街中で深夜・早朝問わず、四六時中見かけるタクシー。
タクシードライバーは、いつ休んでいるのかと思ってしまうときがあるほどです。
タクシードライバーは、隔日勤務や夜勤専門など、様々な勤務形態があります。
本記事では、タクシードライバーの隔日勤務や夜勤専門、
メリットや向いている人について、詳しく解説します。
タクシードライバーの隔日勤務とは?
隔日勤務は、タクシードライバーの主流の働き方です。
隔日勤務の勤務時間は、昼日勤と夜日勤を合わせた2日分を、
一気に働く勤務形態のことをいいます。
隔日勤務を終えた翌日は「明番」とよばれる休みになります。
勤務時間は約20時間で、間には3時間休憩が入るのが一般的です。
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
日 |
1 出勤 |
2 明番 |
3 出勤 |
4 明番 |
5 公休 |
6 出勤 |
7 明番 |
8 出勤 |
9 明番 |
10 公休 |
11 出勤 |
12 明番 |
13 出勤 |
14 明番 |
15 公休 |
16 出勤 |
17 明番 |
18 出勤 |
19 明番 |
20 公休 |
21 出勤 |
22 明番 |
23 出勤 |
24 明番 |
25 公休 |
26 出勤 |
27 明番 |
28 出勤 |
29 明番 |
30 公休 |
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上記は隔日勤務の一例で、タクシー会社によって勤務時間帯を大きく異なります。
タクシードライバーの隔日勤務の一日の流れ
ここでは具体的に、タクシードライバーの隔日勤務の一日の流れをみていきましょう。
時間 |
内容 |
説明 |
14:00 |
出社・車両点検 |
・出社後、アルコール検査を受ける ・その後、車両点検、カーナビチェック、点呼 |
15:00 |
出庫 |
・乗務開始 ・朝出勤の場合はビジネスマンがターゲットとなる |
20:00 |
休憩・仮眠 |
・深夜に向けてしっかり休憩をとる ・1日3時間の休憩を義務付けているところもある |
23:00 |
営業再開 |
・乗務再開 ・繁華街や駅前でのお客様がねらい目 |
10:00 |
帰社 |
・タクシーの点検、洗車、乗務日誌をつける ・クレジットカードやタクシーチケットの処理 ・退社、翌日までゆっくり休む |
勤務が長時間に及びますが、休憩時間も設定されていますので、
休むときはしっかり休む必要があります。
タクシードライバーの隔日勤務の休日について
上記のように、隔日勤務では、曜日で固定された休みがあるわけではありません。
隔日勤務は、1回の勤務で長時間のシフトをこなすことから、
1回の勤務の負担が大きいです。
夜中に仕事が終わる場合、翌日は昼過ぎまで睡眠をとりましょう。
あまりに寝すぎてしまうと、かえって疲労が貯まってしまいますので、
適度な睡眠をとることがおすすめです。
隔日勤務は、一般的な生活のようにリズムが一定ではないため、
まずは自身のルーティンを設定するといいでしょう。
自身の生活リズムが確立されると、次の勤務日もスムーズに適応することができます。
タクシードライバーの隔日勤務と夜勤専門の違い
タクシードライバーの隔日勤務と夜勤専門の違いは、次のようになります。
隔日勤務
前述で少しご紹介しましたが、隔日勤務の「隔日」は「1日おき」という意味があり、
実際に働き方も1日おきになります。
1日の勤務時間は21時間以内で、
最低3時間の休憩時間が与えられるという決まりになっています。
長時間勤務にはにはなりますが、その分休みが月に11~13日取ることが可能です。
夜勤専門
夜勤専門は、18時に出庫し、翌朝3時くらいに帰庫、その途中で1時間の休憩をとります。
22時から翌朝5時は割増賃金が適用されることから、
日勤よりも高い給料を得ることが可能です。
タクシードライバーには3つの働き方がある!
タクシードライバーには、以下のように3つの働きがあります。
日勤
日勤は、公務員やサラリーマンのように
「1日8時間勤務、そのうち1時間休憩を取得」という勤務形態です。
8時出庫、17時帰庫というのは一般的な勤務時間となります。
夜勤
前述のように、夜勤の勤務時間も
「1日8時間勤務、そのうち1時間休憩を取得」が基本です。
勤務時間は、18時出庫で翌3時帰庫というのが、よくみられる勤務時間となります。
隔日
前述のように、1日おきに勤務する形態で、
日勤・夜勤のように8時間勤務・1時間休憩ではありません。
1日の勤務時間は21時間以内、休憩は最低3時間といった勤務時間となります。
隔日勤務のメリット・デメリット
隔日勤務のメリット・デメリットについてみていきましょう。
隔日勤務のメリット
まずメリットについてご紹介します。
メリット①稼げる可能性が高い
隔日勤務は、長時間勤務になりますが、言い換えると、稼げる時間も長くなります。
お客様の獲得のポイントさえつかめば、昼間でも稼ぐことができますし、
夜間は割増賃金と長距離走行で、より稼ぐことができるのです。
メリット②接客スキルがあがる
長時間、タクシーに乗務していると、接客時間が増すことから、
接客スキルを上げることが可能です。
また合わせて、様々な道を把握することができます。
隔日勤務のデメリット
続いて、デメリットについてみていきましょう。
デメリット①長時間労働
これまでにお伝えしたように、隔日勤務は21時間という長時間労働になります。
労働時間のペースをつかむまでが大変です。
デメリット②体を壊す可能性がある
やはり21時間労働ともなると、体力的にも精神的も疲労が蓄積します。
ストレスの発散も含めて、自身の管理やコントロールができなければ
体を壊す可能性が高いです。
夜勤のメリット・デメリット
夜勤のメリット・デメリットについてご紹介します。
夜勤のメリット
まず夜勤のメリットについてみていきましょう。
メリット①出社時間にゆとりがある
朝が苦手な人にとって、毎日遅刻の心配をしなければなりません。
しかし夜勤は夕方出社ですので、時間にゆとりがありますので、
気持ちにもゆとりが生まれるでしょう。
メリット②効率よく稼ぐことができる
タクシードライバーは歩合給が基本です。
夜勤の場合は、割増運賃の時間帯の仕事になりますし、
終電を逃した人など、長距離乗車が望めますので、効率よく稼ぐことができます。
夜勤のデメリット
続いて、夜勤のデメリットについてみていきましょう。
デメリット①トラブルに巻き込まれやすい
夜勤の時間帯に乗車するお客様の中には、泥酔した方もいらっしゃいます。
車内で嘔吐されたり、目的地までの道中で難癖をつけられたり、
場合によっては警察を呼ばなければならないことにもなりかねません。
デメリット②体調を壊す可能性がある
夜勤は昼夜逆転生活を送ることになります。
夜型ではない人にとっては過酷な勤務になり、体調を壊す可能性があるでしょう。
隔日勤務と夜勤勤務にそれぞれ向いている人の特徴
最後に、隔日勤務と夜勤勤務に向いている人の特徴をご紹介します。
隔日勤務に向いている人の特徴
まず隔日勤務に向いている人の特徴についてご紹介します。
特徴①体力に自信がある人
隔日勤務は、長時間労働になり、体力的にも精神的にも自信がある人に向いています。
休みの日はしっかりと休むことができる人、
リフレッシュの仕方を持っている人がいいでしょう。
特徴②長時間の運転に耐えられる人
隔日勤務の場合、21時間のうち、休憩の3時間を除くと
18時間も運転することになります。
長時間の運転は神経を使いますが、それに耐えられる人が向いているといえます。
夜勤勤務に向いている人の特徴
続いて、夜勤勤務に向いている人の特徴をみていきましょう。
タクシードライバーに向いている人についてお知りになりたい方は、運転ドットコムの下記の記事も、
合わせて参考になさってください。
タクシードライバーに向いている人とは?適性や性格を紹介します
特徴①柔軟性がある人
前述のように、夜勤専門は乗客とのトラブルに遭遇しがちです。
トラブルが発生した時にも柔軟に対応できる力がある人は、
夜勤専門に向いているといえます。
特徴②睡眠管理ができる人
夜勤専門は睡眠管理できることが重要です。
昼夜逆転生活は体への負担もありますので、
きちんと睡眠管理できる人が向いているといえます。
まとめ
タクシードライバーの隔日勤務や夜勤専門、メリットや向いている人について、
ご理解深まりましたでしょうか。
タクシードライバーの勤務形態はあまり知られていませんが、
本記事で詳しく知っていただくことができたでしょう。
隔日勤務や夜勤専門のメリットについても記載しましたので、参考になさってください。
本記事を参考に、自身に合ったタクシードライバーの勤務形態で、
タクシー会社に就職してみてはいかがでしょうか。