運送業界で多く利用されているトラックが4ｔトラックです。
4ｔトラックは「中型トラック」ともよばれ、乗用車よりもサイズが大きいことから、
運転の練習を重ねて、運転のコツをつかむ必要があります。
本記事では、4ｔトラックの運転のコツや難易度、
練習方法や注意点について、詳しく解説します。
4ｔトラックの運転の難易度はどのくらい？
4ｔトラックの運転の難易度は、
乗用車を運転するときより難しく感じるかもしれません。
その理由としては以下のようなものが挙げられますので、
1つずつ克服していることで難易度の高さを感じることがなくなるでしょう。
4ｔトラックの免許や普通免許で乗れるのかについては、運転ドットコムの下記に記載していますので、
合わせて参考になさってください。
普通免許でトラックの運転はできる！4ｔトラックは？何ｔトラックまで運転できるのかも紹介！
スピードを感じにくい
乗用車と比べると、4ｔトラックの運転席は高いところにあるため、見渡しがいいです。
運転席が高い場所にあると、乗用車を運転しているときより、
スピードが感じづらくなります。
スピードが出てしまうと交通事故を起こす可能性が出てきますので、
トラックのスピードは、スピードメーターで確認するようにしましょう。
内輪差が大きい
4ｔトラックは、乗用車と比較すると車幅が広いです。
車幅が広い車両で右左折すると、内輪差が大きくなることから、
後輪が歩道に乗り上げたり、障害物と接触しないように運転しなければなりません。
後方確認がしにくい
4ｔトラックは、車体が長いことから後方の確認が困難です。
最近では常時後方が確認ができるバックモニターが
装着されている割合が高くなっていますが、
バックモニターを信頼しきることなく、窓から目視して安全確認を行なってください。
距離感がつかみにくい
4ｔトラックは、全体の車長が長いことから、距離感がつかみにくいです。
前方は視界が開けているため確認しやすいのですが、
後方はほとんどが見えませんので、
前述のようにバックモニターや、サイドミラー、
直接の目視確認などを駆使する必要があります。
4ｔトラックの運転のコツ3つ
4ｔトラックの運転のコツについては、以下のことをを意識するといいでしょう。
スピードを控えて運転する
前述のように、4ｔトラックの運転席は高い位置にあることから、
スピードが出すぎてしまう場合があります。
スピードが出すぎているとカーブや右左折の時に曲がり切れないなど、
大きな事故を起こす原因となるのです。
スピードは感覚に頼るではなく、必ずスピードメーターをみて運転しましょう。
車体が大きいと認識する
4ｔトラックは乗用車よりも車体が大きいです。
前進させるときは車線内を走行できているか意識しなければなりません。
また右左折の際は内輪差、
バックするときも後方の安全確認を十分に行なう必要があります。
後輪を意識する
上記のように、車体が大きい4ｔトラックを運転する場合、
右左折時には内輪差を意識しなければなりません。
乗用車の感覚で右左折すると、後輪が歩道を乗り上げたり、
ガードレールに接触する可能性があります。
また4ｔトラックによる内輪差の巻き込み事故も後を絶えません。
4ｔトラックを運転する際は、後輪への意識を忘れないようにしてください。
4ｔトラックの練習の仕方
4ｔトラックを個人で所有している方はほとんどいません。
では4ｔトラックの練習はどのようにすればいいのかみていきましょう。
教習所で練習する
教習所は、4ｔトラックを保有していることから、運転の練習をすることが可能です。
練習する場合は費用がかかったり、
練習できる時間帯が制限されていることがありますが、
教習所内の練習は、路上での練習より、安全に練習できるといえるでしょう。
運送会社内で練習する
運送会社で4ｔトラックを保有している場合は、
会社の敷地が広い場合は敷地内で練習することができます。
もし敷地内での練習が難しい場合は、路上に出て練習することになります。
レンタカーでトラックを借りる
上記の方法で練習できない場合は、
レンタカーで4ｔトラックをレンタルして練習する方法があります。
レンタカーでの練習はもちろん路上での練習になります。
運転が慣れていない状態で練習する場合は、
事故や接触に備えて、保険に加入しておくことをおすすめします。
4ｔトラックの運転をする際の注意点
4ｔトラックを運転する際の注意点は以下の通りです。
車幅に注意する
乗用車より車幅が広い4ｔトラックを運転する際は、
走行中に車線内に収まっていることの確認はもちろんのこと、
追い抜きをする際も、隣の車線を走っている車と接触しないかを
十分に確認する必要があります。
また駐車する際も隣の車に気をつけなければなりませんし、
路上に長時間停車すると、他の車両の通行の妨げになり、
渋滞を発生させてしまうことも留意しておかなければなりません。
後方確認を念入りに行なう
前述のように、車長が長い4ｔトラックは後方確認がしづらいです。
バックモニターが装着されていたとしても過信することなく、
サイドミラーでの確認や直接目視するなど、あらゆる方法での後方確認が必要です。
内輪差に注意する
前述で何度もお伝えしているように、
乗用車の感覚で右左折したりカーブを曲がったりすると、
内輪差で事故や接触を起こす可能性が高まります。
サイドミラーなどで常に後方を意識し、運転することを心がけてください。
ブレーキ操作に注意する
4ｔトラックは中型トラックに分類されます。
中型トラックはブレーキシステムが乗用車のように
油圧式ブレーキではなく、エアブレーキになります。
エアブレーキは、油圧式ブレーキより効きがいいですので、
油圧式ブレーキの感覚でブレーキを踏むと、急ブレーキになってしまいます。
4ｔトラックを運転する際は、ブレーキ操作に注意する必要があるのです。
クラッチ操作に注意する
4ｔトラックはマニュアル車が多く見受けられます。
マニュアル車でシフトチェンジする際は、半クラッチを最小限にしなければなりません。
多くの荷物を積載している際の半クラッチの多用は、
クラッチ板に大きな負荷がかかってしまうのです。
可能な限り、スムーズなシフトチェンジを心がけながら
トラックを発進させることを意識しましょう。
まとめ
4ｔトラックの運転のコツや難易度、練習方法や注意点について、
ご理解深まりましたでしょうか。
4ｔトラックは乗用車より車体が大きいことから、
様々なことに気をつけながら運転しなければならないことが分かりました。
4ｔトラックを運転するコツや注意点を留意していただければ幸いです。
本記事を参考に、安全運転で4ｔトラックを走行させてください。
