運送業は力仕事で労働時間が長いことから、勝ち組の仕事ではないと思われがちです。
しかし、実は運送業の仕事は、勝ち組と言われることをご存知でしょうか。
本記事では運送業が「勝ち組」と言われる理由について詳しく解説します。
運送業が勝ち組と言われている理由3つ!
運送業が勝ち組と言われている理由には、以下の3つが挙げられます。
理由①走行距離や免許次第で高い収入が得られる
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」によると、運送業の平均給与は月額38.6万円です。
日本人の平均給与は月額38.4万円ですので、運送業の平均給与が決して低いわけではありません。
運送業では、平均給与を超えるための方法はいくつかあります。
例えば、運転する距離は近距離・中距離より、長距離トラックのほうが給与が高いですので、
普通運転免許より大型運転免許を所持しているほうが収入が高いです。
またトラックの大きさが大きいほど高い給与が得られます。
その他、運送業では、無事故手当など、他の業種では見られない手当で収入をあげることが可能です。
このように平均給与は平均的ですが、走行距離、所持している免許、手当などで高い収入が得られます。
理由②運送業の仕事はなくならない
運送業は慢性的な人手不足が続いている職種です。
2024年4月からは、トラック運転手の時間外労働に上限が設けられたため、
運送会社は以前のように1人のトラック運転手に対して長時間労働させられなくなりました。
一方で、ネットの普及にともない、ネット通販で商品を購入する人が増えているため、
人手が足りない状況の中、配送しなければならない荷物の量は増えているのです。
人が足りていない状況で、トラック運転手を解雇する運送会社は少ないでしょう。
他の職種では人員整理や早期退職者を募るような状況の中、運送業ではリストラはないと言っても過言ではありません。
言い換えれば、運送業の仕事は今後もなくならないと言えるのです。
理由③意外と自分の自由時間がある
運送業の仕事は、配送先に指定された時間を守って荷物を届けることが任務で、
配送時間さえ守られれば基本的には自由にスケジュールを立てることができます。
とくに長距離運転手は、途中の高速道路のサービスエリアに立ち寄って自由に休憩しても構いませんし、
仮眠をとることも可能です。
運送業の仕事は基本的に1人で行なうため、人間関係のトラブルに巻き込まれることもありません。
自分で自由に働けるだけでなく、ストレスなく働けることから、運送業は勝ち組と言えるのです。
運送業で勝ち組と言われる人たちの特徴
運送業で勝ち組と言われる人たちには、以下のような特徴があります。
特徴①大型自動車免許を所持した長距離運転手
運送業の中でも大型自動車免許を所持した長距離運転手は高い収入が得られます。
前述のように運送業では指定された時間・場所を守って荷物を輸送することが仕事ですので、
運送会社を出発してから輸送先までの道中は、休憩も食事も仮眠も自由です。
けん引免許を所持していてトレーラーをけん引している運転手は、さらに高い収入を得られるでしょう。
このように高い収入を得ながら自由なスタイルで働けるのは勝ち組の特徴といえます。
特徴②体力があり正確性が高い人
運送業の仕事は荷物を輸送することですが、
輸送する荷物の荷積み・荷下ろしは運転手がやらなければならないケースが多いです。
運送業の仕事は力仕事であるため、体力はどうしても必要ですし、長い時間運転すると意外に体力を消耗します。
また運送業は、配送先に指定された時間に荷物を届けなければなりません。
近距離。中距離であれば配送先に到着時間は計算しやすいかもしれませんが、
長距離になると余裕をもったスケジュールで配送する必要があり、時間の正確性が求められます。
このように体力があり、正確性のある人が運送業で活躍しており、勝ち組のの特徴といえます。
運送業で勝ち組になるための方法2つ
運送業で勝ち組となるためには、以下の2つの方法があります。
方法①働きやすい運送会社を選ぶ
運送業で勝ち組になるためには、どこで働くかが重要になってきます。
運送会社によって就業規則や給与形態は大きく異なりますし、
運転手を規則で拘束する運送会社もあれば、運転手の裁量に任せる運送会社もあるのです。
国内に運送会社は複数ありますので、自分にあった運送会社がきっと見つかるはず。
自分にあった合った運送会社であればストレスフリーで働けますし、合わせて給与面もしっかりみて決めてください。
方法②運送業を起業・設立する
運送業に携わることで、運送業はどのように仕事を回しているか、どれくらいの利益が出ているのかが見えてきます。
これらのノウハウを利用しながら、自分で運送業を起業・設立し、収入が高くなるほど勝ち組といえるでしょう。
運送業で負け組と言われる場合とは
運送業は負け組と言われるときがあります。
一般に、運送業は稼げない仕事であると思われがちですが、
できる限り長い距離を走りながら、大きなトラックを運転することが負け組ではなくなります。
最初は大きなトラックを運転することに難しさを感じるときがありますが、
時間を重ねることで慣れてくるでしょう。
勝ち組の運送会社を作る方法を紹介
前述で勝ち組になる方法の1つとして、運送業を起業・設立することをお伝えしました。
では実際に勝ち組の運送会社を作る方法についてご紹介します。
方法①優秀な人材確保・人材育成
どの業界も同じことがいえますが、運送業界においても優秀な人材があれば即戦力となることから、
業績も右肩上がりになるでしょう。
もちろん日々の人材育成を忘れてはなりません。
日々から人材を育成することで、良識のある運転手を育成することができるのです。
方法②働きやすい環境づくり
運転手が働きやすいと思う環境をつくるのも経営者が行なうべきことです。
社会保険を充実させるだけでなく、大型自動車免許を取得するための支援を行なったり、
法律の範囲内でめいっぱい働かせるのではなく、休みを増やすなど、運転手が働きやすい、
「働き方改革」を行い、ここで働きたいという環境を作ることが必要となります。
働き方改革については下記の記事で詳しく紹介しているのでこちらも併せてご覧ください。
運送業が問題視している「2024年問題」とは?運送業の働き方改革で何が変わるのか?対応策や事例も紹介
運送業で勝ち組と言われる人たちの口コミを紹介
最後に、運送業で勝ち組と言われる人たちの口コミをご紹介します。
~体験談①~Aさん・30代男性・勤務歴10年
Aさんが勤務する運送会社は、日曜祝日と他の日に休みをもらえるそうです。
休みが多い分、給料が安くなる面はきついですが、
Aさんは適度に休みがあるところに勤務をしていることに満足さを感じています。
~体験談②~Sさん・20代女性・勤務歴6年
Sさんが勤務している運送会社は、女性ドライバーが多くいるそうです。
大きな運送会社ながらアットホーム感もあり、守衛さん、配車マン、
整備担当者が夜中でも滞在していることに安心感をもっています。
まとめ
運送業が「勝ち組」と言われる理由について詳しく解説しました。
運送業はきつくて大変な仕事である上に、給与が低いというイメージが強く、
勝ち組とは言いにくいとお思いの方がいらっしゃったことでしょう。
しかし本記事で運送業は勝ち組といえることがご理解いただけたことと思います。
本記事を参考に、運送業に就職・転職して勝ち組になってみてはいかがでしょうか。