牛乳配達員の平均年収はどれくらい?地域や雇用形態で異なるかを解説

年収・給料

牛乳配達員を目指している方は、以下のような疑問をお持ちではありませんか。
「どれほど給料をもらえるのか。高いのか安いのか」

「現在、牛乳配達員として働いており、自分の給料は高いのか安いのか」

「給料を上げるためには何をするべきか」

本記事ではこのような疑問を解決するとともに、牛乳配達員の給料事情を解説します。

 

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牛乳配達員の仕事内容とは?

牛乳配達員の仕事内容は、乳製品を個人宅や会社へ届けることです。
ほかには以下のような仕事もあります。
・新規、既存のお客さまへ営業活動を行う

・商品の発注

・納品管理

・解約された方へのアフターフォロー

仕事の範囲は会社や雇用形態によって異なります。
パート・アルバイトの方は配達のみを行うケースが多いです。
また、商品の配達や営業を行ううえで、商品知識を覚える必要もあります。
扱う商品は牛乳だけでなく乳製品全般であり、新商品も定期的に発売されるため数が多いです。
勤務時間帯は深夜が多く、その場合は深夜0時〜早朝7時前後です。
なかには、一般的な会社員のように、午前から夕方にかけて配達を行う会社もあります。
配達に必要な免許・資格は普通自動車免許です。
会社によっては、準中型・中型免許を要求されることもあります。
 

牛乳配達員の仕事の給料(年収)

牛乳配達 年収 給料

牛乳配達員における給料形態は、大きく固定給か歩合給に分かれます。
(固定給+歩合給の会社もあり) 固定給の正社員の給料は、平均年収270万円〜330万円です。
月収で換算すると21万円〜25万円であり、手取りを額面の80%として換算すると、16万円〜20万円です。
歩合給の場合は、配達件数により給料が変動します。
会社によっては、牛乳1本につき15円としているところもあるようです。
固定級・歩合給に関わらず、深夜帯の勤務であれば、深夜手当がつく場合もあります。
ボーナスの支給有無や支給額は、会社によって異なります。
会社規模が大きく、業績が良い会社は支給額も大きいです。
会社によっては、営業活動で新規開拓できると、臨時ボーナスがもらえる場合もあります。
歩合制度の場合は、新規開拓で配達件数も増えるため一石二鳥です。
 

男女別

牛乳配達員における、男女別の正確な給料データはありませんでした。
しかし、経歴や雇用形態が同じ場合は、男女間であまり給料は変わらないと考えられます。
男女間で職種が同じでも、平均年収に差が出る主な理由は以下の2つです。
・平均勤続年数の違い

・雇用形態の違い

男性の方が勤続年数が長く、正社員雇用の方が多いため、平均年収も高いです。
言い換えると、勤続年数と雇用形態が同じであれば、牛乳配達員の男女別給料は変わりにくいと考えられます。
 

地域別

牛乳配達員における、地域別の正確な給料データはありませんでした。
しかし、都市部に近づくほど給料が上がる可能性が高まります。
理由は以下の2点です。
・一般的な経済状況や労働者の能力により大都市の方が給料が高いため

・求人サイトを見ると地方よりも東京都の方が給料の高い求人が多い

なお、あるデータによると、2022年のエリア別の平均年収は以下のとおりです。

地域 年収
関東 423万円
東海 395万円
関西 384万円
中国・四国 376万円
北信越 374万円
北海道・東北 367万円
九州・沖縄 366万円

 

雇用形態別

牛乳配達員の雇用形態ごとの給料目安は以下のとおりです。
※8時間勤務で月に20日出勤する場合

  正社員 契約社員・派遣社員 アルバイト・パート
時給 - 1,100円〜1,400円 900円〜1,200円
月給 21万円〜25万円 17.6万円〜22.4万円 14.4万円〜19万円
手取り換算 16.8万円〜20万円 14万円〜17.9万円 11.5万円〜15.2万円
年収 250万円〜300万円 211万円〜268万円 172万円〜228万円

上記に加え、賞与や深夜勤務手当などが加算されます。
正社員は基本給の高さや賞与額、福利厚生などにおいて、最も待遇が良い傾向にあります。
また、雇用形態の性質上、クビやリストラにもなりにくいです。
契約・派遣社員は正社員と比べ、基本給や賞与が削られ、福利厚生の恩恵が少ない傾向にあります。
雇用の期間があるため、仕事が少なくなれば契約期間満了で、働けなくなる場合もあります。
パート・アルバイトは、正社員・契約社員と比較すると給料は低いです。
ただし、業務は配達だけのケースが多く、シフトで出勤の融通が効きやすいこともメリットです。
 

大手の牛乳配達員の給料はどれくらい?

大手企業の給料について、求人サイトの求人を参考に給料を紹介します。
※本社の正社員ではなく、配達の委託企業が募集している求人の例です。

  雪印メグミルク 明治 ヤクルト
雇用形態 正社員 正社員 正社員
給料 17万円〜30万円 18.9万円〜25万円 25万円以上
給与形態 記載なし 固定給+歩合給 固定給+歩合給
勤務時間 8:30〜17:00 勤務時間 8:30〜17:00
休日 土日 水土日のうち2日 土日
免許 普通免許(AT可) 記載なし 準中型免許

なお、いくつか求人があるなかの一例のため、同じ会社でもこの条件と大幅に異なる求人もあります。

参考程度にご覧ください。
 

牛乳配達員の給料の上げ方

牛乳配達 年収 給料 上げ方

牛乳配達員が給料を上げる方法は以下のとおりです。

・雇用形態を変える

・勤続年数を上げる

・転職する

それぞれ詳しく解説します。
 

雇用形態を変える

1つ目は雇用形態を変えることです。
雇用形態別の給料は、正社員>契約・派遣社員>パート・アルバイトの順で高いです。
特に正社員は基本給だけでなく、福利厚生や賞与、昇給の幅などの面においても待遇が良くなります。
正社員になるためには以下のような方法があります。
・正社員登用制度を利用する

・初めから正社員採用の求人に応募する

・5年以上働いて無期雇用になる(契約社員のみ)

パート・アルバイトが正社員登用制度を活用する場合は、信頼度の面から1,2年ほどかかるケースが多いです。
そのため、正社員を目指すパート・アルバイトの方は、初めから正社員の求人を探す方が効率的な場合もあります。
契約社員は5年以上働くことで、無期労働契約を結べます。
しかし、会社によっては無期労働契約が、正社員の契約とは限らないため注意が必要です。
 

勤続年数を上げる

2つ目は勤続年数を上げることです。
牛乳配達員は以下の理由により、勤続年数を上げることで給料を上げやすいです。
・スキルが身に付きやすいため

・会社から信頼されやすいため

牛乳配達員は歩合給制度もあるため、必ずしも年功序列ではありません。
しかし、勤続年数を上げることで会社から信頼され、基本給は上がりやすいです。
また、同じ会社で働き続ける必要はありません。
過去に牛乳配達員や別のドライバー職で働いていた期間があれば、給料は上がりやすいです。
 

転職する

3つ目は転職することです。
牛乳配達員が転職する際に注意すべきポイントは以下の3つです。
・会社の規模

・勤務地

・雇用形態

・福利厚生

・働きやすさ

会社の規模が大きく、勤務地は都市部に近いほど、基本給や賞与が高い傾向にあります。
雇用形態は正社員の待遇が最も良いです。
また、福利厚生が充実している会社は、バイク・車通勤可(ガソリン代支給)や社用車貸与、住宅手当などもあります。
給料を上げるためには、基本給だけでなく、手当の面も確認しておくと良いです。
なお、会社によって仕事内容や勤務時間などが異なります。
給料が上がったとしても、あまりに働きにくい職場を選ぶと、退職にもつながるため注意が必要です。
 

まとめ

今回は牛乳配達員の給料についてまとめました。
牛乳配達員における正社員の給料は、平均月給21万円〜25万円であり、年収で換算すると平均270万円〜330万円です。
手取りを額面の80%として換算すると、16万円〜20万円です。
また、深夜帯の勤務であれば、深夜手当がつく場合もあります。
牛乳配達員を目指している方は、希望の給料に合わせて求人を探してみてください。
現在牛乳配達員として働いている方は、転職もおすすめです。

 

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