物流において、設備・荷物には絵符がつけられることがあります。
絵符があることで物流の作業指示が明確になり、スムーズにものを運ぶことが可能です。
本記事では、絵符とは何か、絵符の種類や荷札との違いについて、詳しく解説します。
絵符(エフ) とは?
絵符とは、物流の作業指示を明確にするために、
設備・荷物に取り付けられるシールやバーコードのことをいいます。
絵符には、日付、設備・荷物の不具合を発見した方の名前、
不具合の内容を記載するのが一般的です。
絵符には2つの種類がありますので、詳細に関しては後述をお読みください。
絵符(エフ) 取りとは?
絵符はおもに、設備・荷物に不具合があった場合に取り付けられるとお伝えしました。
不具合を修正し、不具合がなくなった場合は絵符を外すことになります。
絵符を外すことを「絵符取り」とよぶのです。
絵符(エフ) は2種類ある
絵符には赤絵符と白絵符の2種類があります。
赤絵符は、専門家や技術員でなければ処置できないほどの不具合をもった
設備・荷物に取り付けられます。
一方、白絵符は、オペレーターでも処理できる軽微な不具合に取り付けられるのです。
このように絵符は不具合のレベルに応じて種類が分けられています。
設備・荷物の不具合は、五感を働かせながら外観を中心に検査し、
部分的に分解をしたり、場合によっては測定器を使用しながら
不具合を発見していくのが一般的です。
絵符(エフ) と荷札の違いについて
前述のように、絵符は不具合がある設備・荷物に取り付けられ、
早く修正することを促すためのものです。
絵符があることで、不具合の「見える化」を図っています。
一方、荷札は、あて先と送り主の住所・氏名などを記入し、
荷物に取り付ける札のことをいいます。
絵符のように、不具合を示すものはないということがお分かりいただけるでしょう。
まとめ
絵符とは何か、絵符の種類や荷札との違いについて、ご理解深まりましたでしょうか。
日頃、「荷札」という言葉を耳にすることがあったとしても、
「絵符」という言葉はなかなか耳にしません。
このように物流業界にはさまざまな専門用語があります。
例えば、運転ドットコムの下記の記事にもあるように、
「海コン」という言葉も、物流業界の専門用語です。
このように専門用語を知っていくことで、
物流業界により深く興味・関心を抱くことができるでしょう。
本記事を参考に、絵符について知っていただければ幸いです。