件があります。
ここでは警備員になるための条件を紹介していきます。
警備員を目指している方は、確認しておきましょう。
条件①健康に問題がない人
健康に問題がある人は、警備員にはなれません。
例えば、アルコール中毒や薬物中毒、その他の精神疾患を持つ方などです。
また、てんかんなどの持病を持っている人も仕事に就くことが難しいことがあります。
警備員はさまざまな場所で、人や車、物の安全を守る仕事です。
トラブルに対応したり、長時間立ったまま作業したりします。
体力が必要な業務も多いため、健康に問題がある人は警備員として働く事は難しいでしょう。
条件②ルールを正しく守れる人
ルールを守れることは、警備員になる上で必須の条件です。
警備の仕事をするときには、会社や警備をする現場のルールに従わなければいけません。
警備業法に定められていることは、もちろん働く現場での規則やルールを守る必要があります。
そのため、暴力団員と関わりがある人も警備員にはなれません。
また、刑務所から出所して5年未満の人も同じです。
安全を守る仕事であるため、ルールを守れる責任感が強い人が警備員になることができます。
条件③新任研修を受けている人
新任研修とは警備員として働くために受けなければならない研修です。
警備員として現場に出る前に、およそ20時間以上の研修を受けます。
内容は警備に関わる法令や知識、心構え、トラブル時の対応などです。
新任研修を受けることで警備員になることができます。
ただし、警備業法によって18歳未満の未成年者は警備員にはなれません。
条件④観察力のある人
ショッピングモールや工事現場、イベント会場などで警備をするため、
トラブルが起きないか観察するスキルが必要です。
異常を早めに発見し、大きなトラブルにならないようにする役割があります。
同じところにずっといることもあるため、集中力も必要となってきます。
単調な業務でも集中して、トラブルを未然に防げる観察力があれば警備員になることができるでしょう。
条件⑤コミュニケーションがとれる人
警備員は現場によっては1人で仕事することもありますが、人と対話をする場面も多いです。
特にショッピングモールや病院などで働く施設警備員は、来訪者に声をかけられることがよくあります。
丁寧に対応できなければ、自分だけではなく、施設の印象も悪くなります。
そのため、人とコミュニケーションをきちんと取れる人でなければ、警備になる事は難しいでしょう。
また、制服を着て仕事をするため、清潔感も必要になります。
条件⑥使命感がある人
人や物などの安全を守りたいという使命感がある方は警備員になることができます。
外での業務であると、暑さや寒さに耐えなければいけません。
しかし警備員はどんな状況でも、安全を守るという強い意識が大切です。
そのため、過去5年間に警備法に違反している方は警備員になれません。
自分がツラい条件にあっても、使命感をもち業務をこなせる人が警備員になれるでしょう。
警備員を目指す事ができる学校って??
警備員として働くには、法令に関することなど専門的な知識が必要です。
全国警備協会の実施している講習では、警備員になるためのノウハウを学ぶことができます。
国家資格を取得するための講習から、就労支援まで実施している講習です。
警備員の国家資格を取得していると、就職時に有利になりやすいでしょう。
即戦力となるための知識やスキルを学べる解説について詳しく解説します。
入学方法は?
講習を受けるためには、申し込みのサイトから応募します。
受講料は無料であり、全国各地で開催されています。
ただし、受講には年齢制限があり、35歳以上から55歳未満の方だけです。
年齢制限はありますが無料で受講できるため、これから警備員を目指す方にはおすすめです。
詳しくは、「就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業」を参照してください。
どんなことが学べるの??
社会人としてのスキルから警備業務に関する知識を学ぶことができます。
全日程で9日間の授業です。
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はじめの2日間で社会人としてのマナーなど、働く上で必要な知識を学習します。
そして、国家資格(施設警備業務2級または交通誘導警備業務2級)を取得するために、
6日間で学科と実技を学びます。
最後の2日間は、警備会社へ出向き職場見学です。
実際の職場を見学できるので、イメージが湧きやすいでしょう。
また、合同企業説明会にも参加するため、企業から詳しく説明を受けることができます。
取得できる資格
取得できる資格は下記の2つです。
・施設警備業務2級
・交通誘導警備業務2級
国家資格であるため、就職のときに有利になりやすいです。
また、入社後のキャリアアップにもつながるでしょう。
施設警備や交通警備をしたいという人は、ぜひ取得していた方がよい資格のひとつです。
実際の警備員の体験談を紹介!
警備員になるには経験や学歴は必要ありませんが、
資格を取ることで自分のキャリアアップにつながります。
ここでは、実際に働く警備員の体験談をご紹介します。
~ケース①~ Sさん/男性/勤務歴10年目
警備員として働きはじめて、10年目です。
これまでいくつかの資格を取り、新人警備員への研修も行っています。
資格を取ることで、自分の警備業務に自信ややりがいを持てるようになりました。
また、資格を習得することは、給与アップにもつながっています。
~ケース②~ Uさん/男性/勤務歴1年目
これまで警備の経験はなかったのですが最近、警備員に転職しました。
はじめにしっかり研修があったので、現場でもそれほど緊張する事はなかったです。
これから業務の幅を広げていきたいので、資格を取得していきたいと思っています。
セキュリティシステムに興味があるため、まずは機械警備業務管理者の資格を取得したいです。
~ケース③~ Aさん/女性/勤務歴3年目
最近、警備業務検定の資格を取得しました。
講習を通して、さらに警備に関する知識を学べました。
警備業務検定は誰でも挑戦できる資格です。
国家資格であるため、自分の自信にもつながりました。
~ケース④~ Mさん/男性/勤務歴5年目
55歳のころに初めて警備員の仕事につきました。
年齢のことが気になっていましたが、現場には同じ年齢の方が多くおり、安心しました。
特別なスキルがなくても就職できるため、中高年で仕事を探している方にはおすすめだと思います。
シフトも比較的柔軟に対応できるため、体調やプライベートとバランスをとりながら、仕事ができています。
まとめ
警備員になるためには、健康で、法令やルールを守れる責任感が必要です。
資格や学歴は必要ないですが、
警備員業務検定や機械警備業務管理者の資格を取得することで、転職が有利になりやすいです。
また、警備員指導教育責任者の資格を取得すると、教育係やリーダーといった役割を任されるようになり、
キャリアアップにつながりやすいでしょう。
警備員になるには警備会社に就職して研修を受ける、
資格を取ってから就職をするなど選択肢はいくつかあります。
自分に合った方法で、警備員を目指してください。