トラックのアイドリングストップについて徹底解説!燃費は?メリットは?キャンセル方法は?

アイドリングストップ

アイドリングストップは、燃費向上に優れることから、環境にも良いとされています、 

 

「環境にも良い」と聞くと、進んでアイドリングストップを行なっていきたいですが、 

 

アイドリングストップはメリットしかないのでしょうか。 

 

本記事では、トラックのアイドリングストップ、燃費やメリット・デメリット、 

 

キャンセル方法について詳しくご紹介します。 

 

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アイドリングストップとは

アイドリングストップとは

 

アイドリングストップとは、車両がブレーキをかけて完全に停止したときに、 

 

エンジンが自動でストップする機能のことをいいます。 

 

アイドリングストップでエンジンが停止後は、 

 

ブレーキを緩めることで、自動でエンジンが再始動するのです。 

 

アイドリングストップ機能が働く例としては、 

 

ブレーキをかけて車両を完全に停止させているか、 

 

ハンドル操作をしていないなどが挙げられます。 

 

アイドリングストップ機能の作動は、車両のメーカーや車種によって異なります。 

 

中には、エンジンが暖機状態でなければ 

 

アイドリングストップ機能が働かないときもあることを知っておきましょう。 

 

 

 

トラックでもアイドリングストップをするのが今やマナー!?

トラック アイドリングストップ マナー

 

高速道路のSA・PAやコンビニで買い物する際に、 

 

エンジンをかけっぱなしにして車を離れることはありませんか。 

 

駐車場によっては「停車時はエンジンを切るように」と 

 

看板に書かれている場合もあります。 

 

アイドリング状態では、エンジン音や排気ガスで近隣に迷惑だからです。 

 

このことを考えると、アイドリングストップは、今やマナーといえるでしょう。 

 

ただ道路交通法第71条5項には以下のような記載があります。 

 

「車両を離れる時は、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等 

 

当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること」 

 

「自動車(中略)を離れるときは、その車両の装置に応じ、 

 

その車両が他人に無断で運転されることが無いようにするため必要な措置を講ずること」 

 

つまりアイドリング状態で車両から離れることは、 

 

道路交通法第71条違反(停止処置義務違反)になるのです。 

 

違反点数1点、普通車の場合の反則金6,000円、 

 

大型車の場合は反則金7,000円が課せられます。 

 

少しの間でも車を離れたり、車内に留まる際も 

 

冷暖房を効かせる必要がないときは、エンジンを切りましょう。 

 

 

 

トラックでアイドリングストップをするメリット・デメリット

トラック アイドリングストップ メリット デメリット

 

トラックでアイドリングストップするメリット・デメリットには 

 

どのようなものがあるかご紹介します。 

 

 

メリット

まずはメリットからみていきましょう。 

 

メリット①燃費が向上する

アイドリングストップで一番のメリットは、燃費が向上することです。 

 

エンジンが停止している間は燃料を消費することはありません。 

 

環境省「地球温暖化対策のための税の導入」では、 

 

1日5分間のアイドリングストップを行なうことで、 

 

年間約1,900円の節約が可能、また二酸化炭素を約39kg削減できるとしています。 

 

メリット②排気ガスを抑えることができる

アイドリングストップをすることで、 

 

排気ガスを抑えることができ、環境保全を実現できます。 

 

環境省「アイドリング・ストップQ&A」では、 

 

10分間アイドリングをすることで、約90gの二酸化炭素を排出します。 

 

これを1年間365日行なうと、約13万tもの二酸化炭素を抑えることができるのです。 

 

二酸化炭素の排出を抑えると地球温暖化防止にもつながります。 

 

メリット③騒音を抑えることができる

アイドリングストップすることで、騒音が抑えられることは言うまでもありません。 

 

エンジンがかかっていると、エンジン音やモーター音など、 

 

何かしらの音を発生させることになりますので、 

 

アイドリングストップは騒音防止につながります。 

 

 

デメリット

続いて。デメリットについてみていきましょう。 

 

デメリット①アイドリングストップの時間が短時間だと燃費が悪くなる

省エネルギーセンター「こんな時は、忘れずにアイドリングストップ!」によると、 

 

アイドリングストップしている状況から車両のエンジンをかけた際、 

 

5秒間エンジンをかけたまま停車しているときに消費する燃料と同じ量を使うのです。 

 

アイドリングストップの停止時間が5秒未満の場合は、 

 

結果的に燃費が悪くなってしまいます。 

 

デメリット②部品の消耗・劣化する

車両のエンジンを始動させると、バッテリー、タイミングベルト、 

 

スパークプラグなどの部品の消耗が激しくなり、 

 

部品を交換するタイミングが早まります。 

 

部品を交換するとなると、部品代や工賃がかかりますが、 

 

アイドリングストップすることで燃料費が抑えられます。 

 

トータルで考えたときに、アイドリングストップする・しないで、 

 

どちらが経済的かを計算してみるといいでしょう。 

 

デメリット③エアコンが弱まる

アイドリングストップ機能が働くと、 

 

つけていたエアコンが送風モードに切り替わり、冷房の器機効きが弱くなります。 

 

最近では、アイドリングストップ機能が働いても 

 

バッテリーを使用してエアコンを継続させることができますが、 

 

その場合、バッテリーの消耗が著しくなるでしょう。 

 

 

 

トラックでアイドリングストップする場合は燃費が向上する?

トラック アイドリングストップ 燃費

 

(社)全日本トラック協会は、2006年以前に電気式毛布や電気式マットなどを 

 

導入した475事業者にアンケートを行ないました。 

 

トラックでアイドリングストップすると燃費が向上するのかの結果が以下の通りです。 

 

1事業所あたり平均使用数 

16.2枚/台 

平均使用年数 

3.1年 

年間平均使用日数 

95.8日 

使用期間中の1日平均使用時間 

4.5時間 

平均アイドリング時間(導入前⇒導入後) 

5.5時間⇒2.1時間 

 

平均アイドリング時間が約65.2%削減されていることがわかります。 

 

<アイドリングストップの効果> 

十分効果がある 

62.1% 

期待したほどの効果はない 

29.7% 

効果がない 

1.7% 

無回答 

6.5% 

 

<利用頻度> 

十分利用している 

76.6% 

期待したほどの効果はない 

17.1% 

効果がない 

2.7% 

無回答 

3.6% 

 

全日本トラック協会「エコドライブ推進マニュアル」では、 

 

アイドリングストップを行なうことで、 

 

燃料費を14%削減することができると発表していることから、 

 

やはりアイドリングストップは燃費の向上につながるのです。 

 

 

 

アイドリングストップをしても快適に過ごせる製品を紹介!

アイドリングストップ おすすめ製品

 

アイドリングストップをすると、エアコンがつけられなかったりと、 

 

車内で過ごしにくくなります。 

 

アイドリングストップをしても、以下の製品で車内泊や休憩、 

 

荷待ち中に快適に過ごしてください。 

 

暖房類 

冷房類 

蓄熱式マット 

蓄冷式クーラー 

電気式毛布・マット・ベッド 

外部電源用パッケージクーラー 

エアヒーター、温水式ヒーター 

車載バッテリー式冷房装置 

 

これらを利用する頻度が高い長距離ドライバーの仮眠については、運転ドットコムの 

 

下記の記事に記載していますので、合わせて参考になさってください。 

 

長距離ドライバーに必須の仮眠!快適に眠れる方法も紹介!

 

 

トラックのアイドリングストップをキャンセルする方法

トラック アイドリングストップ やり方

 

トラックのアイドリングストップをキャンセルするためには、 

 

車内にあるキャンセルボタンを押すことでキャンセル可能です。 

 

毎回キャンセルボタンを押すのが面倒な場合は、 

 

アイドリングストップキャンセラーを装着することでキャンセルすることができます。 

 

キャンセラーは車検にも通りますので、 

 

装着したからといって違反にはなりませんので安心してください。 

 

 

 

まとめ

トラックのアイドリングストップ、燃費やメリット・デメリット、 

 

キャンセル方法について、ご理解深まりましたでしょうか。 

 

アイドリングストップを行なうことで環境への配慮はできますが、 

 

メリット・デメリットもありました。 

 

アイドリングストップをしない場合は、 

 

キャンセル方法も記載しておきましたので、参考になさってください。 

 

本記事を参考に、アイドリングストップについて知っていただければ幸いです。