タクシー運転手が業務でタクシーを走らせた場合、
ガソリン代は個人負担なのか気になるところです。
タクシーは1日の走行距離が多いため、
1日に何度かガソリンを入れることも少なくありません。
本記事では、タクシー運転手はガソリン代を個人負担する必要があるのかについて、
詳しく解説します。
タクシーのガソリン代は基本は会社負担!
タクシー会社のタクシーを使用して業務を行なう場合、
タクシーのガソリン代は、基本的に会社負担となります。
しかし、ガソリン代が会社負担にならない場合もありますので、
詳しくは次をご覧ください。
タクシーのガソリン代が個人負担の場合とは?
タクシー運転手には、タクシー会社に勤務するタクシー運転手と、
個人事業主とタクシー運転手がいます。
ここではそれぞれに分けて、
タクシーのガソリン代が個人負担なのかをみていきましょう。
タクシー運転手になるための方法や手順については、運転ドットコムの下記の記事に
記載していますので、合わせて参考になさってください。
タクシードライバーになるには?方法や手順、必要資格や免許についても紹介!
タクシー会社に勤めるタクシー運転手の場合
タクシー会社に勤めるタクシー運転手の場合、
タクシーのガソリン代は基本的に会社負担です。
ただ、業務中にガソリンを入れなければならなくなった場合は、
タクシー運転手が一旦は立て替えて、帰社後に会社に請求するケースもあります。
タクシー会社の規定で「ガソリン代はタクシー運転手負担」と決められている場合は、
タクシー運転手がガソリン代を負担しなければなりません。
個人事業主のタクシー運転手の場合
個人事業主のタクシー運転手の場合、ガソリン代は個人負担です。
確定申告をする際は、業務中に消費したガソリン代を経費計上することになります。
タクシーは一日の走行距離が決まっている!
国土交通省の規定で、
タクシーが1日に走行できる距離は365kmまでと決められています。
ただ、以下の「高速自動車国道」は、タクシー業界では「除外高速」と呼ばれており、
1日に走行できる365kmからは除外されます。
・東名高速道路
・関越自動車道
・東北自動車道
・東関東自動車道
・中央自動車道
上記には、首都高速道路や阪神高速道路は含まれないのですが、
首都高速道路や阪神高速道路は、厳密には高速道路ではないのです。
極端な話し、東名高速道路の東京ICから、
名神高速道路の吹田ICまでタクシーを走行させても問題ありません。
タクシーの一日の燃料代はどのくらい?
タクシーは複数の車種が採用されていることから、車種によって燃費が異なり、
燃料代も異なります。
ここではタクシーの1日の燃料代についてみていきましょう。
|
燃費(km/L) |
燃料代(1日) |
LPガス車 |
約6.5km/L |
約3,230円 |
ハイブリッドカー |
約17.5km/L |
約2,914円 |
JPN TAXI |
約16.8km/L |
約3,035円 |
地域寄よりますが、タクシーの1日あたりの営業走行距離が
200~300kmといわれています。
上記の表は、1日あたりの営業走行距離が300km、LPガスの価格が1Lあたり70円、
レギュラーガソリンの価格が1Lあたり170円で試算しています。
おおよそタクシーの1日の燃料代は3,000円前後といえるでしょう。
タクシーの燃料はガソリンではなく、LPG燃料!
上記の燃料代の表中にも記載していますが、
タクシー車両にはLPガスを使用しているLPG車があります。
トヨタ・コンフォートや日産セドリックなどの車種では、LPガスを燃料としています。
LPガスは一般的なガソリンスタンドで燃料を補充することはできません。
LPガス専用のスタンドがありますので、そこで燃料を補充する必要があります。
最近はハイブリッドカーやJPN TAXIなど、
レギュラーガソリンを使用する車種が増えていますが、
まだまだLPガスを使用する車両も活躍しているのです。
LPガスは前述のようように、ガソリンよりもコストがかなり安く抑えられます。
毎日稼働するタクシーは、比例して燃料もたくさん使用することになりますので、
燃料代が安いと経済的負担が軽くなります。
またLPガスは有害物質が少ないことから、環境にやさしい燃料となっています。
このような理由があるのであれば、
一般車にもLPG車両を導入すればいいように思われますが、
LPG車両はガソリン車と比較すると馬力が弱く、LPガスにスタンドも少ないため、
一般車に普及していないのです。
タクシーの燃料補給はガソリンスタンドでできるの?
前述のように、ハイブリッドカーやJPN TAXIの車両であれば
レギュラーガソリンを使用しますので、
一般的なガソリンスタンドで給油することができます。
LPガスについては、
基本的に一般的なガソリンスタンドで燃料を補充することはできません。
LPガスを販売しているスタンドに出向いて燃料を補充する必要があります。
タクシー業務中に燃料の補給が必要になった場合
タクシー業務中に燃料の補給が必要になるときがあります。
車両に合わせた燃料を補給しなければなりませんが、
どこのスタンドで入れてもいいわけではありません。
タクシー会社はスタンドと契約を結ぶことで、
料金体系が決められているところもあります。
そのため、可能な限り、
タクシー会社が指定するスタンドでの給油をお願いされることがあるのです。
ただ走行している場所によっては、指定のスタンドで給油できない場合もありますので、
その際はタクシー会社に一報を入れて、近隣のスタンドで給油することになります。
まとめ
タクシー運転手はガソリン代を個人負担する必要があるのかについて、
ご理解深まりましたでしょうか。
タクシーのガソリン代は基本的に会社負担ですが、
会社負担ではなくタクシー運転手負担になる場合もあることが分かりました。
タクシーに給油する際は、タクシー会社が指定するスタンドで給油するのが基本ですが、
場合によっては他にスタンドで給油することも可能です。
本記事を参考に、
タクシーのガソリン代は誰が負担するのかについて知っていただければ幸いです。